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銀河英雄伝説7 怒涛篇
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銀河英雄伝説7 怒涛篇の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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お互いをそれぞれ好敵手と位置付けているヤンとラインハルト。敵味方の関係にもかかわらず、時に相手を尊重しその手並に感心する。 新たな両者の戦いが始まろうとしている。 帝国におもねる自由惑星同盟政府によりヤンは危うく殺害されそうに。危機一髪で逃れたものの、さあこれからどうする。 ヤン率いる不正規隊(イレギュラーズ)の結束は固い。素晴らしいかつての仲間達がゾクゾクと集結する中、ユリアンも加わり賑やかな再出発となるか? ビュコックとチュン・ウー・チェンの命運は?? | ||||
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この巻ではイデオロギーについてまた考えさせられる。民主主義ってなんだろう。誰の為なのだろう。善悪についてもまた考えさせられるのだ。真面目だから迷い込む袋小路。そこに悪意はない。 一番の見どころはビュコック対ラインハルトではなかろうか。そしてイゼルローン再び。 よくもまあ、息をつかせず一冊読ませるものだと感心する。これでようやく7巻か! | ||||
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帝国軍・自由惑星同盟の戦いの終止符、しかし、政治家やその周りの人々の策謀で平和な生活を送っていた人々は、またも戦いへと向かって行く。人間の本当に愚か事か。 | ||||
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内容は当然ながら100点満点以外付けようがないが、電子書籍版については残念なことに、誤字・誤植が目立つ。 「すれぱ」などはかわいい間違いだが、「一一年前」を「二年前」にされてしまっては話の辻褄が合わなくなるので苛々する(ちゃんと読んでいればすぐに分かるミス)。 金を取っているなら、こんな初歩的なミスをしないで欲しい。 銀英伝に失礼だ。 | ||||
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堕落した民主政治の末路と、新たな息吹がテーマであり、時はサブタイトル にあるように怒涛の流れさながらである。 極めて鋭敏な専制君主の帝国に対し、ついにその生命の終焉を迎えようとす る同盟。まさに同盟最後の抗戦が繰り広げられる。ビュコックは華々しい最 期を遂げるが、「民主主義とは対等の友人を作る思想であって、主従を作る 思想ではない」という彼の最期の言葉は、最悪の政治形態と堕した同盟の意 地を見たといえるだろう。 | ||||
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ヤンファミリーや同盟軍の話が好きです。 魔術師ヤンのお手並みがまた読めてうれしいです。 約30年前に読み込んだ記憶がよみがえり、今の私の社会に対する考えの根っこはヤンの考えに傾倒していることを改めて実感しました。 | ||||
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田中芳樹『銀河英雄伝説 7 怒涛篇』(創元SF文庫)はヤン・ウェンリーが自由惑星同盟から離脱する。不正規隊を連れ、エル・ファシルの独立革命政府と合流した。査問会ごっこなど同盟側の展開にはウンザリさせられることが多かった。同盟から離れることでスッキリした。ヤンが守るものは民主主義思想であって、自由惑星同盟ではない。これまでは、そこがゴチャゴチャであった。そのために矛盾を抱えていた。 帝国領侵攻作戦は民主主義の矛盾と位置付けられている。民意が戦争を望めば戦争に進んでしまう。しかし、これも帝国領侵攻のメリットとデメリット、リスクや損失が説明された上で民意が求められたものではない。都合の良い事実を喧伝するが、不都合な事実は伝えられない。 これは消費者契約法の不利益事実の不告知と同じである。不利益事実が告知されなければ正しい判断はできない(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社)。このため、帝国領侵攻作戦も民主主義は失敗よりも、民主主義が正しく運用されなかった問題と考えている。 その後の査問会ごっこは本質的に民主主義の問題ではない。画一的な官僚体質や秘密主義の問題である。但し、民主主義を標榜する勢力が査問会ごっこを推進することはある。そのために査問会ごっこの被害者が民主主義に反感や疑問を抱いたとしても、それは間違った民主主義であるが、無理からぬことになる。ヤンは同盟を否定することで筋が通った。 この後もヤン艦隊は実用的な問題から同盟軍の軍服を着て、同盟軍の装備を使い続ける。そのために意識しにくいが、自由惑星同盟からの離脱は画期的なことである。銀河帝国と自由惑星同盟、第三勢力フェザーンという固定観念に支配された世界で新たな独立勢力を樹立した。 ある意味でラインハルト以上に画期的である。ラインハルトは簒奪者であるが、建前は禅譲であった。ラインハルトにとって乳児に帝位を継がせることはゴールデンバウム王朝を虚仮にしたつもりであるが、いきなり簒奪しても受け入れられないという権威の重みを否定できなかったことになる。 | ||||
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未だ居城が完成しない皇帝に向い、黒色槍騎兵艦隊(シュワルツ・ランツエンレイター)のビッテンフェルト提督が問う。 「それにしても、陛下、ご居城が完成するまで、常座がございませんな」。 これに対しラインハルトは言い放つ。 「予に居城など必要ない。予のあるところがすなわち銀河帝国の王城だ!」 かっちょえ~!! 黄金獅子旗の下、同盟領への親征が始まった。 攻め込まれる側、すなわちヤン艦隊は、限られた戦力でこれを迎えねばならなかった。 戦術・戦略両面の闘いを強いられるヤン。 今度も“ミラクル・ヤン”は、その智謀を発揮するのか? 読みどころは、イゼルローン要塞の再奪取作戦だろう。 作戦終了後、メルカッツが低くつぶやく。 「まさに神算鬼謀というべきだな」 この巻は「怒涛篇」だ。 物語はまさに怒涛のような展開をみせ、終盤へと奔流する。 本巻、および8・9巻でも描かれる、「新帝国歴2年・宇宙歴800年」は、両陣営にとって忘れがたい年となる。 それは読者にとっても、である。 | ||||
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「私の母ローザライン・エリザベート・フォン・クロイツェルを愛しておいででしたか?」 ユリアンにツンデレの恋人をあてがっただけとしか思えないカリン(カーテローゼ・フォン・クロイツェル)の母の名前に関する読者の混乱は続いている。話題作ゆえに影響も大きく、自分自身こそが絶対に正しいと間違いを掲げる馬鹿は必ず出現する。 これだけ長編になるとスカがあっても仕方のないことかもしれないが、作者が甘え倒しで終わらせてしまったのは問題だ。初版では最初に【エリザベート・フォン・クロイツェル】とされ、死に際にシェーンコップが【ローザライン・フォン・クロイツェル】と彼女のことを思い出して呟いた。間が空きすぎて登場人物が多すぎて忘れてしまったがゆえだが、後に統一を図ろうとするもシェーンコップの死に際の台詞はそのままに【エリザベート・ローザライン・フォン・クロイツェル】に、創元SF文庫では【ローザライン・エリザベート・フォン・クロイツェル】に変更された。多分、彼女自身がそう名乗ったとした方が自然だと考え【ローザライン】をファーストネームにしたのだろう。 カリンは片親のいない欠損家庭で苦労したのは事実だろうが、母親の愛情を一身に浴びて育った筈だ! 欠損家庭の苦労は彼女だけではないし、自身は宇宙で一番可哀想なんてウケないぞ。 | ||||
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とってもきれいで読みやすかったです。まだ読めてないけど頑張って読みます | ||||
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前巻で短い年金生活から放り出された退役軍人のヤン・ウェンリー氏は再び戦場に赴く。 かつての仲間たちが続々と集結する中、イゼルローン攻略を成功させる。 同盟の崩壊が避けられない以上、いずれは取り戻す必要があった。 周到な準備というより、帝国軍に対する罠にかかったのはルッツ提督。 ケンプ提督と違って命があっただけましというものだろう。 しかし、一方で帝国軍はマル・アデッタ星域会戦で同盟軍をついに消滅させる。 それはヤン・ウェンリーの上司であるビュコック提督の死を意味する。 二つの戦いの結果は勝者であるはずの二人の英雄を打ちのめす。 ラインハルトはともかく、ヒルダやミッターマイヤーの示唆でそれなりに戦果に納得できた。 しかし、ヤン・ウェンリーには計り知れない打撃となる損失だった。 名目とはいえ立て直すべき国家の喪失と敬愛し頼りなる大先輩という公私両面の支えを失った。 前者はあきらめがついても後者は、説明されても、慰撫されても納得が行くものではない。 ただ、ともに悲しんでくれるフレデリカの言葉に慰めを見出す他はない。 同盟は消滅し権力と軍事力の空白地帯は帝国に併呑された。 空白は埋められなくてはならなず、ラインハルトは意外でなおかつ順当という人事を発令し本巻は幕を閉じる。 それは次の戦いの萌芽だった。 いよいよ、クライマックスです。 | ||||
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長い物語も終わりに近づいてきました。この巻は、次巻の後半戦最大の山場に向けた助走といえばいいのでしょうか。 ヤン・ウェンリーの出番は少なめですが、代わりに老将ビュコック提督が民主主義の意地を見せて、いいところを持っていきます。 彼のセリフに「民主主義とは対等の友人を作る思想であって、主従を作る思想ではない」、「良い友人がほしいし、誰かにとって良い友人でありたいと思う。だが、良い主君も進化も持ちたいとは思わない」という発言があります。 読者のレベルを低く見た説明過剰の文章が嫌味に思える時もありますが、このような読み手にストレートに訴えるセリフが出てくるのも本シリーズの魅力の一つといえるでしょう。 | ||||
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おすすめの巻の1つです。 この巻はストーリーの説明がなんだか難しいです…。 帝国軍がバーラトの和約を破棄し(なぜ破棄したかは書かないでおきます。6巻を読んでいない方がいたらネタバレになるので)、同盟へ再侵攻したり、ヤン艦隊がイゼルローンに帰ったりと、2人の主人公が元のポジションに戻る感じがします。 次の8巻でさらに衝撃的な展開が待ってるので、シリーズ全体の中での印象は少し薄れるかも知れませんが、帝国軍の再侵攻の際に名場面と呼んで差し支えないシーンがあります。 | ||||
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年表的には、宇宙暦800年(新帝国暦2年)の前半になります。 物語の頂点たる8巻へ向けての前奏曲が奏でられるかの如くです。 いわゆる第10次イゼルローン攻防戦とマル・アデッタ会戦がメインということになります。 亡くなった方々へご冥福をお祈りいたしましょう。 | ||||
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