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みかんとひよどり
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みかんとひよどりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
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まだ、続きがありそうな?このままで私たちの想像力にお任せか?ワクワクです。 | ||||
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食い意地はってると自負して食べ物物語がすきです。これは可愛らしい話でなく、読みやすいのに深くて食べるということをちゃんと考えさせられた小説でした。 | ||||
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美味しい料理ミステリーをたくさん書いておられるお気に入りの著者の本なので買って読んでみました。みかんとヒヨドリ、とのどかそうですが、実際読んでみると、命をいただくと言う事への重いテーマが描かれていました。途中で少し「もし詳細に書かれていたら怖いな」と思いながら読み進めましたが、そこは大丈夫でした。ほっ。好きの私にとっては思いがけず犬が登場するシーンがたくさんあって、その描写が\には「この著者は犬が好きなのか、飼っているんだろうな」と思えるような温かい眼差しがありました。この著書の作品では「ビストロ パ マル」 シリーズと「時々旅にでるカフェ」が好きです。 | ||||
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近藤史恵先生の「サクリファイス」から始まる自転車物にハマって以来の読者ですが、個人的な好みに合致し、文章の綺麗さにヤラレてます。言葉の選択が「あぁ、やられた」と感じました。好きな文章で、あっという間に読み終わりました。ら 共感が得られないことは承知の上で語らせていただきますが、最初は、本作の主人公の潮田さんが、「サクリファイス」の誓君のネガティブな部分と重なって引き込まれ、途中から関わる人の影響で成長していく部分にやられました。次回作が待たれます。料理系で「タルトタタン」のテイストかと思いましたが、大好きな「サクリファイス」寄りに感じて嬉しかったです。 | ||||
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近藤さんの小説はどのジャンルもとてもよく調べられ、分かりやすく書かれ、心理描写も本当に上手く表現されていると思います。 ビストロシリーズも大好きですが、今回はジビエと狩猟がテーマということで、どうなのかと思っていましたが、想像以上に良かったです。 私は以前はジビエや狩猟に抵抗があったので、それほど知識もなかったのですが、この小説では、分かりやすく説明されていて、いろいろ知識を深めることができました。 命の尊さをいただくということについても、いろいろ考えさせられました。 | ||||
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表題は、樹に成るミカンを食べて肥えたひよどりのことで 禁猟期間でも 害鳥駆除の名目で狩猟することができる。肉にミカンの香りや風味が染み込んで いて料理にするととても美味しいのだそうだ。 ビストロミステリで僕たちを虜にした近藤さんによる今度の本は狩猟と料理・食に ついての新しい連作集です。 ジビエ料理の才能はありながら商売下手の若い料理人潮田が、野鳥撃ちの最中 遭難しそうになったところに不愛想で訳アリの巨漢の猟師、大高に救われる。 潮田のレストランがなぜ流行らないかというと、腕が悪い訳でも接客が悪い訳でも ない、店のコンセプトでもあるジビエ:野生の鳥や獣の肉を使った料理のこと、の 食材の調達について流通品や輸入品では気が乗らず、料理のインスピレーション も沸かないまま仕事をしていることが原因なのだ。 自分でも理由はわからないまま、潮田は助けられた大高の小屋で出された炙っただけの 猪の肉に味に瞠目し、自分の求めていたもののヒントを感じる。 人嫌いの猟師大高も潮田の料理のセンスと情熱にほだされ、自分の撃った野鳥や鹿や猪の 肉を提供するようになる。 要は、潮田にとってはジビエとは動物の命を奪い、血肉を与えてもらうものなのだから、 自分の知らないところで狩られ食材に加工された安全な肉などとは一緒にはならない、という ことなのだ。 小さくて処理しにくいヒヨドリも、季節によって脂と旨味の乗りが異なる獣肉も、潮田は 手間暇と愛情と工夫を以て、それらの持ち味を引き出し、食材を組み合わせて至高の皿を 作り上げる。近藤さんの料理ミステリ好きにとっては堪らない美味しいもの描写である。 物語らしく、猟師大高の仕事を妨害しようとする者が現れたり、レストランで野生動物の肉を を提供するには食肉加工施設の許可が必要であり、その障害を克服するお仕事ドラマ的な展開が 展開されるが、この物語の楽しさは、才能あるがちょっと情けないシェフ潮田と不愛想ながら 犬好きで自分のライフスタイルを頑なにまもろうとする猟師大高の友情がたどたどしく成立してゆく 男子萌えの部分にあるのだろうと思う。 自分には男子萌えの趣味は無いが、パマル・レストランの三舟シェフの俳優が、番組をまたいで 大高の役を好演しているようなアットホームさと形を変えた再会の嬉しさに出会えた作品でした。 パマルを探してたり、三舟シェフを待っている本スキの方にはお勧めの一冊です | ||||
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美味しそうだけれど、テーマは重い。ま、ジビエでなくても食事は命をいただく行為ですからね。 | ||||
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料理学校を優秀な成績で卒業し、フランスで修行も積んだ腕をもちながら、レストランの経営に失敗しつづける雇われシェフと、ひとり山でハンティングをして厭世的な暮らしをする猟師。畜産によるものでなく、狩猟でえた野生の鳥獣をつかったジビエ料理にこだわるふたりの男の交遊を描く。すでに『ビストロ・パ・マル』シリーズなどでグルメミステリの良作をものしている近藤氏だが、今回は狩猟と料理を一体にとらえるジビエをテーマにしている。核兵器からペットまで、どんな題材も、軽妙な文章と巧みなストーリーテリングで、読ませるエンタメ作品に料理してしまう作者だが、本作も、ふたりの主人公がそれぞれ飼う犬たちのキャラ立ちも愛くるしく、ページをめくる手を止めさせない。ただ、あまりにも面白く読み流すことが出来すぎて、もう少しテーマへの深い掘りさげが欲しかったとも思えた。 | ||||
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