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細川ガラシャ夫人
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細川ガラシャ夫人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全56件 41~56 3/3ページ
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無常極まりない人生に於いて、信仰を持つことにより 、心の安らぎと共に來世における幸せが保証されるようである。 | ||||
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大変面白かった。作品紹介は次のとおり。戦乱の世にあって、信仰と貞節に殉じた悲劇の女細川ガラシャ夫人。清らかにして熾烈なその生涯を描き出す、著者初の歴史小説。 一般文学通算349作品目の読書完。1992/04/24 | ||||
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大変面白かった。個人読書履歴。 一般文学通算349作品目の読書完。1992/04/26 | ||||
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あまりガラシャの身内の方々は知らなかったのですが、それらについても詳しく書いていて表現も大変上手くすぐに物語に引き込まれました。 特に女性目線で描かれているので、女性の方には特にオススメかもしれません。 基本的に戦国関連の歴史文庫は武将の小難しい話しばかりですが、こういった女性視点のお話は新鮮で理解出来る部分も大変あり、とても素晴らしい作品だと思います。 上巻では母(ガラシャ)が光秀と結婚に至る所から光秀が謀反を起こそうとしようとする所まで描かれています。 女性の方にはすごくオススメな作品です。 | ||||
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下巻では光秀の謀反からガラシャの生涯を終える所までが描かれています。 忠興のただらぬ嫉妬心など、すごく新鮮です。 ただ女性視点なので、武将の戦の話などが好きな方には少し嫌かもしれないですね。 ですが、ガラシャ以外にも魅力的なキャラクター達があり、すぐに物語に引き込まれます。 ただ私みたいに豊臣が好きな方には合わないかもしれませんが、普通に面白いです。 | ||||
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細川忠興の妻としてこよなく愛されながらも、明智光秀の娘、またキリシタンということで、波乱の人生を送らなければならなかったガラシャ夫人。 女性の立場がたいそう弱かった時代に、自分をしっかり持ちつつ最後まで信念と愛を貫き通す。 この本は、歴史上の人物を、しかも主人公のガラシャ夫人だけでなく、その時代に生きた織田信長、豊臣秀吉、高山右近、千利休、細川忠興、徳川家康、明智光秀、またガラシャの母、祖母、忠興の兄弟、家臣にいたるまで、よく調べ上げられ、一人ひとりが生き生きと描かれていることにより、この物語がとても奥深いものとなっている。 歴史が苦手な私でも、感情移入して読めるので、歴史上の人物たちをとても身近に感じることができた。 | ||||
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上下巻通しての感想です。 この本は、明智光秀の娘である、細川ガラシャのの一生を書いた本です。 ガラシャは、父や夫と対立する武将から、命を狙われたり、人質として目を付けられたり、武将同士の関係に翻弄される形で、波乱万丈な一生を送ることになります。 私たちは、日常のちょっとしたことで、愚痴をこぼしたり、取り乱したり、人を妬んだり、嫌いな人の不幸を喜んだり、憂さ晴らしをしたりしながら生きています。 ガラシャや、彼女をキリスト教へ導くきっかけになった侍女のマリヤのように「何事も神の御心のままに」「諸々の苦難が恩寵と思えるよう」なんていう殊勝な気持ちにはなれません。 戦国時代の女性は、家長の男性が決めたことに従うしかなく、時には政略の道具にされることもあり、いつ攻め滅ぼされるかも、いつ路頭に迷うことになるのかも、全く判りません。現代の私たちとは比べものにならない苛酷な環境ですよね。 そういう時代に、自分を見失わず、どうあるべきなのか悩み考えながら、凛と生きていく姿に、素直に心打たれました。 私は、特定の宗教に対し信仰心は持ち合わせておらず、ガラシャの信仰したキリスト教のことも殆ど判りません。それでも心揺すぶられる1冊でした。 日常が不満だらけの人、心が折れそうになった人、ぜひ、読んでみてください。 | ||||
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戦国の世を生き抜いた細川ガラシャという女性の生涯を描いた作品であるが、 歴史小説として読むのもよいが、男性優位の時代に、これほど自己を確立し 生き抜いた女性は見当たらない。 作中に登場する明智光秀、高山右近もよく描かれており、このような作品が NHK大河ドラマにこれまでなぜ採り上げられなっかたか不思議な気がする。 私は、読了後、早速2冊買い求め、子育て真っ盛りの二人の娘にプレゼント した。 | ||||
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戦乱の世の中に、これほど強い人がいたのかと感動する。 細川ガラシャ夫人。明智光秀の娘であり、細川忠興の妻。 全てに不安であった時代に、 1つのことを、自分を、夫を、信じ続けた強い強い女性の物語。 辞世の句、 「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」 はとても有名ですが、この人の人生は最期に向かって軸をブラさずに 生きていたんだなと思います。 そんな心理描写や信仰への想い、戦乱の世の中を丁寧に書き綴った 三浦さん作品。 ココロが弱くなった時は是非読み返したい。 | ||||
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信長配下で当時最もときめいていた明智光秀の娘として産まれ、信長の肝煎りで、父と懇意の細川藤孝の長男・忠興に嫁いだ「たま」は、その美貌と聡明さにより、庭師の息子や夫の実弟にまで恋をされる…。という、美人でモテモテな「たま」が、何故キリシタンになったのか。というお話です。 上巻は、忠興との夫婦仲も良く子どもにも恵まれ、幸せの絶頂にある「たま」の下に、本能寺の変の報せが届くところで終わります。「たま」は身重の身で、丹波の山奥に捨てられてしまうのでした。 上巻の「たま」は聡明ではあるけれど驕慢なところがあり、キリシタンの侍女「まりあ」に対しても挑戦的です。さて、丹波の山奥で「たま」は、どうなってしまうのでしょうか? | ||||
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丹波の山奥で、「たま」を待っていたのは、忠興の裏切りでした。というか、忠興は別に裏切ったつもりもなく、妻の不在に側室を取るのは健康な若い武将として当然のことだったのですが、山奥で忠興を恋う和歌を山ほど作っていた「たま」はそのことにとても傷つきます。 「明智光秀の娘」としての誇りに続いて、「細川忠興の妻」としての誇りを傷つけられた、ということかも知れません。心が折れそうな「たま」は魂の拠り所を求め、侍女の手引きでキリシタンに入信し、遂には受洗を受けるのでした。 面白いのは、「たま」の入信を境に忠興の「たま」への執着が激化していることです。 エゴイストとはいかないまでも、(少なくとも舅の光秀に比べ)かなり近代的な自我の持ち主だったと思われる忠興は、それまでも「たま」を愛したかも知れませんが、あくまでそれは肉体的な愛だったと思います。(丹波の2年間に、手紙一度きりで、会いには来なかったというのは、いくら世間体があっても、やっぱり本気で会おうと思えば自分の領国内なのだから、会いに来れたはずです。) 忠興は、「たま」が入信して初めて、「たま」の心が最早自分のものではないことに気づき、嫉妬にかられるようになったのでしょう。関ヶ原前夜、忠興の望むまま従容として刃を受けた「たま」は、肉体は最後まで忠興のものとして与えましたが、その魂は、既にでうすさまのものになっていたのです。 女流作家の作品である所為か、男女の葛藤が女性視点過ぎて、忠興がただの弟の恋敵みたいになっているので☆3つ。 | ||||
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戦国時代のキリシタン大名として高山右近が嘗て学んだ歴史教科書に載っていたように思う。戦国大名がキリスト教徒であるという結びつきが不可解ではあったもののその儘に長年放置してきたが、恐らく徳川幕府の鎖国政策とキリスト教禁教以前の中世日本において、キリスト教がどのような布教状況にあったのか実感出来なかったことによるのだろう。 本書を読むことで、その当時の社会状況、殊に近畿圏におけるキリスト教の布教活動が理解できるようになった。戦国時代という歴史状況の中で、多くの戦国大名の妻達が戦争に翻弄されたように、細川ガラシャ夫人も同様の試練を避けることは出来なかった。ただ彼女はキリスト教の信者になることで救いや人生そのものを切り開く勇気を得たのだろう。明智光秀の娘として生まれ、光秀の反乱と死、戦国大名細川氏の妻であるが故に人質となることが許されず最後は自害する。細川ガラシャ夫人の一生は悲劇的な人生であるが、また中世日本の中にあって逞しく生きた女性の一つの人生でもあるように思われる。 | ||||
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ガラシャ夫人がどのように聡明に、また決然と、時代の運命と対峙したかが描き出される。哀しみ、苦悩、自立、行動、信仰、それらの描写のなかに、彼女の姿が生き生きと浮かび上がる。 作者は筆力を発揮して、歴史の事実から、悲しくも美しい物語を作り上げた。同じ信仰者としての作者自身も重ねられているのだろう。キリスト教の理論的な話は苦手だが、しかしここでは、人物の行動を通して語られるので、わかりやすい。 「逆臣・明智光秀の娘」というと、通俗的にはマイナスのイメージがある。しかし、ガラシャ夫人は時代の宿命を乗り越えて、ひとりの信仰者、人間としての生涯を生きたのである。最後にヒロインの壮絶な死の場面が描かれる。死に望んでの端然とした姿は、涙を誘うが清らかである。語り継がれるにあたいする。 戦国時代、視点をガラシャ夫人の一点に定めて眺めると、このように見えるのだろう。信長も秀吉も、なんと弱点に満ちた人間であることか。ともあれ、時代背景もよく描き込まれているので、読書の副産物として、日本史の勉強にもなる。 | ||||
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女の視点から書いた歴史小説は結構読みやすく、しかも女性が主人公なので、面白い。 ガラシャ夫人(細川玉子)は、明智光秀の娘で、細川忠興の妻である。 戦国時代にドラマある人生を生きた女性だ。 豊臣秀吉の死後、石田光成と徳川家康が戦う際、夫忠興は徳川に付いた。 徳川には、忠興と玉子の子供が人質となっていた。 石田は、玉子に目をつけ忠興が出陣後、人質にしようとしたが、夫や子供のために自ら死んだ。 死ぬとき、玉子はキリスト教徒だったので自殺は許されず、家臣の手によって殺された。 38歳の生涯だった。 あまりにも美しい人だったため、忠興は狂気じみた愛情で玉子を縛りつけた。 玉子は城の外に出ることを許されず、庭師が玉子を盗み見しようとしたところを忠興に見つかり、即刻打ち首になったという説もある。 玉子の姿が、自分以外の男の目にうつることさえ耐えられなかったらしい。 だから出陣する際、石田が来たら捕らわれずに死んでほしいと頼んだ。 忠興は83歳まで生きた。 玉子が死んでから生涯妻は娶らなかった。 忠興は、玉子をものすごく愛していたけど、玉子は、キリストの教えで「夫にはキリスト様のように尽くせ」とあるので、忠実に尽くしたというふうに書いてあった。 宗教の力は偉大だ。 宗教の力というより、宗教を信じる人の力は偉大なのかもしれない。 信じる者は、宗教によってどこまでも強くなれるし、つらいことも喜びに変える。 死さえも、「神様のもとに行く」とそれは幸せなことに思えるのだ。 まだ、女が物のように扱われていた時代、キリストの教えは、精神の救いだったのかもしれない。 この時代の本を読むと、この時代の人は、男も女も、生きるといことが、必死だったり、むなしかったり、本当に大変だっただろうなあとつくづく思う。 本当にこんな時代があったんだなと、不思議な感じもする。 | ||||
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玉子が自分の父母とは違った人間関係の自分と夫がありながらも女性として教養と美しさをもち、自分の信念を持って生きたことに惹かれました。 細川ガラシャさんは名前しか聞いたことがなかったのですがこの本を読んで、このころの歴史的な背景と玉子のキリシタン弾圧の中での信仰、強い信念を持って生きることについて感動を覚えました。 | ||||
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謀反者として命を落とした父・明智光秀。その光秀の娘として、戦乱の世の中を必死に生きていくガラシャ。 さまざまな苦しみの中でキリスト教に出会い、たちまちその教えに惹かれていく・・。キリスト教禁止令、迫害・・苦悩の中で最後まで信仰を捨てずに生きていくガラシャの姿に多くの者たちが勇気をもらい、涙する。 今も語り継がれる細川ガラシャの波乱に満ちた、しかし勇気と信仰に満ちた、生涯を綴った作品です。お勧めします。 | ||||
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