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毒の神託
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毒の神託の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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中東の某国を舞台にしたミステリですが、普通のミステリを想像して読まない方が良いでしょう。 イギリス、アラブ、沼族(という架空の一族)の文化的相違を背景に、箱庭的異世界が作り上げられ、その世界観を持って、物語が語られます。 ミステリとして解かれるべき謎は殺人事件ですが、語られる物語は侵食される文化の姿です。 語られる異世界の中で最高権力を誇るアラブ、異世界の中の異文化として他者を拒絶する沼族、文化的侵略者である西洋文明の代表者としての英国と、3者の姿が事件の前、謎解きのさなか、解決後と変わっていく姿が、通常のミステリでは味わえない奥行きの深さを提示しています。 短い分量に濃密な世界が語られることで、今の読者からすると読みにくい面もあると思いますが、犯人当てのミステリに飽きた人は読んで損は無いと思います。 | ||||
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「ガラス箱の蟻」などのピブル警視ものや怪作「キングとジョーカー」 などで知られる著者の最高傑作にしてミステリ史上指折りの異色作。 スーパーリアリズムの手法で描かれるスーパーナチュラルな世界の犯罪 を解くのは言語教育を受けた猿なのだ。筆致に晦渋な点など皆目なく、 事件はあくまでも論理的に解明される。建築に喩えるならば総ガラスで 作られたゴシック様式の大伽藍のような奇跡的傑作。 | ||||
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