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子ひつじは迷わない 走るひつじが1ぴき



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【この小説が収録されている参考書籍】
子ひつじは迷わない  走るひつじが1ぴき (角川スニーカー文庫)

子ひつじは迷わない 走るひつじが1ぴきの評価: 3.06/5点 レビュー 18件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.06pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(4pt)

期待せずに読んだら期待以上には良かった

安楽椅子探偵もの、探偵はひねくれた少女、とくればもうテンプレ極まりない作品です。
が、本作の場合持ち込み先が生徒会のお悩み相談室ということもあり、よくある他の探偵もののように殺伐とはしていません。
謎そのものは正直たいしたことがなく、鋭い推理とかそういうのはあまりありません。
というか探偵役より頭の良い人物が普通に出てくる時点で、完全なミステリとしての方向性は放棄されています。
ですがそこらへんのゆるいところが、持ち込まれる相談とちょうど相場が合っている感じです。
恋愛相談にじっちゃんの名を賭けられても困るってものですよ。
相談への応え方も少し変わっており、ホームズ役は論理的に回答そのものを答え、そしてワトソン役がそれを相談相手に対して適切な(とワトソン役が思っている)形で応えるという二段構えになっています。
これによりホームズ役が単純にワトソン役に道を指し示すだけではなく、二人が共に相手に影響を与えていくという物語の深みが出てきます。
まあ深みってほど深い話でもないですが。
あとホームズ役が二人に分かれただけという可能性もないでもないです。

この手の作品には珍しく、探偵側の心理描写が入っているのが面白いところです。
ただ、主人公側のキャラクターが皆起伏が少ないせいで淡々と進んでしまうイメージがあります。
このあたりはもう少しやりようがあったのではないかと思います。

なお全く期待せずに、スニーカー大賞を取ったということも知らずに読み始めたからこの評価です。
大賞だったからという理由で読んだら「まあ悪くはないけど、大賞なのにこの程度?」と思ってしまっていただろうことは間違いなかったところ。
子ひつじは迷わない  走るひつじが1ぴき (角川スニーカー文庫)Amazon書評・レビュー:子ひつじは迷わない 走るひつじが1ぴき (角川スニーカー文庫)より
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No.8:
(5pt)

大賞作品(?)ということで

難点

物語に深みはない。ただのお悩み解決(推理もの)。読後も「あ、終わった」くらいしか思わない。
相談内容も「あ、そう」レベルなので余計に。

仙波に主人公が好意を持っていると聞かされても二人の行く末がまったく気にならない。

佐々原視点の章が非常に読みにくい。つっかかる。
おおむね3人の視点で語られるのだが、このキャラについてはなんか変に特異性を出そうとしているのか、普通に書いてほしかった。
そのせいか、なぜかあまり魅力を感じなかった。サブヒロインがヒロインを凌駕するような魅力があれば単純な推理もので終わらなかっただろうに・・・。

確かに全体的に「行間読め」が多発していた。喩えが迂遠すぎ。不明部分を推定で流せるタイプならいいが・・・。

人生訓のような部分まで淡々としすぎていて、何も響かない。例えるなら清流、ただサーと流れるだけ。「あ、そう」レベル。もっと緩急をつけて激流のように心情を語ったほうが読者も入り込めたと思う。

良い点

ラノベ苦手な私でも最後まで一応読めた。ということは昨今のクソラノベ群より一段上だと思う。
とすれば、いろんな出版社でクソラノベが大賞を取っていることからすれば比較上大賞もおかしくないかな。
内容的にも人に勧めて差し支えない。

ただ今後の展開が読めてしまうので、続刊を読みたいという気にならない。
例えるなら赤川二郎のようなものか、なのでこの作者は1巻完結や、短編形式のほうが合ってる気がした。
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No.7:
(4pt)

終わり方が酷い

この小説は生徒会に『迷わない子ひつじの会』というのを作って、そこに来た学生の相談に乗るという話です。四つの短編で構成されています。

肝心の相談内容は結構普通。推理小説と言うか知的パズルみたいな内容になってます。そこにお人好しの主人公とか黙々と本を読むメガネっ子が関わって複雑な物語を展開させている。

まず最初に思ったのが文章の読みにくさですね。まわりくどい比喩に難しい語彙が随所にある。作者がかなり本読んでいるのを感じましたが、ラノベとは思えない固い文章にちょっと疲れました。

ヒロインの語る知識は立派でした。哲学的・思弁的な話が多かったのですが、こういう難しい知識を上手く物語に組み込んだのが大賞に輝いた理由な気がします。

ただヒロインの難解な語り部に加えて、主人公や同級生が複雑な人間関係を展開するものだから、相談と人間関係がごっちゃになって小説がやけに複雑になってしまったのは否めなかった。

個人的には大賞ではなく佳作ぐらいだと思う。読みづらいし斬新な設定はないからね。今後に期待したい。
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No.6:
(4pt)

個人的に好き

多少の読みづらさはあるものの、完全に好みの内容とキャラでした。ミステリっぽい雰囲気や特に仙波さんはツンデレ系ヒロインが苦手な自分にとってストライク。可愛かったと思いますW
しかし、このごり押し感はなんとも戸惑うところです。それなりに読者の人気を集めた上での漫画化やドラマCD化なら素直に喜べるのですが…。
若干引いてしまいます。これで人気が出なかったら、どうするのでしょう?
好きになれた作品だけに少し心配です。 大賞に相応しいかは、微妙ですね〜。
もっとひっそり出て欲しかった作品です。
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No.5:
(4pt)

読みづらさは確かにある。

キーパーソン三人の一人称とか、イラストの足バランスおかしくね?とか。
それでも、根っこの面白さは揺るぎません。 落語の面白さを知っている人なら、割りとすんなり入っていけるのではないでしょうか。
今までの大賞作品が゛動゛なら、これは゛静゛の作品と言えるでしょう。いい意味で。

そもそも、大賞だなんて、なにをして大賞としているのでしょうか?
普通の人間が、不思議な現象に巻き込まれて、気づけば世界の存続に関わる事態に巻き込まれれればいいのでしょうか?
最後の最後に用意されたオチと張り巡らされた伏線で、爽快感やどんでん返しをやればいいのでしょうか?
無論、それも必要でしょう。私自身、そういうの好きです。
問題は、それらがあってこそじゃないかと考える読み手の思考だと思います。
それは、『そう思い込まされてる』のではないでしょうか。
前情報に踊らされないで、もっとまっさらな気分で、もっと素直に本を読みましょうよ。
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No.4:
(5pt)

最高!

大賞を受賞したということで、私は大賞を受賞してもおかしくはないなと思います。買った理由としては、まるたまくん(成田真一郎)が可愛い♪から買いました。童顔ばんざい! 話がそれてしまいましたね。え〜と、明希ちゃんの推理はすごいです!天才です!…なんか話がそれてしまいましたかね。とにかく、すごく、すごーく面白いので、買ってみて下さい!!
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No.3:
(4pt)

嫌われる善人

生徒会長の竹田岬が提唱した迷わない仔ひつじの会は、生徒の悩みを生徒会メンバーが解決するのが目的だ。会長の知り合いという理由で生徒会書記となった成田真一郎(なるたまいちろう)は、最初の悩み相談の解決策を悩んでいるときに、クラスメイトの仙波明希と会う。
 何故か真一郎を蛇蝎のごとく嫌う明希だが、彼女のアドバイスを参考にして解決策を提案した真一郎は、それからも難問へのアドバイスを求めて彼女の下へ通うことになる。もっとも、同じ生徒会書記の佐々原三月と同行したりしても、彼女から嫌われていることは変わらないのだが。

 面倒事を避けるために他人を避ける明希と、誰かのためならば一心不乱に邁進する真一郎、そして他人と違う感覚を隠すためにあまり他人に関わろうとしない三月。そんな3人が、続々と寄せられる相談に悩んだり、落ち込んだり、奔走したりします。
 短編ミステリー風味の学園青春物語です。
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No.2:
(5pt)

お悩み解決、学園モノ!

角川スニーカー大賞受賞作品!
かつ、早くもメディアミックス化ということで、手に取りました。
そして、パラパラと挿絵と冒頭だけ読んで購入に至った次第です。

お話としては……
生徒会主催で学生の悩みを解決するために設立した「迷わない子ひつじの会」が舞台。
生徒会書記「成田真一郎」は、学生から寄せされる悩みを解決しようとするが、どうにも解決の糸口が分からない。
そんな時に、出会ったのが生徒会とは全く関係の無い「仙波明希」だった。

といった感じでお話が始まります。

この作品は「起承転結」が分かりやすい展開になっていて。

 ・起:学生から悩み相談がある
 ・承:生徒会で考えてみるが、答えが分からない
 ・転:仙波明希に聞いてみる
 ・結:問題解決&エピローグ

といった流れでお話が進んでいきます。

今回は4つの悩み相談があるのだが、時間軸は繋がっているため、別の悩みではあるが、所々で接点があるため、ひとつの物語として読むことが出来る。

この作品の魅力は「パズルのような難問」と「登場人物の心情描写」だと思います。

お悩み相談ということで、パッと簡単に答えが出ないため(少なくとも自分は直ぐに答えが分からなかった……)、推理ものよりライトで、どちらかと言えばパズルのような感覚で考えながら、読み進める感じで面白い。

それとは別に、登場人物の心情が丁寧に書かれていて。
人間の感情がいかに曖昧で、不明瞭なものであるかを描いている辺りはさすが大賞だなぁと。
ラノベでありがちが、あからさまなツンデレのような照れ隠しとは一線を画している気がします。

この作品はまだ続くようなので、同じような展開でずっと続いていくのか、それとも何か変化があるのか!?
次巻が気になる作品です!

個人的には、剣も魔法も爆発も無い普通の学園モノですが「推理があり」「キャラが立ち」「ラブコメ要素あり」なエンターテイメント性の高い作品だなぁと思いました♪
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No.1:
(4pt)

気軽に楽しめるコンテンツ

『筆名にある通り、皆様のおもちゃ箱になるような遊べる作品を書いていきたいと思っております。気軽に楽しめるコンテンツを目指します』作者コメント。表紙裏より抜粋。

この通りの作品に仕上がっていると思います。連続短編キノの旅―The beautiful world (電撃文庫 (0461))に近い構成になっています。スニーカー大賞だけあって、地の文の筆力は高いです。

迷わない子羊の会に寄せられた悩みを解決していくという話。ミステリーの色をつかった青春小説という表現が近いと思います。

ただ、スニーカー大賞なので、厳しめな意見を以下に並ばせて頂きます。
おそらく購入者が考えていること、それは涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)、シュガーダーク 埋められた闇と少女 (角川スニーカー文庫)と比べて本作品がおもしろいのかどうかと言う事だと思います。

正直に言うと、上記の二作品と比べると物足りなさを感じました。
個人的にスニーカー大賞作品は、スニーカーだけでなくライトノベル全体を引っ張っていける大作、傑作であって欲しいです。
その点から考えるとこの『子ひつじは迷わない』には売りとなるものが少ない。

涼宮ハルヒの憂鬱のようなSF設定、個性的なキャラクターもなければ、シュガーダークのような魅力的な世界観、王道の恋愛も存在しません。

ミステリー、群集劇、学園モノ、恋愛、友情、悩み、そういう色々なものを詰め込んで一つの作品にしているのはすごい! と思いますが、詰め込みすぎて一つ一つが薄味に……

また最後の章では暗い話を扱うのですが、これが必要なのかどうなのかは正直私には判断できませんでした。こういうのをライトノベルに求めていない人もいるかな? ぐらいに感じました。

他のライトノベルに影響を及ぼすほどの作品ではないと思いますが、個人的にはすごい好きになれた作品でした。
イラストもGOODです。

ストーリーとは関係ないですが、この作品『――』と『……』が異様に多用されています。そういうのが嫌いな方はご注意を。
子ひつじは迷わない  走るひつじが1ぴき (角川スニーカー文庫)Amazon書評・レビュー:子ひつじは迷わない 走るひつじが1ぴき (角川スニーカー文庫)より
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