夜光曲: 薬師寺涼子の怪奇事件簿
評判
夜光曲: 薬師寺涼子の怪奇事件簿の評価:
3.14/5点 レビュー 22件。 E ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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夜光曲: 薬師寺涼子の怪奇事件簿の評価:
3.14/5点 レビュー 22件。 E ランク
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戦記物の大ファンだったので
「現代日本を舞台にした場合の劣化ぶり」がものすごく残念。
おそらく作者は、現代日本、特に自民党が与党に居る状態での
政治体制が大嫌いなのだろう。それは当人の自由というものだが、
創作の中に、必要もないところでそれをゴリゴリと入れてくるのは
興ざめどころか「それなしでは創作書けないのか?」と
読んでいて辛くなる。
なによりきついのは「平凡な一般人」を自称し、物語の語り部でもある
泉田準一郎警部補による、オタク蔑視ととれる表現である。
本作が発行された2005年当時はまだ「オタク迫害」の風潮が
色濃く残っており「オタク・ハラスメント」という言葉もなかった時代だが、
「一般人の代表」づらで、「趣味で公然と人を差別し」そのうえで、
オタクとされる人々が一般人と同等の権利を求めることを
呆れ嘲笑するような描写まであって
「それが田中芳樹の考える一般人」かと呆然とした。
分類すれば「ライトノベル」の分野になる作品で、
「侮辱し嘲笑し迫害しても構わない対象」のようにオタクという
人種を取り扱うことに、本人が疑問を抱いていない当たりが
「作家としての老い」なのだろうと思う。これは創竜伝シリーズにも
色濃く感じられる
「無知蒙昧な日本国民、それに真実を教えてやる作者」
という上から目線の傲慢さが鼻につき、30年前はともかく
現代では悪手としか感じられない。
主人公の「無礼だが有能なので誰も何も言えない」という
設定も空回り。有能であれば有能であるということを
読者に納得させる描写が必要だと思う。これもまた、
作家としての老いのように見える。
「日本はとにかく駄目だ、それを知らない読者も馬鹿だ」
という傲慢は、隠していても行間からにじみ出てくる。