容疑者Xの献身

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容疑者Xの献身の評価:

4.20/5点 レビュー 902件。 S ランク

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平均点4.20pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,304件 1,121〜1,140 57/66ページ
No.184
(4pt)

理系出身でありながら

いや、理系出身であるからなのだろうか、まだろっこしい表現がなく
どんどん読ませてくれる。
献身の理由はそれほど納得のいくものではなかったが
(ヘタをすると少し変質者の域になってしまいそうだ)
でも、トリックの素晴らしさには仰天してしまった。
最後に本当に驚かされたストーリーだった。
そして犯人を支えた人間もまた献身だったのだろうか・・・
容疑者Xの献身 Amazon書評・レビュー: 容疑者Xの献身より
4163238603
No.183
(5pt)

献身する“2人”

“ガリレオ”湯川助教授のシリーズ第3弾かつ初の長編である本著ですが、一言で言えば「素晴らしい」でした。
 トリックは意外性があり、また登場人物の人間模様(特に石神と靖子)も私は「なるほどな」と思わされました。
 ただ湯川助教授と草薙刑事の名コンビの距離感が前2作(『探偵ガリレオ』『予知夢』)に比べてあったのが少し悲しかったのですが、ストーリー上止むを得ないと解釈しています。
 また最後の湯川助教授の行動には賛否両論ありますが、個人的には彼の「優しさ」からきているものだと思っています。(つまりアリです。)また最後の彼のセリフには感動しました。
 
容疑者Xの献身 Amazon書評・レビュー: 容疑者Xの献身より
4163238603
No.182
(4pt)

報われなくても尽くす男の愛

「思いこみによる盲点をつく。たとえば幾何の問題に見せかけて、じつは関数の問題である、とか。」
キモ面、堅物の独身数学者は、いかにして隣に住む母子のアリバイを成立させたのか。なぜ彼は、家族でも恋人でもない隣人にそこまでするのか。
東野さんの作品では、『白夜行』を思い出させる作品。報われないと分かっていながら、それを望まず、あくまで一人の女性の幸せのために、嬉々として自らの人生を捧げる男の姿が描かれている。
『白夜行』においては、尽くす相手の女性との因縁が克明に描かれているため、感情移入しやすいが、本作品において、石神氏が「なぜそこまでするのか」という点については、簡単に触れられているだけである。普通に考えれば単に「理解不能」である。しかし、そこまでの背景をあえて語らないことで、彼のそれまでの人生における深い絶望が感じられて逆に切なくなる。女性にモテる要素を全く持ち合わせず、世間から距離を置く天才の苦悩が感じられるのでえある。
殺人のアリバイトリックについては、びっくりするものの、他の評者も指摘のとおり、冷静に考えてみればつっこみどころはたくさんある。ただ、本作品については、トリックの部分よりも、もっと見るべきところがあるのではないか。東野氏は、不器用で華やかでない男の本当の価値を分かっている。
『白夜行』には及ばないものの、十分に感動できる作品。人生において、悩み、深い絶望を味わったことのある人にはなおおすすめ。
容疑者Xの献身 Amazon書評・レビュー: 容疑者Xの献身より
4163238603
No.181
(4pt)

面白くて読んでそんな無いけど、東野作品のベストではないと思う。

東野作品には、どの作品にも常に何か一つ新しいアイデアやひねりが
用意されています。それがトリックだったり、文章の形式だったり、
設定のユニークさだったり・・。新しいものにチャレンジしていく
姿勢は立派だと思う。常にうまくいくとは限らないわけで、作品に
よってむらがあるのは仕方ないことかもしれません。
さて、本作ではどうかというと、読んで「なるほど。」と
思わせられるし、読んでいるときも面白くて先をどんどん読みたくなる。
でも読み終わって感銘を受けたり、余韻に浸れるかというと、そこまで
インパクトが強くない。直木賞受賞作ですが、東野作品の中では”普通の
でき”(でもレベルの高い普通ですけど)じゃないかな。あまり受賞作
だから特別、といった先入観を持たないで読んだほうがよさそうです。
違う意見の方も多いので、主人公に感情移入できるかどうかが
わかれめかもしれません。主人公の性格描写を、「理系の研究者=おくて、
考え方は緻密で合理的」というステレオタイプに大きく依存してしまって
いる点に、私は理系の研究者の一人として違和感を覚えているだけかも
しれません
すこし辛口になりましたが、これは受賞作というバイアスが
なければ期待にそえる面白い本だと思います。
容疑者Xの献身 Amazon書評・レビュー: 容疑者Xの献身より
4163238603
No.180
(5pt)

間違いなく傑作!!

数々の賞を受賞した本作。
ラストまで一気に読めた。
ミステリとしての完成度とともにストーリーがすばらしい!!
これを読まなかったら、人生損しているとさえ思います。
今年の「本格ミステリ大賞」のつまらなかったことと言ったら
実に残念です。去年のレベルの方が高かったですね。
容疑者Xの献身 Amazon書評・レビュー: 容疑者Xの献身より
4163238603
No.179
(4pt)

東野圭吾さんの世界

理系・文系の分類をされる方がいますが、まさに東野さんの作品は、理系出身の作者らしく、構成がしっかり計算され、よく出来た、読みやすい作品だと思います。人間模様や登場人物が抱えているものに運命的な哀れを感じさせるのも計算のうちなのでしょうが、描きこみが足りないせいか、なんとも切ない読後感を引き摺ります。こうしたある種の無機的な部分と有機的な部分の微妙なコンビネーションが、絶妙に東野さんワールドを形成していて、単なるミステリー小説の枠を越えて、大きな魅力になっているように思います。連想するのは、松本清張さんの作品ですが、そこまで人間の業の深さをえぐることもなく、相対的に爽やかな仕上がりになっているのが救いです。帯にあるように純愛モノと言えるかどうか。私はこの愛情はひとつの代償行為であり、むしろ主人公の抱えているものの重さを思い、切なくなりました。そういった意味で、この作品も、東野さんらしい作風で、裏切られることはありません。
容疑者Xの献身 Amazon書評・レビュー: 容疑者Xの献身より
4163238603
No.178
(5pt)

天才ゆえの悲劇

 天才とはその先駆性、非凡さゆえに、正当に能力が評価されないままに人生が終わってしまうことも多いという話がある。
本著を読んで、そのことをあらためて感じさせられることになった。
心から愛する人を護る為に、甚大な自己犠牲を払ってしまう数学の天才石神の姿は、ただただ悲壮感で胸が苦しくなる。
何故、一方的に恋心を抱いた相手に、ここまでのことができるのだろうか。そして、彼がこれほど尽くしても、意中の女性は、全く振り向いてくれない切なさ。
はじめは、本当に悲しくて、救いようのない物語だと思って読みすすめていた。
彼のライバルだった物理学者湯川は、同じ天才的な才能をもつ人間として、彼のことを一番理解していた。
それ故に常人では、絶対に見出せない事件の真相へ辿りついたわけだが、その事実もまた、驚愕とともに絶望的な悲しさを感じてしまった。
この物語の唯一の救いは、どこまでも優しい物理学者湯川の眼差しであろう。事件によって傷ついてしまった人々の心のケアを尽くす彼の姿もまた泣けてくる。
ガリレオ探偵シリーズでは、それほどカリスマ性を感じなかったものの、今回の作品を通して、湯川は、とてつもなくスゴイ人だったんだなと感じ入ってしまった。
そして、その湯川のような人物を生み出した、東野氏も、本当にスゴイ作家だと思う。
天才として世に生を受けても、その才能を買ってくれる人がいない限り、不遇な人生が待っているかもしれない。
そう思うと、いろいろと考えさせられることが多いのではないだろうか。記憶に鮮明に残るある天才数学者の物語だった。ハードカヴァーで読む価値は十分ある。
容疑者Xの献身 Amazon書評・レビュー: 容疑者Xの献身より
4163238603
No.177
(5pt)

内容も装丁もよい

ミステリーでの直木賞受賞は、なかなか難しいと思いますが、「なるほど」と思わせる力作だと思いました。ラストのドンデン返しも効いているし。陳腐なドンデン返しではないと思います。そして装丁の美しさ。切なさと愛情の入り混じった、内容とも合致していて、印象に残る装丁ですね。
容疑者Xの献身 Amazon書評・レビュー: 容疑者Xの献身より
4163238603
No.176
(4pt)

タイトルが・・・・

単行本化されるにあたり、タイトルに「献身」と入れたそうだが
それがあまりに残念すぎる。
読み進めていくと、タイトルの意味から結末が読めてしまう。
できればタイトルを知らずに読みたかった。
そうすればもっと楽しめたはず。
ストーリーは面白かった。
人物描写が良くできていて、頭に描きながら読むことができる。
東野作品の中ではあっさりと読める一冊かと思う。
容疑者Xの献身 Amazon書評・レビュー: 容疑者Xの献身より
4163238603
No.175
(3pt)

今一歩

宮部みゆき「火車」中での登場人物の関西弁の使い方にアドバイスをしていたのが東野圭吾氏であることから、
なんとなく「火車」にヒントを得て書かれたのかな、と勘繰りたくなってしまった。
全く接点のなかった他人の運命を殺人によって弄ぶような点では似通っていると思った。
「火車」で直木賞確実とされた宮部氏が惜しくも逃し、この本で直木賞受賞された点に皮肉を感じたのは当方の穿った見方か。
その後、宮部氏は「理由」で受賞された。勿論、双方とも負けず劣らずの文才の持ち主だと思う。
東野氏の著書を幾つか拝読したが、「白夜行」「赤い指」そしてこの「容疑者Xの献身」も、
いわゆる「動機」がどうも私的には薄いと思われる。
あのような大事をやってのけるそれだけの深い理由がどうも感じられなかった。
「白夜行」「容疑者Xの献身」も、それだけの好意からそこまでするだろうか、
という疑問が沸き起こり、結果辻褄が合わない感が否めない。すっきりしないのである。
いずれもラストまでぐいぐいと引き込まれる疾走感があるだけに、この点が残念でならない。
容疑者Xの献身 Amazon書評・レビュー: 容疑者Xの献身より
4163238603
No.174
(3pt)

よいミステリー

文学作品ではないけれど、ミステリーとしてはよくできていると思います。
個人的には、最後の種明かしが気に入らないのですが、それは作者の自由なので、あまり言及することはありません。
文章力に関しては、文系の作家と比べると劣りますが、プロットとトリックでカバーできていると思います。
暇な時に気軽に読んだり、通勤・通学の電車の中で読むのに、ちょうどよい作品ではないでしょうか。
容疑者Xの献身 Amazon書評・レビュー: 容疑者Xの献身より
4163238603
No.173
(4pt)

らしさが出た作品。

密かに思いを寄せる隣人が起こした殺人の隠蔽工作を完璧に作り上げる天才数学教師。
「緻密さ」というものへのこだわりは、東野作品の中でも随一か。
何故、この作品まで、直木賞が取れなかったのか。
何故、この作品で受賞できたのか。
工学部出身、エンジニア経験あり、という彼のバックグラウンドまで考えると
最も「東野圭吾らしさ」を映し出した作品だから、なんだろう。
最後の最後は、逆の結末でもおもしろかったかな〜。
容疑者Xの献身 Amazon書評・レビュー: 容疑者Xの献身より
4163238603
No.172
(4pt)

愛の形は人それぞれ

数学だけが取り柄の、恋に不器用な男と、ホステス経験のある女の物語。
取り返しのつかないことをしてしまった女を守るために男は方程式のような犯罪隠蔽を考える。
ラストはあまりにもあっけらかんとしていて期待していたほどの驚きは無かったけれど・・・
愛の形についてはものすごく考えさせられました。
人を愛する形に決まりきった型はないのだと・・・。
手に汗握る展開とまではいかないけれど、それなりに楽しめる良い本だと思いました。
容疑者Xの献身 Amazon書評・レビュー: 容疑者Xの献身より
4163238603
No.171
(5pt)

都会の孤独

P≠NP問題。数学の問題に対し、自分で答えを出すのと、他人から聞いた答えが正しいかどうかを確認するのとでは、どちらが難しいか? クレイ数学研究所が懸賞金をかけて出している問題だそうです。ご存知でしたか? これに倣うかのように、「人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っているときがある。」と、救われた想いを持つ数学者が、隣の母子の幸せのため、嘘をつくことなく証言が出来るよう作った完璧なアリバイを旧友の物理学者が検証してゆく。彼は2重3重のトリックで守る、が・・・。解明された事件の底にあったものは数学者の底知れぬ孤独。最後の彼の叫びは、胸が潰れる程苦しくさせます。
容疑者Xの献身 Amazon書評・レビュー: 容疑者Xの献身より
4163238603
No.170
(4pt)

ストーリー展開はいいが・・・

全体的な感想から言えば、よくできた推理小説です。はらはらもするし、ラストまで結末が見えないところも面白い。しかしほかのありきたりの推理小説と少し違うところは、ひとつは犯人がはじめからわかっていて、犯人がどのように逃げ切るかを読者に犯人側の気分でにはらはらさせたところ、そしてもうひとつは靖子、石神、刑事の3つの視点から書くことによってそれぞれの立場に立って考えさせるという手法をとったところです。でも最後にわかります、これも作者が読者に犯行についての経緯を明らかにしないための作戦だったのだと。天才数学者の正体はまさに作者本人である。
しかし私は後半部分の種明かしに納得できない。確かにストーリーは作者の自由だけど、ある意味反則技だ。もっとほかに犯行の方法があったはずなのに結局あんな方法を使ってしまったのではないかという気がしてならない。読めばわかるが、この作品としては似つかわしくない最後だと思う。それに最後の最後の展開が作者の作品である「秘密」とほとんど似ている。どことなく、大衆向けに書かれているという印象がぬぐえない。最後にどんでん返しをという考えであんな最後にするのなら、どんでん返しなど要らないから作者独自の辛口のスパイスで物語を締めてほしかったというのが私の希望である。
しかし、彼の文章はミステリーでも人間ドラマでも、(読みやすいだけに)文学的とはいえないまでも、人をひきつける魅力があるのは確かだ。文章全体に作者自身が見え隠れているような感じを与え、どことなく親密感を覚える。深刻な話なのにユーモアがあるのもこの人の魅力だ。作品を読み終わった後にすぐほかの作品を読んでみたいと思わせるのも、そんな理由からかもしれない。
容疑者Xの献身 Amazon書評・レビュー: 容疑者Xの献身より
4163238603
No.169
(4pt)

ここまでやるか。。ていう献身ぶりに心が痛い

冴えない風貌だけど、天才だといわれていた数学教師。
愛すべきキャラです。
彼の高校での生徒たちへの教え方、見え隠れする愛情もなんかいいです。
ラストは心がかなり痛くなりますよ。
容疑者Xの献身 Amazon書評・レビュー: 容疑者Xの献身より
4163238603
No.168
(4pt)

純愛?

読みやすくて、面白くていっきに読んた。しかし、ラストがあまりにも奇想天外すぎて、純愛とは言えないような気がする。純愛なら、あくまでも自分が罪を犯したように装えばそれでよいのではないか。愛する人を守るために、どのようにして自分に疑いを向けさせるかというふうに。ラストが面白いと思う人と、あまりにも創り過ぎと思う人とに別れるだろう。
容疑者Xの献身 Amazon書評・レビュー: 容疑者Xの献身より
4163238603
No.167
(5pt)

愛の形

これが純愛と呼べるかどうかはわからないけど…
でも、こういう愛の形があってもいいんじゃないか?と
私は思いました。
いわゆる「泣ける本」で
なかなか泣けない私ですが
この作品のラストでは泣いてしまいました。
直木賞受賞、おめでとうございます!!
容疑者Xの献身 Amazon書評・レビュー: 容疑者Xの献身より
4163238603
No.166
(5pt)

小説との向き合い方を問われる本

私がこの投稿をする時点で、170件ものレビューがすでに合ったことが、この小説が広く関心を集めていることを物語っているでしょう。
殺人事件のなぞを巡るミステリーとして、愛情のために人はどこまで出来るのかを問う恋愛小説として、あるいは犯罪を通して倫理観を問う物語としてなど色々な読み方が出来るところが、この小説の魅力なのだと思います。
観かたによって唐突とも思える幕切れも、ひとつの読み方に読者を縛りたくないという作者の計算と思えます。。
いずれにせよ読者はこの小説の読書体験を通じて、答えの出ない問いに向き合うことになるではないでしょうか。
小説家 東野 圭吾の技巧の冴えるこの作品。読んで損は無いと思います。
容疑者Xの献身 Amazon書評・レビュー: 容疑者Xの献身より
4163238603
No.165
(4pt)

直木賞受賞おめでとうございます。

文系の作家の本を読むと特定の登場人物に肩入れするあまり会話が冗長になったり、ひょっとして自分のこと書いてるんじゃないのと思うような表現によく出くわします。でも、東野圭吾の作品の登場人物と作家の距離は常に一定。理系作家特有のさめた目で相対化された人物の会話も、効率的というかいたずらに読者を惑わすような無駄な部分というものがあまり見当たりません。一気読みする読者が多いのもうなずける、読み手のことを考えたシンプルかつ丁寧な作風が魅力です。
本作品で激突するのは、ガリレオ探偵シリーズでおなじみの湯川教授と大学時代の同級生・石神。ひそかに好意を寄せる隣人親子が犯した殺人を隠蔽するために、数学の天才・石神が完全無欠なトリックを仕掛ける。担当刑事の草薙から依頼を受け事件に興味をもつ物理学の天才・湯川。まるで数学の難問を解決するように、両天才が殺人事件を読み解く、静かなる攻防が本作品の読みどころとなっています。
文中に無二の親友と説明されているわりには湯川と石神の仲の良さが伝わってこなかったり、どうせ身寄りのない仏なんだからバラバラにして海に捨てるだけでよかたんじゃない、なんて声も聞こえてきそうですが、変な横槍はやめておきましょう。Mixiや携帯メールで友達を作る時代に、ドロドロとした人間関係の説明などおそらく不要なのです。ある意味、文系ミステリー作家・横山秀夫の対極にいるような人なんですよ、東野圭吾は。
容疑者Xの献身 Amazon書評・レビュー: 容疑者Xの献身より
4163238603