白夜行

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評判

白夜行の評価:

4.18/5点 レビュー 724件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.18pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,440件 1,041〜1,060 53/72ページ
No.400
(5pt)

東野圭吾さんのイメージが変わりました!

『レイクサイド』の時に、東野圭吾さんの本が、つまらない・がっかり…という印象があったのでどうかな〜と思いつつ読むと、すごく面白かったです。
最初は時代設定がすごく古くて驚きました
雪穂と亮司の関係がとても痛かったです。
「白夜行」の意味が分かるともっと痛いです。
ドラマを観てないので間違ってるかもしれませんが、原作の方がいいように思います。原作の方が彼らの犯罪に関して、色々匂わせつつも明言しません。ラストシーンも知らずに読んだ方が緊迫感があります。
雪穂も、亮司も、もっとドロドロとした世界にいて、影があって、犯罪を重ね続けています。その分救いのない二人だけの世界で。。。
ドラマを楽しんだ方にもぜひ読んでもらいたいです。私もドラマを観てみようと思います。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.399
(5pt)

泣きました・・・・・

日本人作家の作品(特にミステリー)があまり好きではなかったのですが、『白夜行』を読んで考えが180℃変わりました。雪穂や亮司の何気ないセリフ、でもそこにある深〜い意味がわかったときは涙が出ました。ドラマも見ましたが活字でも感情移入してしまいました。<あたしの上には太陽なんてなかった・・・・・>というところの雪穂のセリフは深すぎて、そしてキレイすぎて何度読んでも泣けてきます。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.398
(5pt)

泣きました・・・・・

日本人作家の作品(特にミステリー)があまり好きではなかったのですが、『白夜行』を読んで考えが180℃変わりました。雪穂や亮司の何気ないセリフ、でもそこにある深〜い意味がわかったときは涙が出ました。ドラマも見ましたが活字でも感情移入してしまいました。<あたしの上には太陽なんてなかった・・・・・>というところの雪穂のセリフは深すぎて、そしてキレイすぎて何度読んでも泣けてきます。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.397
(5pt)

まずは、読んでみてください

文庫にしてはボリュームがありますが、
一気に読み終えてしまいました。
ただ、読後、その内容に圧倒され
しばらく放心状態に陥ってしまいました。
時間にゆとりがあるときに読んだほうがいいと思います。
大袈裟でなく、そうしないと、生活に支障をきたすかもしれません。
非常にお勧めしたいのですが、
その観点から見ると、多忙な
ビジネスマンにはお勧めできないのかもしれません。
それほど、のめりこんでしまう作品です。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.396
(5pt)

まずは、読んでみてください

文庫にしてはボリュームがありますが、
一気に読み終えてしまいました。
ただ、読後、その内容に圧倒され
しばらく放心状態に陥ってしまいました。
時間にゆとりがあるときに読んだほうがいいと思います。
大袈裟でなく、そうしないと、生活に支障をきたすかもしれません。
非常にお勧めしたいのですが、
その観点から見ると、多忙な
ビジネスマンにはお勧めできないのかもしれません。
それほど、のめりこんでしまう作品です。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.395
(5pt)

東野圭吾の800ページを超える力作

東野圭吾氏の作品を数多く読んでいますが、私としてはベスト3に入る作品であると思います。
オイルショックの1973年に物語りは始まり、800ページに渡る長編小説の中で19年間を描いています。小説の中で、カセットテープに書き込んだパソコンソフト、PC9801、スーパーマリオなど、当時流行ったものが登場し、懐かしく読めました。
世の中には、この作品の主人公のように、研ぎ澄ました目で"のほほん"と生きている人たちを陥れる人たちがいるのでしょうね。
主人公の少女と関わっている人たちが次々に不幸になっていくところあたりは、浦沢直樹氏のMONSTERのような感じです。ドキドキしながら、読み進みました。
私は、ドラマを見ていませんでしたが、小説を読んだ後にドラマを見てみたいと感じました。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.394
(5pt)

これは最凶最悪の純愛小説だと思います。

緻密な構成と主人公二人に圧倒させられました。主人公二人の主観は全くないのですがそれでも彼らの内面がよく伝わり、共感や感動が得られました。
この本はどういうジャンルの本なのかと言われたら私はダークな純愛小説だと断言します。それは雪穂のこの台詞があるからに他なりません。
「あたしの上には太陽なんかなかった。いつも夜。でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。太陽ほど明るくはないけど、あたしには十分だった。」
この台詞が二人の絆の強さを表していると思います。だからドラマ版の(見てはいないのですが)公式ページで雪穂が太陽のような篠塚に惹かれたという文を見て正直怪訝に思いました。
二人の絆が純粋すぎるあまりにとても痛々しくて、そこに引き込まれました。最後は亮司には逃げ切って欲しかったなぁとも思いましたが、太陽の代わりを失った雪穂の背中に切なさを感じます。
白夜の中で手をつなぎ続けている二人の姿が眼裏に浮かびました。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.393
(5pt)

東野圭吾の800ページを超える力作

東野圭吾氏の作品を数多く読んでいますが、私としてはベスト3に入る作品であると思います。
オイルショックの1973年に物語りは始まり、800ページに渡る長編小説の中で19年間を描いています。小説の中で、カセットテープに書き込んだパソコンソフト、PC9801、スーパーマリオなど、当時流行ったものが登場し、懐かしく読めました。
世の中には、この作品の主人公のように、研ぎ澄ました目で"のほほん"と生きている人たちを陥れる人たちがいるのでしょうね。
主人公の少女と関わっている人たちが次々に不幸になっていくところあたりは、浦沢直樹氏のMONSTERのような感じです。ドキドキしながら、読み進みました。
私は、ドラマを見ていませんでしたが、小説を読んだ後にドラマを見てみたいと感じました。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.392
(5pt)

これは最凶最悪の純愛小説だと思います。

緻密な構成と主人公二人に圧倒させられました。主人公二人の主観は全くないのですがそれでも彼らの内面がよく伝わり、共感や感動が得られました。
この本はどういうジャンルの本なのかと言われたら私はダークな純愛小説だと断言します。それは雪穂のこの台詞があるからに他なりません。
「あたしの上には太陽なんかなかった。いつも夜。でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。太陽ほど明るくはないけど、あたしには十分だった。」
この台詞が二人の絆の強さを表していると思います。だからドラマ版の(見てはいないのですが)公式ページで雪穂が太陽のような篠塚に惹かれたという文を見て正直怪訝に思いました。
二人の絆が純粋すぎるあまりにとても痛々しくて、そこに引き込まれました。最後は亮司には逃げ切って欲しかったなぁとも思いましたが、太陽の代わりを失った雪穂の背中に切なさを感じます。
白夜の中で手をつなぎ続けている二人の姿が眼裏に浮かびました。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.391
(4pt)

読ませるけど、突っ込みどころも

長いけれど一気に読めました。海外在住なのでドラマは見てません。
読んですぐに「永遠の仔」と似てるなぁと感じたのは私だけではないよう。最初にそこにはまると、結末が安易に感じるのが残念なところ。
犯罪の手口や人を狡猾に陥れていく様にはハラハラしますが、いろいろといいたい部分も。実母と愛人は、私だったら過去の写真が出てくる以前に、別々に事故死させるなぁ、とか。最初から雪穂の「闇」に気づいていた一成をもうちょっと懐柔させることもできたんじゃないの、とか。
他の人も書いてますが、動機の部分が結構安易かな、と。児童虐待経験から冷酷に犯罪を犯すというのは、実際に虐待経験をサバイブしている人々にたいして失礼なのでは、という気持ちも。(もちろん、実際にそのような経験と犯罪率の間に統計的に相関があるんでしょうが)
何度もおきるレイプ犯の実質主犯格が美しい女性というのは、まぁあまりに陳腐で読者サービス?という感じでした。
文句色々書いたけど、「次に何が起きるのか」と期待させて一気に読ませる筆力はさすがです。
事件の時代背景として重大事件や風俗を盛り込んでおり、謎解きというよりは2人の主人公の犯罪半生記を追う「現代版ボニーアンドクライド」、と言う感じです。
いつかは東野さん流に、実際に起きた凶悪犯罪を小説化して欲しいなと思います。主人公2人を一人称で語らせず、周辺観察による乾いた人物描写のみで浮き上がらせたことで却って事件の凄みが増してます。読者に想像の余地を残すこの書き方は良かったと思います。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.390
(4pt)

読ませるけど、突っ込みどころも

長いけれど一気に読めました。海外在住なのでドラマは見てません。
読んですぐに「永遠の仔」と似てるなぁと感じたのは私だけではないよう。最初にそこにはまると、結末が安易に感じるのが残念なところ。
犯罪の手口や人を狡猾に陥れていく様にはハラハラしますが、いろいろといいたい部分も。実母と愛人は、私だったら過去の写真が出てくる以前に、別々に事故死させるなぁ、とか。最初から雪穂の「闇」に気づいていた一成をもうちょっと懐柔させることもできたんじゃないの、とか。
他の人も書いてますが、動機の部分が結構安易かな、と。児童虐待経験から冷酷に犯罪を犯すというのは、実際に虐待経験をサバイブしている人々にたいして失礼なのでは、という気持ちも。(もちろん、実際にそのような経験と犯罪率の間に統計的に相関があるんでしょうが)
何度もおきるレイプ犯の実質主犯格が美しい女性というのは、まぁあまりに陳腐で読者サービス?という感じでした。
文句色々書いたけど、「次に何が起きるのか」と期待させて一気に読ませる筆力はさすがです。
事件の時代背景として重大事件や風俗を盛り込んでおり、謎解きというよりは2人の主人公の犯罪半生記を追う「現代版ボニーアンドクライド」、と言う感じです。
いつかは東野さん流に、実際に起きた凶悪犯罪を小説化して欲しいなと思います。主人公2人を一人称で語らせず、周辺観察による乾いた人物描写のみで浮き上がらせたことで却って事件の凄みが増してます。読者に想像の余地を残すこの書き方は良かったと思います。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.389
(5pt)

本を先に読みたかった…。

ドラマでこの本の事を知り、読み出したんですが、ドラマを見る前に読みたかったです。
本では第三者的立場で事件のことや、二人のことを書いてあるんですが、
ドラマでは、雪穂と亮二の二人が主に話を進めていくので、それぞれの思いや気持ちが事細かに表現されていました。
私としては、事件に対して二人が思うことなどを、文で読み取ったり、自分で想像したりしたかったんですが、
ドラマを見ていたことで、その時の二人の思いなどがドラマの台詞のまま頭に入ってくるので残念でした。
しかしドラマも本も面白いことは確かなので見てみるべきだと思います。
ただ本を先に読むことをお勧めします。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.388
(5pt)

本を先に読みたかった…。

ドラマでこの本の事を知り、読み出したんですが、ドラマを見る前に読みたかったです。
本では第三者的立場で事件のことや、二人のことを書いてあるんですが、
ドラマでは、雪穂と亮二の二人が主に話を進めていくので、それぞれの思いや気持ちが事細かに表現されていました。
私としては、事件に対して二人が思うことなどを、文で読み取ったり、自分で想像したりしたかったんですが、
ドラマを見ていたことで、その時の二人の思いなどがドラマの台詞のまま頭に入ってくるので残念でした。
しかしドラマも本も面白いことは確かなので見てみるべきだと思います。
ただ本を先に読むことをお勧めします。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.387
(5pt)

暗く、アンダーグラウンド世界を地上から描く。

長い文章量にもかかわらず、全然飽きを感じなかった。
各章ごとに語り手が変わるが、それぞれの登場人物の心理描写も見事。
しかも、語り手のいずれもが主人公の2人ではない人物という作り方もおもしろかった。
主人公2人のアンダーグラウンドな世界を、それ以外の登場人物が地上から描き出すというスタイルの文章は非常におもしろく、トリックも精巧で、日本の文学界のトップレベルのミステリーという感じがした。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.386
(5pt)

まぎれもなく傑作です

ドラマを見てから原作を読んだのですが、どちらも甲乙つけがたいほどの素晴らしさでした。
不思議に原作を読んでいるときにドラマの影響はありませんでした。主人公の顔も特にドラマの俳優と重なりませんでしたし、まったく別のものとして読むことができました。
それほどに、両者がそれぞれその媒体の持つ特性を十分に発揮した完成度の高い作品となったからだと思います。
小説では主人公は直接に自分の信条や考えを語ることはなく、読者は実際に起こった事件や、主人公が時折もらす本音や他者を評価する言葉などから推察するしかありません。
しかし、それだからこそ、言葉や行動の一つ一つに重みが増し、読者は見落としや聞き漏らしをしないように注意深く読むことになり、衝撃的な結末に至るまでの主人公の心の動きを様々な角度から推察することになります。
そして、それは読者それぞれの人生観を反映させる余地を残しています。だからこそ、読者は主人公に感情移入し、現実離れした状況設定にもかかわらず、自分の人生を投影させることになるのです。
読み終わったあとには、自分自身が悲しくも切ない人生を生ききったような放心状態におかれます。
人間の欲望を商品化し売り渡した結果が、魔物を産み落とし、魔物として生きることを運命付けられた主人公たちが、誰にも頼ることができず、自分たちに降りかかる火の粉を自分たちだけで振り払いながら生きた人生。
その出発点は純真な心と邪悪なものへの憎悪だったのに・・・。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.385
(5pt)

暗く、アンダーグラウンド世界を地上から描く。

長い文章量にもかかわらず、全然飽きを感じなかった。
各章ごとに語り手が変わるが、それぞれの登場人物の心理描写も見事。
しかも、語り手のいずれもが主人公の2人ではない人物という作り方もおもしろかった。
主人公2人のアンダーグラウンドな世界を、それ以外の登場人物が地上から描き出すというスタイルの文章は非常におもしろく、トリックも精巧で、日本の文学界のトップレベルのミステリーという感じがした。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.384
(5pt)

まぎれもなく傑作です

ドラマを見てから原作を読んだのですが、どちらも甲乙つけがたいほどの素晴らしさでした。
不思議に原作を読んでいるときにドラマの影響はありませんでした。主人公の顔も特にドラマの俳優と重なりませんでしたし、まったく別のものとして読むことができました。
それほどに、両者がそれぞれその媒体の持つ特性を十分に発揮した完成度の高い作品となったからだと思います。
小説では主人公は直接に自分の信条や考えを語ることはなく、読者は実際に起こった事件や、主人公が時折もらす本音や他者を評価する言葉などから推察するしかありません。
しかし、それだからこそ、言葉や行動の一つ一つに重みが増し、読者は見落としや聞き漏らしをしないように注意深く読むことになり、衝撃的な結末に至るまでの主人公の心の動きを様々な角度から推察することになります。
そして、それは読者それぞれの人生観を反映させる余地を残しています。だからこそ、読者は主人公に感情移入し、現実離れした状況設定にもかかわらず、自分の人生を投影させることになるのです。
読み終わったあとには、自分自身が悲しくも切ない人生を生ききったような放心状態におかれます。
人間の欲望を商品化し売り渡した結果が、魔物を産み落とし、魔物として生きることを運命付けられた主人公たちが、誰にも頼ることができず、自分たちに降りかかる火の粉を自分たちだけで振り払いながら生きた人生。
その出発点は純真な心と邪悪なものへの憎悪だったのに・・・。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.383
(3pt)

ラストに不満

 ドラマで話題になったので読みました。ただし、ドラマは見ていないので、ドラマのほうの筋はまったく知りません。
 初めに起こった事件とたくさんの登場人物、時間の流れを理解するのにやや苦労しました。章と章の変わり目には、前のほうを読み返したり…。だんだん読み進んでいくうちに相関関係や事件の全貌はわかっていくのですが…。結局そうまでして周りの人を陥れながら、生きなければならなかった二人の思いとか、本当に刑事の推理が正しかったのかとか、その後の雪穂はどうなるのか、やはりつかまらないのか、一成は真相に迫れないままなのか…など、かなり消化不良の感があります。
 たくさんの人が不幸になるのに、なんの制裁も償いも反省もないままなのかと思うと暗い気持ちになりました。世の中に山ほど理不尽なことがあるので、せめて小説の中くらいは、やはり何らかの形で悪は裁かれて欲しかったです。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.382
(5pt)

未完成のパズル

評価についてだが、星5つでは足りない、と思う。
沢山本を読むわけでない。毎月何冊かの目に留まった本を読んでいるにすぎないので大したことではない。
が、恐らく、何年かぶりに「そのことで頭がいっぱい」になる小説に出会った。久しぶりの感覚だった。
東野圭吾ってどうなんだろう…?と思いながら気怠くページをめくっていたら、それからひと時も本から離れられなくなった。
とにかく一つの事件に、たくさんの怪しげな謎や複線が潜んでいる。登場人物のちょっとした表情、物体のほんの少しの変化にも作者は丁寧に触れている。
そしてそれらは、まるでパズルのピースのように読者に少しづつ与えられていく。
単行本はびっくりするくらいの厚さだが…私が音をあげなかったのは、詰め込まれたピースが、無駄なく一本の線で結ばれて、
流れるように最終結末へと連れて行ってくれたからだ。
作者は、沢山のピースを用いて、結局、ただ一つのことを形作るに過ぎない。
それは、この小説の主人公、亮二と雪穂という二人の人間。
彼らの秘められた関係。強い、奇跡的にまで強い、男女の関係。
二人の心うちがどんなものだったのか、読者が最も知りたいそこだけが、最後まで、ピースとして与えられない。
読者が必死の思いで作り上げてきたパズルは、そこだけが空っぽ、未完成。
一番大切なピースが欠けたこの小説が見事に成り立っているのは、それ以外の要素があまりに緻密に組み立てられているからだ、と思う。
空いたピースの部分には、読者の数だけの、亮二と雪穂がいる。
そして、未完成のパズルは、完成されたものよりずっと、読者の心に強く入り込むのではないだろうか。
きっとなかなか忘れられない小説になるだろうな、と思った。
白夜行 Amazon書評・レビュー: 白夜行より
4087744000
No.381
(3pt)

ラストに不満

 ドラマで話題になったので読みました。ただし、ドラマは見ていないので、ドラマのほうの筋はまったく知りません。
 初めに起こった事件とたくさんの登場人物、時間の流れを理解するのにやや苦労しました。章と章の変わり目には、前のほうを読み返したり…。だんだん読み進んでいくうちに相関関係や事件の全貌はわかっていくのですが…。結局そうまでして周りの人を陥れながら、生きなければならなかった二人の思いとか、本当に刑事の推理が正しかったのかとか、その後の雪穂はどうなるのか、やはりつかまらないのか、一成は真相に迫れないままなのか…など、かなり消化不良の感があります。
 たくさんの人が不幸になるのに、なんの制裁も償いも反省もないままなのかと思うと暗い気持ちになりました。世の中に山ほど理不尽なことがあるので、せめて小説の中くらいは、やはり何らかの形で悪は裁かれて欲しかったです。
白夜行 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 白夜行 (集英社文庫)より
4087474399