(短編)

遊戯

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評判

遊戯の評価:

4.30/5点 レビュー 20件。 A ランク

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平均点4.30pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 1〜20 1/2ページ
No.34
(4pt)

早逝は惜しまれるが、本人は”ファンキーなジジイ”への転生を望んでいたんではないだろうか?とも思える最後の作品集

最晩年の作品集。「小説現代」に集中連載された「遊戯」他の短編は連作という形態をとっているようだが、連作全体のタイトルが「遊戯」だったのかは知らない。ただ、ここには長篇として構想されたような大きな野心は感じられない。
第1作の「遊戯」は、読後、なぜか藤野一友の作品を想いだした。藤野はダリの影響を受けた画家だが、彼の絵の人物は裸身であることが多い。それも奇怪な想像力によって“遊戯”を強いられているのだ。
ネット・ゲームからはじまるので、新たな“孤独の広場”を発見した新機軸かな、と思っていたらそれだけで終わりはしなかった。もちろん、それは重要な伏線にはなっている。映画「パリ・テキサス」や、珍しくビートルズの曲が流れ、それがEleanor Rigbyだったりもする。ネットで知り合った二十歳の娘と三十一の男。彼女が指摘した拳銃によるのと刃物によるのとでは殺傷の意味が違うという話から男が決心したこととは…というミステリ(謎解き)。
「帰路」には、朝川みのりだけが登場する。本間透は出ない。彼女の溌剌とした伸びやかな性格がはち切れんばかりだ。しかし、藤原が用意した境遇はやはり訳ありだった。彼女の父は警察官。今度再婚しようとしている。再婚相手に会った“みのり”はしかし、好印象をもつ。一方、離婚した母は一人住まいを追い出されそうになっていた。
「侵入」は、本間とみのりの両者が出てくる。彼らが対面するのはまだ2回目だ。2人は世間的には単なる知り合いであり、実際には本間のひみつを共有する関係ではあるが、まだ特定の関係にはない。
「陽光」のタイトルは、マンションの建設現場での撮影中に射してくる“陽光”のことでもあるだろう。雨後なので危険回避のため5階での撮影は中止しようとの意見にみのりが異を唱える。それで、とび職の武田というベテランをアドバイザーにつけて強行されるのだが、みのりの意気に感じた武田の男気とやさしさが今回のメーン。
「回流」は、未完に終わった連作の最終話。一等不可解な“自転車の男”への推理が整理してある。ここから膨らませられることは色々あるのかもしれないが、言えることは、この男が本間の過去の亡霊だろうということだ。それ以外に、男の登場する意味はない。
しかし、本間にはすでに“みのり”という実り多き未来が訪れている。問題はない。そういうところまで書かれている本作に何の不満があろう。後は、恐怖との対峙が描かれるのみなのだ。その力技が晩年の藤原には喪われていたのかもしれない。あるいは躊躇いがあったのか。
最後の短編「オルゴール」の道具立ては秀逸である。<小型トースターほどの重量と大きさを持つ木製のオルゴール>が過去と現在を結ぶ。この国有数の資産家・夏目重隆(65)と倒産会社社長・日比野修司(41)とかつてそれぞれの伴侶であった祥子とを結ぶ<ゼンマイ仕掛けの手品>として機能する。
しかし、ここでも幼女とその母が物語のためとはいえ抹殺される。そして、そのことが二人の哀愁にまみれた男の影を造形する。彼の早逝を惜しむ声は多いが―このまま行けば彼とて駄作を書いていたのかもしれない、とも思える腐臭を嗅げないこともないワンパターンだ。だから、藤原が「がん発症始末」で書いた<生きのびた場合には、できるだけファンキーなジジイになりたい>といった、その“ファンキーなジジイ”への転生をはかろうとした骸としてこの作品集はあるのかもしれない。
遊戯 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 遊戯 (講談社文庫)より
4062763656
No.33
(4pt)

早逝は惜しまれるが、本人は”ファンキーなジジイ”への転生を望んでいたんではないだろうか?とも思える最後の作品集

最晩年の作品集。「小説現代」に集中連載された「遊戯」他の短編は連作という形態をとっているようだが、連作全体のタイトルが「遊戯」だったのかは知らない。ただ、ここには長篇として構想されたような大きな野心は感じられない。
第1作の「遊戯」は、読後、なぜか藤野一友の作品を想いだした。藤野はダリの影響を受けた画家だが、彼の絵の人物は裸身であることが多い。それも奇怪な想像力によって“遊戯”を強いられているのだ。
ネット・ゲームからはじまるので、新たな“孤独の広場”を発見した新機軸かな、と思っていたらそれだけで終わりはしなかった。もちろん、それは重要な伏線にはなっている。映画「パリ・テキサス」や、珍しくビートルズの曲が流れ、それがEleanor Rigbyだったりもする。ネットで知り合った二十歳の娘と三十一の男。彼女が指摘した拳銃によるのと刃物によるのとでは殺傷の意味が違うという話から男が決心したこととは…というミステリ(謎解き)。
「帰路」には、朝川みのりだけが登場する。本間透は出ない。彼女の溌剌とした伸びやかな性格がはち切れんばかりだ。しかし、藤原が用意した境遇はやはり訳ありだった。彼女の父は警察官。今度再婚しようとしている。再婚相手に会った“みのり”はしかし、好印象をもつ。一方、離婚した母は一人住まいを追い出されそうになっていた。
「侵入」は、本間とみのりの両者が出てくる。彼らが対面するのはまだ2回目だ。2人は世間的には単なる知り合いであり、実際には本間のひみつを共有する関係ではあるが、まだ特定の関係にはない。
「陽光」のタイトルは、マンションの建設現場での撮影中に射してくる“陽光”のことでもあるだろう。雨後なので危険回避のため5階での撮影は中止しようとの意見にみのりが異を唱える。それで、とび職の武田というベテランをアドバイザーにつけて強行されるのだが、みのりの意気に感じた武田の男気とやさしさが今回のメーン。
「回流」は、未完に終わった連作の最終話。一等不可解な“自転車の男”への推理が整理してある。ここから膨らませられることは色々あるのかもしれないが、言えることは、この男が本間の過去の亡霊だろうということだ。それ以外に、男の登場する意味はない。
しかし、本間にはすでに“みのり”という実り多き未来が訪れている。問題はない。そういうところまで書かれている本作に何の不満があろう。後は、恐怖との対峙が描かれるのみなのだ。その力技が晩年の藤原には喪われていたのかもしれない。あるいは躊躇いがあったのか。
最後の短編「オルゴール」の道具立ては秀逸である。<小型トースターほどの重量と大きさを持つ木製のオルゴール>が過去と現在を結ぶ。この国有数の資産家・夏目重隆(65)と倒産会社社長・日比野修司(41)とかつてそれぞれの伴侶であった祥子とを結ぶ<ゼンマイ仕掛けの手品>として機能する。
しかし、ここでも幼女とその母が物語のためとはいえ抹殺される。そして、そのことが二人の哀愁にまみれた男の影を造形する。彼の早逝を惜しむ声は多いが―このまま行けば彼とて駄作を書いていたのかもしれない、とも思える腐臭を嗅げないこともないワンパターンだ。だから、藤原が「がん発症始末」で書いた<生きのびた場合には、できるだけファンキーなジジイになりたい>といった、その“ファンキーなジジイ”への転生をはかろうとした骸としてこの作品集はあるのかもしれない。
遊戯 Amazon書評・レビュー: 遊戯より
4062142333
No.32
(5pt)

ラブ藤原伊織

藤原伊織という作家ではなく、藤原伊織という人を、心から好きになってしまいました。最後の作品です。最高です。
遊戯 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 遊戯 (講談社文庫)より
4062763656
No.31
(5pt)

ラブ藤原伊織

藤原伊織という作家ではなく、藤原伊織という人を、心から好きになってしまいました。最後の作品です。最高です。
遊戯 Amazon書評・レビュー: 遊戯より
4062142333
No.30
(5pt)

大切にします

この本は藤原伊織ファンとしては納得ですが知らずに読めば???記念に大切にします。
遊戯 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 遊戯 (講談社文庫)より
4062763656
No.29
(5pt)

大切にします

この本は藤原伊織ファンとしては納得ですが知らずに読めば???記念に大切にします。
遊戯 Amazon書評・レビュー: 遊戯より
4062142333
No.28
(4pt)

まあ満足。

商品コンディションは「良い」というコメントでした。
中身はそのコメントに納得の状態でしたが、表紙カバーは五段階で評価をすれば「3」がいいところかな・・という感じでした。
しかし、まあ満足はしています。
遊戯 Amazon書評・レビュー: 遊戯より
4062142333
No.27
(4pt)

まあ満足。

商品コンディションは「良い」というコメントでした。
中身はそのコメントに納得の状態でしたが、表紙カバーは五段階で評価をすれば「3」がいいところかな・・という感じでした。
しかし、まあ満足はしています。
遊戯 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 遊戯 (講談社文庫)より
4062763656
No.26
(5pt)

藤原伊織の遺作

藤原伊織の遺作。
短編の連作としての長編・・・・の途中で作者が亡くなられたようです。
いつものように「イイ男とイイ女」が出てきて、色々と複線が張り巡らされているんだろうなぁ・・・・・・・というところで終わってしまいました。
残念。
最後まで読みたかった。

あと中編が一つついています。

藤原伊織の遺作に合掌。
と言うことで星五つ。
遊戯 Amazon書評・レビュー: 遊戯より
4062142333
No.25
(5pt)

藤原伊織の遺作

藤原伊織の遺作。
短編の連作としての長編・・・・の途中で作者が亡くなられたようです。
いつものように「イイ男とイイ女」が出てきて、色々と複線が張り巡らされているんだろうなぁ・・・・・・・というところで終わってしまいました。
残念。
最後まで読みたかった。

あと中編が一つついています。

藤原伊織の遺作に合掌。
と言うことで星五つ。
遊戯 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 遊戯 (講談社文庫)より
4062763656
No.24
(5pt)

藤原 伊織 さんにはずれは無いです

殆どの作品において男性の感性が色濃いから、ハードボイルドって言われるのは仕方ないけど
男の繊細さ っていうか

まぁ 男ですいません!!って潔い感じが好き。
お亡くなりになったのは凄く残念です。

もう、作品が世に出ないのですから。
遊戯 Amazon書評・レビュー: 遊戯より
4062142333
No.23
(5pt)

藤原 伊織 さんにはずれは無いです

殆どの作品において男性の感性が色濃いから、ハードボイルドって言われるのは仕方ないけど
男の繊細さ っていうか

まぁ 男ですいません!!って潔い感じが好き。
お亡くなりになったのは凄く残念です。

もう、作品が世に出ないのですから。
遊戯 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 遊戯 (講談社文庫)より
4062763656
No.22
(5pt)

結末は読み手それぞれの心の中で

やはりこの作品は藤原伊織を読み尽くした人以外にはオススメできません。何と言っても結末がない訳ですから・・・。
ただ、藤原作品のファンだったからすれば、よくぞ出版してくれたと言える作品なのも間違いありません。結末は読み手側それぞれで考える事が出来る訳ですから。
つくづく惜しい作家を亡くしたと思いますが、死の直前までこんなにも緻密な作品を書き続けたことは本当にすごいと思います。恐らく最後には我々が思いもよらない結末があったのでしょう・・・。
最後の「オルゴール」に見る人生の悲しさは著者ならではの作品だと思います。
遊戯 Amazon書評・レビュー: 遊戯より
4062142333
No.21
(5pt)

結末は読み手それぞれの心の中で

やはりこの作品は藤原伊織を読み尽くした人以外にはオススメできません。何と言っても結末がない訳ですから・・・。
ただ、藤原作品のファンだったからすれば、よくぞ出版してくれたと言える作品なのも間違いありません。結末は読み手側それぞれで考える事が出来る訳ですから。
つくづく惜しい作家を亡くしたと思いますが、死の直前までこんなにも緻密な作品を書き続けたことは本当にすごいと思います。恐らく最後には我々が思いもよらない結末があったのでしょう・・・。
最後の「オルゴール」に見る人生の悲しさは著者ならではの作品だと思います。
遊戯 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 遊戯 (講談社文庫)より
4062763656
No.20
(5pt)

永遠に解けない謎……未完だが質は高い

2007年7月、藤原伊織が亡くなった直後ぐらいに出された本の文庫化だ。
「遊戯」「帰路」「侵入」「陽光」「回流」と続く連作短編集で、
おそらくはこのあと何編かが書かれて、1つのストーリーか完結したはず。
作品のほとんどが死の前年、前々年に書かれている。
精神的にも肉体的にも大変な時期だったろうに、
ここまでの作品を書き続けたのはすごいと思う。

だが、最後の「回流」で、物語は唐突に切れる。
自転車に乗った謎の男、拳銃……これらの謎を残したまま。

私は単行本のときも文庫化されても読んだが、
まるで連続ドラマが途中で打ち切られ、
「結論」がわからないまま……という感じである。

しかし、「これからどうなるだろう」という期待を残していくあたり
いかにも藤原伊織、という気がする。
「ダナエ」などとあわせて、読みたい本だ。

表紙の「自転車」と弾丸……これが何を意味するのか。

なお、この他に、短編「オルゴール」がある。
これがなかなかいい。
ともすれば「遊戯短編集」にだけ目が行きがちだが、
「オルゴール」の藤原伊織の世界は、ファンを満足させる出来だと思う。
改めて合掌。
遊戯 Amazon書評・レビュー: 遊戯より
4062142333
No.19
(5pt)

永遠に解けない謎……未完だが質は高い

2007年7月、藤原伊織が亡くなった直後ぐらいに出された本の文庫化だ。
「遊戯」「帰路」「侵入」「陽光」「回流」と続く連作短編集で、
おそらくはこのあと何編かが書かれて、1つのストーリーか完結したはず。
作品のほとんどが死の前年、前々年に書かれている。
精神的にも肉体的にも大変な時期だったろうに、
ここまでの作品を書き続けたのはすごいと思う。

だが、最後の「回流」で、物語は唐突に切れる。
自転車に乗った謎の男、拳銃……これらの謎を残したまま。

私は単行本のときも文庫化されても読んだが、
まるで連続ドラマが途中で打ち切られ、
「結論」がわからないまま……という感じである。

しかし、「これからどうなるだろう」という期待を残していくあたり
いかにも藤原伊織、という気がする。
「ダナエ」などとあわせて、読みたい本だ。

表紙の「自転車」と弾丸……これが何を意味するのか。

なお、この他に、短編「オルゴール」がある。
これがなかなかいい。
ともすれば「遊戯短編集」にだけ目が行きがちだが、
「オルゴール」の藤原伊織の世界は、ファンを満足させる出来だと思う。
改めて合掌。
遊戯 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 遊戯 (講談社文庫)より
4062763656
No.18
(4pt)

未完の作品

著者が病気で亡くなったため未完となった作品であり、続きが読めないのはとても残念。相変わらずテンポがよく、CM業界の詳細を丁寧に描きながら少しずつ物語が展開されていくのだが、短編としても読めるので、途中まででも十分に楽しめた。
遊戯 Amazon書評・レビュー: 遊戯より
4062142333
No.17
(4pt)

未完の作品

著者が病気で亡くなったため未完となった作品であり、続きが読めないのはとても残念。相変わらずテンポがよく、CM業界の詳細を丁寧に描きながら少しずつ物語が展開されていくのだが、短編としても読めるので、途中まででも十分に楽しめた。
遊戯 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 遊戯 (講談社文庫)より
4062763656
No.16
(4pt)

未完のため星四つ

残念です。おそらく傑作になったでしょう。主人公の渋いかっこ良さ、プロットの興味深さ。ファンとしては星5つ付けたい、でも未完のため星四つ。
藤原伊織さんの文章は音楽を聴くよりも音が心に響きます。秀逸です。
遊戯 Amazon書評・レビュー: 遊戯より
4062142333
No.15
(4pt)

未完のため星四つ

残念です。おそらく傑作になったでしょう。主人公の渋いかっこ良さ、プロットの興味深さ。ファンとしては星5つ付けたい、でも未完のため星四つ。
藤原伊織さんの文章は音楽を聴くよりも音が心に響きます。秀逸です。
遊戯 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 遊戯 (講談社文庫)より
4062763656