七夕しぐれ

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評判

七夕しぐれの評価:

4.50/5点 レビュー 16件。 A ランク

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平均点4.50pt

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全26件 21〜26 2/2ページ
No.6
(5pt)

正義の方向性と、爽やかな読後感

この差別の根は壮絶なまで深い。

正義などという看板を振りかざして、解決出来る様な、生やさしいものではない。

現在でも、各地で、政治や経済の深刻な問題が噴出しているが、多くの人は、この問題を避けて通る。

舞台は昭和30年代だろうか?

この頃はひどかった。

ここで描かれている行動は、微力ではあるが、大きな力になっている。

そして、この作品の舞台となった当時と、今とでは、状況は格段に改善している。

そこには、血のにじむ様な、努力の積み重ねがあった。

やはり「大義名分」は御法度だ。

3人の行動に拍手を送りたい。

表紙カバーの表は仙台の町並と広瀬川、裏はユキヒロ、ナオミ、そして、カズヤだ。

読了して眺めると、この裏側の絵は、大変微笑ましい。

手に汗握る場面もある。

正義とは、この様な形で、発揮すべきだ。

深く感動した。
七夕しぐれ Amazon書評・レビュー: 七夕しぐれより
4334925227
No.5
(5pt)

差別やいじめを助長する大人への怒り

舞台は私の子どもの頃と同時代の昭和40年代と思われます。

仙台に引っ越してきた小学5年生の和也が主人公。

転校してきてすぐに仲良しになった同級生のユキヒロとナオミ、なぜかクラスでは仲間はずれにされています。

その理由が被差別部落出身であるためと知り、和也は思い悩みます。

そんなことをしてはいけないと口に出した途端、陰湿ないじめが和也を襲います。

何度も逃げたくなりながらも、正しいと思ったことを行動に移し、友達を助けるため正義を貫き、自分のプライドを取り戻そうとする和也の一途さには胸が熱くなります。

それでもなお、言われ無き差別に苦しむユキヒロとナオミの絶望が、胸を刺します。

生まれも育ちも東京の私が、25年前大阪に嫁いだとき、至る所に掲げられた同和の文字が入った垂れ幕や立看板に、

教科書や小説でしか知らなかった差別問題が、今なお現実にあるのだと衝撃を受けたことを思い出しました。

差別やいじめを助長するのも、そして止めるのも、間違いなく大人です。

子どもが発信する思いを、きちんと受け止められる大人でいたいと、心から思います。
七夕しぐれ Amazon書評・レビュー: 七夕しぐれより
4334925227
No.4
(5pt)

正義の方向性と、爽やかな読後感

この差別の根は壮絶なまで深い。

正義などという看板を振りかざして、解決出来る様な、生やさしいものではない。

現在でも、各地で、政治や経済の深刻な問題が噴出しているが、多くの人は、この問題を避けて通る。

舞台は昭和30年代だろうか?

この頃はひどかった。

ここで描かれている行動は、微力ではあるが、大きな力になっている。

そして、この作品の舞台となった当時と、今とでは、状況は格段に改善している。

そこには、血のにじむ様な、努力の積み重ねがあった。

やはり「大義名分」は御法度だ。

3人の行動に拍手を送りたい。

表紙カバーの表は仙台の町並と広瀬川、裏はユキヒロ、ナオミ、そして、カズヤだ。

読了して眺めると、この裏側の絵は、大変微笑ましい。

手に汗握る場面もある。

正義とは、この様な形で、発揮すべきだ。

深く感動した。
七夕しぐれ (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 七夕しぐれ (光文社文庫)より
4334745970
No.3
(5pt)

子供の目からみる「差別問題」

このお話の時代設定は現代ではなく、

今から数十年前、ちょうど「巨人の星」のアニメがリアルタイムで放映していた頃。

住んでいる地域や先祖の暮らしぶりから、

差別を受けている友人を目の当たりにした少年。

差別問題を子供の目から見つめた、小さなヒーローの物語です。

私が子供のころもちょっとしたいじめはあった。

けどこの本の中に描かれるものはもっと根深いもので、

「いじめ」を超えた「差別」だ。

住む環境や自分のルーツを否定され、

子供同士だけでなく、

この本の中の教師たちがそうであるように

大人は目をそらしたい、むしろかかわりたくない問題。

私の住むところではまったく聞かないけど、

今でも根深く同和問題が残っている地域があるらしい。

彼らは結婚や就職の際に差別を受け、あたりまえな社会生活が送れないでいる。

今の日本にはあってはならない問題だと思います。

子供たちのみずみずしい物語であり、

差別とはなんなのか・・・真剣に考える機会を与えてくれる本でした。

子供たちの行動を大人が見習っていかねば!!

最後の一行に注目!

この一行が物語ることに淡い期待を抱いて待ってますよ、熊谷さん。

最近読んだ中ではナンバー1。強く強く引き込まれました。
七夕しぐれ (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 七夕しぐれ (光文社文庫)より
4334745970
No.2
(5pt)

子供の目からみる「差別問題」

このお話の時代設定は現代ではなく、

今から数十年前、ちょうど「巨人の星」のアニメがリアルタイムで放映していた頃。

住んでいる地域や先祖の暮らしぶりから、

差別を受けている友人を目の当たりにした少年。

差別問題を子供の目から見つめた、小さなヒーローの物語です。

私が子供のころもちょっとしたいじめはあった。

けどこの本の中に描かれるものはもっと根深いもので、

「いじめ」を超えた「差別」だ。

住む環境や自分のルーツを否定され、

子供同士だけでなく、

この本の中の教師たちがそうであるように

大人は目をそらしたい、むしろかかわりたくない問題。

私の住むところではまったく聞かないけど、

今でも根深く同和問題が残っている地域があるらしい。

彼らは結婚や就職の際に差別を受け、あたりまえな社会生活が送れないでいる。

今の日本にはあってはならない問題だと思います。

子供たちのみずみずしい物語であり、

差別とはなんなのか・・・真剣に考える機会を与えてくれる本でした。

子供たちの行動を大人が見習っていかねば!!

最後の一行に注目!

この一行が物語ることに淡い期待を抱いて待ってますよ、熊谷さん。

最近読んだ中ではナンバー1。強く強く引き込まれました。
七夕しぐれ Amazon書評・レビュー: 七夕しぐれより
4334925227
No.1
(5pt)

すがすがしく自然体、なおかつ正義の味方

友達を守るために、正義を貫く小学生の美しい生き様を描く。しかも同和問題に関わる差別事象に立ち向かう。それが、上っ面の正義感ではなく、切手収集やタイガーマスクなどと同じ地平にあることとして扱われる。この自然さが秀逸である。

 そうだ、差別って、実は凄く身近にあることだ。正面きってこの問題を題材に選んだ作者に敬意を表す。この少年達の物語は、私達がどのような大人として行動しなければならないかを示唆している。いい大人であるか。手本となる大人であるか。自分に嘘をついた生き様をしていないか。…でも、沼倉のおんちゃんに叱られないような生き方をするのって、難しいけどね。

 作者のおだやかな語り口が好ましい。身構えることなく、自然と物語に引き込まれていく。
七夕しぐれ Amazon書評・レビュー: 七夕しぐれより
4334925227