(短編集)

死神の精度

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

死神の精度の評価:

4.23/5点 レビュー 407件。 A ランク

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平均点4.23pt

Amazonレビュー一覧

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未読の方はご注意ください

全537件 401〜420 21/27ページ
No.137
(5pt)

「読み終わりたくない」衝動にかられる傑作!!

この短編集は素晴らしい!
私は文章を読むのが激しく遅い。おかげで現代国語の成績が・・・ある友人に相談したところ、「まぁ、まずは黙ってこれを読め」の一言と共にこの本を差し出されました。
短編集でしてね、私は一日に一章読もうと心に決めたわけです。いや、一日一章読むのだって、私的にはかなり大きな目標だったんですよ。なんせ以前、某作者の200頁ほどの小説で一ヶ月かかってますからね、私(つまりは読む気がおこらなかった)。読書におっくうになってたのは、読書に面白さを見出せなかったからなんでしょうね。うんうん。
そんな私がなんと!この本はたったの2日で読み終わってしまった!
まず面白いのはこの死神・千葉(主人公)。何事にもクールで着実にお仕事をこなす(亡くなる予定七日前から一週間その人間を観察し、死ぬ「可」きか、死な「不可」きか、判断して上司に報告する)、しかし音楽大好きで店の試聴コーナーに入り浸り、というおちゃめさも持ち合わせる人物像。
人間ではないので、そういった温かい感情は持っていないのですが、彼の冷静な人間観察が面白い!着眼点が違いますよね。死神の視点からみた人間・・・なんとも滑稽、しかし温かい。さまざまな個性的な登場人物を通して、人間って馬鹿だけど、やっぱりいいもんだよね、なんて思ってしまうような人間模様が各章に丁寧に収められている。
もうひとつ面白い点は、短編集でありながら、時をこえて少しづつ章と章が連鎖しているという、作者が大得意な文章構成でしょうか。この構成は憎い(笑)以前に出てきた登場人物の名前が出てくると無性に嬉しくなるんですよね。
そしてこの本は各章ごとに話の傾向がさまざまなので、絶対に飽きない!(雪山サスペンス・恋愛・ほのぼの・・・)この多様なジャンル全てに適応できる千葉さんも素晴らしい(笑)
騙されたと思って読んでみて下さい。絶対、絶対面白いから!!
死神の精度 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の精度 (文春文庫)より
4167745011
No.136
(5pt)

何度も読み返したくなる短篇集

主人公は「死神」、名前は千葉。各短編ごとに、それぞれ別の人間の姿になって登場する。
あるときはちょっとガラの悪い中年男、あるときは20台のモデル並のルックスを持った好青年。
情報部から下された命令に従ってターゲットとなる人間を7日間観察し、
「可」−すなわち死ぬことになるのか、それとも「見送り」にするのかを判定するのが彼の仕事。
死神に、人間の心は解らない。人間の世界のことも、解らない。
そんな千葉がただ淡々と"仕事"をこなす背景に、
人間の持つ本来の人間らしさ−優しさや健気さに触れながら、
少しづつ、少しづつだが、微妙に彼の心が変化していく様子が絶妙な加減で描かれており、
読み手の心を捉えてぐいぐいと物語に引き込んでいく。
何度でも読み返したくなる伊坂作品一押しの一冊。
死神の精度 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の精度 (文春文庫)より
4167745011
No.135
(5pt)

人が生きているうちの大半は、人生じゃなくて、ただの時間、だ

初出は『オール讀物』2003年12月号から2005年4月号及び『別冊文藝春秋』255号。単行本は2005年6月リリース。伊坂幸太郎の創り出すキャラクタの中でも出色の一人、死神『千葉』がステキだ。
伊坂の手にかかると死神は、
1.CDショップでひたすら音楽を愛し、
2.苗字に街の名前を持って、
3.受け答えが微妙で、
4.素手で触ると気を失わせ、寿命を1年短くする
者となる。この辺の削り込みが良い。
短編6作だがぼくは最後にいくほど好きだ。『旅路を死神』・『死神対老女』の味わいは他の作家では得られない。
死神の精度 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の精度 (文春文庫)より
4167745011
No.134
(5pt)

主人公の死神のキャラがいい!

まず、このタイトルに惹かれた。
「死神の精度」
いったい何のことなのだろう? と。
読んでみると、これがまた、面白い。
死神の「千葉」という男が主人公なのだが、この男の性格がまた面白い。無機質でそっけないのだけれど、冷徹な訳ではなく、むしろ飄々としてユーモアたっぷりなのだ。そのせいか、親しみが感じられ、そのシュールな発言に吹き出してしまうことも。
全部で6話の短編集という形なのだが、前の話と後の話が微妙につながっていたりして、それがまたいい味をかもし出している。
文章の書き方や構成も、短編推理小説的な色合いが濃厚なので、そういうのが好きな人は、きっとのこの本を楽しめるだろう。
死神の精度 Amazon書評・レビュー: 死神の精度より
4163239804
No.133
(4pt)

なれるなら・・・

‘来世は死神になりたい’
と思わせられたのは私だけでしょうか?
死神の精度 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の精度 (文春文庫)より
4167745011
No.132
(5pt)

こんな死神がいたならば

死神をここまで魅力的にユーモラスに描ける作家は、
伊坂幸太郎をおいて他にいないと思う。
本書で登場する人間に残されている時間は1週間のみ。
死神はその1週間でその人間を調査し、生と死を判断する。
ただ死神たちはそれほど人間に興味があるわけではなく、
とりあえずは死の判断をするのが常となっている。
死神たちが興味のあるもの。
それは「ミュージック」。
人間たちはなぜお金にあそこまで死に物狂いになるのか。
それが死神には理解ができない。
死神と人間との視点・観点のギャップが、
独特のおかしみを醸し出している。
死神の精度 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の精度 (文春文庫)より
4167745011
No.131
(4pt)

そして自分は、いつ死ぬのだろう・・・。

短編小説と思って読みすすめると・・・やられます(笑)
死神と聞くと、鋭い判断力をもっているように聞こえるが、
実際のところは“たいして考えていない” というのがこの本の面白いところ。
死神は人間の作った音楽を聞きたくて、大喜びで人間社会に現れ、たいした考えもなしに、早々と「上層部の判断どおり“死ぬべき者でした”」と連絡をし、死を見届けるまでの残りの時間を、音楽を聞いて楽しむというのだから、笑ってしまう!!! 
おぬしはアルバイトか!!!(ツッコミ)
善良な人間だが若くして死ぬ人、夢なかばで事件にまきこまれて死ぬ人・・・など、
その裏に、死神の適当な判断が関係しているのかと思うと、理不尽さに腹立たしくもなるが、死神が関わったところで、自分がいつ死ぬのかを 前もって知ることはできないのなら、何歳で死ぬことになっても、結局“死に対する心構え”は変わらないのかもしれない。
『自分は平均寿命あたりで死ぬ』なんて勝手に思いこんで、いろんなことを先送りせず、
“今やれること”を常日頃から、ちゃんとやっておかないといけないのかもしれない。
せめて命が尽きた後、強い後悔が残らない程度には・・・。
運命を客観視させてくれる、おすすめの作品です。
死神の精度 Amazon書評・レビュー: 死神の精度より
4163239804
No.130
(4pt)

映画鑑賞後でも、違った楽しみ方ができる、貴重な作品

短編集にみえて、短編集でない。
なんだか、とっても不思議な作品。
話は、それぞれ違うのだけれども、
“死神”が主人公として、全作品に登場。
話も、バラバラのようにみえて、
実は、つながっていたりもする。
映画では、小西真奈美がその役を演じていましたが、
本は、また別の人物が、その役を担っていたんですね。
映画は、映画で素晴らしいですが、
本は、本で、さらに素晴らしい。
なかなかない、稀有な作品です!!
PS
映画鑑賞後だったため、
“死神”が金城武さんに思えて仕方がなかったです。
死神の精度 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の精度 (文春文庫)より
4167745011
No.129
(5pt)

珠玉★

味わい深い、短編集でした。なんと言っても、死神が魅力的。雨の日の空しか知らない死神が、最後のお話で青空に遭えるのは、予想内でしたがホッとしました。少しずつ繋がっていくのも短編集ならではですが、最初と最後の話で結構な時間経過があったのが面白かったです。
死神の精度 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の精度 (文春文庫)より
4167745011
No.128
(5pt)

心に残る良い作品です。

死神は「死」の判定を下すために、きょうも人間界に降り立つ。
全部で6話の短編には、様々な人間模様があり、どれも楽しめる。
テーマは死を扱った作品ですが、重くならず、良い意味で軽く読めます。
個人的には題名でもある「死神の精度」が気に入っています。
最後に下す「死」の判定理由がこれまた面白いなぁと思いました。
実際にはありえない話ですが、実際にあるのではないかと思ってしまう。
これもまた、伊坂マジックでしょうか。
死神の精度 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の精度 (文春文庫)より
4167745011
No.127
(5pt)

素っ気無い温かさを感じる本かな

初めて読む作者の本なのですが、死神の淡々とした視点が面白かった。
価値を置くものはミュージックだけ。
決して情に流される事無く淡々と仕事を処理していく視点は、確かに死神らしい。
けれど、人に興味はなくても対象者を調査しなければならないため人とかかわって
いかなければならないため、サラリーマンのようにコツコツ働いている点に、
ちょっぴりおかしみも感じます。
それぞれ対象者が異なるため、死神との関わり方、距離感、様々描き分けられているのが見事。
時々同僚と会うシーンも興味深いです。
もっと死神シリーズを読みたいなと思いました。
死神の精度 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の精度 (文春文庫)より
4167745011
No.126
(5pt)

最高です

形の上は別個の短編集である。文体は死に神の目を通して冷たくて、冷酷に思えるが、その反面全編を通してユーモアや暖かみが感じられる。話の展開はスピ−イディーでかつ色々とプロットが絡み合っているのが全部を読み終わった後分かるといった、善くねられた短編集である。一度読み始めると置くのが惜しいと思わせるすばらしい作品である。このような気持ちは他にはあまり感じたことがなかった。
死神の精度 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の精度 (文春文庫)より
4167745011
No.125
(5pt)

稀にみる素晴らしい短編集

死神という存在をちょっと変わった捉え方で登場させたなんとも不思議な短編集でした。 一風変わった主人公の性格も影響してか、普通の人間ではシリアスな話でもなんだかコミカルに見えてきてしまいます。 しかし、そういう振る舞いが自然に描かれているので、死神なのに人間よりも人間らしく見えてしまうのがスゴイ。 また、それぞれの話はかなり時間が離れているので、一見何の繋がりもないようですが、実は登場する人物同士に深い関係があるってところが読んでる方としては嬉しいですね。 それもあからさまに分かるのではなく、さりげないセリフなどから気付かせるところに伊坂氏の巧妙さを感じます。 映画を見た人でまだ原作を読んでいない人がいたら、映画以上に楽しめるのではないでしょうか?この作品を読んで、つくづく伊坂孝太郎は良作を書き上げているなと感心させられました!
死神の精度 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の精度 (文春文庫)より
4167745011
No.124
(4pt)

こんな死神面白い!

短編集です。
1つ1つのストーリーは独立していて、それ単体でも楽しいです。
さすが伊坂幸太郎!!!
それだけでは終わらないのです。
全く別な話ではなく、微妙に関わりを持っていたりするんです。
1冊で1つの作品も面白いですが、区切りがあるぶん読みやすい気がします。
お休みの1冊におススメですよ☆
死神の精度 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の精度 (文春文庫)より
4167745011
No.123
(4pt)

クールで人情味溢れる?短編集

主人公は死神。調査対象者を7日間観察し、その人が死んでもよい存在かどうかを確かめる。そんな設定。
人間の感情も十分理解できない、自分自身は不死身で、暇さえあればCDショップの試聴器でミュージックを聴きまくるという主人公に「こんな奴に人の死を決めさせて良いのか?」と思い読み始めたけれど・・・
文章表現はクールなのに、これがなかなか人情味溢れる物語。6つの連作短編ですが、それぞれにいろんなドラマがある。しかも、その「不死身」さ故か、後半になるとそれぞれの物語同士が微妙に絡み合い、面白くなります。
この春に映画も公開されていたようですが、やっぱり本が面白いかも。
死神の精度 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の精度 (文春文庫)より
4167745011
No.122
(4pt)

かっこいいですね。

最初に読んだ伊坂さんの作品は、『ゴールデン スランバー』。
そして、今回の『死神の精度』がわたしにとって2作目。
主人公を死神に設定することで、
一風変わったハードボイルド調になっていて、
それでいて、人間の使う比喩が理解できずに、
言葉を覚えたての小さな子供が抱くような疑問を、
さらりと尋ねたりするのが面白かった。
エンターテイメントのあらゆる要素が詰め込まれた、
ほんとうに楽しい作品ですね。
死神の精度 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の精度 (文春文庫)より
4167745011
No.121
(5pt)

ウワ!!!!

「何だこれ、すごいなー」という読後の爽快さがありました。
死神とか聞くとなんか気分の悪くなる僕ですか、この作品の「死神観」みたいなものにハマってしまいました。
彼の作品は「読むロック」です。
死神の精度 Amazon書評・レビュー: 死神の精度より
4163239804
No.120
(5pt)

ここ何年かで最高!の短編集

「死神」が主人公の、人の死にまつわる6編の短編集。
6話しかない、読み終わるのが残念!と思った本は久しぶりです。
音楽を偏愛し、クールで無敵で、会話も感性も普通の人とはちょっとずれている。
この死神は最高にかっこいいです。
6話はそれぞれ、ぱっとしないOLのシンデレラストーリー、やくざの復讐劇、雪に閉ざされたホテルで起こる連続殺人、都会に住む普通の男女の恋、殺人犯の逃避行、床屋を経営する老女の謎めいた依頼、と舞台も登場人物もバラエティに富み、飽きさせません。
どの話もどこかで聞いたような気がするのに、このとぼけた死神が絡むだけで、予想を超えたエンターテイメントに仕上がっています。
伊坂幸太郎という人の筆力のなせる業には脱帽するばかりです。
続けて読んでいると6話は短い時間のうちの出来事のようですが、実はその間に結構な時間が経過していて、最終話のオチにつながっています。
クライマックスのシーンは清々しいです。
死神の精度 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の精度 (文春文庫)より
4167745011
No.119
(4pt)

死神が温もりを運んで来る

死神を主人公にして人生の機微を洒脱に描いた短編集。冒頭のタイトル作を読むと次のルールがあるようである。
(1) 死神自身には候補者を選べない。
(2) 候補者の生死は死神が決めるが、その判断基準は死神に委ねられている。
(3) 死の処分を下した場合は、死神は最後を見届ける必要がある。
(4) ルールではないが、死神は"ミュージック"が大好きである。このため、下界に長く留まり候補者との接触時間が長い。
このルールから、死神と候補者達の悲喜こもごもの人間(?)模様を綴った作品が予想されるが、ほぼその通りの展開となる。人間界を余り知らない死神のトボケタ言動が物語にアクセントを与えている。各編の題材は「醜いアヒルの子」もの、「任侠」もの、「純愛」ものと言った平凡なものが多いが、この状況設定を逆手に取った奇を衒わないストーリー展開、静謐感に満ちた筆致で読ませる。各編が必死に生きる人間への応援歌になっている点も見逃せない。この中で、「吹雪に死神」はミステリ仕立てで、「雪の山荘」ものに挑んだ異色作で印象に残る。「旅路を死神」も秀抜な構想の中に美しい風景描写を散りばめた佳作。「死神対老女」は色々な意味で掉尾を飾るにふさわしい作品。
奇抜な状況設定の中で、生きる事の温もりを感じさせる好短編集。
死神の精度 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の精度 (文春文庫)より
4167745011
No.118
(4pt)

恋愛と老女

僕は「成長」を目の当たりにするのが、どうも好きなんだということに気づきました。今回は成長という訳ではないのかもしれない、けど、一度出会った女性にお婆ちゃんになってから再開させてもらえたのは幸運でした。話は全然違うんだけど、この作品にも伊坂さんの死生観が現れている。そりゃそうだろうね、死神が出てくる位だし。倫理的な視点から、伊坂さんが突如作中で語りだす様な時はたまにあるけど、今回は倫理観に含まれているのかもしれないけど御題は「死生観」。
最初に「オーデュボンの祈り」を読んだ時、作中でも死は描かれていたのを思い出す。死は非日常で皆ビックリしたり悲しんだりするんだけど、また次の日からは新しい日常が流れている。これを、あくまで小説の中でだけど目の当たりにして、そういえばそうだと納得させられた。
「死神の精度」でも僕の大好きな老女は、死は特別な事でないと言うし、大事だとも言う。そして、最悪なのは死なない事だとも。でもこのお婆ちゃんは「そりゃ、死ぬのは怖いけどさ」とも言う。正直だ。最終的には全部ひっくるめて納得かもしれない、らしい。
そういえば、ある音楽家は音楽と人生を重ね合わせたのか、死は人生を完成させるものと捉えた。僕はこういう、人間の無欠性であったり、人間が一つの完成された調和であるという様な考え方は出来なかった。結局はどっちが好きかと言うと、様々の死生観を含めて、このお婆ちゃんの話が好きだ。
死神の精度 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 死神の精度 (文春文庫)より
4167745011