(短編集)

蠅の帝国: 軍医たちの黙示録

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評判

蠅の帝国: 軍医たちの黙示録の評価:

4.07/5点 レビュー 27件。 B ランク

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平均点4.07pt

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全38件 21〜38 2/2ページ
No.18
(3pt)

普通の本屋さんにはないので

アマゾンだと、本屋さんで探す手間等がなく読みたい本がすぐ買えるので便利です。
蠅の帝国: 軍医たちの黙示録 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蠅の帝国: 軍医たちの黙示録 (新潮文庫)より
4101288240
No.17
(3pt)

普通の本屋さんにはないので

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蝿の帝国―軍医たちの黙示録 Amazon書評・レビュー: 蝿の帝国―軍医たちの黙示録より
4103314192
No.16
(5pt)

メチャクチャ面白い!日本版「M*A*S*H」と言っていい。

本書は、小生のようなミリヲタにはこたえられない大傑作です。ディテールが素晴らしい。
あとがきで、昔作者は「B29の戦隊が急降下で絨毯爆撃」と書いたりするくらい無知だったと告白していましたが、それからものすごい勉強をされたのでしょう、すごくしっかりした考証で「軍医」たちの世界を構築してみせてくれます。

そして、全体のトーンも素晴らしい。「お医者さん」の先輩である軍医たちへの尊崇の念がしみじみと感じられます。
一人称で事実を淡々と述べるタイプの、本来の意味でのハードボイルドな文体も美しい。

補給の絶えた最前線、大陸からの悲惨な引き揚げでの悲惨な話、ばかりではありません。徴兵検査を担当した若い軍医の視点、満洲の都市部の兵站病院で患者劇団を作った話、など、楽しく笑えます。あの名作戦争コメディ「マッシュ」顔負けのドライな明るさがあります。

あなたがミリヲタだったら、本書を読まずに死ぬと後悔しますよ。
普通の読書好きの人にも薦めたい。本当に良い作品、読後感の充実する作品を読みたいなら、本書はうってつけ。
森鴎外に始まる、モノを書く医者の系譜があると思いますが、箒木蓬生は一等星のひとつだと思います。

ただし、タイトルは変ですね。「帝国」はなんかピンと来ない。「黙示録」も意味ちがうでしょ。本来の黙示録は「鼠が一匹、龍が一匹」とか変な暗喩で語ることですよね。まさか「地獄の黙示録」にひっかけた?
この素晴らしい作品にふさわしいタイトルをつけてもらいたかったです。
イーストウッドに映画化してもらいたいな−。いや日本の監督にこそふさわしいか。
蠅の帝国: 軍医たちの黙示録 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蠅の帝国: 軍医たちの黙示録 (新潮文庫)より
4101288240
No.15
(5pt)

深い読後感

今は聞くことの少ない戦争体験の数々・・・特に、冷静、客観的な見方も出来る軍医の記録を、このような形でまとめ、読みやすくして残してもらえたことに感謝したい。悲惨な話から少し心温まるエピソードなど、さまざまな話が語られるが、全編に、この作者らしいヒューマニズムが溢れる。子や孫の世代に、このような体験をして欲しくないという、作者の痛切な祈りが聞こえてくるようで、読後感は圧倒的に深い。大震災の記憶を忘れ、時代の雰囲気が怪しくなりつつある今、若い世代にとっては手に取りにくいタイプの本かもしれないが、是非読んで欲しい。
蝿の帝国―軍医たちの黙示録 Amazon書評・レビュー: 蝿の帝国―軍医たちの黙示録より
4103314192
No.14
(4pt)

生々しい描写に感心

戦争中の軍医の働きぶりが、リアルに再現されている。ただ悲惨な描写ではなく、文学的香りを感じる書き方が気に入った。
蠅の帝国: 軍医たちの黙示録 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蠅の帝国: 軍医たちの黙示録 (新潮文庫)より
4101288240
No.13
(5pt)

小説?ノンフィクション?

これは小説なのだろうか?確かに「日本医療小説大賞」を受賞していることからも形の上では小説なのだろう。しかし、実際は15名の軍医あるいは戦時医師だった人が書いた短い手記をベースに他の多数の手記や資料、それに作家としての想像力で補うことによって、各人の体験を15編の短編に再構成したもので、そういう意味ではノンフィクションといって良いのではないか(巻末に参考資料として挙げられた手記の一つが載った雑誌を図書館で見つけたが、元の手記は非常に短いものではあるものの、プロットはかなり忠実に取り入れてあることが確認できた)。

 とにかく、一人称で語られる話の一つ一つに非常なリアリティを感じた。それぞれの体験に対する意見、感情なども手記を書いた体験者自身の生の声を忠実に取り上げていると思われ、小説的脚色などはかなり排されている印象を受けた。個人的には、以前から興味のあった樺太(現サハリン)の戦後の状況について記した「樺太(サガレン)」の1編が特に印象に残ったが、それ以外のいずれの話も興味深く読めた。実際の戦場や原爆投下後の広島、東京大空襲、沖縄戦などを取り上げた話では勿論凄惨な場面も多数出てくるのだが、戦争の悲惨さを強調するというだけではなく、「徴兵検査」等かなり異色の手記も取り上げてあり、作者は医師の視点から見たありのままの戦争(および戦争直後)の姿を読者に提示したかったのではないかと思われた。

 元になった手記は、いずれも多くの人が手に取れるような雑誌に載ったものではなく、今後は忘れ去られていくのみであったであろう。それらの中から、限られた数ではあっても、作者の手によって15の貴重な体験談がより多くの人の目に触れる形で復活した意義は大きい。戦争の記憶が急速に風化していく中で、出来るだけ多くの人に手にとってもらいたいと思った。
蠅の帝国: 軍医たちの黙示録 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蠅の帝国: 軍医たちの黙示録 (新潮文庫)より
4101288240
No.12
(2pt)

黙示録?ちょと違うかな

ほとんどの人わ戦争映画等でしか知識のない軍医、敵弾飛び交う前線で倒れた兵士の体から弾頭を取り出したり縫合したり、この本わその様なイメージの内容でわありません。軍医が最前線に居てわ体が幾つあっても同胞を助けることが出来ませんからね、その代わりに衛生兵(通称・赤チン)が簡単な手当てをしていたみたいです、それも末期になると軍医同様医薬品欠乏戦闘激化の為消滅して行った。私の父、祖父もそれぞれ中国大陸で終戦をむかえ武装解除を受けましたので幼い頃から良くも悪くも現代の常識でわ考えられないような想像を絶する戦時体験談を昔話のように聞かされました、親から聞いた話だけでも一冊の本が書ける内容なのにたぶんこの作者達も本当の本当わ書いていないという点が歯がゆいと言うかマイナスポイントです。
全15話、あまり血なまぐさい描写でないみたいなので夜就寝前に1話ずつ読みました、女性でも抵抗なく読める回顧録です。もし日本が又戦争になったら現代でも病気や事故でも満足な対応わ望めず自分で何とかして下さいでしょう。
戦争反対 先人達の願いである永久平和を望む方に。
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4103314192
No.11
(5pt)

医学生・医師15人が残した「戦争」の手記

本書後書きによれば、日中戦争から太平洋戦争に至るまでの間、若い医学生や医師は「ほとんど根こそぎ」軍医またはそれに準じる境遇に置かれたらしい。国内あるいは外地、病院あるいは戦場・被災地を問わず、彼らは戦闘に加わることこそほとんどなかった半面、死傷した将兵や市民に対する治療と死亡後の措置等に奔走したという。

 似たような話が一つもない15編からなる本作は、戦前・戦中・戦後を生き抜いた彼ら15人の医学生・医師の「手記」等を素材にした、まるで中短編ノンフィクション集とでもいうべき作品集。原爆投下直後の広島、ソ連軍の突然の侵攻に直面した満州や樺太、軍民ともにもぐらと化して転戦した沖縄など、語り手である15人の「私」がそれぞれ人命を守り、救うという職業上の使命に邁進した模様が、冷静で客観的なタッチでどこまでも具体的に描かれている(中には、徴兵検査の担当医や馬術好きの軍医なども出てくるが)。みごとなものだ、と感じ入った。
蠅の帝国: 軍医たちの黙示録 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蠅の帝国: 軍医たちの黙示録 (新潮文庫)より
4101288240
No.10
(4pt)

医療従事者の必読書

太平洋戦争に従軍した軍医や候補生達を主人公とする短編集。戦闘員を描く
戦記は数多いが軍医の従軍記は珍しい。それも医師が著したものとなれば稀有
の作品といえよう。

本著作には司馬遼太郎の饒舌さや吉村明の緻密さはないが、15人の「私」が
それぞれの戦争体験を淡々と語り継いでゆくことでじわりとした迫真力が出て
いる。

徴兵検査の医官の生活を描いた「徴兵検査」。馬好きな軍医とその軍隊生活を
題材にする「軍馬」。沖縄戦で塹壕堀りと負傷者の世話に明け暮れる「土龍」。
原住民虐待の罪に問われ間一髪で死刑を免れる「戦犯」等。悲惨な体験記ばかり
と思いきや平和で牧歌的な短編もあって、15の異なる体験が戦争の様々な
側面を描き出し飽きずに読むことができる。

その中の一編「軍医候補生」では、指導教官が生徒を次の言葉で送り出す。

「どうか諸君、健康に注意し給え。決して病死してはいかん。戦死もしては
ならん・・・・諸君は軍医だ。最後まで生き抜いて傷病兵の手当てをし、不幸
にも戦死した将兵については、その骨を拾い、名簿を持って、生還してくれ。
そしてもし、諸君が軍医でなくなったときは、今度は国民の健康を守る医師
として、全力を尽くしてくれ給え」

戦時下、軍医(医者)は将兵(国民)の生命を預かる職業人として、極限状態
でも誇りと使命感そして次世代への希望を持ち続けたのだ。そしてそれが
まさに彼らにとって戦争を生き抜く原動力となっていたことが感慨深い。

その心情は医者でなければ真に共感し得ないはずである。
医者でない私は評価を星四つとしたが、現代の医療従事者にとっては間違い
なく必読の黙示録である。
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4101288240
No.9
(4pt)

目の付けどころ。

軍医という存在に注目して、丹念に調査していただいたノンフィクションです。
蝿の帝国―軍医たちの黙示録 Amazon書評・レビュー: 蝿の帝国―軍医たちの黙示録より
4103314192
No.8
(3pt)

様々な戦場での軍医の生きざまをドキュメントタッチで編集

帚木蓬生の作品としては、どちらかと言えばドキュメントよりこれまでにある医学・医療を題材とする小説群の方を好みます。
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4103314192
No.7
(5pt)

読後感

大変適切に送って頂き、満足しました。時間がなく、読み始めるまでにじかんがかかりましたが。
蝿の帝国―軍医たちの黙示録 Amazon書評・レビュー: 蝿の帝国―軍医たちの黙示録より
4103314192
No.6
(5pt)

知らなかった戦中戦後史

軍医は戦争中は比較的恵まれている。彼らの本当の辛酸は戦後から。一読をお勧めする。
最初は内部被曝を取り上げている。あとは、南方、満州の話など。

目から鱗がおちる戦中、戦後史がそこにある。

医師会がこの本を第一回医療小説大賞 に選んだのには深い理由がありそうだ
蠅の帝国: 軍医たちの黙示録 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 蠅の帝国: 軍医たちの黙示録 (新潮文庫)より
4101288240
No.5
(5pt)

知らなかった戦中戦後史

軍医は戦争中は比較的恵まれている。彼らの本当の辛酸は戦後から。一読をお勧めする。
最初は内部被曝を取り上げている。あとは、南方、満州の話など。

目から鱗がおちる戦中、戦後史がそこにある。

医師会がこの本を第一回医療小説大賞 に選んだのには深い理由がありそうだ
蝿の帝国―軍医たちの黙示録 Amazon書評・レビュー: 蝿の帝国―軍医たちの黙示録より
4103314192
No.4
(4pt)

戦争を知らない世代へ

戦争を知らない世代にはぜひ読んでほしい。
臨床経験がない中で軍医として扱われた医学生たちの過酷な日々を。
特に医療関係者にお薦めします。
蝿の帝国―軍医たちの黙示録 Amazon書評・レビュー: 蝿の帝国―軍医たちの黙示録より
4103314192
No.3
(4pt)

若い人にしってほしい

箒木氏の本はほぼ読んでいますが、考えさせられる内容の本ばかりです。
この”蠅の帝国”もそうです。軍医の戦争体験とその悲惨な光景が
たんたんと書かれていて、なるほどと納得させられました。
”蠅”だったのでしょう。日本帝国は。
ただ、同じような内容のものが書かれているので★4つにしました。
蝿の帝国―軍医たちの黙示録 Amazon書評・レビュー: 蝿の帝国―軍医たちの黙示録より
4103314192
No.2
(5pt)

軍医候補生についての15話

戦前、医大の卒業者は、徴兵で召集された場合は一兵卒として二等兵で入隊しなければならないが、
軍医見習士官として志願すれば、数か月の実務後に軍医中尉として遇されるという道を選ぶことができた。
一兵卒と士官待遇の差は大きく、誰もが志願し軍隊を経験することとなる。
その様な大学を卒業したばかりの若者の空襲、原爆、洞窟戦や、ソ連による占領、捕虜、戦犯などの体験談を作者がまとめ上げたものです。
(恐らく医学誌の寄稿文を作者の目で書き直したものと推測)
通常の軍隊記と比べると、前線での戦闘はないものの、徴兵検査員だったり、原爆症の調査だったりと他ではなかなか読むことのできない興味深い内容でした。

ただ『蝿の帝国』というタイトルの為に、この本を手に取るのを躊躇してしまわれる方が多いのではないかが心配です。
全15話のうち、蝿の出てくる話はたったの1話。わざわざこのタイトルにする必然性は全くなかった。
軍医たちの黙示録だけで十分で、そのほうがよかったと思います。
蝿の帝国―軍医たちの黙示録 Amazon書評・レビュー: 蝿の帝国―軍医たちの黙示録より
4103314192
No.1
(5pt)

後世に残すべき貴重な記録

1.戦争の実体を、軍医たちの理性的な目で見ている。感情的な記述の戦記物が溢れる中で、貴重な証拠である。
2.敗戦後の満州で悲惨な目にあったという報告は多い。その中で、この本の中に示されている人間的な中国人たちが手を差し伸べてくれた経験は心が暖まる。
3.戦争体験者はいまや絶滅に瀕している。事実を冷静な目で見ている軍医たちの記述が文字として残されることは貴重である。
蝿の帝国―軍医たちの黙示録 Amazon書評・レビュー: 蝿の帝国―軍医たちの黙示録より
4103314192