母恋旅烏

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母恋旅烏の評価:

4.00/5点 レビュー 26件。 B ランク

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全33件 21〜33 2/2ページ
No.13
(5pt)

ユーモア作家、荻原浩の本領が存分に発揮されて読み応えがある、荻原浩の代表作の一つ

私は、「神様から一言」で、すっかり荻原浩にハマってしまい、以後、全作読破を目指して、デビュー作から順番に読み進めているのだが、この人は、本当に、一か所に留まっていられない人だと思う。ユーモア小説から始めて、ユーモア・ミステリ小説である「ハードボイルド・エッグ」を経て、ついには「噂」で本格派ミステリ小説にまで手を広げ、この「母恋旅烏」でユーモア小説路線に戻ったかと思いきや、次作の「コールドゲーム」では、サスペンス・ミステリ小説を書くといった具合なのだ。

おそらく、荻原浩は、ワン・パターンの作品を書き続ける安直さに、作家として耐えられないのだろうし、それと同時に、「自分はどんなジャンルの作品でも書ける」という自信もあるのだろう。世の中には、ワン・パターンの作品を延々と排出し続ける作家も多い中、荻原浩のこの作家としての行き方は、素晴らしいと思う。

ただ、荻原浩の最大の持ち味はユーモアであり、このユーモアというわさびが効いていなかったり、効きの弱い作品は、水準以上ではあるものの今一つで、作品の長さを感じてしまうところがあるのも事実だ。そういった意味で、荻原浩の本領が存分に発揮されて読み応えがあるのは、やはり、この「母恋旅烏」や「なかよし小鳩組」、「神様から一言」のようなユーモア小説路線の作品だと思う。特に、この「母恋旅烏」は、「なかよし小鳩組」や「神様から一言」で感じることがあった中だるみがないという点ではこれらを上回っており、この作品が荻原浩の代表作の一つであることは、疑いのないところだろう。
母恋旅烏 (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 母恋旅烏 (双葉文庫)より
4575509809
No.12
(5pt)

ユーモア作家、荻原浩の本領が存分に発揮されて読み応えがある、荻原浩の代表作の一つ

私は、「神様から一言」で、すっかり荻原浩にハマってしまい、以後、全作読破を目指して、デビュー作から順番に読み進めているのだが、この人は、本当に、一か所に留まっていられない人だと思う。ユーモア小説から始めて、ユーモア・ミステリ小説である「ハードボイルド・エッグ」を経て、ついには「噂」で本格派ミステリ小説にまで手を広げ、この「母恋旅烏」でユーモア小説路線に戻ったかと思いきや、次作の「コールドゲーム」では、サスペンス・ミステリ小説を書くといった具合なのだ。

おそらく、荻原浩は、ワン・パターンの作品を書き続ける安直さに、作家として耐えられないのだろうし、それと同時に、「自分はどんなジャンルの作品でも書ける」という自信もあるのだろう。世の中には、ワン・パターンの作品を延々と排出し続ける作家も多い中、荻原浩のこの作家としての行き方は、素晴らしいと思う。

ただ、荻原浩の最大の持ち味はユーモアであり、このユーモアというわさびが効いていなかったり、効きの弱い作品は、水準以上ではあるものの今一つで、作品の長さを感じてしまうところがあるのも事実だ。そういった意味で、荻原浩の本領が存分に発揮されて読み応えがあるのは、やはり、この「母恋旅烏」や「なかよし小鳩組」、「神様から一言」のようなユーモア小説路線の作品だと思う。特に、この「母恋旅烏」は、「なかよし小鳩組」や「神様から一言」で感じることがあった中だるみがないという点ではこれらを上回っており、この作品が荻原浩の代表作の一つであることは、疑いのないところだろう。
母恋旅烏 (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 母恋旅烏 (小学館文庫)より
4094100091
No.11
(5pt)

涙と笑いの人情劇場、最高傑作!

またまたやられました、恐るべし荻原浩ワールド。
ラストは涙がうるうる。。通勤電車の中だったので、本当に困りました。
これもまた家族の再生の物語。
荻原氏の描く中年おやじはいつも半端なダメ親父。 今回も極めつけおやじの清太郎。
でもね、なんか愛を感じちゃうんですよね。清太郎はん、ええ男やないのお。
そしてチエ遅れの寛二君、でもね、君は決して○○なんかじゃないよ。○○だったらあんなおもしろいこと考えつかないよね。があ、があ。
兄ちゃん、君は苛められっ子だったらしい、でもね、もう大丈夫。だって、清太郎一座をこんなにもまとめちゃう能力ありだもん。
桃姉ちゃん、はみ出し演歌歌手もええんやない、頑張りや〜!
桂木さん、桃姉ちゃんにアタックせな〜!
そして、お母さん、きっとどこかで見ていてくれてるよね、皆のこと。きっと、きっと、きっとだよ。
ぜひ、花菱一家のその後のお話を書いて下さい。荻原浩先生、お願いします!
母恋旅烏 (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 母恋旅烏 (小学館文庫)より
4094100091
No.10
(5pt)

涙と笑いの人情劇場、最高傑作!

またまたやられました、恐るべし荻原浩ワールド。
ラストは涙がうるうる。。通勤電車の中だったので、本当に困りました。
これもまた家族の再生の物語。
荻原氏の描く中年おやじはいつも半端なダメ親父。 今回も極めつけおやじの清太郎。
でもね、なんか愛を感じちゃうんですよね。清太郎はん、ええ男やないのお。
そしてチエ遅れの寛二君、でもね、君は決して○○なんかじゃないよ。○○だったらあんなおもしろいこと考えつかないよね。があ、があ。
兄ちゃん、君は苛められっ子だったらしい、でもね、もう大丈夫。だって、清太郎一座をこんなにもまとめちゃう能力ありだもん。
桃姉ちゃん、はみ出し演歌歌手もええんやない、頑張りや〜!
桂木さん、桃姉ちゃんにアタックせな〜!
そして、お母さん、きっとどこかで見ていてくれてるよね、皆のこと。きっと、きっと、きっとだよ。
ぜひ、花菱一家のその後のお話を書いて下さい。荻原浩先生、お願いします!
母恋旅烏 (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 母恋旅烏 (双葉文庫)より
4575509809
No.9
(4pt)

大衆演劇的悲喜劇

荻原さんといえば、ダメ人間を主人公にした悲喜劇がお得いですが、この小説もご多分に漏れず、事業を起こせば失敗ばかり、多額の借金を抱えた、元大衆演劇役者 花菱 清太郎とその家族の物語です。
そして、子供の使い方が非常に、上手い点ですが、本書でも特殊学級に通うような末っ子 寛二を語り手として、上手にストーリーを展開してくれます。
悲喜劇とは、よく言ったもので、悲があるから喜が成立するんでしょうね。
母恋旅烏 (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 母恋旅烏 (小学館文庫)より
4094100091
No.8
(4pt)

大衆演劇的悲喜劇

荻原さんといえば、ダメ人間を主人公にした悲喜劇がお得いですが、この小説もご多分に漏れず、事業を起こせば失敗ばかり、多額の借金を抱えた、元大衆演劇役者 花菱 清太郎とその家族の物語です。
そして、子供の使い方が非常に、上手い点ですが、本書でも特殊学級に通うような末っ子 寛二を語り手として、上手にストーリーを展開してくれます。
悲喜劇とは、よく言ったもので、悲があるから喜が成立するんでしょうね。
母恋旅烏 (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 母恋旅烏 (小学館文庫)より
4094100091
No.7
(5pt)

荻原さんは幅が広い!!

大衆演劇この道30年の父、花菱清太郎は大衆演劇を辞めてから何をやっても上手くいかない。
今はレンタル家族たる仕事でクレームばかりもらっている。
知恵遅れの次男いわく父さんの振るサイコロは、いつも父さんの考えとは違う目をだす。だそうだ。
そして、そんな父さんに振り回される母。
19にして一児の母の長女。
うじうじと若い人には弱い、長男。
家族の関係を○×で表すと×××。いや××××だそうだ。
そんな、××家族が周りを巻き込み巻き込み大騒がせ。
プーッと噴出せたり、ほろっと泣けたり。と飽きさせることがありません。
「さみしくなんかねぇよ。目を閉じれば、いつでもおっ母にあえらぁ。」
あぁ、私も清太郎劇団の母恋が見たい。
母恋旅烏 (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 母恋旅烏 (双葉文庫)より
4575509809
No.6
(4pt)

家族のあり方。

テレビでみるような、「誰がみても、良い家庭」。
頭で想像はしてみるものの、現実は、家族とはいえ全員それぞれ価値観が違うし、「こんなハズでは・・・」が多いと思います。
この作品も、ご他聞に漏れず。
旅に出ながら必死で家族の形を作ろうとする父。けれど、それは空回り。
終盤に向かって、父、母、娘、息子たちが、それぞれの想いをもって本当の旅にでる。
笑いを誘う部分が沢山でてきますが、家族の事、自分の事で立ち止まってしまっている方に是非、お勧めしたいです。
母恋旅烏 (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 母恋旅烏 (双葉文庫)より
4575509809
No.5
(5pt)

人情味がいっぱい詰まった物語

笑いあり、人情あり、時に涙ありの花菱家の物語です。 
花菱家の次男・寛二君の成長ぶりには ほろりと来ました。
もし花菱清太郎劇団の芝居が見れるなら、「母恋旅烏」を演じている花菱家を見てみたいと思いました。
母恋旅烏 (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 母恋旅烏 (双葉文庫)より
4575509809
No.4
(4pt)

「ぼく」の存在に御注目

 読みなさい、何をおいても。
主人公は、かつては家族で旅回りの芝居をしていた芸人一家の菱沼家の面々。
その家族を一人一人主人公にする小節が幾つかあり、「ぼく」と名乗る次男坊がその繋ぎをして、話はテンポ良く進められていきます。
 物語の中程までは笑えます。特に父親が昔の師匠に再会する場面は爆笑モノ。
が、それ以降はアカの他人が生活に深く加わる事により、キャラクター同士の確執が重くのし掛かってきます。
最後の方で、舞台装置に関するくだりがありますが、細々と説明し過ぎているようで、さくさく進んでいた話しにブレーキがかかってちょっと残念。
 でも、泣かせます。
胸を切なくさせます。どうしてみんな幸せになれないんだろうと感じさせられます。
 このお話をお読みになる皆さん、読後はこの「ぼく」なる人物に、どうか拍手を送ってやってください。
母恋旅烏 (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 母恋旅烏 (双葉文庫)より
4575509809
No.3
(4pt)

笑いの中に家族の意味を問う佳作

読み始めて最初に謎を持たせるのが,本書の大部分で一人称の語りになっている「ぼく」こと次男・寛二について。無邪気な振る舞いや語り口から小学生を想像させるのですが,すぐにその想像は裏切られます。しかしその設定は,寛二の父・清太郎が自分がかつて所属した劇団に復帰する後半,劇団の中で揉まれる寛二の成長物語につながっていきます。酒乱で無計画な事業を起こしては潰す親父,ケンカが弱くてフィギュアオタクな長男,そして元ロッカーで19歳にして子持ちの長女,などなど。荻原作品らしく,キャラクターのぶっ飛び加減も期待を裏切りません。清太郎はダメ親父のように見えるけど,役者としての技量と矜持にかけては一流というところに好感。清太郎が劇団に復帰後,自分の芸術を求めると言って独善的な駄作を演じ続けようとする若座長に諭す場面が真骨頂です。そのセリフは本の中で。
母恋旅烏 (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 母恋旅烏 (双葉文庫)より
4575509809
No.2
(5pt)

家族って・・・

この本は、表紙のイラストに惹かれて買いました。はじめのうちは、普通ー、とか思ってましたが、数分で撤回しました。次第に見えてくる人物像、その人物から見えてくる人間関係、人間関係から見えてくる波乱万丈だが現実味のあるストーリー。読んで損はない一冊だと思います。もとい、読んで損などあるはずない一冊です!
母恋旅烏 (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 母恋旅烏 (双葉文庫)より
4575509809
No.1
(4pt)

相変わらずさえています

ユーモア小説で高い評価を得ている萩原浩が,一風変わった困った父ちゃんとその家族の物語を書きました。例のごと,さえまくる人物描写に引き込まれます。家族は母親以外の皆が,ふつうから見たら問題ありだったり,変だったりしますが,それぞれの行動に至る原理は一貫しています。一貫していないのが母親だったのですが,詳しくは読んでのお楽しみ。楽しく読めますけど,他の作品のような読後のカタルシスがあるかというと,微妙なので,星を一つ落としました。
母恋旅烏 (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 母恋旅烏 (小学館文庫)より
4094100091