籠の鸚鵡
評判
籠の鸚鵡の評価:
4.54/5点 レビュー 13件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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籠の鸚鵡の評価:
4.54/5点 レビュー 13件。 B ランク
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本作のテーマは峯尾や梶やカヨ子(及びその夫)達が「堕ちて行く」様子を緊密な筆致で描き出す所にあると思う。また、逃亡中の峯尾が巡礼の如く、"聖地"「高野山」巡りをする辺りが、「聖と邪」の対比を狙っているのだと思う(全編に神話・仏教・古典のムードを漂わせている)。更に、「聖=性」であるとの主張も込めている様でもある。しかしながら、「山一抗争」に関しては、当時、TV、新聞紙及び週刊誌等でイヤという程に報道されたので、取り立てて新規性はない。また、町役場の小役人を色仕掛けでタラし込むという手法も古めかし過ぎてウンザリした。結局、「聖と邪」及び「聖=性」という趣向の成否が本作の全てである。そして、ラスト近くで展開されるストーリーも安易かつ予定調和的で、さしたるインパクトもなかった。
「聖と邪」よりも、むしろ「聖=性」という趣向の方が成功していると思うが、それとて、さしたる成果ではない。同じ暴力団を扱っても、ユーモアを込めて爽快に描いている黒川博行氏の諸作品と比べると青くて工夫がない様に映った。