何者

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何者の評価:

3.95/5点 レビュー 390件。 C ランク

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全548件 501〜520 26/28ページ
No.48
(4pt)

''全人格評価''の恐ろしさ

「桐島、部活やめるってよ」でデビューした著者の6作目。

ルームシェアをきっかけに知りあった学生達の、
シューカツを通した友人関係や自己像の設定に四苦八苦する物語。
本書のコアは、タイトルの「何者」というとおり、設定した自己像との剥離や他者からの承認にある。

元々劇団サークルで脚本を書いていた拓人、留学から帰ってきた瑞月、海外ボランティアやインターンに熱心に参加した理香、バンドのボーカルの光太郎、読書家で就活に興味を示さない隆良を軸に話は進んでいく。
物語の中心に置かれるのは、就活での合否そのものの葛藤ではなく、就活の渦の中で巻き起こる人間関係だ。
例えば主人公の拓人は、ルームメイトの光太郎が使っていたPC画面に成績証明書映っていることから、光太郎が最終面接に進んでいることを推察する。拓人は成績証明書の画面を見た瞬間、手が止まってしまう。
理香は、自己アピールのためにインターンやボランティアなどの経歴をこれでもかと載せた名刺を作成する。主人公の拓人はそれを「イタイ」と思いながらも口には決して出さない。

というような調子で、まさに現代のほとんどの大学生、特にそれも就職活動に熱心な層が陥りそうな「シューカツレース」の様子が描かれている。
そこにあるのは、就職という言葉が本来表すはずの職業や業界への現実的な理解、職業能力の開発といったとこからかけ離れた「シューカツ」だ。

昨年それを経験した自分としては、彼らの視野の狭さや思考の浅はかさがなんとも開けたくないアルバムをのぞかれているような気味の悪さを感じてしまう。

レビュータイトルの全人格評価の話だが、登場人物がシューカツに必死になるのはどこの企業に内定をもらえるか、面接を突破できるかがまるで「潜在能力」の証明のように感じられるからだろう。企業に内定して初めて、「何物」かになれる。自己実現できると思いこむ。

個々にそのような意図はないにしても、企業が紹介するデキる若手社員、新卒求人の広告業者、内定までのテクニックを喧伝する出版社や著者、学生内定者アドバイザー、キャリアコンサルタントと呼ばれる就活業者、あまりにも労働社会に無知な就活生、さまざまなアクターが自己実現レースとしてのシューカツの舞台を作り上げていく。
シューカツ市場の舞台では、有名企業の内定者はヒエラルキーのトップに立ち、潜在能力「A」の扱いを受ける。なんとも不毛なレースが行われている。

就活生がかわいそうだから新卒採用は廃止しろ!などと浅はかな批判はしないが、これが現実の一端であることを多くの世代の人に知っていただきたいとは思うところである
何者 Amazon書評・レビュー: 何者より
4103330619
No.47
(4pt)

''全人格評価''の恐ろしさ

「桐島、部活やめるってよ」でデビューした著者の6作目。

ルームシェアをきっかけに知りあった学生達の、
シューカツを通した友人関係や自己像の設定に四苦八苦する物語。
本書のコアは、タイトルの「何者」というとおり、設定した自己像との剥離や他者からの承認にある。

元々劇団サークルで脚本を書いていた拓人、留学から帰ってきた瑞月、海外ボランティアやインターンに熱心に参加した理香、バンドのボーカルの光太郎、読書家で就活に興味を示さない隆良を軸に話は進んでいく。
物語の中心に置かれるのは、就活での合否そのものの葛藤ではなく、就活の渦の中で巻き起こる人間関係だ。
例えば主人公の拓人は、ルームメイトの光太郎が使っていたPC画面に成績証明書映っていることから、光太郎が最終面接に進んでいることを推察する。拓人は成績証明書の画面を見た瞬間、手が止まってしまう。
理香は、自己アピールのためにインターンやボランティアなどの経歴をこれでもかと載せた名刺を作成する。主人公の拓人はそれを「イタイ」と思いながらも口には決して出さない。

というような調子で、まさに現代のほとんどの大学生、特にそれも就職活動に熱心な層が陥りそうな「シューカツレース」の様子が描かれている。
そこにあるのは、就職という言葉が本来表すはずの職業や業界への現実的な理解、職業能力の開発といったとこからかけ離れた「シューカツ」だ。

昨年それを経験した自分としては、彼らの視野の狭さや思考の浅はかさがなんとも開けたくないアルバムをのぞかれているような気味の悪さを感じてしまう。

レビュータイトルの全人格評価の話だが、登場人物がシューカツに必死になるのはどこの企業に内定をもらえるか、面接を突破できるかがまるで「潜在能力」の証明のように感じられるからだろう。企業に内定して初めて、「何物」かになれる。自己実現できると思いこむ。

個々にそのような意図はないにしても、企業が紹介するデキる若手社員、新卒求人の広告業者、内定までのテクニックを喧伝する出版社や著者、学生内定者アドバイザー、キャリアコンサルタントと呼ばれる就活業者、あまりにも労働社会に無知な就活生、さまざまなアクターが自己実現レースとしてのシューカツの舞台を作り上げていく。
シューカツ市場の舞台では、有名企業の内定者はヒエラルキーのトップに立ち、潜在能力「A」の扱いを受ける。なんとも不毛なレースが行われている。

就活生がかわいそうだから新卒採用は廃止しろ!などと浅はかな批判はしないが、これが現実の一端であることを多くの世代の人に知っていただきたいとは思うところである
何者 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 何者 (新潮文庫)より
4101269319
No.46
(4pt)

今度は孤独のみならず、ストーリーの冴えも素晴らしく

『桐島、部活やめるってよ』で交わりそうで交わらない高校生の心を描いた朝井リョウも実生活で大学を卒業し、今度は就職活動に挑む大学生の交流と葛藤を描いて直木賞に輝いた。デビュー当時から見せていた非凡さ、同時代性ゆえの新鮮さ。今回はツイッターを小道具に配し(『桐島〜』ではウォークマンだった)、孤独の描写に止まらず、ストリーテラーとしての冴えも見せてくれた。他の方もコメントしているけど、朝井リョウは成長した、と実感させてくれた。

そもそも、就職活動に協力とか情報交換なんてあるのだろうか。四人の主人公たちは無邪気にもアパートの一室に集い、模擬エントリーシートに取り組み始める。しかしモラトリアムの最中にある高校生とは違い、彼らは通過儀礼の出口に立つ大学四年生。始めて大人社会から受ける否定の嵐に耐えながら、『桐島〜』では剥がれなかった無邪気さのメッキが、少しづつ剥がれ始める。そして迎えるクライマックス・・・。

もやもやと見えなかった感情が見えるようになる。ならなければ大人になれない、とすれば、朝井リョウは次作以降で社会に出て「何者か」になった同世代をどう描くのだろうか。同世代人ならずとも将来の楽しみを感じさせる、直木賞受賞作でした。
何者 Amazon書評・レビュー: 何者より
4103330619
No.45
(4pt)

今度は孤独のみならず、ストーリーの冴えも素晴らしく

『桐島、部活やめるってよ』で交わりそうで交わらない高校生の心を描いた朝井リョウも実生活で大学を卒業し、今度は就職活動に挑む大学生の交流と葛藤を描いて直木賞に輝いた。デビュー当時から見せていた非凡さ、同時代性ゆえの新鮮さ。今回はツイッターを小道具に配し(『桐島〜』ではウォークマンだった)、孤独の描写に止まらず、ストリーテラーとしての冴えも見せてくれた。他の方もコメントしているけど、朝井リョウは成長した、と実感させてくれた。

そもそも、就職活動に協力とか情報交換なんてあるのだろうか。四人の主人公たちは無邪気にもアパートの一室に集い、模擬エントリーシートに取り組み始める。しかしモラトリアムの最中にある高校生とは違い、彼らは通過儀礼の出口に立つ大学四年生。始めて大人社会から受ける否定の嵐に耐えながら、『桐島〜』では剥がれなかった無邪気さのメッキが、少しづつ剥がれ始める。そして迎えるクライマックス・・・。

もやもやと見えなかった感情が見えるようになる。ならなければ大人になれない、とすれば、朝井リョウは次作以降で社会に出て「何者か」になった同世代をどう描くのだろうか。同世代人ならずとも将来の楽しみを感じさせる、直木賞受賞作でした。
何者 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 何者 (新潮文庫)より
4101269319
No.44
(4pt)

面白かったです

娘と一緒に読みました。 作者らしい内容で面白かったです。 次回作も期待したいです。
何者 Amazon書評・レビュー: 何者より
4103330619
No.43
(4pt)

痛さを繊細に表現した小説

ツイッターのアカウントや文章が文章のあちこちに登場し、ネットでつながる若者文化をベースにした、
まさに若い人でないと書けない、現代のあたらしい小説だな、と思った。

この不況の中で就職活動に挑む学生たちの日常と、社会人になる前のジレンマを題材にした小説。

ネット社会を当たり前として受け入れ、便利なモノがあふれた世界を生きている若者たちは、
のっけからノリが軽く、人生の舵をとる大切な就活にもどこか「生活を賄うための必死さ」みたいなものがなくて、
社会人が読むと、学生時代特有の甘さの出た世界に、最初は辟易とするかもしれない。

私も、読み進めて中盤以降くらいまでは、あー、いやだな、いやな感じの人たちだな。
海外で留学を経験しただの、バンドをやってるだの、舞台をやってるだの、
なんだかきらびやかに学生生活をエンジョイしている感じが、
学生たちの自己顕示欲を次々と見せつけられている感じがしたからだ。

主人公も好きになれないし、周りの人たちもお互いを牽制し合っていて、
誰の「本気」も見えないような気がしていた。

それは痛くて、いたたまれなくて、見ていられないような、こっちが恥ずかしくなるような感じを引き起こした。

しかし、後半以降、この小説はそれだけじゃないな、と思った。

自分の能力や、今までやってきたことの努力の過程を、結果は無くても認められたいと思うこと。
人と同じ、ひかれたレールの上を走るんじゃなく、自分だけの個性で生きていきたいと思うこと。
必死にあがいてもがいている同世代の友人を、分析してこきおどすことで、自分が一段上みたいな気持になること。

お互いの本当の気持ちが、会話からむき出しになるにつれて、痛いように見えた人たちが、
たまらなく切なく思えて、「分るよ」って言ってあげたくなった。
今はしれっと社会人の顔をしている私も、同じような痛さがあったし、今もあると思った。

人間として若者から大人へ変わる瞬間、下手したら大人になってもひきずるような類の、
あえて言葉にしないような自己顕示欲のもがきを、すごく上手に表現していると思う。

他人と他人がてんでばらばらの目的で交差している社会の中へ、
複数で決められた方向へ進んでいた学生たちがぽんっと放り出される時の、
自分が動かなければ何も始まらない、何も注目されないあの感じ。

著者はリアルタイムで感じてきたその瞬間を、今しかない、そのかけがえのない若い感性で、
切り取るみたいに正確に作品にしている。

少なくともモラトリアムに浸る余裕があり、それぞれの生き方が自由で多様化した時代に
就職活動をした世代までは、共感することも多い小説ではないか。

「直木賞」という箔がつくと、いろんな世代や立場の人が読むことになるから、評価は二分するだろう。
作品は多少荒削りで、痛い、見たくない感情が起きる小説だけれど、それでも就活生のみならず、
多くの人の気持ちに、すいっと食い込むとても優れた何かを持っている小説だと思う。
何者 Amazon書評・レビュー: 何者より
4103330619
No.42
(4pt)

面白かったです

娘と一緒に読みました。 作者らしい内容で面白かったです。 次回作も期待したいです。
何者 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 何者 (新潮文庫)より
4101269319
No.41
(4pt)

痛さを繊細に表現した小説

ツイッターのアカウントや文章が文章のあちこちに登場し、ネットでつながる若者文化をベースにした、
まさに若い人でないと書けない、現代のあたらしい小説だな、と思った。

この不況の中で就職活動に挑む学生たちの日常と、社会人になる前のジレンマを題材にした小説。

ネット社会を当たり前として受け入れ、便利なモノがあふれた世界を生きている若者たちは、
のっけからノリが軽く、人生の舵をとる大切な就活にもどこか「生活を賄うための必死さ」みたいなものがなくて、
社会人が読むと、学生時代特有の甘さの出た世界に、最初は辟易とするかもしれない。

私も、読み進めて中盤以降くらいまでは、あー、いやだな、いやな感じの人たちだな。
海外で留学を経験しただの、バンドをやってるだの、舞台をやってるだの、
なんだかきらびやかに学生生活をエンジョイしている感じが、
学生たちの自己顕示欲を次々と見せつけられている感じがしたからだ。

主人公も好きになれないし、周りの人たちもお互いを牽制し合っていて、
誰の「本気」も見えないような気がしていた。

それは痛くて、いたたまれなくて、見ていられないような、こっちが恥ずかしくなるような感じを引き起こした。

しかし、後半以降、この小説はそれだけじゃないな、と思った。

自分の能力や、今までやってきたことの努力の過程を、結果は無くても認められたいと思うこと。
人と同じ、ひかれたレールの上を走るんじゃなく、自分だけの個性で生きていきたいと思うこと。
必死にあがいてもがいている同世代の友人を、分析してこきおどすことで、自分が一段上みたいな気持になること。

お互いの本当の気持ちが、会話からむき出しになるにつれて、痛いように見えた人たちが、
たまらなく切なく思えて、「分るよ」って言ってあげたくなった。
今はしれっと社会人の顔をしている私も、同じような痛さがあったし、今もあると思った。

人間として若者から大人へ変わる瞬間、下手したら大人になってもひきずるような類の、
あえて言葉にしないような自己顕示欲のもがきを、すごく上手に表現していると思う。

他人と他人がてんでばらばらの目的で交差している社会の中へ、
複数で決められた方向へ進んでいた学生たちがぽんっと放り出される時の、
自分が動かなければ何も始まらない、何も注目されないあの感じ。

著者はリアルタイムで感じてきたその瞬間を、今しかない、そのかけがえのない若い感性で、
切り取るみたいに正確に作品にしている。

少なくともモラトリアムに浸る余裕があり、それぞれの生き方が自由で多様化した時代に
就職活動をした世代までは、共感することも多い小説ではないか。

「直木賞」という箔がつくと、いろんな世代や立場の人が読むことになるから、評価は二分するだろう。
作品は多少荒削りで、痛い、見たくない感情が起きる小説だけれど、それでも就活生のみならず、
多くの人の気持ちに、すいっと食い込むとても優れた何かを持っている小説だと思う。
何者 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 何者 (新潮文庫)より
4101269319
No.40
(5pt)

多重人格にならざるをえない社会

女子をくどく時の殺し文句は「君だけは他の人とは違うと思ってた。」だそうである。多分その言葉は女子に限らず、全ての人にあてはまる。人間誰にでも自分独自の存在・価値を認めて欲しいという欲望はある。
 だが、今の世知辛い競争社会では簡単に他人の価値を認めることはできない。就職試験ならば誰かが受かり誰かが落ちる。就活生は、落ちる度に人間を否定されたように思うだろう。そのショックに耐えかねて、「落ちたのは面接官に見る目がないからだ。」「自分の本当の価値を見きわめられる目を持った人間が少ないのだ。」と自分を正当化するのである。そして、終いには、友人の前でさえ、キャラを作り始める。この作品の登場人物が、友達の前の自分と、ツイッターでの自分、別アカウントの自分とを使い分けるように。その姿は、親の虐待に耐えかねて多重人格化する子どもに似てはいないだろうか。自分を守るために必死なのだと考えればその若者の姿は、私、中年の母親世代の人間から見れば、「痛い」と批判するより「痛々しい」となでさすりたい姿である。そして、その分裂した人格の統合される社会の実現を望んでやまない。素の自分でいられる社会の実現である。
何者 Amazon書評・レビュー: 何者より
4103330619
No.39
(5pt)

多重人格にならざるをえない社会

女子をくどく時の殺し文句は「君だけは他の人とは違うと思ってた。」だそうである。多分その言葉は女子に限らず、全ての人にあてはまる。人間誰にでも自分独自の存在・価値を認めて欲しいという欲望はある。
 だが、今の世知辛い競争社会では簡単に他人の価値を認めることはできない。就職試験ならば誰かが受かり誰かが落ちる。就活生は、落ちる度に人間を否定されたように思うだろう。そのショックに耐えかねて、「落ちたのは面接官に見る目がないからだ。」「自分の本当の価値を見きわめられる目を持った人間が少ないのだ。」と自分を正当化するのである。そして、終いには、友人の前でさえ、キャラを作り始める。この作品の登場人物が、友達の前の自分と、ツイッターでの自分、別アカウントの自分とを使い分けるように。その姿は、親の虐待に耐えかねて多重人格化する子どもに似てはいないだろうか。自分を守るために必死なのだと考えればその若者の姿は、私、中年の母親世代の人間から見れば、「痛い」と批判するより「痛々しい」となでさすりたい姿である。そして、その分裂した人格の統合される社会の実現を望んでやまない。素の自分でいられる社会の実現である。
何者 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 何者 (新潮文庫)より
4101269319
No.38
(5pt)

読んでて辛かった

朝井君は娘と同じ歳です。 就活の時に苦しんでいる様子を横で見ていた頃がマザマザと思いだされて、読んでいて辛くなりました。 主人公は本当にどこにでもいる就活生だと思います。 先に内定が出た友達の会社の噂(もちろん悪い方の噂)を検索したり、夢を追っている友人を少し馬鹿にしたり。 誰でも少なからず経験があるのではないでしょうか。 今の若者がとんでもない不況の中で苦しんでいるのだと改めて思いました。 タイトルの「何者」が読了後、辛く重く感じました。
何者 Amazon書評・レビュー: 何者より
4103330619
No.37
(5pt)

読んでて辛かった

朝井君は娘と同じ歳です。 就活の時に苦しんでいる様子を横で見ていた頃がマザマザと思いだされて、読んでいて辛くなりました。 主人公は本当にどこにでもいる就活生だと思います。 先に内定が出た友達の会社の噂(もちろん悪い方の噂)を検索したり、夢を追っている友人を少し馬鹿にしたり。 誰でも少なからず経験があるのではないでしょうか。 今の若者がとんでもない不況の中で苦しんでいるのだと改めて思いました。 タイトルの「何者」が読了後、辛く重く感じました。
何者 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 何者 (新潮文庫)より
4101269319
No.36
(5pt)

観察眼…

直木賞受賞作ということと、今時の就活事情について勉強になりそうだな、と思ったので読んでみた。 【ネタバレ?あり】最後の30ページ、なんというか、もうホラー。 帯の文句の通り、自分のヤな面まであぶり出された。 あー、なんかもう勘弁してください…みたいな。 Twitter、Facebookなど承認欲求を満たしてくれる様々なツール。 どう使うかはその人次第 余談だが、作者が雑誌のインタビューで「部数が伸びる程、友達が減っちゃって…」と言っていた。 表の意味と裏の意味、両方に受け取った。 確かに、こんなに観察眼鋭い人そばにいたらヤダ(笑)
何者 Amazon書評・レビュー: 何者より
4103330619
No.35
(5pt)

同い年の著者の感性が響いた作品

筆者は同い年のため、就活の話も自分の時と同じような感覚で読めた。 就活の話をしながら、SNSが広まった中での人との関わり方、本音と建前のあり方を描いているなぁと感じて終盤まで読んだ。 しかし、最後のやりとりと「何者」の話でドカンときた。 自分も観察者のような冷めた感覚を感じることもあるし、すごく心に響いた。 さすがの一作です。
何者 Amazon書評・レビュー: 何者より
4103330619
No.34
(5pt)

ツールの発達した現代人にありがち

僕はこれを読んでいられなくなるほど自分にも通ずる痛さ、恥ずかしさを痛感させられた。 何者=偽物、防御、願望 少しニュアンスは正確ではないけれどこんな感じだと思う 直木賞文学だけあってストーリーを評価するものではなくある種の自己啓発のような意図を推測し自分に当てはめながら読まないとつまらないだろう しかしこうやってわかったように評価していること自体が”何者“なのかもしれない
何者 Amazon書評・レビュー: 何者より
4103330619
No.33
(5pt)

観察眼…

直木賞受賞作ということと、今時の就活事情について勉強になりそうだな、と思ったので読んでみた。 【ネタバレ?あり】最後の30ページ、なんというか、もうホラー。 帯の文句の通り、自分のヤな面まであぶり出された。 あー、なんかもう勘弁してください…みたいな。 Twitter、Facebookなど承認欲求を満たしてくれる様々なツール。 どう使うかはその人次第 余談だが、作者が雑誌のインタビューで「部数が伸びる程、友達が減っちゃって…」と言っていた。 表の意味と裏の意味、両方に受け取った。 確かに、こんなに観察眼鋭い人そばにいたらヤダ(笑)
何者 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 何者 (新潮文庫)より
4101269319
No.32
(5pt)

同い年の著者の感性が響いた作品

筆者は同い年のため、就活の話も自分の時と同じような感覚で読めた。 就活の話をしながら、SNSが広まった中での人との関わり方、本音と建前のあり方を描いているなぁと感じて終盤まで読んだ。 しかし、最後のやりとりと「何者」の話でドカンときた。 自分も観察者のような冷めた感覚を感じることもあるし、すごく心に響いた。 さすがの一作です。
何者 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 何者 (新潮文庫)より
4101269319
No.31
(5pt)

ツールの発達した現代人にありがち

僕はこれを読んでいられなくなるほど自分にも通ずる痛さ、恥ずかしさを痛感させられた。 何者=偽物、防御、願望 少しニュアンスは正確ではないけれどこんな感じだと思う 直木賞文学だけあってストーリーを評価するものではなくある種の自己啓発のような意図を推測し自分に当てはめながら読まないとつまらないだろう しかしこうやってわかったように評価していること自体が”何者“なのかもしれない
何者 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 何者 (新潮文庫)より
4101269319
No.30
(5pt)

自分と重なって胸が苦しくなった。

就活とsns、自意識がテーマって所にピンときて、一気読み。 登場人物達の痛さが、自分と重なって胸が苦しくなった。 著者が卒業して間もないからか、大学生の生態が生々しく描写されている。 それ故、就活中にタイムスリップしていたかの様な読後感。 物語は終始、目を背けたくなる痛さ。 しかし、ラストでは自己啓発的な面も。 少なくとも僕にとっては、「何事も一生懸命頑張ろう。 」、そう思わせてくれた。
何者 Amazon書評・レビュー: 何者より
4103330619
No.29
(5pt)

就活は自分を映す鏡のような存在

23歳で直木賞を受賞した朝井リョウの受賞作品。社会人になったその時点で二足のわらじを履いている。そのスタイルを続ける予定だそうだ。
6人の大学4年生の就活物語で、現代の就活事情とその渦中にある大学生たちの気分や心の動きがよく描かれている。

劇団主宰の主人公、バンドをやってる同居の友人、その恋人で主人公が片思いの女子、海外留学組の女子、就職しないと宣言する人、、。
ツイッター、フェイスブック、ラインなどのソーシャルメディア空間と、現実とが混ざり合って物語が進行していく。やはりこの作家は名手だ。

主人公は恋も就活も出遅れるのだが、最後は自分を自分として認めることができるようになって、希望につながっていくところで終わる。
面接で分析家の主人公は「短所は、カッコ悪いところです」「長所は、自分はカッコ悪いということを、認めることができたところです」という。最後は「だけど、落ちても、たぶん、大丈夫だ。不思議と、そう思えた」で終わる。

癖、消耗、もどかしくなる、想像力がない人、何者かである自分、探り探り、っへえー、ぬるぬる文系、もやもやと黒ずむ、ぶしゅう、人脈、バランス、蓋、違和感、不正、麻薬、やさしい言葉で心を撫でる、痛々しい、ささらない棘、羨ましさとうっとうしさ、思ってもいないことをすらすらと語る技、面接で落ちるダメージ、ミスが見えない、エリア職なんだね、ジコジツゲン、プライド、人生のドラマの主人公、就活が得意なだけ、、、、、、。

登場人物たちが互いに投げかける言葉の中に、共感するなかなかいい言葉がある。

誰かの目線の先に、自分の中のものを置かなきゃ。
ダサくてカッコ悪い自分を理想の自分に近づけることしか、もう私にできることしかないんだよ。
自分は自分にしかなれないんだよ。
そうやってずっと逃げていれば?
自分はアーティストや起業家にはきっともうなれない。だけど就職活動をして企業に入れば、また違った形の「何者か」になれるのかもしれない。そんな小さな希望をもとに大きな決断を下したひとりひとりが、同じスーツを着て同じような面接に臨んでいるだけだ。

何者かであるように自分を飾る日々から、何者でもない等身大の自分の姿を知って、そして時間をかけて何者かを目指していく。そういう誰もが経験する青春の成長を描いた作品だ。
就活は、そういうプロセスを踏む上で自分を映す鏡のような存在だ。
就活生にも教師にも親にも、勧めたい作品だ。
何者 Amazon書評・レビュー: 何者より
4103330619