ひらいて

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評判

ひらいての評価:

3.76/5点 レビュー 59件。 B ランク

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平均点3.76pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全76件 41〜60 3/4ページ
No.36
(5pt)

こんな言語感覚が欲しかった。

主人公・愛が発する一つひとつの言葉のセンスがとにかくいい。
「悲しみよこんにちは」を読んだときと同じ感覚に陥った。
ひらいて Amazon書評・レビュー: ひらいてより
4103326212
No.35
(5pt)

こんな言語感覚が欲しかった。

主人公・愛が発する一つひとつの言葉のセンスがとにかくいい。
「悲しみよこんにちは」を読んだときと同じ感覚に陥った。
ひらいて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいて (新潮文庫)より
4101266514
No.34
(5pt)

ひらいて の 感想

最高に面白いです。綿谷りささんは内向的な人間の内面を描写する天才だと思います。いつも引きずり込まれてしまい、一気に最後までよみました。たとえ君 、美雪、主人公の愛 全て魅力的な存在です。好きな男の恋人を寝取る場面は、笑えるし、興奮するし、最高でした。ただ、愛が心の平安が見つけられないまま、未来に向かって強く希望を持ち、終わって行く感じがあったのがやや残念でした。
ひらいて Amazon書評・レビュー: ひらいてより
4103326212
No.33
(5pt)

ひらいて の 感想

最高に面白いです。綿谷りささんは内向的な人間の内面を描写する天才だと思います。いつも引きずり込まれてしまい、一気に最後までよみました。たとえ君 、美雪、主人公の愛 全て魅力的な存在です。好きな男の恋人を寝取る場面は、笑えるし、興奮するし、最高でした。ただ、愛が心の平安が見つけられないまま、未来に向かって強く希望を持ち、終わって行く感じがあったのがやや残念でした。
ひらいて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいて (新潮文庫)より
4101266514
No.32
(5pt)

たとえがとても印象的です

本当に良かった。いろいろ本は読んできましたが、もっとも印象的で大切な本です。

レビューが分かれていることに驚いています。たぶん、心の中にたとえを飼っている人間のほうに、よりぐっと刺さる作品なんでしょう。たしかにまとまりなくバラバラだし、情感的過ぎるところも多いです。文章は読みやすいのに、そこに描かれていることが痛すぎて続きが読めなくなってしまう。読破にかはり時間をかけました。

でも、本当に買って良かった。こんな素晴らしい体験が本当に数百円でいいのか、と思います。

最後の終わりも、人によってはやっつけすぎると言うかもしれません。でも、あれこそわたしがたとえに言われたかったことなので、展開的におかしいとは思っても、とても救われた気持ちでした。むしろあそこで普通に終わっていたら、凡作になってしまっていたかもしれません。

耐えられないほど身勝手で寂しい恋をしたことがある人におすすめです。
ひらいて Amazon書評・レビュー: ひらいてより
4103326212
No.31
(5pt)

たとえがとても印象的です

本当に良かった。いろいろ本は読んできましたが、もっとも印象的で大切な本です。

レビューが分かれていることに驚いています。たぶん、心の中にたとえを飼っている人間のほうに、よりぐっと刺さる作品なんでしょう。たしかにまとまりなくバラバラだし、情感的過ぎるところも多いです。文章は読みやすいのに、そこに描かれていることが痛すぎて続きが読めなくなってしまう。読破にかはり時間をかけました。

でも、本当に買って良かった。こんな素晴らしい体験が本当に数百円でいいのか、と思います。

最後の終わりも、人によってはやっつけすぎると言うかもしれません。でも、あれこそわたしがたとえに言われたかったことなので、展開的におかしいとは思っても、とても救われた気持ちでした。むしろあそこで普通に終わっていたら、凡作になってしまっていたかもしれません。

耐えられないほど身勝手で寂しい恋をしたことがある人におすすめです。
ひらいて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいて (新潮文庫)より
4101266514
No.30
(5pt)

壊してゆくエネルギー

綿矢りさの作品の出来にはまだ凹凸があるが、これは良くできた作品だと思う。たとえという男子高校生に対する恋情が暴走し、その彼女である美雪をもまきこんで行くプロセスには動的な面白さがある。もちろん現実にここまで暴走することは稀だから、これは小説の世界での話なのだけど、主人公の愛の心理描写は、その(身勝手な)愛情にだけ絞られていて、それなりに首尾一貫性がある。現実の世界では、その他の有象無象のことが絡んだ生活のなかにいるわけだから、これほど純粋に暴走することはできないけれど、思考実験としてはとても面白い。もちろん暴走主人公が中心だから、たとえも美雪も、愛に翻弄され、ある意味では人形のような一面的な描かれ方をしているのだが、これは愛の愛情の物語だから仕方ない。
しかし、そうした物語であれば、この終わり方はないだろう、という気がした。もっと混沌とした訳の分からない状態に突入して終わり、という方が良かったように思う。それは自殺なんかではなく、愛が時折見せる外部世界を遮断する状態の究極の世界のようなものだ。最後の1ページは書き直してほしいなあ、などと思う。それと、ヘンリーミラーが使ったような、断片的な詩のようなイメージの重層的表現が、うまく使われていて、そこは気に行った。すくなくともロレンスダレルよりはうまくミラーを継承している・・といって綿矢さんがミラーを読んでいるのかどうかは知らないが。
ひらいて Amazon書評・レビュー: ひらいてより
4103326212
No.29
(5pt)

壊してゆくエネルギー

綿矢りさの作品の出来にはまだ凹凸があるが、これは良くできた作品だと思う。たとえという男子高校生に対する恋情が暴走し、その彼女である美雪をもまきこんで行くプロセスには動的な面白さがある。もちろん現実にここまで暴走することは稀だから、これは小説の世界での話なのだけど、主人公の愛の心理描写は、その(身勝手な)愛情にだけ絞られていて、それなりに首尾一貫性がある。現実の世界では、その他の有象無象のことが絡んだ生活のなかにいるわけだから、これほど純粋に暴走することはできないけれど、思考実験としてはとても面白い。もちろん暴走主人公が中心だから、たとえも美雪も、愛に翻弄され、ある意味では人形のような一面的な描かれ方をしているのだが、これは愛の愛情の物語だから仕方ない。
しかし、そうした物語であれば、この終わり方はないだろう、という気がした。もっと混沌とした訳の分からない状態に突入して終わり、という方が良かったように思う。それは自殺なんかではなく、愛が時折見せる外部世界を遮断する状態の究極の世界のようなものだ。最後の1ページは書き直してほしいなあ、などと思う。それと、ヘンリーミラーが使ったような、断片的な詩のようなイメージの重層的表現が、うまく使われていて、そこは気に行った。すくなくともロレンスダレルよりはうまくミラーを継承している・・といって綿矢さんがミラーを読んでいるのかどうかは知らないが。
ひらいて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいて (新潮文庫)より
4101266514
No.28
(4pt)

駆け巡る衝撃

「ひらいて」の一文は短い。とても読みやすい小説。
けど、エンターテイメントではなく、純文学だ。

綿矢りさの「蹴りたい背中」を小学校六年生のころ、図書館で読んだ。
感じたことのない衝動に震えたのを覚えている。衝撃だった。
そのあと「インストール」を読んでからずいぶん久々に、今回綿矢りさの作品を読んだ。
「ひらいて」にも、あの時感じた身体を駆け巡る衝撃がたしかにあった。

あと、最後に谷崎の「春琴抄」が会話の中にでてきたのが気になった。

いいたいことは沢山ある。でも悔しいからとどめておく。
言うと自分の醜さがあらわになるからとどめておく。
でもこれだけは言わせてください。私はあなたにぜったいに負けない。
ひらいて Amazon書評・レビュー: ひらいてより
4103326212
No.27
(4pt)

駆け巡る衝撃

「ひらいて」の一文は短い。とても読みやすい小説。
けど、エンターテイメントではなく、純文学だ。

綿矢りさの「蹴りたい背中」を小学校六年生のころ、図書館で読んだ。
感じたことのない衝動に震えたのを覚えている。衝撃だった。
そのあと「インストール」を読んでからずいぶん久々に、今回綿矢りさの作品を読んだ。
「ひらいて」にも、あの時感じた身体を駆け巡る衝撃がたしかにあった。

あと、最後に谷崎の「春琴抄」が会話の中にでてきたのが気になった。

いいたいことは沢山ある。でも悔しいからとどめておく。
言うと自分の醜さがあらわになるからとどめておく。
でもこれだけは言わせてください。私はあなたにぜったいに負けない。
ひらいて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいて (新潮文庫)より
4101266514
No.26
(5pt)

身内にたかられて、人生を棒に振っていると感じている人にオススメ。

恋愛小説だと思って読んでいましたが、ただの恋愛小説ではありませんでした。
激しい恋愛感情の思う存分な描写は、期待通りの読み応えです。
でも、それだけではありません。さらに「読んで良かった。」と思える一冊でした。

日本に出稼ぎに来るアジアの若い女性が、故郷の家族に仕送りしているのを聞くと
「日本は子供にたかるような親が少なくて良い国だな。」
と安直に考えていました。
でも、模範的で幸せを羨まれるような家庭であっても、
「多少強引だけれど、仕事はできるよな。」と言われるような人がいる職場であっても、
実は微妙に、と言うか、巧妙に、家族や同じ職場の人を食い物にしている人が多いことに気が付く今日この頃です。

この巧妙さを打破するには、ある程度の破壊が必要です。でも、その破壊の過程で「彼は感情的になる人ですね。」とレッテルを貼られて「負け」を言い渡される可能性が高いことに考えが及びます。
この可能性の高さを勘案し、多少自分が食い散らかされていても、まともでいることを優先するのが大人の哀しさです。
この小説を読んで良かったと思うのは、主人公が、自分の負けを恐れず、破壊に走ってくれる点です。

例えば、自分でもこんな手段に出ることも可能であると思えば、自分の人生が食い散らかされ、損をしていると感じていても、耐える事ができるように思います。
正直でまともな大人にお勧めです。
ひらいて Amazon書評・レビュー: ひらいてより
4103326212
No.25
(5pt)

身内にたかられて、人生を棒に振っていると感じている人にオススメ。

恋愛小説だと思って読んでいましたが、ただの恋愛小説ではありませんでした。
激しい恋愛感情の思う存分な描写は、期待通りの読み応えです。
でも、それだけではありません。さらに「読んで良かった。」と思える一冊でした。

日本に出稼ぎに来るアジアの若い女性が、故郷の家族に仕送りしているのを聞くと
「日本は子供にたかるような親が少なくて良い国だな。」
と安直に考えていました。
でも、模範的で幸せを羨まれるような家庭であっても、
「多少強引だけれど、仕事はできるよな。」と言われるような人がいる職場であっても、
実は微妙に、と言うか、巧妙に、家族や同じ職場の人を食い物にしている人が多いことに気が付く今日この頃です。

この巧妙さを打破するには、ある程度の破壊が必要です。でも、その破壊の過程で「彼は感情的になる人ですね。」とレッテルを貼られて「負け」を言い渡される可能性が高いことに考えが及びます。
この可能性の高さを勘案し、多少自分が食い散らかされていても、まともでいることを優先するのが大人の哀しさです。
この小説を読んで良かったと思うのは、主人公が、自分の負けを恐れず、破壊に走ってくれる点です。

例えば、自分でもこんな手段に出ることも可能であると思えば、自分の人生が食い散らかされ、損をしていると感じていても、耐える事ができるように思います。
正直でまともな大人にお勧めです。
ひらいて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいて (新潮文庫)より
4101266514
No.24
(4pt)

主人公の気持ちが思わぬ方向へ・・・

主人公・愛は、同級生のたとえに恋をする。しかし彼には美雪という彼女がいて・・・。ここまで聞くとどこにでもあるような三角関係のストーリーだと思う。しかし、読み進めてみると単純な展開ではないことに気付きました。愛がたとえを独占したいという想いが美雪を巻き込んだ形で発展してしまう・・・。
主人公・愛をはじめ、たとえ、美雪それぞれの存在が入り混じった恋愛小説ではないかと思います。
ひらいて Amazon書評・レビュー: ひらいてより
4103326212
No.23
(4pt)

主人公の気持ちが思わぬ方向へ・・・

主人公・愛は、同級生のたとえに恋をする。しかし彼には美雪という彼女がいて・・・。ここまで聞くとどこにでもあるような三角関係のストーリーだと思う。しかし、読み進めてみると単純な展開ではないことに気付きました。愛がたとえを独占したいという想いが美雪を巻き込んだ形で発展してしまう・・・。
主人公・愛をはじめ、たとえ、美雪それぞれの存在が入り混じった恋愛小説ではないかと思います。
ひらいて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいて (新潮文庫)より
4101266514
No.22
(5pt)

憧憬

その人にとって手に入らないものというのは、実際にその中身を知ることができない。
ゆえに、想像することで補完する以外に方法がないのだと僕は思う。
よく分からないものに触れる場合で、僕が何かをつくろうとすると、つぎはぎになってしまう。
このふわふわとした地に足がつかない小説は、そういったことを含めて、白い、不完全な透明さ、という表現しづらい表現で仕上げられたように感じた。
不自然、とってつけたように感じるという意見、この話が元からそういうことを意識させるためにつくられたものだと考えることで、見方が変わるかもしれない。
この話の世界そのものが、そういったよく分からない何かに触れるときの感情、情景、速度だ。
天使は本来この世に存在しない。ならば、つくるしかないのだ。
壊れやすい 不安定 遠い場所 白 水色 透明 幻想 人ではない人 夢の中の男女 たとえ
ひらいて Amazon書評・レビュー: ひらいてより
4103326212
No.21
(5pt)

憧憬

その人にとって手に入らないものというのは、実際にその中身を知ることができない。
ゆえに、想像することで補完する以外に方法がないのだと僕は思う。
よく分からないものに触れる場合で、僕が何かをつくろうとすると、つぎはぎになってしまう。
このふわふわとした地に足がつかない小説は、そういったことを含めて、白い、不完全な透明さ、という表現しづらい表現で仕上げられたように感じた。
不自然、とってつけたように感じるという意見、この話が元からそういうことを意識させるためにつくられたものだと考えることで、見方が変わるかもしれない。
この話の世界そのものが、そういったよく分からない何かに触れるときの感情、情景、速度だ。
天使は本来この世に存在しない。ならば、つくるしかないのだ。
壊れやすい 不安定 遠い場所 白 水色 透明 幻想 人ではない人 夢の中の男女 たとえ
ひらいて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいて (新潮文庫)より
4101266514
No.20
(4pt)

個性発揮

芥川賞受賞時の騒ぎなどもう知らない若い世代の人に、「綿矢りさ」を紹介すると、ネットで検索するらしく、直ぐ「とても綺麗な作家さんですね」という答えが返ってくる。この人の容姿の卓越ぶりは、10年近く経った今でも、他と隔絶しているようだ。

さて本作であるが、文化祭前の高校の甘酸っぱい空気なんか、相変わらず良く書けているなと思っていたら、「美」に関する哲学的な考察が出てきたりして、偉く真面目な訴えを盛り込んだ作品だなと思っていたら、近づいていった片思いの男子の相手の女子が自分の言葉を勘違いしたの逆手にとって、なんとレズに突入。このあたりのセックス・シーンの描写など、綿矢流の精細さで、エロ小説は今まで結構読んできたけど、このような描写はあまり経験ありません。奇想天外というか抱腹絶倒というか。前作の「かわいそうだね?」あたりから、綿矢さんの個性がのびのびと発揮されてきているように思います。プロに見いだされた若い才能が成長していくとはこういうもんなんだ、ということが同時代的に体験できます。

しかし、ラストの暴走ぶりはどうなんでしょう?処女作「インストール」に自分の部屋のものを全部ガレージにぶちまけるシーンがありましたが、本作でもそれと似たような印象があります。このような破壊衝動のようなものを、この作家さんは常に感じてられるのでしょうか?そういったことを描くことが、綿矢文学の通奏低音なのでしょうか?
ひらいて Amazon書評・レビュー: ひらいてより
4103326212
No.19
(4pt)

個性発揮

芥川賞受賞時の騒ぎなどもう知らない若い世代の人に、「綿矢りさ」を紹介すると、ネットで検索するらしく、直ぐ「とても綺麗な作家さんですね」という答えが返ってくる。この人の容姿の卓越ぶりは、10年近く経った今でも、他と隔絶しているようだ。

さて本作であるが、文化祭前の高校の甘酸っぱい空気なんか、相変わらず良く書けているなと思っていたら、「美」に関する哲学的な考察が出てきたりして、偉く真面目な訴えを盛り込んだ作品だなと思っていたら、近づいていった片思いの男子の相手の女子が自分の言葉を勘違いしたの逆手にとって、なんとレズに突入。このあたりのセックス・シーンの描写など、綿矢流の精細さで、エロ小説は今まで結構読んできたけど、このような描写はあまり経験ありません。奇想天外というか抱腹絶倒というか。前作の「かわいそうだね?」あたりから、綿矢さんの個性がのびのびと発揮されてきているように思います。プロに見いだされた若い才能が成長していくとはこういうもんなんだ、ということが同時代的に体験できます。

しかし、ラストの暴走ぶりはどうなんでしょう?処女作「インストール」に自分の部屋のものを全部ガレージにぶちまけるシーンがありましたが、本作でもそれと似たような印象があります。このような破壊衝動のようなものを、この作家さんは常に感じてられるのでしょうか?そういったことを描くことが、綿矢文学の通奏低音なのでしょうか?
ひらいて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいて (新潮文庫)より
4101266514
No.18
(5pt)

不思議と心に刺さる!!

綿矢りさを読むのはデビュー作『インストール』以来、約10年振り。
17歳にしては、(エラそーながら)“読める”と思いましたがそれ以上のものは無く、2冊目を手に取るに至らず…

今回、どこかの書評で薦めていたのものの、あまり期待せずに読んでみたところ…

高校生を主人公としたいわゆる恋愛小説だが、ストーリーは突拍子もないというかハチャメチャでリアリティに欠き、その割にタイトルに込められたメッセージは、普遍的というかありきたり…

でありながら、人間の毒や弱さ・優しさや強さが独特の表現や比喩でするどく織り込まれており、また、ラストに示される『ひらいて』の意味もなんでもない言葉でありながら、すんなりと心に入ってくる。“不思議と心に刺さる”に傑作だった。

『蹴りたい背中』が受賞したことにより、芥川賞が若さに媚びたなどと批判も浴びたが、やはりその才能は受賞に値したと改めて認識させられた。
ひらいて Amazon書評・レビュー: ひらいてより
4103326212
No.17
(5pt)

不思議と心に刺さる!!

綿矢りさを読むのはデビュー作『インストール』以来、約10年振り。
17歳にしては、(エラそーながら)“読める”と思いましたがそれ以上のものは無く、2冊目を手に取るに至らず…

今回、どこかの書評で薦めていたのものの、あまり期待せずに読んでみたところ…

高校生を主人公としたいわゆる恋愛小説だが、ストーリーは突拍子もないというかハチャメチャでリアリティに欠き、その割にタイトルに込められたメッセージは、普遍的というかありきたり…

でありながら、人間の毒や弱さ・優しさや強さが独特の表現や比喩でするどく織り込まれており、また、ラストに示される『ひらいて』の意味もなんでもない言葉でありながら、すんなりと心に入ってくる。“不思議と心に刺さる”に傑作だった。

『蹴りたい背中』が受賞したことにより、芥川賞が若さに媚びたなどと批判も浴びたが、やはりその才能は受賞に値したと改めて認識させられた。
ひらいて (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ひらいて (新潮文庫)より
4101266514