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細川ガラシャ夫人
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細川ガラシャ夫人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 1~20 1/3ページ
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たいへん面白くて感動もあって良かったです 読んでいて主人公の嬉しさや悲しさがどんどん伝わってきて涙してしまいました 大河ドラマにしてテレビで見せてほしいです 三浦先生ありがとうございました | ||||
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. 明智光秀の娘、玉子、のちに細川ガラシャ夫人の名で知られる女性の生涯を描く三浦綾子の歴史小説、その下巻です。 私がこの小説を手にした理由は、アメリカのTVドラマ『SHOGUN 将軍』全10話を視聴して、主要登場人物のひとりである明智鞠子のモデルとなった細川ガラシャ夫人にあらためて興味を持ったからです。 5年前に、永井路子『 朱なる十字架 』(文春文庫)を手にしたことがありましたが、その時は、ガラシャ夫人の境涯を描くには300頁に満たない紙数では少々足りなかろう、という感慨を持つに至ったものです。 自らもクリスチャンである作家・三浦綾子のガラシャ伝は、上下合わせて700頁超ですから、さすがに読み応えがあります。 人の命があっという間に失われる戦乱の世にあって、今この瞬間の幸せも、束の間のものに過ぎず、明日には崩れてしまう。また、男たちは、女を政争と戦さの道具、あるいは子を生む道具として扱う時代でもあります。 明日をも知れず、常に恐れを抱きつつ生きる身にとって、永遠の生命を信じるキリシタン信仰が人々の心を捉えるのは無理もありません。 石田三成による拉致の危機に瀕して細川ガラシャが取った選択は、やがて関ヶ原の合戦に加わる軍勢の心理に大いなる影響を与えたとのこと。 「人間にとって必要なものは城であろうか。家来であろうか。はなやかな小袖であり、剣、甲冑なのであろうか。人間にとって、自分にとって必要なのは、戦さを知らぬ、静かな、信頼に満ちた生活ではないだろうか」(139頁) この言葉どおりの天下泰平の世を築くため、散るべき時を選んで散ったともいえる細川ガラシャ夫人。その境涯の、歴史的意味を今あらためて噛み締めています。 . | ||||
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. 明智光秀の娘、玉子、のちに細川ガラシャ夫人の名で知られる女性の生涯を描く三浦綾子の歴史小説、その上巻です。父・光秀が主君である信長から激しく不当な扱いを受け、その胸中に鬱々とした思いが積り始めるまでが描かれます。 世は戦国の時代。人の命の重みが羽根一枚ほどしかないかの如く、あっという間についえてしまいます。特に信長の容赦なき言動は目を覆うばかり。自らが竹生島(ちくぶじま)遊びに出た際、安土城の留守を預かった侍女たちは信長が一泊するものと思って遊山に出かけただけなのに、皆殺しの憂き目に。光秀は波多野兄弟降伏の条件として自らの義母・登代を人質に提供しますが、その登代は信長の不寛容によって果てます。さらに信長は娘婿で家康の息子・信康に切腹を命じた過去があります。 「信長殿には覇道があっても、王道はござりませぬ」 臣下の初之助が光秀に言う言葉に頷かずにはいられません。 その光秀はといえば、疱瘡の痕を顔に負う煕子をこだわることなく正室に迎える優しき武人です。 「よいか。人間を見る時は、その心を見るのだ。決して顔がみにくいとか、片足が短いとか、目が見えぬなどといって嘲ってはならぬ。また、身分が低いとか、貧しいなどといって、人を卑しめてはならぬぞ、お玉。人間の価は心にあるのじゃ」(75頁) こうした時代にあって、玉子は激しやすい細川忠興の妻となります。 いよいよ下巻では父・光秀の人生を大きく転換させる本能寺の変、そして自らの生き死にを左右する歴史の事変へと突き進むことになるのでしょう。 . | ||||
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戦国の世にあっても、時代を先取りする主人公の心理、行動がよく表現されていると思います。 宗教のいかんを問わず、この主人公のような生き方をした人がいたことに驚きと敬愛をもちました。 | ||||
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上下巻セットで必読です。 細川ガラシャ夫人とは明智光秀の娘の玉子の洗礼名ガラシャの生涯を記した小説です。 三浦綾子の初の本格歴史小説と言われ、下巻の最後に列記されている参考文献は20を超えている力の入れようです。代表作である「氷点・続氷点」の次にオススメと言って良いでしょう。 「宗教っぽいんじゃない?」とか先入観を持たれる方もいらっしゃると思いますが、見方によっては宗教色が強く受け入れ難い面もあるけれど、その辺を少し我慢して読んでみると「信仰の本質」が読み取れる小説になっています。そして「真の人間として生きる難しさ」も巧みに表現されています。 何より三浦綾子の「心理描写の巧みさ」がふんだんに発揮されているので、読み進めてみると「なぜ明智光秀は織田信長を倒したのか」の「明智光秀側の理由」が描写されており、もしかしたら「明智光秀は反逆者ではなかったのでは?」とも思われます。 そしてその明智光秀が織田信長を倒す前に娘の玉子を嫁に迎えた細川家の「戦国時代における苦悩」がまた巧みに書き表らわされています。 近年、戦国時代の歴史的事実がいろいろと見直されて大河ドラマの「どうする家康」などでも新しい事実・解釈による筋書きが多くみられ、この小説での歴史的背景の解釈なども古いものとなってしまったかも知れませんが、一読の価値は十分にありますし感動することは請け合いです。 もしあなたが「歴史的史実に忠実な歴史小説」を求めるタイプの方であれば、この小説は「歴史エンターテイメント小説」ととらえて読んでいただいても楽しめると思います。 | ||||
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ガラシャが信仰に生きて信仰に命を絶ったことにも感銘を受けますが、紙の本同様に最後に著者である三浦綾子による「終わりに」が記載されている内容にも注目したいです。 何よりその中で「真に人間として生きるという事は、実に大変な事なのだ」とある短い文章にすべてが込められているのではないでしょうか。たぶんこの短い文章は、この細川ガラシャ夫人(上・下)を読了しなければ心に響いてこないと思います。そしてキリスト教を信仰しない方、またそのほかの信仰をお持ちでない方の心にも響く言葉だと思います。 きっと三浦綾子はこの短い文章を表現するために細川ガラシャ夫人の生涯を小説にして表現したのだと思いました。 最後に列記されている参考文献は20を超えていますので、この小説を執筆するにあたっての三浦綾子の力の入れようは凄まじいものがあったと思います。 またその後にこの小説を口述筆記した夫の三浦光世によるコメントもキッチリ掲載されているのがうれしいですね。執筆にあたっての背景などを深く知る事が出来ます。 ちなみにこの小説で細川家は「足利義昭~織田信長~明智光秀(ちょっと違う)~豊臣秀吉~徳川家康(予告)」と仕え先が続き、またどうして石田三成が天下をとれなかったのかも理解できるでしょう。 とにかく人間は生きる上で信仰に助けを求めることも重要(私自身もプロテスタント)だと感じましたし、何らかの信仰を持たなくとも信仰と同等に自分や家族や友人や知人やすべての身の回りの方柄を「信じる事」が重要だと思います。 | ||||
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クリスチャンである著者だから描くことができただろう細川ガラシャ夫人の内面が、読みやすい文体で綴られていた。一人の女性の心の成長、入信、信仰に支えられた最期が、史実にそいながら描かれていた。圧巻。力作。 戦国時代の武士の価値観の中で生きる武将、その妻娘母。心の安らぎは、宗教なしには得ることができないのだろうか。真面目な人ほど物事を突き詰め宗教にはまるような気がする。為政者にとって、当時のクリスチャンが脅威に思えたことは容易に想像できた。 | ||||
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最初の光秀と妻の輿入れのエピソードに感動し、光秀好きになった。これ読んでから「麒麟がくる」見れば良かったのかもなー。 キリシタンの考え方も出てくるので、大変興味深く読むことができた。 | ||||
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三浦綾子の作品はやはり良い。歴史物が苦手でも読めると思うし、わかりやすいと思う。この時代の女性の生き方について色々考えさせられた。初之助の玉子への純愛に切なくなり泣けた。 | ||||
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感動しました。歴史のことでも、読みやすく、勉強になりました。 | ||||
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歴史のことも、三浦綾子の本ではサラサラと読むことが出来ました。勉強になりました。 | ||||
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上巻に続き下巻を手にした。上巻で時代背景や人間関係といった部分が書き終えられているので、下巻は全編に細川ガラシャという人物そのものが描かれていて、とても良かった。 自分が最も感銘を受けたのは、終盤に述べられる以下の短い文章である。 「結婚以来、狂気じみた玉子への執着に終始していた忠興だった。愛する玉子を失って、はじめて安らぎが来た。」 キリスト教と仏教では「愛」の意味するところは大きく異なる。我々が日常でイメージする「愛」という言葉の意味は、キリスト教のそれに近いと思う。一方、仏教においては、「愛」は渇愛であり、衝動的な欲望であり、また妄執でもある。私は三浦綾子が、この全く異なる「愛」の概念を、上述した短い文に集約したものと感じた。その深い宗教的造詣を端的にまとめたこの文章表現は、単なる歴史小説の枠を大きく超えていると思う。三浦綾子と細川ガラシャは、おそらく同じレベルでキリスト教が真に意味するところを理解し、信仰に至っていたのではないだろうか。 読後に大きく心を揺さぶられたのは、三浦綾子も細川ガラシャも素晴らしい信仰者だったと感じられたことだった。 | ||||
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「とても面白いから」、と本作上下巻を知人から譲り受けた。自分が戦国時代モノが好きなことを知っている人からのお薦めである。それにNHKの大河ドラマが明智光秀を扱ったのも、まだそう遠い日では無い。ありがたく戴いて読み始めた。 上巻は、本能寺の変の前までが描かれている。細川ガラシャが、明智玉であった頃から始まり、細川玉となって日が浅いところまでの話である。三浦綾子先生の筆の冴えは素晴らしく、いつもながらに楽しく読める。個人的には、小説本文のみならず、三浦先生がなぜ細川ガラシャを取り上げたのかが書かれている序文にあたる最初の数ページにも、深い感銘を受けた。早く続きが読みたく思い、上巻を読み終えこれを書いている今、既に下巻も三分の一は読んでしまった。 星5つではなく4つとした理由は、上巻後半部分にほとんどガラシャが登場しないことに対してである。ガラシャは光秀の娘であり、本能寺の変はその人生に多大な影響を及ぼすため、信長に対する父の謀反は避けて通れない出来事である。それを承知しているつもりではあるが、それにしても誌面を割き過ぎている気がした。ただし光秀の描写部分もとても面白いので、もちろん小説としての減点ではない。『細川ガラシャ夫人』というタイトルを踏まえ、かなり厳しめの減点とした。 かなり辛口批評しても星4つである。三浦先生の作品や細川ガラシャに興味のある人が読んで、つまらないと感じることは先ず無いだろう。先に述べた通り、自身も既に下巻に手を伸ばしている。 | ||||
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泣けました。ジェンダーやフェミニズムが問われている今こそ読まれるべき作品なのかもと思いました。 | ||||
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"細川ガラシャ"という、戦国時代随一の"ディズニープリンセス"と呼べるほど、凛としたキャラクター造形もさることながら、三浦綾子さんの文章が本当に素晴らしい(^^) 上下巻あっという間に読んでしまいました。 『塩狩峠』も読んだけど、やっぱり面白かった。 順番に三浦綾子さんの著作読んでいこうと思います。 『細川ガラシャ夫人』は、Audible版もあるので、オススメです。 | ||||
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女性は政治の道具だった戦国時代に、自分の意思を貫こうとするガラシャの凛々しい生き方がよく描かれている。 | ||||
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NHKの大河ドラマとの比較で面白かった。 | ||||
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昔、母が読んでいたのを思い出して、探しました。大河ドラマが良かったので続編気分で読み始めもした。大河ドラマの内容がまだ頭にあるので、読みやすいです。 | ||||
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大河ドラマにつられ購入しました、楽しめていますあっと言う間に上巻は読み終え下巻もあと少し、歴史物が好きで次は何を読もうかと考えています。 | ||||
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大河ドラマを見て、玉のことを知りたくなり購入しました。 とても読みやすく、また知らなかった史実もわかりました。 | ||||
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