■スポンサードリンク
秘密
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
秘密の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全480件 201~220 11/24ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
実際にこんな楽しい二重人格者が現れたら自分はどうなってしまうのだろうと考えながらも夫婦の楽しい生活が心地よい。結末も子供が親になりきるまさに秘密の題名にふさわしい。一般文学302作品目の感想。2010/11/27 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み終わった翌日も余韻に浸っています。自分の身に起こったら(起こるわけないのですが)、自分はどうするだろうとか、どう感じるだろうとか考えてしまいます。結末は、評価は人それぞれですが、私はあれが直子の愛なのだと思います。あと、せっかく藻奈美の体が生きている以上、直子の心を持った藻奈美ではなく、藻奈美そのものとしての人生を歩むというのが、藻奈美のためにもなるのかなという気もしました。とにかく、感動に打ち震えるばかりで、絶対お勧めの一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
(ちょっとネタバレです)まず言えることは、「語らぬ」直子の心情・行動は永遠の謎であり、だからこそここでもこれだけいろんな解釈があるのだということ、おそらくこのことは作者が狙っていたことで、すなわちそれが本作品の最も秀逸な点だと言うことです。でもそんなことよりも、もう辛くて辛くて、胸が苦しくて、40過ぎのおっさんだというのに読後1週間ぐらい業務中もこのことを考えてしまい、仕事が全然進みませんでした。僕は、Humanな作者であるから、直子も心で泣きながらその選択をしたんだと思いたいです。みんなちょっと忘れてるけど、一方で実は永遠に娘を失っていた悲しさも、もしこの続きがあるのなら計り知れないぐらい大きかったはずです。今まであまり家族をもつことに大きな憧れ、羨望感、逆に一人でいることの孤独感を感じたことはなかったですが、家族っていいなあ、事件が起きる前の杉田家みたいな家庭が羨ましいなあ、と思いました。ドラマ版では、平介がさらにオトナで、こっちはこっちでまた泣けます。自分としては、生きてても今後こんなすごい作品に出合うかな、ぐらいのものでした。音楽も、芝居も、絵も、小説も…芸術っていいですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前半はありきたりなサイエンスフィクションですが、後半は読者を強力に惹き付ける展開でした。妻側の意思が表現されていないため、それをどう解釈するかで読後感が変わります。読後に色々と考えましたが、夫平介が幸せになるために妻は何を選択すべきであったのか?と考えた時、小説に所々出てくる妻直子の行動の理由がよく理解できました(特に古い指輪を永遠に持ち続ける理由)。不完全な妻が存在することより完全な娘が存在することの方が夫は幸せなのではないかと....。非常に切ない読後感ですが、アメリカ映画のように最後は全てが辻褄良くまとまるといった物語ではないところが気に入りました。作者の高い力量を感じた作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
深い作品でした!読んでいくうちに、登場人物の想いがからみあって、怖くなったけど、ラストでは愛情の深さに感動して終われました。表紙のくまの人形が意外にラストでいい存在を出すのがまたおもしろかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いまさらながらドラマ化の潮流に乗って、東野圭吾さんの出世作にしてベストセラーの「秘密」を読みましたよ。 これはミステリーというよりファンタジー。娘の肉体に妻の魂が入ってしまうというオカルトとか、ファンタジー的な設定を基礎にしているので「空想のお話しですよ」的に甘酸っぱくごまかされますが、なんというか「もの凄く倒錯的な性衝動」が随所に溢れていて、それでいて作品はそれを素直に認めようとしないのでイライラしながら、気色の悪い読後感を得ました。 このイライラがベストセラーとなったインパクトなのでしょう。最後まで「それなんてエロゲ?」な設定を目の前にチラチラさせて、それでいて一度も「性的に結ばれる」という結論を隠し続ける紳士淑女向けの展開に、キショク悪い偽善感、を感じながら悶々としています。 気になる主人公達の性的衝動(1)娘の小学校の若い女教師に平介さん萌える 「それどこのロマンポルノ(古っ)」ぐらいの設定ですよね。ありがちです。 年の頃なら20代後半とか30代前半とか、40前後の男なら「ど真ん中」の好物。当然、平介さんも萌える。 「彼女が好きになった」と直子さんに告白するシーンもありますが、当時の感情は「恋愛」というより「欲情」。女教師のショートパンツ体操服姿に萌えたり、グラビアヌードに彼女の顔をだぶらせて自慰行為するなど、実に判りやすい。恋情というより欲情でしょ。これは。男なら日々誰にでもある衝動。しかも平介さんは貴重な初動タイミングを外してしまう(苦笑)。ダメダメです。(2)17歳男子高校生との恋愛関係にハマる38歳人妻 連続して読み続けるのがいちばんしんどかったのが、相馬先輩とのエピソード。知らないうちに平介も10代男子のような稚拙ストーカー行動に追い込まれているのが、妙に感情移入できてきつかった。 学校の中という小世界人間関係で、事実上の夫婦(つきあっているカップル的な意味で)として公認らしい相馬先輩と38歳人妻の直子さん(外見は16歳)。夫にナイショの甘えた声の長電話に始まり(作品発表当時はいまほどケータイ電話が普及していなかったのね)、学園祭キャンプファイアーの2S目撃シーンは、人ごと(笑)ながら「恋人を寝取られた感」いっぱいの心境になりましたわ。 クリスマスイブに夕方から待ち合わせる高校生カップル。女の子は女友達(+彼女の母親も共犯予定)にアリバイを頼み、逢い引きする。この女同士で通じる「みんなで応援してるから、親に内緒で逢っちゃえ!やっちゃえ!」。あるあるあるのスクールラブ。 まぁ、良識ある高校生ならいきなり「その日のウチに最後まで」はないにしても「今夜はファーストキッス」ぐらいは、目標設定の範囲内でしょう。 中年男の平介さんは当然、それ以上の心配もしてしまうわけで、禁断の「掟破り」に出て阻止するのは致し方ないところ。 この娘(モナミ)が女子高生になった頃から「それなんてエロゲ?」的な倒錯した性衝動が出てきます。TVドラマ的にもこの辺が一番美味しいんでしょうね。(3)16歳娘の肉体を持った妻に欲情する中年男はあかんの? 作品中で唯一、娘に手を出そうとする瞬間が訪れますよね。ススキノの娼婦相手に全く役立たずだった平介さんですが、若くなった直子さんの二の腕に触れて「瞬く間に彼の陰茎は勃起していた」(原文引用)。 はい、十分ですよね。素質あります。それが普通です。ここで一気に倒錯関係まで行くとエロゲ。自制するのが感動小説(苦笑)。この中途半端に無理矢理な倫理観が実にしんどい、気色悪い。 想うに。ここで夫婦関係(性的な意味で)を復活させたら、それはそれで案外幸せだったカモね。クライマックスの悲劇も到着しなかったパラレルワールドです。 正直、そういう「秘密の夫婦」でもいいと、個人的には思いましたよ。(4)義理の息子と38歳義母の夫婦 ラストへの伏線となったモナミ意識の復活を、平介さんが「いつもと違う」と感じたとする描写が「(騙された)彼の心理描写」のではなく、「文中解説」的に書かれているのが実にあざとい。こういう風に「崩壊した伏線」に読者はことごとく騙されたのですが。 作品の「え?全部、劇中劇だったの?」は夢オチと同レベルです。 彼女は38歳の人妻で、本来なら「義母」の立場なのです。最後は若い文也君の嫁になるわけです。これぞ「それなんて禁断系熟女AV」設定の完成です。 話は結婚式前で終わるのですが、熟女フェチにはたまらない「38歳義母の初夜(しかも肉体は20代)」という珠玉の熟女AV続編が可能な設定ですね。そういうモヤモヤを残して話が終わってしまいます。個人的にはコッチの続き(新婚生活)が観たいな。 この話ってやっぱり「平介さんの寝取られ物語」ですよね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
普通の夫婦ならどうなるかな。相馬との交際を制限で平介との夫婦関係に対して見方が変わったと思う。ぽたぽたと涙が落ち始めた(忘れてないわよ)いや、忘れている・・・・・驚いた時の発言は本音がでるのてはないのか、裏切っていないならもっと言い方があるはず。この発言は若い女の子がする態度のように思える。藻奈美の脳と若い体をもらい平介との関係・見方が変わった・・直子は良く考え込んでいた、(ただ、どうしていいかわからなくて途方に暮れてるだけ)精神年齢40歳直子は答えが・・・(あれ、しょうか)平介に体をあげる時、平介とは何年もしている子供まで産んだ直子が(わたし、初めてだから)など言わないと思う本当に愛しているならやめるときもっと言い方あると思うし世の中にはセックスできない夫婦をいるのだから他の方法を二人で考えると思う。平介を追い詰める方法なのか・・・・直子は平介に対して主導権を持っていると思うし平介の幸せになるようにな行動をしたことがないと思う。それに対して幸せを思って、平介は苦しめて悪かったといって藻奈美として生きていくことを認めた。直子はすぐ本当の藻奈美だして半年後には直子を消した、平介の幸せをのぞむなら直美は消さないと思う、三人でいたほうが楽しいと思う平介も望んでいた。平介の気に入った根岸文也と結婚したと指輪は、平介に対しての謝罪・愛 ?指輪が直美のだ解ったのは偶然だ時計を修理に行かなかったなら解らなかった、店主にも口止めしているし店の人も何年いるか今日結婚式だから話がでたので、平介は指輪のことは知らすに藻奈美を嫁やることになる、直美が手に入れたもの、11歳から25歳まで扶養・医学校の学費・2回目の若い違う自由な人生ひどい妻だと思う、平介とは離婚すれば良かったのに、離婚したら家と高額な学費が無いかも医師になるくない脳がある直子は平介がどんな行動と人生をおくのか解るはず。藻奈美を嫁にだしてからの平介は消えた直子を妻と思って生きていくと思う。秘密は直子が悪い妻か良い妻かは直子自身のみが知る秘密なのか秘密は直子が生きている事かな(夫婦は嫌いなれば他人だから)直美が藻奈美になった時から、結婚の契約は破綻していだと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
直子は何度となく平介に求めていますが、平介は最後まで手を出さず。心だけじゃだめなんです。直子と一線を越えていたら、あのなんともいえないラストもないのだけれど。私が直子でも同じ選択をします。きっと。すべては平ちゃんが導いたラストだと思います。男性のレビューは救いがないというものが多いですが、一主婦の私としては、素晴らしい作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み終えてショックだった。自分に置き換えて考えると、自分だったら我慢できない。「本当にそういうことか??」と何度かラストを読み返した。やはり、そういうことのようだ。そうだとしたら、趣味が悪いなあと思いつつ、それがあの夫婦にとって良かったんだろうと自分を納得させつつ、趣味が悪いなあと改めて叫ぶ。映画『同級生』のように笑える結末が良かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昨日ドラマを見終えて、あまりの衝撃に呆然となってしまった。そして、その後どうしても原作も読みたくなり昨日注文してしまった。だから、ドラマを見た感想ということで、本を読んでの感想はまた別物になるかもしれないことを断っておきたい。梶川によって、”自分が愛する者にとって幸せな道を選ぶ”ことが本当の愛だと気付いた平介は、初めて藻奈美に対して、心から詫びることになる。そして、平介の気持ちに気付いた直子は、藻奈美として生きていくことを決意したのだと思う。ではなぜ、この後直子が消えていくような芝居をしたのか?直子がずるい女なら、このまま藻奈美を演じて生きていくだけで良かったはず(もちろん、それでは小説は成り立たないとは思うが)。なぜわざわざ直子が消えていく芝居をしたのかと言えば、それは平介を苦しませないための直子の愛に他ならない、と思う。藻奈美を演じているだけでは、やはり平介は直子として藻奈美のことを見てしまうからである。それを断ち切って平介を苦しみから救うためには、ああするしか無かったような気がする。それでは、なぜ平介を残して結婚したのか?平介は心から藻奈美と信じて暮らしているが、直子は一人で苦しんでいる。本当に平介を愛しているのであれば、直子一人が苦しんででも平介に添い遂げるという選択肢もあったかもしれない。それが、平介に対してのみの直子一人の決断で済むのであれば。直子が藻奈美にとっての本当の幸せは何なのか?と考えると、平介と一生生きることが本当の幸せなのか分からなくなってくる。娘が嫁ぐことが親としての平介や直子にとっても、藻奈美にとっても本当の幸せだと、直子は信じたのだと思うのである。それでは、なぜ平介との結婚指輪を使ったか?それは、やはり平介への愛がそうさせたのだと、信じたい。平介がその指輪で直子が今でも藻奈美の体に生き続けていることを知ってしまうかもしれないと、当然直子は考えたと思う。しかし、それだけならば家の近くの顔見知りの店で指輪を直すはずが無い。やはり、平介を騙していることへの後ろめたさや、苦しみから、平介に気付いて欲しいと心の底では願っていたのかもしれない。小説では、25歳の藻奈美が30?年間本当にありがとうございました、と結婚生活を含めて平介に感謝するセリフがあると誰かのコメントで読んだ。ならば、この指輪は、直子が確信犯ということになる。平介を最後まで騙し通す方が本当の愛なのかもしれない。だが、平介を本当に愛していたからこそ、すべてを打ち明けたのだと、俺は信じたい。小説ではどう描かれているか分からないが、直子が藻奈美の体に生き続けているかもしれないと気付いた平介が結婚式場の藻奈美の控え室に駆け込むシーンがある。「お前は俺を騙していたのか!?」と怒鳴りそうな勢いで血相を変えて部屋に駆け込んだ平介であったが、藻奈美のウェディングドレス姿を見て涙ぐんでしまい、何も言えなくなってしまう。その姿は、やはり娘の幸せを願う父親に他ならない。心の底から娘の幸せを願うなら、心が直子であっても、他に選択肢が無いではないか?そして、ドラマでは、フィアンセを一度本気で殴るが、小説では、2度殴ることになっているらしい。もちろん、一度目は事故で直子を奪われたことに対して、そして二度目は、結婚でもう一度「直子」を奪われることに対して、である。直子を、藻奈美を本当に愛していたから、平介は、直子と別れて、藻奈美を嫁がせる決意をした瞬間であると思う。本当に心の底から愛していれば、別れるという選択肢もありうると思うぞ。添い遂げなかった直子を悪者にしているレビューが多いが、それこそ都合のよい女性像を押し付ける男のエゴではないか?と思った。早く小説が読みたい。また、どのように考え方が変わるか、楽しみだ。映画もあるらしいが、ヒロスエが主人公ということで印象は悪かったが、意外にも評価は高いようである。今度是非レンタルしてみようと思う。最後に繰り返すが、梶川によって、”自分が愛する者にとって幸せな道を選ぶ”ことが本当の愛だと平介は気付いた。そして、平介のこの気持ちに気付いた直子は、藻奈美として生きていくことを決意した。藻奈美として生きていくなら、平介にとっての幸せな道は藻奈美の結婚しかない。直子も苦しかったのだと思う。この物語は、純愛の物語である。それは、指輪で平介が直子の本当の気持ちに最後に気付くことで究極の愛に昇華している。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
性別、年齢、家庭環境などで解釈の仕方が違ってくると思う作品。 主人公目線で書かれているので直子の気持ちの解釈が様々にできる。 私は主人公目線である為か、最初は主人公の気持ちが強く感じられたが、だんだんと直子の気持ちがわかり、なんとも辛い気持ちになった。 娘の体を手にし、ここからどう生きるか考えなければならない。妻として生きようと体をあずけようとしても、だめだと言われる。娘になりきって生きようとしても、どうしてそんなことをするのだと言われる。どうしたらいいのか途方にくれる。 主人公目線からしたら直子の気持ちが読めなくて辛い、が直子は一生懸命考えたのである。 どれがいい決断か。 娘のふりをしていても平介は辛い。けれど妻にもなれない。そんなの自分だって辛い。 平介が直子の幸せを考え、もなみと暮らすと決めたとき、直子ももうもなみになると決めることしかできなかったのだ。それはもなみの為でもあり平介の為でもあり自分の為でもある愛している者の為に騙し続ける‥。1番辛いのは直子である。正直、本当にもなみがかえってきてくれていたのならそれがよかったけれど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず、意見にヘイスケだけがかわいそうという意見が結構あることに驚きましたこのふたり、お互い死ぬほど苦しいはず夫婦愛の究極の形ではないかなと思いましたヘイスケは失う、直子は失うだけじゃない一人ぽっちで秘密を持つ苦しさって半端ないいつかどこかで知ってほしい、と心のどこかで願うと思う東野さんは百夜行などしかり、はっきりとした心情の吐露がなくとも複雑な人間感情の描写をされる方だと思います。なので、そもそも「始終身勝手なだけの妻、直子」っていう薄っぺらい人物なんて書かないと思います。敢えて気持ちを吐露する主人公に直子をすえなかったことで、女性の持つある意味強さや潔さ、静かにつらさに耐えるところ、秘密めいた感じを余計に上手く表現出来ていたと思います男の人はなんだかんだと単純だったり少年のようだったりもありますからヘイスケを主人公目線で語ることは素直に心情の吐露で哀愁や葛藤、哀しさを表現するのに適していたと思います描きたかったのは「夫婦の愛」(+親子の愛、周囲のさまざまな愛)でしょう加害者の関係者とうんぬん、娘とのうんぬんはないよね;とは思いましたが、自分は秀逸だなぁと感嘆しましたとりあえずガンっとパンチがある作品です切ないので気持ち健康なときに読まれた方がいいかも・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ドラマしか見ていないのにレビュー書いちゃってごめんなさい!実は「もなみ」はやっぱり戻ってきていて、最後は単なる「平介の勘違い」なのでは?だって、母子で手紙のやり取り、してましたもん!その時に「直子」は「もなみ」に「指輪」のことも伝えていたのでは?本当はどうかなんて、もちろんわかりませんけれども、そう考えた方が、僕は心が穏やかになるので、そう考えておくことにします…☆ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最後の最後は、自分自身のエゴが勝つ、自分が結局一番大事、という人の弱さをこれでもかというくらいむきだしにする作家さんだなあと思う。白夜行と、秘密だけしか読んだ事ないのだけれど。後味の悪さ、をいかに描くか、で定評のあるミヒャエル・ハネケ監督を、部分的に、彷彿とさせます。(←映画監督)いつも気分をマックスに悪くさせられる。そして作家のねらいはそこ。ならばこの作家さんは満点だと思う。不幸で満ちているけど、作家のねらいがそこであるならば。旦那への愛憎、の意味で、指輪の策略をしてる。知らしめることによって味わえる直子の優越感、そしてその上で旦那の気持ちをぶったぎる。旦那はこの先苦しいだけだけど、直子は関係ないと割り切りたいこその秘密。積み上げてきたもの(信頼や愛)を、ほんのかけら持ち合わせている自分のエゴで、たった一瞬でぶっ壊す。直子の心情がよく解る。愛するが故、なのか、憎しみ、なのか、破壊したくなる、しかも一番傷つく方法で。なんかとてもよく解る。離婚問題から沸き起こる感情によく似ているような気がする。関係がない。私は私。貴方が不幸になろうが関係がない。だって誰しも自分が大事だから。秘密を一人で持つことで、自分の存在が無かったことになりたくない直子の自己顕示欲が顔をみせ、自分を間違いなく愛してくれている旦那を、一番の不幸へと貶めた。彼女はただ黙ってられなかっただけ。秘密って、誰かと共有したいものだから。誰かが知ってくれているからこそ、秘密は成り立つんだと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東野さんの本は、最後にどんでん返しがあったり、意表を突いた展開があります。そこが魅力です。あまりのおもしろさ故か、「これだけは言いたい!」とばかりに、ネタばれしているレビューがかなり見受けられます。知ってしまって読んでは、本を読む楽しさが半減してしまいます。TV、映画等で内容を知っている方はいいのですが、そうでない方は、読後、みんなはどんな感想を持っているのか調べるために見るのがよいと思います。最後に、この本はとてもおもしろいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今更ですが、東野圭吾の小説を読むのはこれがはじめてです。ドラマの続きが気になって読んでしまいました。賛否両論のレビューが連なっていますが、私は最後に泣いてしまいました。信じられない状況に向き合って向き合って向き合った結果、そしてお互いを思いやった結果の末の結末だったと思いました。私にとってこの結末は、なるほどな、という感じ。もしこういう感じのストーリーを他にも書いているのなら、ぜひ読みたいですね。ただ、文章ひとつひとつが素敵だな、言葉の選び方が素敵だな、というような感じはここからは受けませんでした。物語のテンポや進み方とか読みやすさはいい感じ。マンガを読んでいるようなスピード感だったので、TVや映画で映像化されるのもわかるな〜という感じがしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初は、人格が入れ替わる何度か読んだ話と同じ様なものだろうと思っていたのですが、これが読み進むうちにどんどん引き込まれて行きました。 それは、一つには主人公平介の視点で見せられる光景や彼の心情にどんどんのめり込んでしまったと言うことでもあります。 又、一方でこの異常な事態を二人がどう解決して行くのだろうと言う強い興味でもあります。 作者の上手さは、平介の目から直子の心を上手く隠しながら、しかも感動的な見事な結末に持って行っているところにあります。 その結末に至るまでの二人の苦悩に共感しながら、二人の決断に感涙さえします。 それは、二人だけのまさに「秘密」であり、誰にも明かす事の出来ない苦悩です。 作者は、勿論この事故の被害者について、詳細にその苦しみを描いて行くのですが、逆に、加害者の家族の苦しみも描いて行きます。 しかも、その加害者の言葉がきっかけとなって、主人公たちの決断に導きます。 この辺りにも、話の展開の上手さを感じます。 直子の決断、それを知る平介の涙。 「自分が愛する者にとって幸せな道を選ぶ」 この言葉が、胸に響きます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルの真意を最後の最後で読者に理解させるとは…せつな過ぎてしばらくヘコみました | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現実的には、ありえない設定ですが、この本で述べているのはそんな非現実を超えた所に存在する、主人公と直子の愛情、そして二人の藻奈美への想いです。最後の秘密も凄かったですが、個人的には、直子が消える、山下公園のシーンが一番好きです。(まぁ、私はそういう世代の人間です(笑))この作品は男性が主人公で、男性側から見た小説ですが、小説を読んだ私の妻と話をしたら、やっぱり全然、感じるポイントが違ってて、面白かったです。文体は大変読みやすく、特に引っかかりも無く、さらりと読めるので、妻や恋人、家族と、この本を通じて、ちょっとした本音や価値観を知るのも面白いのではないかと思います。間違いなく、お勧めの一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正直を申し上げて、テレビドラマの影響で購入しました。ドラマは途中ですが、先に読んでしまいました。私は主人公と同じ年の既婚者です。子供はいませんが、この物語はある夫婦の生き方を描き、読者に問いかける秀作だと読んで思いました。主観ですが、一番の犠牲者でかつ過酷な決断をしたのは、平介ではなく直子だと思います。本音をいえば、直子ではなく本当に藻奈美に戻っていてほしかったです。ですが、平介が彼女の姿をラストシーンでみて直子と判断したのですから間違いないのでしょう。山下公園から結婚式までの長い間、直子は藻奈美の中でどのような心情でいたのかと考えると夫に対する深い愛がなければできることではありません。恐らくラストで直子は平介が気付いたこともわかってしまっているのではないでしょうか。平介もそれを共有し、そのうえで最後の藻奈美(直子)の新郎との会話があり、直子と共に「秘密」を貫く平介の決意が感じられました。辛い選択ですが、私は2人の選択が最良と思います。願わくば、平介が知らずにいてくれたら救いがあったかもしれません。男性は脆いと書いたら女性に失礼でしょうか。しかし、直子は藻奈美として次の人生へ進み、平介は直子が消えた山下公園から変わっていないことがまんざらでもないかと思います。読後、放心状態になりました。深い夫婦愛があればこその別離が描かれた作品です。普通の幸せがいかにありがたいものか感じることのできる推薦作品です。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!