何者

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評判

何者の評価:

3.95/5点 レビュー 390件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.95pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全119件 101〜119 6/6ページ
No.19
(3pt)

斬新さはあるが

今風の若者を描いている斬新さはあるが、結論はもう一工夫欲しい。
何者 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 何者 (新潮文庫)より
4101269319
No.18
(3pt)

この本のレビューをネットに書くということが、この本の提示した罠に嵌っている証拠

テクノロジーとか就活とか、他人の設定した条件によって、不自由になってしまっている人たちの話。 でも、この本のレビューをネットに書くということが、この本の提示した罠に嵌っている証拠なので、批判はできない。 その意味で、こういったことをSNSに書き込むことでこの本の読書は完了する、その構造が面白い。
何者 Amazon書評・レビュー: 何者より
4103330619
No.17
(3pt)

就活とは?

主人公たちは、就活を行っている大学生たち。
その内の1人(拓人)の眼を通し、現代の就活のあり方や、大学生たちの人間関係が描かれる。
また、現代らしく、ツイッターやフェースブックを活用している姿が見られる。

物語は、拓人という俯瞰者を通し、悲喜こもごもの就活状況を描き出す。
積極的な者が居れば、傍観的な者も居る。
彼らは、彼らなりに自分を納得させ社会人になるべく、エントリーシートを書き面接を受ける。

私には、若者たちが就活のストレスから友人を傷つけているように感じた。
もちろん、皆、真面目に就活に取り組んでいるのも分かる。
しかし、「内定者」イコール「成功者」という認識の前には、現代の友人関係はあまりにも脆かった。
そこには、現代社会の友人関係における希薄さや危うさを感じることとなった。

俯瞰者でるはずの拓人が最後に受ける仕打ちに対しては、少し可哀想に思った。
何者 Amazon書評・レビュー: 何者より
4103330619
No.16
(3pt)

この本のレビューをネットに書くということが、この本の提示した罠に嵌っている証拠

テクノロジーとか就活とか、他人の設定した条件によって、不自由になってしまっている人たちの話。 でも、この本のレビューをネットに書くということが、この本の提示した罠に嵌っている証拠なので、批判はできない。 その意味で、こういったことをSNSに書き込むことでこの本の読書は完了する、その構造が面白い。
何者 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 何者 (新潮文庫)より
4101269319
No.15
(3pt)

就活とは?

主人公たちは、就活を行っている大学生たち。
その内の1人(拓人)の眼を通し、現代の就活のあり方や、大学生たちの人間関係が描かれる。
また、現代らしく、ツイッターやフェースブックを活用している姿が見られる。

物語は、拓人という俯瞰者を通し、悲喜こもごもの就活状況を描き出す。
積極的な者が居れば、傍観的な者も居る。
彼らは、彼らなりに自分を納得させ社会人になるべく、エントリーシートを書き面接を受ける。

私には、若者たちが就活のストレスから友人を傷つけているように感じた。
もちろん、皆、真面目に就活に取り組んでいるのも分かる。
しかし、「内定者」イコール「成功者」という認識の前には、現代の友人関係はあまりにも脆かった。
そこには、現代社会の友人関係における希薄さや危うさを感じることとなった。

俯瞰者でるはずの拓人が最後に受ける仕打ちに対しては、少し可哀想に思った。
何者 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 何者 (新潮文庫)より
4101269319
No.14
(3pt)

年齢的なギャップが・・・、でもタイトルは秀逸。

登場人物達が、学生と社会人の狭間で流されないようもがく様は興味を持って読めたが、内容は特に響かない本だった。
登場人物達と年齢が離れすぎているのも一因かも。

だが、ネットとリアルの表裏に加え、ネットの中にも表裏があり・・・というあたりが伏線になって導き出されるラストは好きです。
主人公が評した似ている二人の違いも実にうまく解き明かされていきます。
他人のセリフと主人公の考えがクロスする書き方とか結構よかった。
登場人物達と同世代の時に読めれば心に残る作品となったかも。

もう一点。タイトルについて。
社会人になってからの時間(仕事をして、遊んで、結婚して、子どもが生まれて・・・)で自分は何かをこの世に残せたのだろうか?何かを成し遂げられたのだろうか?と考える時に、自分は「何者」になれたんだろう?と、歳を重ねてからの自分の今いる位置を考える機会を与えてもらった。作中の人物はこれから自分が何者かになっていくスタートにいるわけで、無限の可能性と無限の分かれ道に立っている事になる。自分にもそんな時代だあったわけで、その時に十分考えていただろうか?などと読み終わった後、本の表紙を見て思わされた。
含蓄のある秀逸なタイトルです。
何者 Amazon書評・レビュー: 何者より
4103330619
No.13
(3pt)

年齢的なギャップが・・・、でもタイトルは秀逸。

登場人物達が、学生と社会人の狭間で流されないようもがく様は興味を持って読めたが、内容は特に響かない本だった。
登場人物達と年齢が離れすぎているのも一因かも。

だが、ネットとリアルの表裏に加え、ネットの中にも表裏があり・・・というあたりが伏線になって導き出されるラストは好きです。
主人公が評した似ている二人の違いも実にうまく解き明かされていきます。
他人のセリフと主人公の考えがクロスする書き方とか結構よかった。
登場人物達と同世代の時に読めれば心に残る作品となったかも。

もう一点。タイトルについて。
社会人になってからの時間(仕事をして、遊んで、結婚して、子どもが生まれて・・・)で自分は何かをこの世に残せたのだろうか?何かを成し遂げられたのだろうか?と考える時に、自分は「何者」になれたんだろう?と、歳を重ねてからの自分の今いる位置を考える機会を与えてもらった。作中の人物はこれから自分が何者かになっていくスタートにいるわけで、無限の可能性と無限の分かれ道に立っている事になる。自分にもそんな時代だあったわけで、その時に十分考えていただろうか?などと読み終わった後、本の表紙を見て思わされた。
含蓄のある秀逸なタイトルです。
何者 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 何者 (新潮文庫)より
4101269319
No.12
(3pt)

あ〜〜〜それも青春

最初の20ページぐらい こういう書き方に慣れなくて 一度挫折した あ〜〜私も歳をとったのかなって でも 数日経って 続きを読み始めたら その後は一人称の独白と観察 その間に挟まれるTwitterが癖になる味というか いつの間にかはまってしまっていたようで そして最後に あ〜〜こういうどんでん返しがあるんだ 何者っていうタイトルは こういう意味があったんだ あ〜〜〜それも青春 (って昔々吉田拓郎が歌ってたなあ・・・)
何者 Amazon書評・レビュー: 何者より
4103330619
No.11
(3pt)

あ〜〜〜それも青春

最初の20ページぐらい こういう書き方に慣れなくて 一度挫折した あ〜〜私も歳をとったのかなって でも 数日経って 続きを読み始めたら その後は一人称の独白と観察 その間に挟まれるTwitterが癖になる味というか いつの間にかはまってしまっていたようで そして最後に あ〜〜こういうどんでん返しがあるんだ 何者っていうタイトルは こういう意味があったんだ あ〜〜〜それも青春 (って昔々吉田拓郎が歌ってたなあ・・・)
何者 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 何者 (新潮文庫)より
4101269319
No.10
(3pt)

小説作法の行き先

問題提起は分かるんだが、読み手の心の中に自然と文字が浸透して来なければならない。 表現方法というか、言葉の選び方が変だからひっかかる。 この作家の特徴だといえばそれまでだが、今や小説自体が、作法や文体が、作家に見合った素晴らしさを持って文章だけでも感嘆するという言葉や文字の生命力は求める必要もないのか。 外面的な表題作っても読者は釣れない。
何者 Amazon書評・レビュー: 何者より
4103330619
No.9
(3pt)

小説作法の行き先

問題提起は分かるんだが、読み手の心の中に自然と文字が浸透して来なければならない。 表現方法というか、言葉の選び方が変だからひっかかる。 この作家の特徴だといえばそれまでだが、今や小説自体が、作法や文体が、作家に見合った素晴らしさを持って文章だけでも感嘆するという言葉や文字の生命力は求める必要もないのか。 外面的な表題作っても読者は釣れない。
何者 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 何者 (新潮文庫)より
4101269319
No.8
(3pt)

大人が出てこない

「就活」という、現代日本の若者の多くが生まれて初めて真剣に自分が何者かを問い、問われる局面を舞台にした、大学生4人の群像劇。就活年代の若者の群像劇といえば『ふぞろいの林檎たち』(1983年、20年前!)を思い出してしまう自分はもう著者の親に近い年齢だが、その頃と比べると「社会人になる」ことのイメージがずいぶん「就活」だけに集約されるようになってきたように思う。『不揃い』の当時は大学進学率は3割未満で、いまは6割に近いことを考えると、無理もないのかもしれないが、『何者』に出てくる4人の学生は、タイプは違っても傍目からは同じような価値観の若者たちに見える。だからこそここに書かれているような息苦しさがあるのだろう。主人公拓人が憧れている瑞月さんのみが「家庭の事情」を抱えた就職活動だが、ほか3人は「己の事情」のみで比較的身軽だ。それを必要以上に重いイベントにしているのがSNSの存在。ツイッターで互いのつぶやきを深読みし合うのは当たり前、同級生や志望企業の人事に読ませる用の本アカのみならず、こっそり本音を吐くための別アカまで探して互いに隠れて読んでいる。そしてリアルには仲良く励まし合い助け合う同級生を演じる。似たもの同士だから、表面的で記号的な差異を過大評価して、相手を仮想敵化していく。「俺はあいつとはちがう」「私には私のやり方がある」と。そうやって「自分は何者か。何者になりたいのか」の答えを求めてもがくのである。

著者にとって就活はまだ生々しい記憶なのであろう。主人公はじめ登場人物たちのちょっとした振る舞いや言葉で表現される彼らの心の揺れには現実味がある。ツイッターをリアルなやりとりの合間にはめこんだ構成も悪くない。不満なのは、あまりにも彼らの世界が自己完結している点。この年代に近い読者以外には、最後まで読み通すのがかなり苦痛なのではないか。少なくとも自分はそうだった。最初から最後まで20歳そこらの若者を通した世界観が貫かれ、顔と言葉のある「大人」が出てこない。短編か中編であれば、いまの世相を映す一篇としてそれなりにどの年代にもインパクトを与えるような作品になったと思う。たとえば以下の主人公の言葉には、はっとさせられるものがあった。

どうして就職活動をしている人は何かに流されていると思うのだろう。(略)
自分はアーティストや起業家にはきっともうなれない。だけど就職活動をして
企業に入れば、また違った形の「何物か」になれるのかもしれない。(略)
「就活をしない」と同じ重さの「就活をする」決断を想像できないのは
なぜなのだろう。決して、個人として何者かになることを諦めたわけではない。
スーツの中身までみんな同じなわけではないのだ。

いま、「大企業に勤め続けるなんて能がない」「独立したり転職できない人が大企業にしがみつく」といった言説が一方にある。作家の言葉にかぶせれば、「会社を辞め(て起業・独立す)る」と同じ重さの「会社を辞めない」決断を想像できないのはなぜなのだろう、と思う。どうして同じ会社で働き続ける人は思考停止していると思うのだろう、と。どんな立ち位置にいようと、人みなそれぞれ、折り合いをつけて生きている。20代は「何者か」になることで必死であり、それでいい。しかし30代、40代ともなると、「何でもない者」としてどう生きるかというもっと難しい問いが待っている。そこまで書きこんでほしかったとは言わないけれども、同質的な登場人物のなかに、異質な他者の存在が少しでも垣間見ることができたなら、もっと奥行きのある作品になっていたと思う。
何者 Amazon書評・レビュー: 何者より
4103330619
No.7
(3pt)

大人が出てこない

「就活」という、現代日本の若者の多くが生まれて初めて真剣に自分が何者かを問い、問われる局面を舞台にした、大学生4人の群像劇。就活年代の若者の群像劇といえば『ふぞろいの林檎たち』(1983年、20年前!)を思い出してしまう自分はもう著者の親に近い年齢だが、その頃と比べると「社会人になる」ことのイメージがずいぶん「就活」だけに集約されるようになってきたように思う。『不揃い』の当時は大学進学率は3割未満で、いまは6割に近いことを考えると、無理もないのかもしれないが、『何者』に出てくる4人の学生は、タイプは違っても傍目からは同じような価値観の若者たちに見える。だからこそここに書かれているような息苦しさがあるのだろう。主人公拓人が憧れている瑞月さんのみが「家庭の事情」を抱えた就職活動だが、ほか3人は「己の事情」のみで比較的身軽だ。それを必要以上に重いイベントにしているのがSNSの存在。ツイッターで互いのつぶやきを深読みし合うのは当たり前、同級生や志望企業の人事に読ませる用の本アカのみならず、こっそり本音を吐くための別アカまで探して互いに隠れて読んでいる。そしてリアルには仲良く励まし合い助け合う同級生を演じる。似たもの同士だから、表面的で記号的な差異を過大評価して、相手を仮想敵化していく。「俺はあいつとはちがう」「私には私のやり方がある」と。そうやって「自分は何者か。何者になりたいのか」の答えを求めてもがくのである。

著者にとって就活はまだ生々しい記憶なのであろう。主人公はじめ登場人物たちのちょっとした振る舞いや言葉で表現される彼らの心の揺れには現実味がある。ツイッターをリアルなやりとりの合間にはめこんだ構成も悪くない。不満なのは、あまりにも彼らの世界が自己完結している点。この年代に近い読者以外には、最後まで読み通すのがかなり苦痛なのではないか。少なくとも自分はそうだった。最初から最後まで20歳そこらの若者を通した世界観が貫かれ、顔と言葉のある「大人」が出てこない。短編か中編であれば、いまの世相を映す一篇としてそれなりにどの年代にもインパクトを与えるような作品になったと思う。たとえば以下の主人公の言葉には、はっとさせられるものがあった。

どうして就職活動をしている人は何かに流されていると思うのだろう。(略)
自分はアーティストや起業家にはきっともうなれない。だけど就職活動をして
企業に入れば、また違った形の「何物か」になれるのかもしれない。(略)
「就活をしない」と同じ重さの「就活をする」決断を想像できないのは
なぜなのだろう。決して、個人として何者かになることを諦めたわけではない。
スーツの中身までみんな同じなわけではないのだ。

いま、「大企業に勤め続けるなんて能がない」「独立したり転職できない人が大企業にしがみつく」といった言説が一方にある。作家の言葉にかぶせれば、「会社を辞め(て起業・独立す)る」と同じ重さの「会社を辞めない」決断を想像できないのはなぜなのだろう、と思う。どうして同じ会社で働き続ける人は思考停止していると思うのだろう、と。どんな立ち位置にいようと、人みなそれぞれ、折り合いをつけて生きている。20代は「何者か」になることで必死であり、それでいい。しかし30代、40代ともなると、「何でもない者」としてどう生きるかというもっと難しい問いが待っている。そこまで書きこんでほしかったとは言わないけれども、同質的な登場人物のなかに、異質な他者の存在が少しでも垣間見ることができたなら、もっと奥行きのある作品になっていたと思う。
何者 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 何者 (新潮文庫)より
4101269319
No.6
(3pt)

時代を切り取っている

新卒でなければ人生どん底に突き落とされる就活と、TwitterやFacebookなどのツールが現れた、という現代を見事に切りとっていると思う。 文章もたまにクサイけどうまい。 若いのに。 ただ、若者の就活を通したアイデンティティの見直しというテーマに終始しているのが、世界を狭くしていて惜しい気がする。 っていうか、どんなに自己を肯定しても、痛々しい姿勢は痛々しいまんまでしょー。 と思うけどな。
何者 Amazon書評・レビュー: 何者より
4103330619
No.5
(3pt)

時代を切り取っている

新卒でなければ人生どん底に突き落とされる就活と、TwitterやFacebookなどのツールが現れた、という現代を見事に切りとっていると思う。 文章もたまにクサイけどうまい。 若いのに。 ただ、若者の就活を通したアイデンティティの見直しというテーマに終始しているのが、世界を狭くしていて惜しい気がする。 っていうか、どんなに自己を肯定しても、痛々しい姿勢は痛々しいまんまでしょー。 と思うけどな。
何者 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 何者 (新潮文庫)より
4101269319
No.4
(3pt)

すぐ読んだ

羽田圭介さんも自身の就活体験を元に本を書いていますが 共通するのは「企業に就職することで何か今までと違う自分になれるかもしれない」と思っていること。 そして主人公の周りに同じような大学生しか出て来ず、違う視点を持った大人もいない、とても小さな世界で生きていること。 就職することは変身ベルトで変身するのとは違うと思う。 何故そんな妙な考え方をするのかと言えば他人を見ているようでよく見ていないから。 SNSで本心を別アカでさらけ出す描写は、あぁこういう人いる、と思った。 作者自身もついこの間まで大学生だったからか、大学の雰囲気がとてもリアルに感じられる。
何者 Amazon書評・レビュー: 何者より
4103330619
No.3
(3pt)

すぐ読んだ

羽田圭介さんも自身の就活体験を元に本を書いていますが 共通するのは「企業に就職することで何か今までと違う自分になれるかもしれない」と思っていること。 そして主人公の周りに同じような大学生しか出て来ず、違う視点を持った大人もいない、とても小さな世界で生きていること。 就職することは変身ベルトで変身するのとは違うと思う。 何故そんな妙な考え方をするのかと言えば他人を見ているようでよく見ていないから。 SNSで本心を別アカでさらけ出す描写は、あぁこういう人いる、と思った。 作者自身もついこの間まで大学生だったからか、大学の雰囲気がとてもリアルに感じられる。
何者 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 何者 (新潮文庫)より
4101269319
No.2
(3pt)

『桐島』は超えられず…

『桐島、部活やめるってよ』を読んだとき、僕は高校生でした。そして『何者』を読んだ今は就活生。89年生まれの朝井さんと、91年生まれの僕。新刊小説の登場人物が自分と同じ学年、同じ境遇というのは、それだけで幸せなのかもしれません。
朝井リョウによる就活小説です。待ちに待った、といった感じです。就活に関する記述は『星やどりの声』や『学生時代に〜』にも少し登場します。いつか就活生の話を書くのだろうなと思っていました。でも『桐島』のときほど共感はできず、星三つです。
共感ができないのは多分制度的な部分の影響でしょう。高校のときはなんだかんだで「みんな一緒」だったのに対し、就活は個人によって動きが異なり、感じることも違います。もちろん共感するだけが小説ではありませんが、僕と朝井さんは同世代で、どうしても朝井さんには共感を求めてしまいます。『桐島』読んだときは、綿矢りささんの『インストール』『蹴りたい背中』読んだときの共感を軽く超えてしまって、それに比べるとインパクトは弱かったです。
「共感」以外のことについて。
作中のインターネットの使い方は、平野啓一郎さんの「分人主義」を思い出しました。ネット上での〈多重人格〉。
それに伴って登場人物の悪意が前に出るようになりました。朝井さんの小説は比較的善人が出てくることが多いので(悪い意味ではなく)、それについては新たな兆しかなと思いました。
あと、個人的にはラストシーンが今ひとつでした。そのラストシーンに行くまでが良かったので、最後にも何か刺さるものが欲しかったです。
いろいろ書きましたが、就活生は(暇があれば)読んでおいて損はないと思います。
何者 Amazon書評・レビュー: 何者より
4103330619
No.1
(3pt)

『桐島』は超えられず…

『桐島、部活やめるってよ』を読んだとき、僕は高校生でした。そして『何者』を読んだ今は就活生。89年生まれの朝井さんと、91年生まれの僕。新刊小説の登場人物が自分と同じ学年、同じ境遇というのは、それだけで幸せなのかもしれません。
朝井リョウによる就活小説です。待ちに待った、といった感じです。就活に関する記述は『星やどりの声』や『学生時代に〜』にも少し登場します。いつか就活生の話を書くのだろうなと思っていました。でも『桐島』のときほど共感はできず、星三つです。
共感ができないのは多分制度的な部分の影響でしょう。高校のときはなんだかんだで「みんな一緒」だったのに対し、就活は個人によって動きが異なり、感じることも違います。もちろん共感するだけが小説ではありませんが、僕と朝井さんは同世代で、どうしても朝井さんには共感を求めてしまいます。『桐島』読んだときは、綿矢りささんの『インストール』『蹴りたい背中』読んだときの共感を軽く超えてしまって、それに比べるとインパクトは弱かったです。
「共感」以外のことについて。
作中のインターネットの使い方は、平野啓一郎さんの「分人主義」を思い出しました。ネット上での〈多重人格〉。
それに伴って登場人物の悪意が前に出るようになりました。朝井さんの小説は比較的善人が出てくることが多いので(悪い意味ではなく)、それについては新たな兆しかなと思いました。
あと、個人的にはラストシーンが今ひとつでした。そのラストシーンに行くまでが良かったので、最後にも何か刺さるものが欲しかったです。
いろいろ書きましたが、就活生は(暇があれば)読んでおいて損はないと思います。
何者 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 何者 (新潮文庫)より
4101269319