あかんべえ

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あかんべえの評価:

4.26/5点 レビュー 85件。 A ランク

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平均点4.26pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全75件 41〜60 3/4ページ
No.35
(5pt)

心が暖かくなる、不思議な“怪談”

 時は江戸時代。舞台は"いわくつき"の土地にたつ料亭。登場人物たちの間には色と欲が渦巻き、そして、現世に未練を残す幽霊たち…。
 これで作者が○井志麻子なら、ドロドログログロエロエロの世界が展開されるんだろうし、○野夏生の作品であれば、人間の醜さをこれでもかと暴き出すピカレスク・ロマンになるのだろう。しかし、宮部みゆきが書くと…あら不思議!なぜかこのモチーフが、泣けて笑える人情時代劇になってしまいました。
 主人公は、何故か幽霊達と話が出来るようになってしまった、料理屋の一人娘・おりん。この娘が、解説で作家・菊地秀行も(この人選も中々シャレがきいてるが)書いているように、実に”けなげ”。幽霊騒動に振り回される家族を気遣い励ましながら、それぞれに屈託や未練を抱える幽霊達を“成仏”させようと奮闘する。彼女の奮闘が、やがて、幽霊達、そして大人たちの抱える様々な問題を、少しずつ解きほぐしていく…。
 これ、映画かドラマにしたら面白そう。勝手にイメージキャストすると、玄之介(幽霊)は堺○人、おみつ(幽霊)は杉○彩…って、全部、幽霊のキャスティングかよ!?
 …でもその位、登場する幽霊達がみな、人間臭くて、とても魅力的なんです。
あかんべえ〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あかんべえ〈上〉 (新潮文庫)より
4101369291
No.34
(5pt)

文句なしにおもしろい

いっきに上下巻を読んでしまいました。
幽霊ものだけど、人間味のある幽霊って言うのか怖くはない。
逆に登場してくる人間の方が怖い。
主人公の少女の素直さ、健気さが嫌味じゃなく受け入れられるのは、宮部みゆきさんならではですね。
どんな幽霊にも、人間にも、最後は救いの手を差しのべるのが宮部みゆきさんらしい。
人間の業と欲は限りがないけれど、それに染まってしまうのがどんなに怖いことか、シミジミ感じ入りました。
あかんべえ〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あかんべえ〈上〉 (新潮文庫)より
4101369291
No.33
(5pt)

心がすうっとしました…

普段は読む本を選ぶのに時間のかかる私ですが、この本は、最初にパラパラとページをめくってみたときに、「あ、これ読みたい」と思わせました。登場人物たちとおりんの対話のそこかしこから、人間らしさがあふれています。それぞれに人間の良い面・悪い面をうつしており、時代物ですがきっと読んだら自分にも彼らに通じるところがある事に気づくと思います。
ホラーなのでしょうが、読み終わったときになんだか心がすうっとして、素直になれるような気分になりました。
あかんべえ〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あかんべえ〈上〉 (新潮文庫)より
4101369291
No.32
(5pt)

読ませます

幽霊ものだけど、謎解き要素もある。ぐいぐい読ませます。
それぞれの「お化けさん」たちに味があって、感情移入してしまう。
おどろがみの成仏シーンでは目頭が熱くなりました。
読みやすい話だけど、実はあっさりした文章の裏に、人間のどろどろした感情があり、
思惑が描き出されている。そんな「人の心の闇」を分かっているお化けさんたちが、
だからこそ純粋なおりんを可愛がるのも心が温まります。
続きが読みたいお話でした。(でも話の構成上、無理だろうなー)
あかんべえ〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あかんべえ〈上〉 (新潮文庫)より
4101369291
No.31
(4pt)

やっぱり、うまいねぇ

信じてもらえないかもしれませんが、私にも霊が見えるんですよ・・・・
おりんのように自由にコミニケイションをとれたりはしないのですが、そのせいでお払いなんかも連れて行かれた経験もありますし、今でも霊のいる場所にいると髪の毛がゾワゾワして、気配が分かるんです。
でも、この物語に出てくるような魅力的なお化けなら、歓迎したいですよ。
おりんの躍動感あふれる活躍がこの物語をひっぱり、子供の正義感で語られる大人の世界は、やはり汚れているのかなぁなんて考えさせられます。
クライマックスのお化けとの別れのシ−ンは読んでいるほうが寂しくなり、涙を誘います。
さすが国民的作家!うまいわ!
あかんべえ〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あかんべえ〈上〉 (新潮文庫)より
4101369291
No.30
(4pt)

読みやすいね

宮部みゆきの作品はそんなに好きでもないんだけど、これは読みやすくて面白かった。
亡者だから怖いのではない。亡者は人間の成れの果てってこと。
登場人物、特に幽霊の面々が魅力的で、りんが玄之介を好きになるのも分かるね。なんだかみんなずっと一緒にいて欲しいって思っちゃう。
あかんべえ〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あかんべえ〈上〉 (新潮文庫)より
4101369291
No.29
(4pt)

またまたやってくれました

この人の時代物は、とても読みやすく現代小説に勝る面白さがある。
この小説は、「深川シリーズ」・「ぼんくら」などから独立した新しい登場人物で構成されてる。
一人の少女が暮らす料理屋では、次々と大変なことが起きていく。
そこには想像もつかない謎があり、謎が謎を解き明かしていくのだ。
一見、おとぎ話にも近いストーリーだが、宮部マジックによって現実かと錯覚するかの様に
古き時代に私たちをタイムスリップさせてくれる。
すべての事柄につながりがあり、最後にはその理由に納得できるので、読み終わった後の満足感が高い。
1つの作品が面白かったので、同じ作者の作品を買うと、さほど感銘をうけないことが多々あり、いい作品であってもいい作家であるとは限らないとつくづく思う。宮部さんの作品にはハズレがなく、どんな題材でも人を引き込んでしまう力がある。
あかんべえ〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あかんべえ〈上〉 (新潮文庫)より
4101369291
No.28
(5pt)

人情とか健気さとか。

時々、ふと錯覚してしまうのが登場人物。
まるで、その時代に生きていたかのように生き生きと
時に悩み苦しんで進んでいきます。
リアルだからこそ、人情とか健気さとかウソっぽく
感じないんでしょうね。
宮部みゆきの時代小説は、やはり素敵です。
あかんべえ〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あかんべえ〈上〉 (新潮文庫)より
4101369291
No.27
(4pt)

1+1+1=3にはなっていないけれど・・・

「模倣犯」など得意分野のミステリー(謎解き)。
「ブレイブストーリー」など筆者が大好きなゲームから影響を受けていると思われるファンタジー。
そして山本周五郎や藤沢周平などに代表される人情味あふれる時代小説。
これら3つの要素が一体になった小説です。
乱暴ないい方をすると、<時代お化けミステリー>
しっかりした時代小説らしい文章なので、年輩の読者もさらっと非現実的なお化け話に入り込めるし、逆に普段時代小説を読まない若い層も、とっつきやすいのではないでしょうか。
途中、やや話が間延びしたり、終盤に収束を急ぎすぎた印象はあるので、一粒で三倍美味しい・・とまではいきませんが、安心して読める佳作といえます。
あかんべえ〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あかんべえ〈下〉 (新潮文庫)より
4101369305
No.26
(4pt)

人情味溢れるお化け話

料理屋のひとり娘「おりん」とその料理屋に憑く亡者たちとの交流を通して、人の命の儚さや業の深さを描いた時代小説。
上下巻におよぶ長編小説ながら、読みやすい文章とミステリアスな展開とによって、最後まで飽きることなく楽しめる作品だった。
一軒の料理屋とその周辺という限られた範囲内で繰り広げられる話ながら、欲に取り込まれる弱さや逆境にも打ち勝つ強さといった、人の二面性を示して見せるなど、著者が作品に託したテーマは大きい。
素直で健気な主人公おりんのほか、亡者ではあるが、磊落な気質の「玄之介」、気の優しい「おみつ」、気難しい「笑い坊」など、作中人物の造形は多彩に描き分けられており、それぞれが魅力的な個性を持っている。
古風な言い回しや風俗には、作品の流れを壊さない程度のさりげなさで注釈が入れられており、時代小説にそれほど親しくない人でも、作品世界にすんなりと入っていけるよう配慮もされている。
あかんべえ〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あかんべえ〈下〉 (新潮文庫)より
4101369305
No.25
(5pt)

心があらわれるよう

物語の先を知りたいけれど、読み終わってしまいたくない。宮部さんの本は、いつもそんな気持ちになります。さまざまな人のさまざまな人生を、主人公のおりんが受けとめて、物語を展開させていきます。小さな子供にはあまりにつらくて厳しいことだけれど、子供の目線・思考を通して、大人のやりきれなさをまっすぐに描いているのではないかと思います。年を重ねることでわかること、知りたくなくても知ってしまったこと、誰もがどこかの部分ではっとしてしまうのではないでしょうか。自分のまわりにいる人達も、自分には計り知れないそれぞれの人生を歩んできているんだなあと、しみじみ思いました。なんだか泣けました。
あかんべえ〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あかんべえ〈上〉 (新潮文庫)より
4101369291
No.24
(5pt)

一気に

宮部みゆきという人を知らなくても(知らない人はいないか?)
時代小説が苦手でも...
スルスルと 読み進められる作品だと思います
子供からの視点ということもあり
ストーリー自体は難しいモノではありません
私自身が 主人公 おりんになった気分で
一喜一憂し ムカムカと腹を立て
切なさに涙しながら 一気に読み終えました
幅広い年齢層に オススメ出来ます
※親子で 読んでみるのも いいかもしれないですね
あかんべえ〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あかんべえ〈上〉 (新潮文庫)より
4101369291
No.23
(5pt)

「穢れ」のない人間

江戸情緒たっぷりに描かれる時代小説で、しかも、怪奇ファンタジーというカテゴリーに属する作品であることは間違いありません。でも、それ以上の何かもっと本質的なものを感じさせてくれる作品です。
主人公おりんはまだ幼さの残る少女です。でも、健気でしっかりした少女です。この「健気さ」が、登場する物の怪の「闇」を破ってゆきます。
でも、作者はこの「闇」をもたらしている根元は、人間にあるとしています。怒り、恨み、妬みといった人間の感情の奥にこそ、この「闇」が存在するのだとしています。ですから、こうした時代小説の常として、善悪がはっきりしているのですが、「悪」の中にも「善」をみます。作者の語り口は、悪人に対しても優しく、その人生に同情を与えます。人間のそうした「穢れ」は「穢れ」として、そこに至る理由に理解を示すわけです。
この物語は、主人公が幽霊が見えるのは何故か?という謎解きをベースに進みます。その意味では、ミステリー的な面白さがあります。その謎を解くのは幼い主人公です。それが出来るのは、彼女が「健気」で「穢れ」を知らない少女だからです。作者は、この「健気さ」を人間は失ってはいけないと言っているかのようです。少なくとも忘れてはいけない。長い人生、いろいろな場面はありますが、一生懸命に生きて純粋さを忘れなければ、きっと「穢れ」のない完全な人間として生きられると語りかけているようです。
あかんべえ〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あかんべえ〈上〉 (新潮文庫)より
4101369291
No.22
(5pt)

ほぅっとします

宮部みゆきはたまに読後にひんやりとする小説を書きます。特に現代モノの短編でしょうか。
それも良いのですが、私は時代ものの長編の、温かみがある話が好きです。
そこに至るまでに、主人公や周りのヒト達が哀れだったり、苦しかったりしますが、読了感がホントウに優しいのです。
今回も人間の醜さをお化けに反映させることで、お化けの哀れもですが、生きている人間の哀れさもより一層際立ちます。
あまりにもポジティブだと引いてしまう私も、その塩加減の巧みさについつい...
幅広い年代にオススメできるお話だと思っています。
あかんべえ〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あかんべえ〈上〉 (新潮文庫)より
4101369291
No.21
(4pt)

お化けさんという呼び方に相応しい可愛らしい話です

宮部みゆきの時代物…に近いものは前も読みました。『蒲生邸事件』の時代設定が2.26事件の時だったので…
今度は本格的にお江戸なお話。
そして、お化けさん達のお話。
主人公のおりんが12歳と言う事もあって、語り口調がかわいく、お化けの話なのに、怖くありません。
怖いのは表紙の顔だけですかね〜?(^^;
この絵で中身を想像して、ちょっと…と思って見ると、優しい心の少女のお話で安らげるくらいでした。
下町の人情模様、そして、少女の視点からの推理モノ。
今までに無い新しい感じで読むことが出来ました。
『蝉しぐれ』の藤沢周平のような本格的時代物とも違うし、かと言ってさすが宮部作品で、現代人に読みやすい時代物のバランスが上手く取れていると思いました。
少女とお化けさん達の心温まる(お化けなんだけど…)交流に、優しい気持ちになれる本です。
お化けさん達が成仏できるように手助けをしてあげたい!でも、成仏したらお別れになってしまう…と言う、少女の心の葛藤も読みどころです。
あかんべえ Amazon書評・レビュー: あかんべえより
4569620779
No.20
(4pt)

少し怖くて、温かみがある

江戸時代を舞台とした作品。子供であるおりん(年は9つくらい?)の目を通して、人間の様々な姿を描いている。悪人にも優しい心がある。穏やかな笑みを浮かべている人でも、悲しい過去を背負っている。人間にとって大切なものは何なのか。読んでいて、そんな事を考えさせられる。
シリアスな内容ではあるが文章に温かみがあり、読んでいてホッとさせられる。終盤以降は急な展開で、もう少しじっくり書いて欲しかったとは思う。それでも、読み終えた後には満足感の残る1冊。
あかんべえ Amazon書評・レビュー: あかんべえより
4569620779
No.19
(4pt)

表紙とは裏腹に。

おどろおどろしい表紙とは違って、内容は心温まる物語。
主人公の少女とお化けさんたちの心の交流は読んでいて
なんだかほっとしました。
少女の優しさがお化けさんたち一人一人を包み込み、
その心を溶かしていく様子が私は好きでした。
宮部みゆき作品の時代物で好きなのは、
その時代の庶民について柔らかいタッチで描かれているところ。
今も昔も基本的には人間って同じなんだなぁと思います。
あかんべえ Amazon書評・レビュー: あかんべえより
4569620779
No.18
(5pt)

人情おばけモノの中では傑作

宮部みゆきにしか書けない幽霊モノ、人情モノ、推理モノ。よくできていて面白い作品です。
幽霊たちと孤独な主人公おりんの交流を軸に、30年前の事件の謎やおりんの一家に隠された人間模様を描いていきます。
玄之助をはじめとする幽霊が魅力的に描かれており、おりんが彼らから生きる意味を学ぶ。全体を通じて「人が人を救う」というメッセージが貫かれていて、宮部みゆきらしいヒューマンタッチの作品だと思います。
後半は謎解きが進んでいきます。愛すべき幽霊たちは、「自分はなぜ(成仏せずに)ここにいるのか」を知りたがっていて、おりんの取り組む謎解きはまさにその謎を解き明かすこと。謎を解くと幽霊との別れは避けられない。おりんはその葛藤の中で成長していきます。
クライマックスの和尚の描写は、(詳しく書かないけど)スティーブン・キングの影響があるようです。工夫があると思いました。
宮部みゆきの幽霊ものの中では、一番の長編で読み応え十分です。お勧めです。
あかんべえ Amazon書評・レビュー: あかんべえより
4569620779
No.17
(4pt)

心が温まる♪

りんと、幽霊を含む周りの人たちとの心の交流が、実に見事に描かれている。人々の様々な思いのからみ合い、その歯車が狂った時、人は亡者となるのかもしれない。人の心の内面をじっと見つめながら描いた、そんな感じがする作品だった。読み終わった後、心がほんわか温かくなった。
あかんべえ Amazon書評・レビュー: あかんべえより
4569620779
No.16
(5pt)

迷路

心の中にすみつく感情の迷路をときほぐし、やさしい包容力で幸せへの手引きをしてもらったような読後感だった。
あかんべえ Amazon書評・レビュー: あかんべえより
4569620779