白夜行

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評判

白夜行の評価:

4.18/5点 レビュー 724件。 S ランク

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平均点4.18pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,440件 1,161〜1,180 59/72ページ
No.280
(5pt)

偽りの太陽

 結局,主人公である雪穂や亮司の視点からは物語は最後まで描かれず,周囲の人々の視点から読み解くことしか出来ない.論理的な証拠は何も提示されること無く,戦慄のラストシーンを迎える.老刑事笹垣が状況証拠から推理し,辿り着いた結論は,所詮推論に過ぎない.物語の解釈は読者に委ねられる.真実は一体何処にあるのだろう.果たして雪穂は計算高い冷徹な悪女だったのか?亮司は利用されただけなのだろうか?
 互いを偽りの太陽に見立て,白夜の中を生きた二人.相手を利用する,相手に利用されるといった損得勘定で計ることの出来る単純な関係ではない.二人とも互いを補完しあう存在を必要としたのだろう.切実に・・・
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.279
(5pt)

幸せの側面。

私は読み終えた瞬間、嗚咽をもらした。
私は基本的に殺人などが含まれている小説は苦手な方で避けてきたが、父親に勧められて土曜の昼間に読み始めた。
すると、ハマった。
読み終えたのは夜中の3時を回っていた。私は1日足らずで読破してしまった。
最初は次々に登場してくる人物に多少悩まされたが、全てはひとつに繋がるものだった。
雪穂と亮司、二人のあまりに悲しすぎる過去。
生きる希望を与えてくれた亮司は最後の最後まで雪穂を守った。
雪穂は亮司の僅かな光を頼りに懸命に落とし穴から這い上がろうとした。
そこには心を失った彼らの決して結ばれてはいけない愛があった。
純愛とは言いきれない、冷血で残酷な運命。
それなのに、これは真実の愛の形だとしか言いようがなかった。
女の目線から見て確かに吐き気がする場面が多々ある。可哀想・ひどすぎるなどの感情を通り越して寒気さえした。
それにも関わらずページをめくるのをやめられなかったのは19年と言う月日に隠されていた。
二人は犯罪者だ。でも私は本を閉じた時、不覚にも「犯罪なんかじゃなかった」とむしろ魂を奪う行為を肯定してしまうほどだった。
その理由を知るには、もう一度1ページ目から開く必要がある。
そして私は、再び生きる空しさと生きていく強さを二人から学ぶのである。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.278
(3pt)

ふむふむ・・・・

テンポのよさについ気になって先をいそぐのだが、ほっと気が抜けたりする部分や爽快感といったものが、ひとつもでてこない話。
ドラマのキャストを聞いたせいもあって、登場人物のほとんどだれにも感情移入しきることができないまま進んでしまったせいもあるかも?
――ま・それこそが東野さんの作風だといわれたら、まだ全然読破していないのでなんとも反論しようがないけど。
でも終わった後の、このどうしようもない空虚感。
事柄の裏面を知れる立場にいるせいもあるけれど、そこまでして得たいものがすごく痛々しいというか。
二人に共感できるところがなく、言いようのない不快感というか居心地の悪さを覚えてしまって。
自分が能天気なせいかもしれないけれど、あまりに不幸な、忘れたいような物語だったなぁ………。
なぜこれがドラマ化されたのか。
その意図をはかりかね、なんとなく物悲しく終わってしまった。。。。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.277
(5pt)

幸せの側面。

私は読み終えた瞬間、嗚咽をもらした。
私は基本的に殺人などが含まれている小説は苦手な方で避けてきたが、父親に勧められて土曜の昼間に読み始めた。
すると、ハマった。
読み終えたのは夜中の3時を回っていた。私は1日足らずで読破してしまった。
最初は次々に登場してくる人物に多少悩まされたが、全てはひとつに繋がるものだった。
雪穂と亮司、二人のあまりに悲しすぎる過去。
生きる希望を与えてくれた亮司は最後の最後まで雪穂を守った。
雪穂は亮司の僅かな光を頼りに懸命に落とし穴から這い上がろうとした。
そこには心を失った彼らの決して結ばれてはいけない愛があった。
純愛とは言いきれない、冷血で残酷な運命。
それなのに、これは真実の愛の形だとしか言いようがなかった。
女の目線から見て確かに吐き気がする場面が多々ある。可哀想・ひどすぎるなどの感情を通り越して寒気さえした。
それにも関わらずページをめくるのをやめられなかったのは19年と言う月日に隠されていた。
二人は犯罪者だ。でも私は本を閉じた時、不覚にも「犯罪なんかじゃなかった」とむしろ魂を奪う行為を肯定してしまうほどだった。
その理由を知るには、もう一度1ページ目から開く必要がある。
そして私は、再び生きる空しさと生きていく強さを二人から学ぶのである。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.276
(3pt)

ふむふむ・・・・

テンポのよさについ気になって先をいそぐのだが、ほっと気が抜けたりする部分や爽快感といったものが、ひとつもでてこない話。
ドラマのキャストを聞いたせいもあって、登場人物のほとんどだれにも感情移入しきることができないまま進んでしまったせいもあるかも?
――ま・それこそが東野さんの作風だといわれたら、まだ全然読破していないのでなんとも反論しようがないけど。
でも終わった後の、このどうしようもない空虚感。
事柄の裏面を知れる立場にいるせいもあるけれど、そこまでして得たいものがすごく痛々しいというか。
二人に共感できるところがなく、言いようのない不快感というか居心地の悪さを覚えてしまって。
自分が能天気なせいかもしれないけれど、あまりに不幸な、忘れたいような物語だったなぁ………。
なぜこれがドラマ化されたのか。
その意図をはかりかね、なんとなく物悲しく終わってしまった。。。。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.275
(3pt)

好きにはなれませんなぁ。

作品としては確かに面白い。先をどんどん読みたくなるのですが、読んだ後には読まなきゃ良かったと思ってしまいました。
現実にあるとは思えない、行ってはいけない世界に連れていかれた感じ。読んでいてかなり気分が悪くなりました。
この小説のファンは圧倒的に男性が多いかと思われます。女性でも、全てを前向きに解釈して何にでも切なさを見出せる方にはお勧めかも。
私はこの物語からは切なさも純愛も感じませんでした。それは多分雪穂に女性を感じなかったから。彼女は男性が想像する女性であって、女性からみた女性ではないからかな。美佳をレイプさせた後の美佳と雪穂のシーンは特に気持ち悪かったです。
又、亮司、雪穂ともに緻密ですばらしく賢いのに、犯罪が比例しない感じ。こんなに賢ければ、過去がどうであろうと太陽の下を歩く人生も選択できたはず。どうも自ら白夜を選んでる感がぬぐえず、本当は明るい人生を歩きたかった的な彼らの発言とは矛盾している感じがしました。
追記:純愛を前面に出したドラマの影響からか、女性ファンが増えてきてるようです。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.274
(3pt)

好きにはなれませんなぁ。

作品としては確かに面白い。先をどんどん読みたくなるのですが、読んだ後には読まなきゃ良かったと思ってしまいました。
現実にあるとは思えない、行ってはいけない世界に連れていかれた感じ。読んでいてかなり気分が悪くなりました。
この小説のファンは圧倒的に男性が多いかと思われます。女性でも、全てを前向きに解釈して何にでも切なさを見出せる方にはお勧めかも。
私はこの物語からは切なさも純愛も感じませんでした。それは多分雪穂に女性を感じなかったから。彼女は男性が想像する女性であって、女性からみた女性ではないからかな。美佳をレイプさせた後の美佳と雪穂のシーンは特に気持ち悪かったです。
又、亮司、雪穂ともに緻密ですばらしく賢いのに、犯罪が比例しない感じ。こんなに賢ければ、過去がどうであろうと太陽の下を歩く人生も選択できたはず。どうも自ら白夜を選んでる感がぬぐえず、本当は明るい人生を歩きたかった的な彼らの発言とは矛盾している感じがしました。
追記:純愛を前面に出したドラマの影響からか、女性ファンが増えてきてるようです。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.273
(5pt)

最高傑作

今回ドラマ化されるにあたり数年振りに読み返してみた。
面白い。出来すぎている。
東野圭吾氏の代表作というより日本のミステリー史における傑作である。
主人公2人の内面、動機を一切描写せず周りの登場人物の視点のみで描かれている。
さすがにドラマではこの手法は無理であろう。
ドラマで興味をもった方はネタバレ覚悟で小説も読んでいただきたい。
ドラマが終了してからでもいいんですけど。
東野圭吾の直木賞は本作品のほうがふさわしいと思うのは私だけでしょうか?
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.272
(5pt)

“愛とは何か”を考えさせられる物語

セカチュー・イマアイなどとは到底比較できないほど
暗くとてつもなく恐ろしいほどまっすぐな純愛です。
そして、それ以上にせつない物語でもあります。
本当の愛とは何だろう。
本当に相手のことを想うということは何なのだろう。
と、考えさせられる話です。
※文庫本の厚さに最初は驚くと思いますが、私は二日で読破してしましました。それほど、のめり込んでしまうストーリーですので、週末にゆっくりと読まれることをおススメします。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.271
(5pt)

圧倒的な迫力

圧倒的な小説である。
ミステリー小説にはあまり興味を持てないためそういう視点からの評価は出来ないが、人間というものを正面から描いた作品としての一つの到達点だと思う。
主人公2人の内面は一切描かれず、周囲の人たちの視点から見た2人が淡々と描かれていく。
だからこそ、主人公に対し読み手は下手な共感や反感を抱くことなく、
描かれたありのままを受け止めていくことが出来る。
その結果、直接は描かれない主人公の心理をより克明に感じ取れるのだ。あくまで読み手の推測であろうとも。
ドラマ版のアプローチは正解だと思うし、今のところ大好きなドラマである。
しかし、小説を読み返すとやはりこちらの方が惹き込まれる。ドラマ版が好きな人には、いつか必ず小説も読んでもらいたいと思う。
これは謎解きを楽しむ物語ではなく、平たく言えば人間のドラマを味わう物語である。
人によって好みはあるだろうが、すべてが明らかになるような終わり方だったら私はこれほどこの小説を好きにはならなかった。
原作者が考えた末にわざときれいにまとめずあのような結末にしたのは明白だし、個人的にはあれ以上の終わり方は無かったとさえ思う。
あのラストが気に入らない人は大勢いるだろうし、そのような受け取り方も一つの答えだ。
私にとってあのラストは納得のいくもので、そして最も感動した小説の一つとなった。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.270
(5pt)

最高傑作

今回ドラマ化されるにあたり数年振りに読み返してみた。
面白い。出来すぎている。
東野圭吾氏の代表作というより日本のミステリー史における傑作である。
主人公2人の内面、動機を一切描写せず周りの登場人物の視点のみで描かれている。
さすがにドラマではこの手法は無理であろう。
ドラマで興味をもった方はネタバレ覚悟で小説も読んでいただきたい。
ドラマが終了してからでもいいんですけど。
東野圭吾の直木賞は本作品のほうがふさわしいと思うのは私だけでしょうか?
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.269
(5pt)

“愛とは何か”を考えさせられる物語

セカチュー・イマアイなどとは到底比較できないほど
暗くとてつもなく恐ろしいほどまっすぐな純愛です。
そして、それ以上にせつない物語でもあります。
本当の愛とは何だろう。
本当に相手のことを想うということは何なのだろう。
と、考えさせられる話です。
※文庫本の厚さに最初は驚くと思いますが、私は二日で読破してしましました。それほど、のめり込んでしまうストーリーですので、週末にゆっくりと読まれることをおススメします。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.268
(5pt)

圧倒的な迫力

圧倒的な小説である。
ミステリー小説にはあまり興味を持てないためそういう視点からの評価は出来ないが、人間というものを正面から描いた作品としての一つの到達点だと思う。
主人公2人の内面は一切描かれず、周囲の人たちの視点から見た2人が淡々と描かれていく。
だからこそ、主人公に対し読み手は下手な共感や反感を抱くことなく、
描かれたありのままを受け止めていくことが出来る。
その結果、直接は描かれない主人公の心理をより克明に感じ取れるのだ。あくまで読み手の推測であろうとも。
ドラマ版のアプローチは正解だと思うし、今のところ大好きなドラマである。
しかし、小説を読み返すとやはりこちらの方が惹き込まれる。ドラマ版が好きな人には、いつか必ず小説も読んでもらいたいと思う。
これは謎解きを楽しむ物語ではなく、平たく言えば人間のドラマを味わう物語である。
人によって好みはあるだろうが、すべてが明らかになるような終わり方だったら私はこれほどこの小説を好きにはならなかった。
原作者が考えた末にわざときれいにまとめずあのような結末にしたのは明白だし、個人的にはあれ以上の終わり方は無かったとさえ思う。
あのラストが気に入らない人は大勢いるだろうし、そのような受け取り方も一つの答えだ。
私にとってあのラストは納得のいくもので、そして最も感動した小説の一つとなった。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.267
(4pt)

ドラマがきっかけの人は注意

この小説は分類が難しい。犯人や人物の関係は一応伏せてはいるものの、あえて比較的早い段階でわからせてしまう。そういう意味で、事件のその後日談であり、結末への過程をなぞる物語であるが、最後までその心情を明確に語られるわけではない。同じベクトルを持つ二本の糸を語りつつ、決してその交わりを語らない。なぜなら、この交わりこそがこの小説のテーマであり謎だから。
これは映画化はともかくドラマ化は難しい。少なくとも小説と同じ視点で1クール引っ張ることはできないだろう。と思っていると、恐るべし、ドラマはラストをいきなり最初に持ってきた。そしてドラマを観てわかったことは、ドラマは、小説で語られることが無かった主人公たちの心情や交わりを中心に語るということ。確かにドラマ化するにはそれしかないだろう。しかし、その時点で読者は気をつけなければいけない。
ドラマで語られている心情は、製作者や脚本家が感じた彼ら自身の視点によるもの、または脚色したもの、作り上げたものであるということ。本小説を先に読んだ私はドラマとは違った印象を持っていた。しかしながら、ドラマを観たときに「そういう視点もあるな」と感じた。確かにいろんな見方ができる構成や表現方法を用いている小説である。
もし、私が今読み返したら、初めに読んだ時とは違った視点で読むだろう。そしてそれは確実にドラマの視点に影響されているはず。ましてや、ドラマを観た後に初めて読む人はどういう視点で読むのだろう。
本作は非常に暗く、絶望に満ちた、暗い作品である。そして、ドラマは主人公たちの立場に立ち、心情に視点を当てているために、少なからず希望やさわやかさを強調している。しかしそれはドラマの特性であり、いち読者の解釈に過ぎないという事を肝に銘じて、今から読む人には自分の視点や感性を大事に読んでもらいたいと思う。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.266
(3pt)

彷徨う魂の行き着く先は

作者の物語を読ませる力は素晴らしいと思う。
この本を読み終えた時、全ての人が、彼女のその後を想像するのでは
ないだろうか・・・。
ただ、私が感じたのは、彼女の白夜は終わらず、いやむしろ、これか
らは夜の道を歩いていかねばならないのではないか。夜を照らしてい
てくれたぼんやりとした光さえ失って、彼女はどうするのだろう。
それでも彼女は生きていくのだろう。失ったことを悲しむこともない
のかもしれない。彼女は失うものなどないと言っているのだから。
彼女が世間からどんなに認められ、これから成功を勝ち得ていったと
しても、彼女の乾きは癒されないのだと思う。
それが、彼女の罰なのかもしれない。
自分の罪は自分が一番知っている。
「人間の証明」で最後は人間の心に賭けた刑事がいた。
でも、この物語の彼女は心を遠い昔に奪われたままの人形なのかもし
れない。人形の最後はどうなるのだろう?
穿った見方をしてしまったが、本当は彼女にも心があったと思いたい。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.265
(5pt)

まさに東野

私はドラマ化される前にこれを読みました。
とてつもなく暗く、重く、長い作品です。
ドラマをきっかけに読んだらその違いに驚きますよ。
全然スケールが違いますから。
あんなセカチュー2号みたいな甘い話じゃないんですよね。
雪穂・亮司はあんなに弱い人間ではないんです。
ドラマでは感じることが出来ないであろう、二人の魅力を感じられますよ。
必ず心に何かが残ります。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.264
(3pt)

よく想像して読まないと分かりにくいですね。

ドラマ化するということで読んでみたんですが、見て解るとおり長いです。
しかし長い割に周りの人間がどんな人であるとか、周りでどんな事件が起きたとかは書いてあるんですが・・・・主人公二人が何を考えて犯罪を犯した、とかどんな人である、とかの描写がないのでメインであるはずの主人公に関しては全く解りません。なんでもノワールという技法らしいんですが・・・・
その手のものに慣れてない私には意味が解りませんでした。途中で何度投げ出そうかと思ったくらいで・・・・
そういう解りやすさを求める人はドラマを見たほうがいいですね。ご都合主義とか子供向けなミステリーが嫌いな人には丁度いいです。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.263
(4pt)

ドラマがきっかけの人は注意

この小説は分類が難しい。犯人や人物の関係は一応伏せてはいるものの、あえて比較的早い段階でわからせてしまう。そういう意味で、事件のその後日談であり、結末への過程をなぞる物語であるが、最後までその心情を明確に語られるわけではない。同じベクトルを持つ二本の糸を語りつつ、決してその交わりを語らない。なぜなら、この交わりこそがこの小説のテーマであり謎だから。
これは映画化はともかくドラマ化は難しい。少なくとも小説と同じ視点で1クール引っ張ることはできないだろう。と思っていると、恐るべし、ドラマはラストをいきなり最初に持ってきた。そしてドラマを観てわかったことは、ドラマは、小説で語られることが無かった主人公たちの心情や交わりを中心に語るということ。確かにドラマ化するにはそれしかないだろう。しかし、その時点で読者は気をつけなければいけない。
ドラマで語られている心情は、製作者や脚本家が感じた彼ら自身の視点によるもの、または脚色したもの、作り上げたものであるということ。本小説を先に読んだ私はドラマとは違った印象を持っていた。しかしながら、ドラマを観たときに「そういう視点もあるな」と感じた。確かにいろんな見方ができる構成や表現方法を用いている小説である。
もし、私が今読み返したら、初めに読んだ時とは違った視点で読むだろう。そしてそれは確実にドラマの視点に影響されているはず。ましてや、ドラマを観た後に初めて読む人はどういう視点で読むのだろう。
本作は非常に暗く、絶望に満ちた、暗い作品である。そして、ドラマは主人公たちの立場に立ち、心情に視点を当てているために、少なからず希望やさわやかさを強調している。しかしそれはドラマの特性であり、いち読者の解釈に過ぎないという事を肝に銘じて、今から読む人には自分の視点や感性を大事に読んでもらいたいと思う。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.262
(3pt)

彷徨う魂の行き着く先は

作者の物語を読ませる力は素晴らしいと思う。
この本を読み終えた時、全ての人が、彼女のその後を想像するのでは
ないだろうか・・・。
ただ、私が感じたのは、彼女の白夜は終わらず、いやむしろ、これか
らは夜の道を歩いていかねばならないのではないか。夜を照らしてい
てくれたぼんやりとした光さえ失って、彼女はどうするのだろう。
それでも彼女は生きていくのだろう。失ったことを悲しむこともない
のかもしれない。彼女は失うものなどないと言っているのだから。
彼女が世間からどんなに認められ、これから成功を勝ち得ていったと
しても、彼女の乾きは癒されないのだと思う。
それが、彼女の罰なのかもしれない。
自分の罪は自分が一番知っている。
「人間の証明」で最後は人間の心に賭けた刑事がいた。
でも、この物語の彼女は心を遠い昔に奪われたままの人形なのかもし
れない。人形の最後はどうなるのだろう?
穿った見方をしてしまったが、本当は彼女にも心があったと思いたい。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.261
(5pt)

まさに東野

私はドラマ化される前にこれを読みました。
とてつもなく暗く、重く、長い作品です。
ドラマをきっかけに読んだらその違いに驚きますよ。
全然スケールが違いますから。
あんなセカチュー2号みたいな甘い話じゃないんですよね。
雪穂・亮司はあんなに弱い人間ではないんです。
ドラマでは感じることが出来ないであろう、二人の魅力を感じられますよ。
必ず心に何かが残ります。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399