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白夜行



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【この小説が収録されている参考書籍】
白夜行
白夜行 (集英社文庫)

白夜行の評価: 4.18/5点 レビュー 711件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.18pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全559件 81~100 5/28ページ
No.479:
(5pt)

「白夜行」と「幻夜」をあわせて東野氏の代表作だと思います

だいぶ前にテレビドラマと映画を見ていて、原作も読んだような気になっていたのですが、半ば読み進んだあたりで「これは読んでない」と気がつきました。映像作品と原作を比較していつも感じることですが、やはり小説の方が細部を詳細に、登場人物の心の動きを繊細に、ドラマや映画が描きれなかった部分も書き込まれていてより理解できます。改めて本作を手に取った理由は、続編である「幻夜」を読んだからでした。その時点では、「白夜行」のストーリーは大雑把にあらすじしかおぼえていませんでした。「幻夜」の黒川博行氏のあとがきで”ヒロイン美冬の正体に関するヒントが呈示されていて、それをみつけた時はうれしかった”と書かれていて、これはどうしても「白夜行」の方もきっちりと読んでみなくてはなるまいと思いました。それにしても改めてすごい話だと感じます。力作です。

中心となる西本雪穂=後の唐沢雪穂と桐原亮司、この2人にいったい何が起きたのか?遠い昔の事件の真相とその背後にあったものは何か?すべての真実が明らかになるのは一番最後になってからです。それまでは様々な出来事と、事件にもならなかった事件、関係者が口をつぐんでしまった悲惨な体験など、それらが19年に渡って延々と描かれ、最初の事件を担当した笹垣刑事がその合間に現れて全体を俯瞰し、すべてを関連づけ、繋げる役目を果たします。また、最初に出会った時の直感からも、雪穂の正体に気づいていた篠塚一成が重要な役目を果たします。

タイトル「白夜行」が象徴するように、子供の頃の悲惨な体験を境にして「太陽の下で生きたことなどない」という雪穂。それと呼応するように関係者に次々と災厄をもたらし追い詰める亮司、2人が直接会い話し合うシーンはまったく出てきませんが、すべては2人の共謀であることがそれとなくほのめかされます。どうしてここまで2人は冷酷無情になってしまったのか、そんな生き方しかできなかったのか。「幻夜」の方でヒロインはその理由を”トラウマ”ではないのかと言われ、笑い飛ばします。けれどやはりそれはトラウマのせいではなかったかと感じます。貧困をなめた人がお金に執着するように、手ひどい失恋を経験した人が異性を敵に回して復讐するように、ここまでのし上がることに執着して、さらに雪穂はどこをめざすのでしょうか。決して後味がいいとは言えない、寒々としたストーリーですが、引き込まれてしまう圧巻の出来です。東野氏はすばらしい悪女像を作り上げました。

ちなみに「白夜行」と「幻夜」はそれぞれ別のお話としても読めます。また、時系列順に「白夜行」を先に読んでもいいし、「幻夜」を読んでから”この話以前にはいったい何があったのか?”と興味を持って「白夜行」にさかのぼってもいいと思います。両作品あわせて東野氏の代表作と言っていいと思います。
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4087474399
No.478:
(5pt)

辛い話をクールに論理的に

一言で言うと「少年たちの犯罪記録」ですが「幼いころのつらい経験があるから仕方がない、悪いのは親だ!世間だ!」などという単純な話ではありません。あくまで自分がのし上がるために、手段を選ばず、冷静に、残虐に…
1度は読んでおくべき作品!
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4087474399
No.477:
(5pt)

夢中になって読みました

アマゾンレビューの点数が高かったので読みました。面白くて一気読みできました。
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4087474399
No.476:
(5pt)

白夜行

非常に面白い
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No.475:
(5pt)

流石東野圭吾

厚さにびっくり
とても面白いです
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4087474399
No.474:
(5pt)

東野作品中で一番面白かった(本が重くて読むのに疲れたが・・)

文庫でもページ数が約850ページ、厚みにして3.5cmあります。
登場人物も多いです。人物名をメモしながら読んだら、39人いました。これでも登場するすべてではないです。

この本を買った後で本の厚みにビビッて数か月間読まずに置いておいたのですが、読み始めたら続きの展開が気になって、一気に読み終えてしまいました。
いままで数冊読んだ東野圭吾の作品のなかでも、一番面白い作品だったといえると思います。

主役である二人(雪穂と亮司)の周囲には、繰り返し刑事事件が起こります。その中には複数の殺人や不審死の事件も含まれます。
読み進めていけば、どう考えても二人が事件に関わっていることは明らかなのですが、解説者も指摘しているように、筆者はふたりの内面や事件を起こした動機をほとんど書きません。

事件の犯人や起きた動機については、事件について追い続けている老刑事や登場する探偵によって推理はされますが、結局最後まで詳細な事実についてはわからないままです。
これって考えようによっては、事件の犯人や動機については、読者が推理して考えてください、あるいはストーリーを構築してくださいと言っているようにも感じました。

そこで作品を読み終えて、どうも良く分からなかった点が二つあったのですが、第一に、雪穂が学生時代に表向きは親友であった川島江利子に対して強姦未遂事件のようなことを(おそらくだが)起こさせた理由なのですが、単にさえない女性であった江利子が、どんどんきれいで魅力的な女性になっていくことへの嫉妬心であったのか、それとも当時江利子と交際していた篠塚一成のことが好きだったからなのかと言う点です。
そもそも雪穂は人生でだれか異性を本当に愛したことなどあるのでしょうか?

二点目は、繰り返し起こる事件のほとんどすべてで、雪穂は自分で手を下さず、もっぱら亮司またはその手下にやらせているようなのですが、亮司はなぜそうも従順に雪穂の意思に従うのかという点です。
雪穂と亮司は連絡は取り合っているだろうけれど、作品中で種明かしになるので描いていないにしても、ある程度大人になってから、ふたりで会ったりということは、ほとんどしていないように感じます。そういう意味でも亮司が雪穂に対して、恋愛感情のようなものを持ち続けていて、それが雪穂の犯罪に加担する動機であるとは思えないのです。
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4087474399
No.473:
(5pt)

世界観に引き込まれた(ネタバレあり)

映画を観たのであらすじは知っていたが、続編とも言われている幻夜のドラマを観て、白夜の原作も読んでみたが引き込まれた!ネタバレになってしまう映像と違い、暗に匂わせるだけの独特のストーリー運び、章が変わると全く違う登場人物が出て来て、その人物が主役2人につながっていくワクワク感、主人公2人の心情が描写されることなく、でも痛いほど伝わる。やはり名作と言われているだけのことはある。その後幻夜の原作も読んだが、やはり白夜には劣ってしまうと思った。映像化作品もまた観てみたい。
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No.472:
(5pt)

東野圭吾の傑作

是非とも読んでいただきたい。名作です。
幻夜も同様に。
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No.471:
(4pt)

親は選べず、大人のような少女が女になっていく

東野圭吾が一番面白かった頃。筆者の本を必死に読んだ頃、何度も手を伸ばした一冊。読み終わり妄想する。映像になれば誰が配役にと…。今思い返せば、この配役が一番嵌り、素晴らしかったと思う。本と同様にドラマも何度も観た。山田君と綾瀬はるか。ストーリーも静かに、徐々に危うくなって行き、幼女から大人になった綾瀬はるかに引き込まれ、ねばる刑事の武田鉄矢に脅かされ、山田君の強さと可愛そうな運命に泣かされた。本もドラマも感動した。「手紙」も良かったが。山田君が嵌るのか…。
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No.470:
(5pt)

名作

本当に一番好きな本です。

主人公達の心理描写は一切なく、事件が描かれていきます。
一つ一つの事件の面白さがあり、全体を通してもまた面白い。

東野圭吾作品の中でも一番好きです。
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No.469:
(5pt)

あっという間に読み終わりました。

やっぱり買ってよかった。
とても面白かったです。あっという間に読み終わりました。点と線がところどころで繋がっていき読んでいて面白い。ドラマよりもやはりの方がら原作がいいです。ただやっぱり悲しい物語ですね。それでもまた繰り返し読みたくなる一冊です。
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No.468:
(5pt)

小説を読む醍醐味を味わわせてくれます!

以下ネタバレ含みます。

大変な力作でした。
例えるなら細かく設計され緻密に組み立てられた建築物のようです。
伏線が豊富に張り巡らされ、ミステリとして上質なだけでなく、運命に翻弄された悲劇的な人物の痛ましさを見事に表現しています。
しかも面白いのは、彼らの心理を直接描写するのではなく、刑事(途中から元刑事)の謎解きの過程で否応なく読者に想像させる構成をとっていることです。
明かになった事実の圧倒的な悲劇性が、読者の心を締め付けます。
またこの小説には、1973年から1992年の19年間に現実の日本社会で起こった出来事と重ね合わせながら物語を展開させているという特徴があります。
小説内で起こる出来事を現実の出来事とクロスさせることによって、作品に説得力が生まれています。
例えばオイルショックによるトイレットペーパー買い占め事件。寺崎の事故死が亮司による車への細工(これは、亮司の所有している本のタイトルによってほのめかされています)と、この奇妙な現実の事件の結合による結果だと表現されているために、読者は不自然さや突飛さを感じません。
亮司が藤村都子レイプ事件の際に菊池文彦を陥れようとした時には映画『ロッキー』が、金城と松浦が堅気の仕事で生きて行こうと前向きな気持ちを抱いていた亮司を再び犯罪の道へと引き込んだ際には『スーパーマリオ』が登場しますが、これらの作品の人気ぶりは彼らの行動の動機付けに説得力を持たせます。
そして宮崎勤による事件は、亮司が父親を殺害した動機を笹垣が理解する上で重要な示唆を与えます。笹垣は弥生子から桐原洋介の少女性愛の趣味の話を聞いた時点(1987年)では、洋介による雪穂買春の事実に気付きませんが、その後宮崎勤が逮捕される出来事があり(1989年)、篠塚一成から川島江利子レイプ事件の話を聞いて(1992年)、ようやく雪穂自身が大人による買春やレイプの被害者だったことに気付きます。ここでも、現実の日本社会で起こった出来事が話にリアリティを与えることに貢献していますし、それどころか笹垣が事件の全貌を理解する上で重要な役割を果たしています。
作者は想像の産物である小説を現実とリンクさせることによって得られる効果を理解した上で、意識的にこの手法を用いているものと思われます。そしてそれは成功していると思いました。
この小説は、今枝直巳の活躍に焦点が当てられている第十章を除いて、全ての章で亮司と雪穂が犯す犯罪が描かれています。今枝の死が一つのきっかけとなって、笹垣と篠塚一成がつながり、笹垣と栗原典子がつながります。笹垣は一成の言葉によって亮司の父親殺害の動機に気付き、栗原典子と会うことによって亮司の一成に対する不正(ハッキングによる篠塚薬品の社内情報の漏洩)を知り、それを康晴に報告する過程で偶然亮司による松浦殺害の物的証拠を発見します。
無駄な人物や無駄な場面というものが存在せず、全てが完璧に計算されて物語が組み立てられています。
何かに憑りつかれたように犯罪を繰り返す二人を、笹垣は幸運に恵まれつつも執念で追い詰め、亮司の(おそらく)自決によってこの悲劇は終止符を打たれます。
達成感や喜びよりも、読者は一種の空虚感、呆然とした気持ちに支配され、子供の頃の二人を飲み込んだ暗黒の底知れない深さと冷たさに同情の感情さえ抱くでしょう。
叙事詩的な膨大な時間の流れとあまりにも緻密な構成、二人を見舞った悲劇的な運命の救いのなさ、徹底した抑制的表現、読後の余韻の大きさ、それらに読者は圧倒され、打ちのめされます。
質の高い大作を読む醍醐味を十分に味わわせてくれる作品でした。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.467:
(5pt)

素晴らしい

ページ数は多いが、引き込まれはまっていく。各所に置かれた謎解きをじわじわ回収していく構成と人物像の重厚な作りこみで飽きずに読める。最後まで二人のつながりが分からないところが消化不良か。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.466:
(5pt)

令和になった今こそもう一度書いて欲しい

何度読んだかわからない傑作
昭和〜平成の時代背景をバックに
1本の物語を紡いでいます

短編の繋ぎ合わせは東野圭吾の
真骨頂だと思わされますね
中身についてはもはや詳しいレビューなく
皆様が語り尽くしてくれています

白夜行 幻夜 と続いて平成という時代を
纏めあげてくれる続編が読みたい
コーヒーを飲みながらゆっくり待ちます
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.465:
(4pt)

不在票

書籍のサイズが大きい為、ポスト便不可な点が残念でした。
内容は素晴らしく、かなり厚いのですがイッキに読めました。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.464:
(5pt)

傑作

東野圭吾さんはほとんど読破してますが、改めて白夜行は傑作だなと感じます。
何回も読めますね。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.463:
(5pt)

読みやすい!

長編なのに最後まで一言一句がワクワクさせる小説でした。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.462:
(4pt)

東野圭吾 初体験

読書好きにもかかわらず東野圭吾は読んでいませんでした。あまりに人気なので軽いものだろうと高をくくっていたのですが、食わず嫌いはいけません。

皆さん同様、本の分厚さにもかかわらず、また並行して三冊読んでいたのにお正月に三日で読み終わりました。

場面や登場人物が次々と変わっていくので名前や状況を覚えられるか不安になりましたが、兎に角文章がうまく引き込まれます。

所々ヒントらしきものが出てくるので勝手に推理してそれが当たりだろうと思わせつつ最後まで教えてくれないもどかしさで、気が付くと最後まで読んでいました。

文章のうまい人は何よりも女性の生々しい魅力を書くのがうまいですね。同性ながらこんな女性がいたら惹きつけられると思いました。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.461:
(4pt)

人間とはここまで悪になれるのか

ラストすべてがつながった時感動で胸が震えました
小説の醍醐味を味わえます
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.460:
(5pt)

生きる、ということを考えさせられるストーリー

2008年に出合いました。若くしてレールを外れた人生を生きていた自分に、桐原亮二の強さが眩しかった。たとえ日の目を浴びることなく、世の中に引け目を持って生きるマイノリティでも孤独でも、強く生きる姿。いつか自分にも雪穂のような素敵な愛おしいパートナーができたら、どんなに幸せだろうかという思いで読んでいました。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399

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