■スポンサードリンク


私が愛したサムライの娘



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

私が愛したサムライの娘の評価: 4.54/5点 レビュー 13件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.54pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全13件 1~13 1/1ページ
No.13:
(4pt)

鳴神先生の原点

ヲタクものや警察もの等々鳴神先生は多方面に渡るソースが面白いのですが、同じ時代物のくくりでは最近の女奉行や花魁シリーズに比べてもひけをとらない面白さです。私は時代物が少々苦手でしたが鳴神先生を呼んで時代物の面白さに気づきました。女奉行にしても花魁シリーズにしてもまず設定が面白いです。ぜひ鳴神ワールドをご堪能あれ!
私が愛したサムライの娘Amazon書評・レビュー:私が愛したサムライの娘より
4758412456
No.12:
(5pt)

時代が面白い

幕末のドラマなので、たまたまNHK大河ドラマと重なる時代なので、この小説とテレビドラマ共に、想像が膨らみ面白いです。
私が愛したサムライの娘Amazon書評・レビュー:私が愛したサムライの娘より
4758412456
No.11:
(4pt)

江戸時代のお話

現在、長崎に住んでいるので出島や時津など地名が出るだけで、うれしくなります。
長崎県民はぜひ読んでほしいですね。話の流れは、徳川吉宗の倹約令と宗春派手好み
の対立から、そこに女忍と出島に暮らす医師ヘンドリックスの恋の行方、甲賀と伊賀
のアクションシーンなど絡みあって面白い。最後に国境を越えた2人の恋はかなうの
か?もし、映画化されれば007なみのアクションシーンが見られそうで楽しいかも
しれません。この小説は、賞を取っています。
私が愛したサムライの娘Amazon書評・レビュー:私が愛したサムライの娘より
4758412456
No.10:
(3pt)

面白くないわけではないがリアリティに欠ける

主人公は、徳川吉宗の治世の江戸時代の尾張藩の女忍者で、現在は長崎の遊郭の大夫に扮している雪野という女性だ。雪野と蘭館医師・ヘンドリックの恋と、その背景に進行する尾張藩主・徳川宗春の陰謀の進行が同時並行に描かれる。

設定はなかなか面白く、展開も小気味よいのでさくさく読めるが、個人的には徳川宗春の陰謀そのものと、ヘンドリックの人物像、にリアリティが欠けるところに不満を感じた。
私が愛したサムライの娘Amazon書評・レビュー:私が愛したサムライの娘より
4758412456
No.9:
(5pt)

映画化して欲しい!!

忍びの世界を描いた小説を普段あまり読まないので、聞き慣れない言葉を脳が理解するまで少し混乱しましたが、
一旦把握してしまうと夢中になってしまいました。
ストーリーの内容については、他の方が詳しく書いて下さっているので、省略いたしますが、もうねえ…、左内の生き様が格好いいんです!! 
これぞ忍びの男といった感じで、惚れ惚れするし涙うるうるになってしまいました。
あと、雪野とラファエルの愛もね…良いんですよ、これがまた!!
プロット、全てのキャラともに素晴らしく、斬れっ斬れの戦いのシーンを映像で見たいくらいです!!
是非、映画化して欲しいと思ってしまうくらい言葉による描写を堪能できた一冊でした。
私が愛したサムライの娘Amazon書評・レビュー:私が愛したサムライの娘より
4758412456
No.8:
(5pt)

久しぶりにページをめくる手が止まらなかった

主人公の雪野、ヘンドリック、左内、それぞれの思いの深さが切ない。
だが、単なる恋愛小説ではない。歴史小説としても、冒険劇としても、読みごたえがある良書だと思う。
はじめから最後まで予想外の展開が続き、まったく飽きることなく、夢中になって読み進めた。
ストーリーの面白さを支えているのは、魅力的な登場人物たちだ。主人公はもちろん、脇役である宗春、敵の忍者までもが魅力的でやさしい。おそらく作者が優しいのだろう。読んでいて何度も温かな気持ちになった。
私が愛したサムライの娘Amazon書評・レビュー:私が愛したサムライの娘より
4758412456
No.7:
(5pt)

読みごたえ満点

この小説に出てくる左内さんに、心惹かれる。
雪野とヘンドリックの愛の行方よりも、雪野と左内の関係のほうが、切なくて、印象に残った。
忍びの戦闘シーンが際立っていて、
ラスト近く、左内が屋根の上から見えない敵の存在を感じるシーンにぞくぞくした。
私が愛したサムライの娘Amazon書評・レビュー:私が愛したサムライの娘より
4758412456
No.6:
(4pt)

角川春樹小説賞の傾向とは?

香港のダークな世界を書いたものやファンタジー作品が受賞して 今回は時代小説ときましたか。どれもそれなりに面白かったけれど、香港ものは旅行案内みたいで、ファンタジーものはお子ちゃま向き。私世代からいうと、「スカッと青春」と思える明るいドラマになるような作品の受賞はないのでしょうかか。次回受賞作品にもおおいに期待しています。
私が愛したサムライの娘Amazon書評・レビュー:私が愛したサムライの娘より
4758412456
No.5:
(4pt)

きれいなマンガ くのいち♡異人さん&忍者のチャンバラ

本書は、角川春樹小説賞受賞作で、著者の処女作。
舞台は、徳川吉宗の治世で、彼の政策に対峙する御三家尾張の当主・宗春が、彼の野望に対して、配下の忍者部隊を駆使した陰謀を以て抗していく中での、くのいち雪野を主人公に、彼女が密命を以て接したオランダ商館の医師ヘンドリック(タイトルの「私」)との関わりをメインストーリーとしている。
なお、ヘンドリックの出自も含め、この二人のモチーフは、シーボルト(ドイツ人だがオランダ人と偽って来日した経緯が後に悲劇を生む)とその娘お稲あるいは「蝶々夫人」を下敷きにしていると推察される。

忍者を描いた作品としては随分と遅い時代であるが、くのいちと異人という際物とも思える人物像だが、読んでみると違和感はない。
著者の筆力は、そんな際物をキチンとした時代描写でまっとうな小説に仕立てており、処女作としては十二分な出来と評価したい。
タイトルで書いたが、細部まで丁寧に描いたマンガといったところだろう。スラスラと読めるが、心に残るとか考えさせられるという読後感はない。それは褒め言葉であって、娯楽小説というのが本書に最も適切なポジションだろう。

今後の著者には、こうしたユニークな設定を切り口に、様々な時代・人物を描いていってもらいたい。たとえば、「暴れん坊将軍」の影響で、敵役の印象が強い宗春だが、ご当地作家でもある清水義範がすでに彼の技量・度量を正しく評価した「尾張春風伝」を書いており、そうした正当な歴史小説としての実在人物の描き方という点では、著者には可能性と同時に課題もある。こうした点を踏まえたチャレンジが期待される。(歴史小説好きなら、本書で描かれた吉宗と宗春の人物像の虚実(リアリティとフィクション)が極端すぎるとも思えるだろう(主人公二人のストーリーを背景として引き立てる将軍vs尾張の駆け引きが暴れん坊将軍的ということ)

更に史実を書き添えるなら、本書の舞台である吉宗治世後期となる18世紀中期には、スペインはフランスのブルボン王朝に血統が移り(国王フェリペ五世はスペイン語も話せない)、オランダは英国との海上覇権闘争に敗れており、どちらも当時の欧州では二流国。時代は、ブルボン王朝とハプスブルク王朝そしてイギリスの三つ巴の抗争が欧州さらには世界各地に広がろうとしていた。それと、オランダがスペインの圧政に反旗を翻したのは安土桃山時代で、国際的に独立を承認されたのは日本で出島が出来上がった少し後、つまり、本作品における国際政治に関する設定は相当に史実とかけ離れているということ。むろん、本書はフィクションであるから、史実と違うことがそのまま否定要因とはならないが、ずいぶんとディテールを調べた著者にしては、お粗末の感は否めない。当たり前だが、騎士ってな存在も、日本の騎馬での戦い同様、鉄砲出現を境に過去の遺物(だから、ドンキホーテというパロディが江戸幕府成立期にスペインで大ヒットしている)なので、ヘンドリックの心に秘めたものも実は成立し難いのだが。
私が愛したサムライの娘Amazon書評・レビュー:私が愛したサムライの娘より
4758412456
No.4:
(5pt)

重厚な純愛時代小説

恥ずかしながら、これまで時代小説・歴史小説はほとんど読んだ経験がなかった。
表紙とタイトルに惹かれて購入したが、読み進むにつれて、
作品が発する不思議な吸引力にやられて、ぐいぐいと引き込まれた。
忍びの戦いの描写、主人公雪野の描写が、とにかく圧巻。
歴史にあまり詳しくない人でも、スパイ風アクション小説、純愛小説として楽しめる。
(もちろん、時代小説としても!)
多面的な魅力を持つ小説だが、私は特に純愛の部分に共感。
雪野と左内の師弟関係の愛情、異国人医師ヘンドリックと雪野の間の愛情、
それぞれの愛の形が痛く切なく胸に迫る。
忍びの女性が背負った過酷な運命と異国人の数奇な運命の交錯、という構図は
今までの時代小説にあまりなかったのでは?
当時の調度品など、細かい描写もリアルで、よく考証された労作とうかがえる。
時代・歴史小説ファンにはもちろん、純愛小説ファンにもおススメしたい重厚な作品だ。
私が愛したサムライの娘Amazon書評・レビュー:私が愛したサムライの娘より
4758412456
No.3:
(5pt)

応援したくなる主人公

江戸時代の出島を外国人目線で描いている珍しいシーンに惹かれ、最後まで興味深く読みました。
忍びの師匠左内と医師ヘンドリックの性格が対照的で、主人公雪野がどちらを選択するのか?
人として、女として、生きる道を真剣に考える時が来るのは、いつの時代も同じだと思います。
がんばれ雪野、と応援したくなる、素敵な女性主人公の時代小説でした。

表紙の絵や、帯と見返しの草模様にもきゅんときました。
私が愛したサムライの娘Amazon書評・レビュー:私が愛したサムライの娘より
4758412456
No.2:
(5pt)

「本物の歴史時代小説」に満足

八代将軍吉宗の世、
尾張藩主、徳川宗春が密かに幕府転覆を企てていたとしたら。
そんな大胆な仮説に基づいた
将軍に仕える江戸の忍者と、尾張の忍者甲賀の忍者の
手に汗握る戦いの術、道具に至るまで
緻密でリアルで真に迫っている。

緻密に作られた舞台を背景に描かれるストーリーは、
蘭学医ヘンドリックと
遊郭へ潜入した女忍びの雪野との運命的な出会いと純愛。

この雪野が、
きりりと勇ましく、かついじらしくけなげで、
なんとも、良い。
雪野がどうなるのか気になって、
ページをめくる手が止まらない。
緻密で重厚な作品だが、一気に読み終えてしまった。

なにより、
読後感が良いのがいい。

本書は伊賀vs甲賀の忍者もの娯楽小説であると同時に
本格歴史小説でもある。
緊縮財政を強要していた吉宗の世に
ただひとり宗春は規制緩和による経済改革を行おうとしていた
という歴史を、この小説を読んで初めて知った。
知られざる歴史を再認識する、
というのも歴史時代小説を読む醍醐味であろう。
私が愛したサムライの娘Amazon書評・レビュー:私が愛したサムライの娘より
4758412456
No.1:
(5pt)

アクション小説を求める方からマニアックな歴史小説ファンまでおすすめの小説です

題名を見て、モンティ・ノーマン作曲の「ジェームズ・ボンドのテーマ」が耳に聞こえた方、またはスキーで崖に飛び出し開いたユニオンジャックのパラシュートが目に浮かんだ方は、まずはこの本を買ってしまいましょう。後悔はないはずです。

 冒頭、とある小藩へ潜入したヒロイン。対立する諜者を倒して秘密文書を奪い、さらの別の組織に追われながらの逃走。あわやで危機を脱したところで場面が変わり、尾張甲賀を統括する星野織部の屋敷となる。
 そこで語られる、日本の国を揺るがすような陰謀、それを阻止するためにヒロインに新たな任務が下される。
 まさに、スキーをしながらの銃撃戦のオープニングから一転してMの職務室で新たな任務を言い渡される『007 私を愛したスパイ』(映画版)を彷彿させるイントロです。

 表紙のイラストや帯のあおり「忍びの女と異国の男の運命の愛。」などを見ると、しっとりとした時代小説のイメージです。
 もちろんそういった感じでも読めるのですが、私の好みとしてスパイ・アクション小説として読まさせていただきました。
 歴史小説というと、歴史の講釈や当時の風俗や食べ物などに関するうんちくが入るのが一つの作風になっているきらいがあると思います。もちろん、司馬遼太郎や池波正太郎といった時代を切り開いていった方々の作品は何度読んでも飽きることがないのですが、一方でネタ本も思い浮かぶような偏ったストーリィとはあまり絡まないような『うんちく』をくどくど書かれる作家の方もいらっしゃるのも事実。
 この作品はそういった『うんちく』とは無縁です。但しストーリィに絡む、時代背景や忍術の道具や技についてはきっちりと書き込んであって、リアリティを高めています。
 実は『ランティエ』11月号の対談[ http://www.kadokawaharuki.co.jp/rentier/ ]を読むと深いところまできっちり調べてあることが判ります。でも、そういった苦労をさりげなく出している(たとえば雪野の名字とか)。多分、100ぐらい調べて、2,3件ぐらいしか使かわず、それも普通の人にはわからないけど気づいた人は唸るという感じだと思います。
 ということで、「私は」アクション小説として読みましたが、歴史小説ファンにもとても美味しい本じゃないでしょうか。

 あえて何かをいうとすると、主君徳川宗春が幕府徳川吉宗に逆らおうとした目的です。本書では外征を企み国を戦乱に導こうとしていた。という仮説(先の対談で「たとえば、作中では触れなかったことですが、吉宗がまだ紀州の殿様だったときに、使い途のない非常に大きな鯨船を造らせているんです。将軍になってからも、また造らせている。船に対して強いこだわりを持っているんですよ。そこで、海の向こうへ行こうと考えていたのではないかと思いまして。」と書かれています)が軸となっていますが、個人的に倹約令で暗く殺伐とした江戸と明るく民衆の喜びがあふれる尾張を対比して、その生活を守りたい。というのでも良かったんじゃないかと思いました。まあ、中盤からのストーリィとかみ合わなくなるので無茶な発想ですが(^^;)

 こういった、読者の想像力を本を超えて広げていっているというのも良い本の条件じゃないかと思います。

 私のようなアクション小説を求める方からマニアックな歴史小説ファンまでおすすめの小説です。
私が愛したサムライの娘Amazon書評・レビュー:私が愛したサムライの娘より
4758412456

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!