慈雨

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評判

慈雨の評価:

3.54/5点 レビュー 152件。 B ランク

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平均点3.54pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全155件 141〜155 8/8ページ
No.15
(4pt)

イッキに読める

検事の本懐以来、この作家の作品には注目してきました。
期待させるなにかがある作家です。
本作品も、新たなチャレンジの過程にあることを感じさせるものです。
作品自体は面白く読めますが、最後に何かがあることを期待するとやや尻切れとんぼ的な感じがします。
個人的には、人間の深層心理を描こうという意欲は充分感じるのですが、どちらかといえばもっとライトな感じのほうがこの作家のスキルが発揮できるように思われ、今後の作品展開に注目していきたいと思います。
慈雨 Amazon書評・レビュー: 慈雨より
4087716708
No.14
(5pt)

出会えて良かった!

ある雑誌に紹介を見つけて、初めて柚月さんの小説を読みました。読み始めてあっと言うまに物語にのめり込み、、いつもなら空いた時間に小説を読んでいるのに、この小説は先が気になり、気付けばこの本の為に時間を作り4日で読み終えました。主人公をとりまく人達の心情もすごく伝わり、そして魅力的でした。最後の最後まで楽しむことができる小説です。この本に出会えて良かったです。柚月さんの他の小説も全部読もうと思いました。
慈雨 Amazon書評・レビュー: 慈雨より
4087716708
No.13
(4pt)

素晴らしい作品ですが

繊細でよく練られた作品です。キャラクターにも惹かれ
話しに引き込まれます。
難点をいえば、扱っているテーマが冤罪なのに
警察OBが元部下と連携して、重要殺人事件に取り組んでいます。
悪くいえば、コンプライアンスの意識が全くない人が冤罪で
悩むはずがありません。
この場面設定を直せば傑作だったと思います。
よくできた話しなので少し惜しく感じました。
慈雨 Amazon書評・レビュー: 慈雨より
4087716708
No.12
(4pt)

よくできた構成! 結願寺で、すべてが成就。

始めは、取っつきにくい感じで、なかなか読み進めれませんでした。
元刑事の四国八十八か所巡礼と過去の幼児殺害事件の闇、
そこに発生した同種の事件、どう繋がり、どう解決に結びつく
のか?
それ以外に、巡礼地ですれ違う人々、家族の問題等々が盛り込まれ
巡礼の道のりと事件解決への道が重なり合い、徐々にラストへ向けて
盛り上がってゆく。この構成の上手さ、妙に、感動した。
ラスト、慈雨に濡れながら、佇む元刑事夫婦の姿が目に浮かぶ。

この作品が、女性作家の手によるものである事が、大変な驚きである。
慈雨 Amazon書評・レビュー: 慈雨より
4087716708
No.11
(5pt)

「慈雨」の何とも味わい深いタイトルに驚かされる。

定年退職の刑事とその妻が四国八十八か所巡礼の旅に出るが、民宿のテレビで、元刑事の地元で幼女失踪事件が発生し、遺体が発見されたのを知る。それが16年前、同じ地元で発生した同様の事件とダブり、その犯人は今も刑に服しているので、元刑事は胸騒ぎを覚える。

ここで本書は現実の足利事件や、北関東連続幼女誘拐殺人事件をベースにしていることが判る。
元刑事は16年前の事件が冤罪ではないかと悩み、定年退職した今、それを現役の頃、強く云えなかった悔悟と懺悔の為、巡礼の旅を思い立ったのだ。

今回の事件で居たたまれない気持が、後輩刑事と頻繁に携帯で情報を入手する事になるのだが、並行して、交番勤務の苦労の時代や、先輩刑事のエピソードを過不足なく織り交ぜ、小説の奥行を広げていく。

四国八十八か所巡礼の旅が回想に相応しいガジェットだと思っていたのが、巡礼の旅での順打ちでない逆打ち巡礼者との出会いが、重要な位置を占めてくるのだ。ここから、読書にスピード感が増してくる。

柚月裕子は「孤狼の血」を読んで、そのリーダビリティといい、プロットといい、舌を巻いた記憶があるので、本書も読む前から期待値が高かったが、これは期待値以上の出来で、後半は特に巻を措く能わずである。

これは映画化して欲しいし、叶わぬならテレビドラマ化はぜひして欲しい。タイトルは個人的に気に入っている「逆打ち」はどうか? と思ってみたが、最終頁を読むと、「慈雨」の何とも味わい深いタイトルに驚かされる。
慈雨 Amazon書評・レビュー: 慈雨より
4087716708
No.10
(4pt)

[孤狼の血]の反動か

表紙が重苦しい上に帯に「慟哭の・・・」と書かれていると、気分が落ち込みそうで、買ってから読み始めるまで時間がかかりました。
 いざ読んでみると、飽きることなく最後まで楽しめました。
 が、主役から路上で出会う端役まで、皆さん何かを背負い込んじゃって、言うことが深刻すぎる。「孤狼の血」で悪徳警官を書ききった反動か、警察官が全員(立場や方向性は違えど)模範生過ぎて、緩急の緩がない感じです。長丁場の捜査なんて、実際にはきわどい冗談を交えて笑いを入れながらやらないと続かないはずです。もうちょっとユーモアがあればな、とその点だけが残念でした。
慈雨 Amazon書評・レビュー: 慈雨より
4087716708
No.9
(4pt)

新潟ナベちゃん

何時もながら読ませます。面白い。益々柚月さんを好きになりました。
慈雨 Amazon書評・レビュー: 慈雨より
4087716708
No.8
(5pt)

心に染みる話です

定年。この人生の大きな節目に誰しもこれまでの道程を振り返る。
神場の人生に自分の人生を重ねている。

ミステリーでありながら夫婦の物語、家族の物語、刑事、人間としての処し方など
多くのテーマが盛り込まれ、涙無くして読めませんでした。
読後カバーのイラストがなんと悲しくも優しく、心に染みてきました。

「慈雨」、八十八カ所巡り最後の結願寺を前にして神場夫婦を優しく潤している。
とても良い作品でした。
慈雨 Amazon書評・レビュー: 慈雨より
4087716708
No.7
(4pt)

深い人間ドラマも堪能出来るミステリー

柚月裕子さんの最新長編

物語の主人公は42年の警察官人生を終え、定年退職した神場智則(じんば とものり)

妻である香代子とのお遍路の旅の途中で、幼女殺害事件の発生を知ります。
その手口が16年前に神場が担当した事件に酷似していた為
旅の間、部下であり娘の彼氏でもある緒方(おがた)を通して捜査に関わり始めます。

四国八十八ヶ所を巡礼しつつ、それと並行して幼女殺害事件発生から事件の解決へとストーリーが同時進行して行きます。
16年前事件に関わった際の後悔・そして罪悪感から逃れられない神場の胸中が
丁寧に細やかに描かれていて胸を打ちます。

正義感は元より、警察官である前に人として真摯な姿勢を持つ緒方の生き様も魅力でしたが
妻の香代子がとても素敵に描かれていました。

お遍路の旅の経験があれば、丁寧な風景描写でより楽しめる内容になっていますし
その経験がなくてもミステリーとして、又人間ドラマとしても堪能出来る濃厚な1冊でした。
慈雨 Amazon書評・レビュー: 慈雨より
4087716708
No.6
(4pt)

かなりネタバレあります

主人公の神場は、群馬県警を定年退職したばかりの元警察官です。退職を機に、四国八十八ヶ所札所巡りのお遍路に、妻と旅立ちます。お遍路の旅の話と並行して、高卒後警察に就職してからの彼の人生が語られます。派出所勤務を皮切りに、僻地の駐在所勤務、結婚、刑事への抜擢‥‥。
 しかし、神場には警察官として大きな屈託がありました。16年前に起こった幼女誘拐殺人事件。容疑者として逮捕し、その後最高裁で結審し現在服役中の男が、冤罪だった可能性があった。そして、その可能性を組織ぐるみで隠蔽した‥‥。
 その贖罪のためにお遍路に出たのですが、旅が始まってまもなく、地元の群馬で16年前と類似した手口の誘拐殺人事件が起こります。やはりあれは冤罪で、今度の犯人が真犯人なのか?
 神場夫妻のお遍路の旅と、群馬県警の捜査が並行して進みます。
 ミステリというよりも、どちらかと言えば人生ドラマといった内容で、テンポよくぐいぐい読ませます。

 結論としては、16年前の犯人が冤罪だったのかどうか判明する前で、話は終わります。神場は、もしあれが冤罪なら、私財を擲って冤罪で受刑している男と今回の被害者の遺族に償いたいと妻に言いますが、そのあたりはちょっと???という感じです。受刑者がまったくの無実の人ならともかく、殺人はともかくその手の余罪がぞろぞろ出てくるような男で、どのみち実刑だろ?と思いますし、そんな男に元刑事が私財を擲つなんて単なる自己満足のような気がします。そのあたりが少々大袈裟で非現実的な気がしました。
慈雨 Amazon書評・レビュー: 慈雨より
4087716708
No.5
(5pt)

人誰でも人生を棚卸する

お遍路をきめ細かく取材し、物語の展開に絡ませてゆく作者の腕に感激。しかし、取材しずぎたのか、珍しく削り切れない部分も。自分の人生の選択が正かったのかー誰でも悩むテーマに取り組んだ作品。共感部分が沢山あり、退職期を迎えようとする方には必読の1冊。気が付いたらいつでも修正できる勇気を戴いた。
慈雨 Amazon書評・レビュー: 慈雨より
4087716708
No.4
(5pt)

傑作

とても美しい作品だった。
現代日本警察小説の旗手といえる作家さんだと思います
慈雨 Amazon書評・レビュー: 慈雨より
4087716708
No.3
(4pt)

巡礼でみえたひと筋の光。

”慈雨”とは、”万物を潤し育てる雨。恵みの雨”という意味だそうです。
定年退職した元刑事が自分を見つめなおすために、夫婦でお遍路をする。
事件を追い続けつつも、いぶし銀の刑事ひと筋の人生を振り返り、家庭を省みる。
そんななかで、15年前の事件に関して、決して消えることがない悔恨の情にさいなまれる。
現在の時間軸から、生い立ちから記憶をたどっていくシナリオで形成されています。
夫婦、親子、同僚との深い絆。
熟した味わいを出しています。
警官として忠実で、実直なキャラが映し出されていますが、全般に亘り、物悲しさが漂っています。
背負いものの重みを感じます。
ただ、事件を追う過程など警察OBが介在するといった所は現実的ではないと感じます。
家庭状況のくだりを含め、もう少し深くひねり、ドラマチックな展開を期待したかったです。
慈雨 Amazon書評・レビュー: 慈雨より
4087716708
No.2
(5pt)

参りました。

上記の方と同じように期待通りの作品でした。ラストでは涙を必死に堪えました。次回作を楽しみにお待ちしています。
慈雨 Amazon書評・レビュー: 慈雨より
4087716708
No.1
(5pt)

安心領域

柚月さんもいよいよこの領域に入る作家さんになりましたね。新作を読んで裏切られることがない。安心して物語世界へどっぷりと浸かることができる。警察官の真情と老年夫婦の慈愛をここまで深く彫り込むのはさすが。横山秀夫さんの警察小説よりもしみじみと心に染み込んでくる感じがします。2015年の『小説すばる』連載。
慈雨 Amazon書評・レビュー: 慈雨より
4087716708