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真昼の翳
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真昼の翳の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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アーサー・アブデル・シンプソンは、イギリス・エジプト混血のしがない小悪党。アテネでいかがわしい観光ガイドをしている。ハーパーなる客をカモにしようとするが、どっこい相手が悪かった。逆に弱みを握られ、ある仕事をするよう脅迫される。アテネからイスタンブールまで高級車を回送するという、一見単純な仕事なのだが…。国家や組織の後ろ盾がない個人が、国際的な陰謀に巻き込まれるのは、アンブラーお得意のパターン…なのだが、本書はかなり雰囲気が違う。地味だがスリリングなスパイ小説というよりは、むしろ軽妙な犯罪小説のような感じなのだ。あるいは本書は、アンブラー自身のパロディなのかもしれない。だが、何となく中途半端で、どっちつかずの印象を受けた。主人公で語り手のシンプソンの屈折した、翳りのあるキャラクターが好きになれなかったのも、話に乗れなかった一因だろう。 | ||||
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