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戦艦武蔵



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【この小説が収録されている参考書籍】
戦艦武蔵
戦艦武蔵 (新潮文庫)

戦艦武蔵の評価: 4.52/5点 レビュー 91件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.52pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全83件 81~83 5/5ページ
No.3:
(5pt)

渾身の力作

冒頭の挿話からぐぐっと読者を引き込む。丹念な下調べが推し量られる労作である。
 「武蔵」が建造された三菱重工長崎造船所の資料館ですら、写真が数枚しか残されていないことからも分かるように、徹底的な保秘のもとに「武蔵」は建造された。関係者の労苦は推して知るべしであるが、一方で、国際的な緊張下とはいえ、日本の警察・公安機関による人権抑圧に息詰まるものを感じる。
 時代は大艦巨砲主義から航空戦へと時代が移行していく最中であり、武蔵も悲劇的最後を遂げるわけだが、その最後の乗組員が武蔵沈没という最大機密が漏れることを恐れる当局により体よく隔離された事実までフォローした作者のこだわりも見事である。
戦艦武蔵 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:戦艦武蔵 (新潮文庫)より
4101117012
No.2:
(4pt)

「むなしい」とはこれだ

ひろたんさんのレビューに「自分はSEをやっているが共感出来る箇所がかなりあった。」というのに納得。機密保持のため、製造にあたったほとんどの人が全体像知らされずに自分の持ち場のことだけを教えられて武蔵を作ったというのは、正しいかどうかは別として、ものつくりのひとつのあり方として、考えさせられる(考え込んでしまう?)話であった。
そして、苦労して作った武蔵が、はっきりいって、これといった戦果もなく、温存されつづけて、そして、多くの犠牲者とともに沈没した。これほど、むなしいことはない。筆者は、淡々とこれを書いていく。むなしさきわまれりだ。
結局、戦争とは、むなしいことということが痛感できる本である。
戦艦武蔵 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:戦艦武蔵 (新潮文庫)より
4101117012
No.1:
(4pt)

物作りの困難さと破壊の空しさを感じた

日本の運命を左右すると軍部の期待を受け極秘に計画された戦艦武蔵の建造から沈没までの物語。
この巨艦建造の背後には、関係者達の並々ならぬ苦労と努力があったことが読み取れる。船にあまり詳しくない人でもイメージさせるように、詳細にかつシンプルに建造過程が記述されている。また極秘プロジェクトのため人目を避けるように様々な努力をしているところも興味深い。
しかし巨額の建造費と時間、労力を費やしたこの船もわずか数時間の米軍の猛攻撃により沈没してまう。あの技術者たちの懸命の努力は無駄だったのか。軍人たちの猛訓練はなぜ活かされなかったのか。戦艦武蔵とは何だったのか等いろいろと考えさせられる本。
また戦争云々ではなく、物作りに興味がある人にはお薦めの一冊。自分はSEをやっているが共感出来る箇所がかなりあった。
戦艦武蔵 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:戦艦武蔵 (新潮文庫)より
4101117012

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