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人生写真館の奇跡



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【この小説が収録されている参考書籍】
人生写真館の奇跡 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

人生写真館の奇跡の評価: 4.45/5点 レビュー 11件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.45pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全11件 1~11 1/1ページ
No.11:
(5pt)

この仕事に就きたいと思いました。

柊先生の文章は読みやすくて他のシリーズも読んでいますが、この本は胸が熱くなりながら読みました。
本当にこの仕事が実在するならこの仕事に就きたい、と思うほどでした。
柊先生の温かい言葉が大好きです。
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No.10:
(5pt)

カメラ好きにはお勧め

情景が浮かぶ様で引き込まれていけます。
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No.9:
(2pt)

がっかり

谷中レトロカメラ店の謎日和が良くて購入したが、前半の50ページぐらいが情景描写、とにかくあくびが続く。
その後、いくつかの短編物語が続くが、描写や奥ゆかしさが無くて、あーそうなのねって感じが続いて終わる。
読む価値のない小説です。
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No.8:
(2pt)

いい(≧∇≦)b

良かった(≧▽≦)
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No.7:
(5pt)

あらすじとか読まずに

書店でカバーをかけてもらって選ぶ時に帯も付いていない状態だったのでまっさらで読みました。
読んで良かった。
レトロカメラ店シリーズもだけど切ないツライ記憶の先に幸せがある、救いのあるお話なので好きになりました。

若い頃カメラ好きでいろいろ持っていましたがカメラと繋がる記憶がほんのり蘇ってきて久しぶりにカメラを触りました。
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No.6:
(5pt)

ほっこり

良い小説です。
ほっこりします。
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No.5:
(5pt)

切なくも暖かい

谷中レトロカメラ店の謎日和が大好きでしたのでこちらも気になり購入。

3章から構成されており、各章ごと人物が良く立っています。物語もお優しくも悲しくもあり非常に楽しめました。
柊サナカ先生といえば良い意味でハマったものの沼にどんどん沈んでいく印象があるので谷中シリーズと同じようにカメラネタが多いのかなと思いましたが、こちらはストーリー重視でそこにひょいっとカメラが出てくる程度です。
それでも作者のカメラ愛がひしひし伝わってくる気がするのは私だけではないはず……
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No.4:
(5pt)

写真好きの必読書

短編とともに大きな流れの伏線回収もあり感動もできて面白かったです。
写真やカメラの描写はしっかりしているし各エピソードや登場人物も楽しい。
カメラ知識無い人はわかりづらい部分も無きにしも非ずですがそれでも全然問題無しです。
一読をおすすめします。
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No.3:
(5pt)

1番のお気に入りは3番目のストーリーです

3ストーリー共凄く良かったです。私的には1番のお気に入りは3番目のストーリーです
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No.2:
(5pt)

「自分の人生が一番輝いた日」の一枚を撮る。人々の最後の旅立ちと心優しい案内人を描いた良作。

作者である柊サナカの作品はこれが初読。

物語は92歳になる八木ハツ江が自分の名前を呼ぶ男の声で目を覚ます所から始まる。ソファーに寝かされていたらしい自分に声を掛けてきた相手に目をやると声の主は身なりを整えた若い男。この場で長らく写真館を営んでいる平坂と名乗った男だったが、ハツ江には見覚えのない相手であった。写真館の主人が自分に何の用かと訝しむハツ江だったが、写真館の中を案内されるうちに、ふと「自分は死んだのではないか」と気付いてしまう。

ハツ江の疑問を素直に認めた平坂は自分はあの世に旅立つ人間の案内人だと正体を明かすが、旅立ちの前にハツ江にやってもらいたい事があると申し出る。平坂はハツ江に膨大な数の写真が積み上げられているのを見せた上でハツ江の歳と同じ92枚の写真を選んで欲しいという。選んだ写真は人が亡くなる時に見る走馬燈に張り付け「振り返りの儀式」を執り行うのに必要らしい。写真を選び始めたハツ江だったがその中に古い都バスが写った物が複数ある事に目を止める事に。

ハツ江の人生の中で一番振り返りたかった写真がその中に混じっている筈であったが色褪せてしまっていた事に落胆。もう一度昭和24年7月4日のあの風景を見たいと願うハツ江に平坂は過去に戻ってその一枚を取り直す事が出来ると申し出る。平坂は地下の倉庫にあった膨大なカメラの中から一台を選ぶとハツ江の記念すべき「バスの日」へと遡る。そこには駆け出しの保母として奔走する若いハツ江の姿があった……

心温まる物を読ませて貰ったな、という心地よい読後感が残る一冊。市井の片隅に生きた人々の人生を、それもあの世に旅立つ事になった時に「あの日は自分の人生が一番輝いた」と思える日にまで遡り、自分の人生は悪くなかったと納得してもらった上で旅立っていく彼らを見送る案内人の話だけども、見送られる人々の送ってきた人生最良の日がどんなものだったか、彼らが人生の中で交わったのがどんな人たちであったのかを活き活きと描くタッチが非常に素晴らしい。

構成の方は80、90頁程度の中編が二本と40頁ほどの短編一本(最後の短編はある意味長めのエピローグみたいなものだけど)。あの世に旅立つ事になった人々があの世とこの世の中間地点にある写真館の主人・平坂と「人生最良の日」を振り返るために過去に遡行して「最高の一枚」となる写真を撮るというのが基本のパターン。平坂と過去に旅立つ人々は92歳になる元保母の老婆、47歳で刺されて死んだヤクザ、7歳の児童となかなかヴァリエーションに富んでいる。

なんといっても秀逸だったのは上にも導入部分を紹介させて貰った元保母の八木ハツ江が駆け出しの保母だった頃を描いた昭和24年のエピソード。戦後すぐのモノの無い時代に足立区の片隅で共働きでないと食べていけない父母の為に設けられた保育園で「ないない尽くし」で給金すら滞りがちな中、自分でもなんでこんなに頑張らなきゃならないんだろうと思いながらも奮闘する若き日のハツ江の姿が誠に健気。

豊島区の片隅の自宅から片道一時間半もかけて通勤しなきゃならない上に製鉄会社の片隅に設けられた小さな保育園で近所の意地悪な奥様に苦情を入れられながら働いていたハツ江が圧力で向上の片隅に借りていた部屋を取り上げられ土手で保育を始めざるを得なくなるなどハツ江には次から次に難事が舞い込んで目を覆いたくなるほど。それにしても一つ一つのエピソードがリアルだなあ、と思っていたら何とこれ実話がベースらしい。足立区にある青空保育、都バスの払い下げ車両を用いた園舎と変遷を辿って来た創立70周年の新田保育園の歴史をベースにしているのだとか。

そんな人生やり切った婆さんのエピソードに続くのが中年ヤクザ・鰐口の話なのだから読む手は止まらない。47歳で刺されて野垂れ死にとハツ江とは対照的な人生ではあるのだけど、このヤクザがシノギの一環として始めたリサイクルショップで「形だけの修理工」として雇われた「ねずみくん」と呼ばれる奇妙な青年との交流は別の意味で心温まる話となっていた。

この「ねずみくん」壊れたモノの修理に関しては疑いの無い天才。ただ、ある種の発達障害みたいな感じで人とのコミュニケーションが絶望的に取れない青年で何より「命」の概念が理解できず「壊れたハムスターの修理」を引き受けてしまう場面など読んでいて「ぞっ」とする様な部分もある。そんな「ねずみくん」が引き裂かれた大切な写真を悲しむ異国の少年から引き受けた顛末はヤクザながらも妙に情け深い鰐口の姿が描かれニヤリとさせられる。この世を去る前に会いに行った「ねずみくん」が口にした言葉には命の概念が理解できなかった青年に起きた変化にはっとさせられる素晴らしい幕引きと言えよう。

この中編二作はあの世に旅立つハツ江と鰐口が主役みたいな部分があるのだけど、最後の一編は少々趣が異なる。写真館の主人・平坂には記憶が無く、持っているのはどこで撮ったかも分からない写真が一枚だけなのだけど、最後のエピソードでは被虐待児の7歳になるミツルちゃんと遊ぶ傍らで何故か色々教えようとする平坂自身の姿が描かれている。その意図が明かされた時に平坂が持っていた写真の正体が明かされるという中々凝った仕掛けとなっている。

天寿を全うしたにせよ、人生途上で野垂れ死にしたにせよ人生のどこかにあった「最良の一日」を確かめにいくという趣向もそこで描かれる故人と生前に関わった人たちとの心温まるエピソードも「あ、こういうの好きだな」と思わされた上で嫌味なく読み終える事が出来た。尖ったものは無いのだけど、こういう丁寧に作り込まれた良作で幸せな気分になれるというのは読書として良い体験だなと改めて思わされた、そんな一冊。疲れている時なんかには是非お勧め。
人生写真館の奇跡 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:人生写真館の奇跡 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
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No.1:
(5pt)

切なくも心温まる物語でした。

目の前に情景が浮かぶような文面でした。カメラのちょっとオタクな表現も嬉しかったです。切なくも心温まるお話に、読み終わった後も気持ちがほっこりして幸せな感じがしました。感謝。
人生写真館の奇跡 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:人生写真館の奇跡 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
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