白夜行
評判
白夜行の評価:
4.18/5点 レビュー 724件。 S ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1,440件 1,061〜1,080 54/72ページ
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白夜行の評価:
4.18/5点 レビュー 724件。 S ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
沢山本を読むわけでない。毎月何冊かの目に留まった本を読んでいるにすぎないので大したことではない。
が、恐らく、何年かぶりに「そのことで頭がいっぱい」になる小説に出会った。久しぶりの感覚だった。
東野圭吾ってどうなんだろう…?と思いながら気怠くページをめくっていたら、それからひと時も本から離れられなくなった。
とにかく一つの事件に、たくさんの怪しげな謎や複線が潜んでいる。登場人物のちょっとした表情、物体のほんの少しの変化にも作者は丁寧に触れている。
そしてそれらは、まるでパズルのピースのように読者に少しづつ与えられていく。
単行本はびっくりするくらいの厚さだが…私が音をあげなかったのは、詰め込まれたピースが、無駄なく一本の線で結ばれて、
流れるように最終結末へと連れて行ってくれたからだ。
作者は、沢山のピースを用いて、結局、ただ一つのことを形作るに過ぎない。
それは、この小説の主人公、亮二と雪穂という二人の人間。
彼らの秘められた関係。強い、奇跡的にまで強い、男女の関係。
二人の心うちがどんなものだったのか、読者が最も知りたいそこだけが、最後まで、ピースとして与えられない。
読者が必死の思いで作り上げてきたパズルは、そこだけが空っぽ、未完成。
一番大切なピースが欠けたこの小説が見事に成り立っているのは、それ以外の要素があまりに緻密に組み立てられているからだ、と思う。
空いたピースの部分には、読者の数だけの、亮二と雪穂がいる。
そして、未完成のパズルは、完成されたものよりずっと、読者の心に強く入り込むのではないだろうか。
きっとなかなか忘れられない小説になるだろうな、と思った。