ダブルトーン

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評判

ダブルトーンの評価:

4.00/5点 レビュー 11件。 B ランク

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平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

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全23件 21〜23 2/2ページ
No.3
(4pt)

切なさが残る二人の"ユミ"の記憶の物語

"ユミ"の名を持つ二人の女性。
一人は保育園に通う娘を持つ主婦。夫との関係や今の境遇に不満を持っている。
一人は独身の24歳。広告代理店の下請けのような仕事をしながらも充実した毎日を送っている。
ところが、それぞれの記憶の中にいつ頃からかもう一人の"ユミ"が混じり込み、そしていつの間にか現実が交差し始める。

導入部の謎の提示。
二人の"ユミ"の生活に共通の人物が現れ謎が深まる中盤。
一人の"ユミ"に迫るトラブルと、急展開する終盤。

良いっ! 途中までゆったりと物語に身を任せていると、中盤以降はもう手が止まりませんでした。
"ラブ・サスペンス"という帯の言葉には同調できないけれど、梶尾さんの長編作品の中では一番読書時間に没頭したかもしれません。

ラストのレストランのくだりが特に好きです。

韓国映画の「イルマーレ」のような、梶尾真治さん自身の「時の"風"に吹かれて」のような、読後に切なさの残る素敵な小説です。
ダブルトーン Amazon書評・レビュー: ダブルトーンより
4582835716
No.2
(4pt)

悪人が出てこない話を読みたい方に、、、

大会社の中で自分を見失っていた主人公が、離島での体験を通じ、島民とふれあい、奇妙な体験をし、成長していく、そんな話である。
 ヴォネガット風にショートショートにすると、「それ、どっかで聞いたような話でさ、、」と突っ込まれてしまいそうだが、あえて作者は島民とのふれあいを描きたかったのだと思う。

 一般的な、離島や山村における「閉鎖的・排他的」というイメージを払しょくしたかったのか?そういう意味では、大丈夫だ。

壱里島奇譚 (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 壱里島奇譚 (祥伝社文庫)より
4396338716
No.1
(4pt)

日本版フィールド・オブ・ドリーム

熊本在住のSF作家・梶尾真治の最新長編。天草地方の壱里島(いちりじま)という架空の離島で起こった不思議な物語である。

SFというと昔話をひっくり返した未来話というイメージがあるが、この物語は現代のどこにでもありそうな地方の離島が舞台となっている。物語としてはフィールド・オブ・ドリームの日本版と言うべきか。日本のどこにでもありそうな離島で起こった危機を主人公を取り巻く魑魅魍魎たちが救うという点において、そして強烈な懐かしさを伴うという点において。

島の人情の描き方といい、細部の料理の描写といい、著者の現実を描く力は確かである。その上にSFの想像力を載せるのが著者の特色である。

父親が熊本出身で家の墓も熊本市の郊外にあるという個人的な事情もあって、当分、この著者の描く熊本を中心とした物語から目が離せそうもない。
壱里島奇譚 (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 壱里島奇譚 (祥伝社文庫)より
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