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降霊会の夜に謎解きを 執事と令嬢の帝都怪奇録
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降霊会の夜に謎解きを 執事と令嬢の帝都怪奇録の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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「フリーメイソンとかが好きなら」と友人に薦められ購入しました(笑)。 こんなに可愛い表紙なのに秘密結社の話なの?と疑ったのですが、見事に騙されました! 描写の丁寧さもあって、明治時代の背景に詳しくなくても引っ掛かることなくするすると読めました。 推理要素はあまりないですが、ほぼすべての脇役に伏線が張られていて、最終章に近づくにつれ、登場人物たちの複雑な人間関係が紐解かれていくのが面白かったです。 また、主従関係である薔子と統真の掛け合いのテンポがよく、漫才を見ているかのように楽しいです。 主従といってもどこか兄妹的な雰囲気の漂う二人なのですが、親心なのか恋愛感情なのか微妙なバランスの統真の過保護さと、それに揺れ動く薔子との関係性にこっちもはらはらどきどき。 特に、二人の出会いに関するエピソードは胸がぎゅんぎゅんしました。 このお嬢様と執事のあーだこーだしたやりとりだけでも一本読みたいくらいです! もうとにかく執事の統真が魅力的です。眉目秀麗ですが慇懃無礼で意地悪く、それでいて一途な男で、薔子を「お嬢」と呼び慕うのに何度ときめいたことか。 感情の揺れ動きの描き方が本当に自然で、オカルト目当てに読み始めましたが、気づけば主役の二人に夢中でした。 事件は一旦は解決しますが、黒幕の正体は次回に続く、という感じでしょうか。メイン二人の今後の関係性の変化への期待を込めて星5つです。 | ||||
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表紙が綺麗だったので購入したのですが、めちゃくちゃ面白かったです! 一家全員謎の男に惨殺された華族のお嬢様と、イケメンでクールな執事のラブコメと謎解きがメインの 流行の感じのお話かと思って軽い気持ちで読んでいたのですが全然そんなことはなかったです。 秘密結社や陰謀論、ネクロマンシーなどちょっと変わった要素がアクセントになっていて、 ふわふわした恋物語の中、結構ゾクっとするオカルトやホラーのトリックが、 キラキラ華のあるお話にミステリアスな雰囲気を出しています。とても良いです! お嬢様に対する態度も含め何事にもクールな執事の統真くんが、 実はお嬢様の事を心底愛しく思っているのが本当に萌えました。 随所にドキッとするエピソードや描写があってどれもこれも全部良いです! この作家さんは前作は男性向けのラブコメをかかれていたようで、 それでこんなに上手に萌えとミステリーが共存するお話が書けるのですね、納得です。 お嬢様と執事の恋愛や、物語にちりばめられたミステリーにも大注目なのですが、 個人的には、 女の人が一人では生きていけない時代の中で、 生き残って一人取り残されてしまった結婚適齢期のお嬢様は 好みでない許嫁と食っていくためだけに結婚するのか? 好きな男を選んで富も安定も捨ててしまうのか? 果たして彼女は女としての人生にどう決着を付けるのか? とても気になります!笑 久しぶりにこんなに気に入った本に出会いました! 続きを本当に楽しみにしています! | ||||
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他の方と感想を同じくしますが、可愛い表紙と王道設定に魅入られて読んでみたら、怪しい陰謀うずまくオカルトミステリー。私はこのギャップにもやられました。 概要は他の方が書いてある通りです。 出生にワケありなイケメン執事と影のある美少女の、微妙な距離感といじらしい間柄に読んでいると下腹あたりがぐずぐずするような、もどかしい思いがしました。それがたまらないのですが。 恋愛がメインではないとあとがきにて作者様も話されていますが、執事とお嬢様の恋を期待して読んでも、けして裏切られることはありません。 2人の行く末を見守りたくなる、そんな締めくくりで物語が終わり、思わず七月新刊を買ったことをわすれ巻末の発行年月日を確認。笑 続刊発売、期待できそうですが遠いですね 新しく使用人も増え、三つ巴を匂わせる展開に今から小鼻が膨らむ思いです。笑 三つ巴といっても、執事とお嬢のどっちに転がってもおかしくない美味しい設定キャラの仲間入りに、興味をくすぐる作者の手腕を感じました 時代背景も史実になぞらえており、臨場感あふれる一冊です。 仄暗い秘密結社、オカルト、美形主従、恋慕、ミステリーこの単語に引っかかるものがあれば、お手にとってみても後悔はないでしょう。 続編、首をのびにのばして待ってます。 | ||||
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二人の掛け合いが何か微笑ましくて良いです。 惨殺事件を謎を解決するのですが 昔の各層の言葉遣いも頑張って真面目に 表現しようという著者の痛々しいまでの 文章を書く姿勢は九年前から変わって おらずそこがストイックさに憧れる 私には好ましく思えます。ただ 折角明治時代という設定なのに 私が偏った人間であるせいが大きいとは思いますが 明治分が足りないと思いました。 華族女学校ー学習院女学部が出てくるなら 昭憲皇太后から賜った御歌である 「金剛石・水は器」等もでてくれば さらに良かったし主人公の元婚約者は 陸軍中尉であるので当然三年前に 講和した日露戦争に参加した 回想エピソードがあればもう少しは 行動のバックグラウンドの説明に 使えたのではないかと思います。 それに亡くなった主人公の父親は貴族院議員、 すなわち政治家だったのですから1910年の 韓国併合などの政治的駆け引きなども ちりばめていたらもっとよかった。 私も薩摩藩の士族の血が流れているので 主人公一家には親近感を感じましたが 武士としての生き方に誇りを持つ主人公の 父親が華族の爵位に執着するのがとても らしくないと思いました。華族ではなく 武士としての士族に戻れば女戸主は許されますし 婿養子をとるのも全く問題がないので主人公の 父親も事件を起こさずにすんだのになと思いました。 あと軍人はパーティであれば軍人の礼装を 着ていくのが当時は普通なのでタキシードに 階級章をつけて元婚約者が出てくるシーンには ちょっとくらっときました。また地名の表記で 市谷というのがしばしば出てきていましたが これは明治の話であるので当時の表記に従えば 市ケ谷が正解だったりします。また本筋とは 直接関係ありませんが「シナゴーグ」という ことばが特殊な意味で使われていますが 一般常識ではユダヤ教の教会堂の意味なので 特殊な意味に使われているのに激しく違和感を 持ちました。これらを私が強く感じてしまうのは ほかの部分がしっかり言葉遣いとか意味が しっかりしているので余計浮いて見えてしまうという 裏事情があります。続編があるのであれば そうしたところをうまく取り込めてもらえたら 嬉しいなと思うと同時にそこまで求めるのは 自分くらいしかいなさそうなのでこれはきっと 無理に取り入れてもらわない方がいいのかなとも 思います。次回は是非デスマスクの怪人にも 肉薄してもらいたいと思っています。 長岡マキ子さん、ファイト! | ||||
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