流浪の月
評判
流浪の月の評価:
4.08/5点 レビュー 623件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全928件 881〜900 45/47ページ
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流浪の月の評価:
4.08/5点 レビュー 623件。 A ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
普段ならこういう中身の小説はあんまり選ばない。
幸せだった小学校低学年。父親の突然の死に母親に捨てられ、引き取られた先で性的虐待に合い、公園で会った小児性愛者について行き二ヶ月間そこで過ごす。
世間では監禁誘拐と騒がれ、最終的には保護され、一番帰りたくなかった場所へ戻る。
色んなことを経て主人公が大人になり彼氏はDVを振るう男の人だった。
内容は実に暗くて重い。
でも文章はその重さを感じさせない。
それは主人公のエネルギーが一貫してそこにあった。
生まれ持った魂の奥にあエネルギー。
人の強さとかそんな言葉にはできない、魂とはまた違うエネルギー。
暗闇を歩けなくても立ち止まっても、彼女の内なるエネルギーが無意識のうちに彼女を掻き立て誘導しているようにも見えた。
でもそのエネルギーは彼女自身であり彼女も無意識なんだろう。
そのエネルギーを感じるのは読者にとって難しい。
一枚の絵からエネルギーを感じるように、画家がよほど強い想いがなければ見てる側にはエネルギーが伝わらない。
それが最初から最後まで言葉一つ一つがその彼女の魂の内にあるエネルギーを表現していたと私は感じた。
鮮やかに、艶やかに、時には初々しく。
だから暗い内容でも映画を見ているように軽やかに読めた。
またその内なるエネルギーの描き方、見せ方が凄かった。
どんな状況、どんな世界であっても、それがどんなに辛く悲しく絶望的であっても、
自分の感覚を信じて自分の魂の声に心を傾けてそのなんとなくを信じて動いたらやっぱり見てる世界は少し変わるかもしれない。
本を閉じてまるで遠い友人のことを想うように、これから穏やかな日々を過ごしていってほしいと願った。