その女アレックス

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評判

その女アレックスの評価:

3.65/5点 レビュー 475件。 B ランク

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平均点3.65pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全300件 181〜200 10/15ページ
No.120
(4pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

読者の視点の切り替えが面白さの秘訣

店頭での「このミステリーがすごい」で1位という宣伝文句に惹かれて読んでみました。感想は「なるほど」です。

昔、私が社会人になりたての頃、小説を書きたくて、いろいろ物語のモチーフを毎日、通勤電車の中で夢想していたものです。そのなかの一つが、最初は主人公は犯罪者として映り、後に、自由への逃亡者として映るようなしかけの物語でした。一方の、主人公をとらえようとする刑事は、最初は正義の人として映り、後に、主人公の行く手を阻む抑圧的な世界の番人のように映ります。

本作品の面白さの秘訣は、そうした読者の視点の切り替えを意識的に使ったということにあるのではないでしょうか。

以下、ネタバレ気味につき注意ーーーーーーーーーーーーーーーー

本作品は、3つのパートからなります。

第一部では、ヒロインであるアレックスが、変質者から拉致され、衰弱死寸前まで監禁される不幸な被害者として映ります。
第二部では、一転して、ヒロインが、行き当たりばったりに、男を残忍な方法で殺害していく、シリアルキラーとして映ります。
第三部では、ヒロインの壮絶な過去が明かされ、ヒロインのやってきたことが、同情されるに足る復讐であることがわかります。

視点が二転三転しつつも、最後までヒロインの動機や計画もわからないので、それなりにひっぱりこまれました。

しかしながら、つっこみどころがないわけではありません。端的に言って、読者に明かされるヒロインのモノローグさえも、実は嘘、あるいは巧妙に事実が伏せられただったというのはアンフェアな感がありますし、一番の復讐相手に対する方法が生ぬるく、偶然に委ねすぎなのではないかという気もします。

まあ、それはそれとして、面白く読むことができたのではないでしょうか。ミステリー好きなら読んで損はないと思います。
その女アレックス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: その女アレックス (文春文庫)より
416790196X
No.119
(5pt)

吊り下げられた小さな檻に全裸で閉じ込められた、その女・アレックス

その男・マコトは、「途中で止められなくて、朝まで読んでしまった」と呟いた。その傍らには、付箋で針鼠のようになった『その女アレックス』(ピエール・ルメートル著、橘明美訳、文春文庫)が置かれている。

この男が、若い時はともかく、近年は徹夜で読書することは滅多にないので、その本の何がそんなに夢中にさせたのか問うたところ、「ネタをばらしたら、これほど独創的なミステリを提供してくれた著者、ピエール・ルメートルに申し訳ない」との答えが返ってきた。

そこで、少しでもいいから、ヒントが欲しいと頼んでみた。そこまで言うならと、付箋が付いたページを繰りながら、声を出して読み始めた。

「なんの助けも得られない以上、自分で死ぬしかないからだ。とはいえ衰弱し、麻痺した体は言うことを聞かず、思うようにならない。今や排泄物は完全に垂れ流しで、痙攣が止まらず、全身がこわばっている。アレックスは絶望し、最後の手段だと木枠の角に足をこすりつけはじめた。焼けるような痛みを感じたが、それでもやめなかった。苦しみをもたらす肉体を憎み、肉体を殺したかった。だから力を振り絞って足を動かし、荒削りの木の尖ったところにこすりつける。痛いところがやがて大きな傷口になるだろう。アレックスは虚空を見つめている。ふくらはぎにとげが食い込むのもかまわず、足を動かしつづける。アレックスは傷口から血が出るのを待っている。血が出てほしい。流れてほしい。全部流れてほしい。そうしたら死ねるから」。

「いずれにせよ、そういうことを考えることができたのは、檻に入れられてからしばらくのあいだだけだった。今はもう、2つ以上のことを論理だてて考えることができない。脳は体の苦痛を認識するのがやっとで、それ以上のことを受けつけない。こんな状態になる前は、仕事のことも考えた。アレックスは非常勤の看護師をしていたが、誘拐されたのはちょうど仕事を1つ終えた直後だった」。

「アレックスには夫も、婚約者も、恋人もいない。誰もいない。誰かが気にかけるとしても、それはアレックスがここで衰弱し、発狂して死んでから何か月もあとのことだろう」。

「写真が6枚保存されていた。板の間隔が広い木箱のようなものが写っている。木箱は吊り下げられていて、なかに女が閉じ込められている。若い。30くらいだろう。汚れた髪がべたりと顔に貼り付いている。全裸で狭い箱のなかに無理な姿勢でうずくまっている。6枚とも女は撮影者のほうを見ている。目の下に隈ができ、目つきがうつろだ。だが顔立ちはほっそりして、黒い瞳が美しい。頬がひどくそげているが、そうでなければかなりの美人だろう。だが美人かどうかはこの際問題ではない。6枚の写真からわかる重要なことは1つだけ、女が死にかけているということだけだった」。

「最初の1匹が顔を見せて以来、近くにネズミがいない状態が20分以上続いたことはない。とにかく入れ代わり立ち代わりやってきて、檻の上を歩いたり、ロープにぶら下がったり、かごのなかをのぞいたりしている。そして今、そのかごにはもう餌がない。揺れるかごのなかから数匹が顔を出し、こちらをじっと見つめた」。

「ネズミたちは頭がいい。飢え、渇き、凍えときたら、あとは恐怖を加えるだけでいいことを知っている。そして、そのために今度は一斉に甲高い声で鳴きはじめた。どこかから漏れている雨水が、風に飛ばされてアレックスの顔にも落ちてくる。アレックスはもう泣くこともできず、ただ震えた。死んだら楽になれると思っていたが、ネズミにかじられるとなると話は別だ。このネズミたちが自分をむさぼり食うのかと思うと・・・。9匹のネズミにとって、人間1人は何日分の餌になるのだろう? アレックスは身の毛もよだつ思いで泣き叫んだ。ところが、喉からはかすれた声しか出てこなかった。もはや声さえ出ないほど、アレックスは衰弱していた」。

ここまできたところで、「第1部の一節を紹介したけど、これは単なる誘拐事件ではなかったんだ」と言いながら、本を閉じた。

そして、「これ以上は話せないけど、第2部、第3部と進むにつれて、思いもかけないどんでん返しが、ええと、1つ、2つ、3つ――3つも待ち構えていたんだ。それを知りたかったら、自分で読むことだね。読み終わったら、体にも心にも震えがくると思うよ」とのたまうではないか。
その女アレックス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: その女アレックス (文春文庫)より
416790196X
No.118
(5pt)

いままでにない読後感

信用できない語り手によるミステリー小説である。
単純にミステリーといっていいかどうか疑問が残るが、ほかに適当な言い回しもない。
全体は三つのパートからなり、それぞれ読み心地が違う。
真相に近づくにつれ、ぐいぐいと引き込まれる。
ほんとうの真相は読んだ読者の数だけある。深みがすごい。
規格外の小説である。

宝島社のムック「このミステリーがすごい!2015」の海外部門第1位、
「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第1位、
『ハヤカワ ミステリマガジン』「ミステリが読みたい!」海外編第1位、
「IN☆POCKET文庫翻訳ミステリー・ベスト10」第1位、
英国の「英国推理作家協会 インターナショナル・ダガー賞」、
フランスの「リーヴル・ド・ポッシュ読書賞」を受賞、
という絶賛評価は伊達ではなかった。

翻訳物は文章が苦手という人も多いかと思うが、本書は翻訳の文体も素晴らしい。
すべての小説ファンにお勧め。
その女アレックス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: その女アレックス (文春文庫)より
416790196X
No.117
(5pt)

予測不可能な結末

ネタバレになるので書けませんが、この結末は「1本、取られた」感じでした。これを予測できた人は凄い。
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416790196X
No.116
(5pt)

少々疑問点は残りますが

とても楽しく読めました。後半は少しグロが続き精神的にきついですが…。
自分はラストも好きです。こういう終わり方が正しいと思いました。

どのような種類の本や映画でも、なんとなく先を想像して(当たっているにしろ、外れているにしろ)つまらなくなってしまいます。
しかしこの本は、内容を理解できたと思ったら次から次に新しいことが起こり、続きを想像する余裕がありませんでした。
その追い付ききれないという気持ちが不思議と心地良いのです。
新しいことがどんどん起き、情報量が増えていくにも関わらず、どの情報も言われればページをさかのぼる必要なく「ああ、あれね」と思い出すことができる。
それもまた不思議です。

ぜひ人にすすめたい本です。表紙もかなり気に入っています。
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416790196X
No.115
(4pt)

評価はいろいろ分かれていますが、読む価値はあると思います。

表題の通り、いろんな方のレビューを読んでいると評価は分かれていますが、私にとっては久しぶりに手にしたミステリーかつ事前情報も持っていなかったので、面白い作品だったと思います。
一部、二部、三部の話の展開の早さと意外性。被害者と思っていたアレックスが実は復讐計画を着実にこなしていく冷徹な殺人鬼であったりと、良い意味でのショックを受けました。ただ、ストレートな描写や表現は慣れていない私としてはもう一回読もうと思うまでには時間が必要な感じです。
その女アレックス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: その女アレックス (文春文庫)より
416790196X
No.114
(5pt)

面白い

話の展開が面白かった。もう一度読み直してみたい。展開がめまぐるしくてついていけなかったところもあった。
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No.113
(4pt)

途中まではとても早く読めますが・・

ある時点からページをめくるのが遅くなってしまい・・・。どの時点かはネタバレに通じるので言えませんが。でもそこまではとても面白くってほぼ一気読みでした。ちょっと最後尻すぼみかな。。。自分で勝手に思い描いていた展開と違ったのでしょうね。
その女アレックス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: その女アレックス (文春文庫)より
416790196X
No.112
(4pt)

謎解き目的で読むと辛いかも?

前半は引き込まれました。訳文がとても読みやすかったおかげも大きいと思います。残酷描写は想像力を潜めてさっさと読み進めました。謎解きに期待した分、終わりが見えてくる頃に真の犯人が誰か突如判明する為アッサリし過ぎた感が残りましたが、警察側の人物描写が面白かったので他のカミーユ作品も読みたくなりました。

ミステリーとしては同著者のサイコサスペンス『死のドレスを花婿に』のほうが読後の満足度が高かったです。こちらも女性が主役で惨たらしいことになってます。汗。アレックスとは違い、読んでる半ばで著者の趣味の悪さ?に気分を害して読むのを止めようかとむかつきつつ(笑、最後どうなるか知りたくて一気に読み進めてみるとアレックスよりも感慨深く、より筆力を感じました。
その女アレックス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: その女アレックス (文春文庫)より
416790196X
No.111
(5pt)

すばらしかった

文句無しっ!。ここ何年かのベストです!!。
100ページおきに訪れる驚きに、身をゆだねていただきたい。
そして終盤に訪れる静かな疾走感に、胸を焦がしていただきたい。
この小説の魅力を損なわないために、何の先入観も持たずに読んでいただきたい。
できれば、Amazonのレビューも読後に読んでいただきたい。
期待は裏切られません。
これほど陰惨な小説なのに、清々しい終幕が待ち受けています。
忘れる事を赦さない小説となることを約束します。
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416790196X
No.110
(5pt)

映画化に期待

可哀想な被害者と思いきや実は殺人鬼でも本当は復讐のため生きる「その女」。始めて読む人は絶対顛末を知らない方が良い。ページをめくる手が止められないほどグングン惹かれ、読後はアレックスに鎮魂の献花を!と思った。そして2回目は「アルマン」を愛しながら再読したい。映像化には限界はあるだろうけれど是非期待したい。
その女アレックス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: その女アレックス (文春文庫)より
416790196X
No.109
(5pt)

圧倒的な面白さです!

圧倒されました。トマが前面にクローズアップされた時から、何となく結末のどんでん返しを恐れながらも予測していたようです。とても楽しめました。
その女アレックス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: その女アレックス (文春文庫)より
416790196X
No.108
(5pt)

こいつは面白い!

久しぶりに面白い小説に出会った。
ラーソンの『ミレニアム1  ドラゴン・タトゥーの女』といい勝負。
文句なくお勧め、以上!
その女アレックス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: その女アレックス (文春文庫)より
416790196X
No.107
(4pt)

意外な展開とストーリー

フランスの警官は、アメリカの警官ものと違って、あまりビジネスライクに捜査をしないので、はじめはイライラしながら読んでいた。特にこれを読む前に、ジェフリーデーバーのライム物を気に入っていたので、余計だった。
はじめはアレックスが誘拐されて、それを救出する推理物としてよんでいたが、アレックスが自力で脱出してから連続殺人を始めようになって、一筋縄で行かないと思い始めた。
硫酸を飲ませて殺害する謎解きは、最後に判明。フランスの刑事は、かなり仕事より自分の都合が優先みたい。
でもそこがいい。
その女アレックス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: その女アレックス (文春文庫)より
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No.106
(5pt)

壮絶な復讐劇

「すべては、正義のために」やり遂げた、達成感のある作品です。
その女アレックス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: その女アレックス (文春文庫)より
416790196X
No.105
(5pt)

k'

ll/bjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjj
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416790196X
No.104
(4pt)

二転三転する物語と、二転三転させられてしまう読者の心情

ミステリーは、というより本自体あまり読みませんが、新しいミステリーの切り口だなと思います。
これがこの作者独特の強みなんだろうな…と。起承転結で導入が大体ものがたりの核になってくるのが一般的な中で、導入なんてものが何時の間にやら本質でなく、些細な事であるあたり。

ただ、この本、余り単純にオススメはできません。アレックスの過去がエグ過ぎて、女性と子供には特に。
ここまでエグいからこそ、復讐に説得力が出てくるとも言えるのですが…

そして名前を統一して描かれていないので非常に人物を把握しにくい!ファーストネームで書いたりセカンドネームで書かれたり…

最後の不満点は物語に整合性が無い事です。
アレックスの復讐は良い、その為の方法が硫酸である事にも意味がある。
しかし目にドライバー突き刺したりまでする残虐性は説明付かない気がするんですよね。そこに関しては作者に言わせれば精神不安定…で済まされちゃうのかな?
あとはこの物語の本当の意味での黒幕にあたる人間が、どうして情報を両者に垂れ流しにした意味と目的が最後まで謎なまま終わらせた後味の悪さが気になります。

それでも二転三転する展開と、その展開の中で何時の間にやらアレックスというキャラクターへの感じ方までもが二転三転してしまうところに終わってみれば面白さを感じました。
その女アレックス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: その女アレックス (文春文庫)より
416790196X
No.103
(4pt)

早い展開に一気に読み進められます

たまたま本屋で平積みのこれを見て買いました。
どなたかも書かれていたようにレビューやネタバレをまったく知らないで読んだ方が断然おもしろい。
3章までありますが、章ごとにアレックスがまったく違った顔を見せます。
この女性の生い立ちには息苦しい場面もありますが、同作者の他の本も読んでみたくなりました。

だた、登場人物一覧が書いてはあるのですが、ファーストネーム、ファミリーネーム、ミドルネームが混じって出てくるので
最初は混乱します。
 
 【ネタバレあります】
それと1つわからないことがあって、読み終わってからレビューを探したのですが見つからなくて・・・。
「カミーユの妻イレーヌが、誘拐監禁の上殺害された。殺害現場が画家だった母のアトリエ」とありますが、
イレーヌの事件に母は関係してるのでしょうか? だから母の作品を残らず売り、売り上げを全額寄付するつもりだったのでしょうか?
どなたかおわかりの方、教えてください。
その女アレックス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: その女アレックス (文春文庫)より
416790196X
No.102
(4pt)

この本はレビューや書評を知る前に読むべきだ。

どの本にも言えることかもしれないけれど、ここのレビューやネットに氾濫する書評、新刊に付属する帯すら見ないうちに読むほうがこの本は楽しめると思う。
なかなか凝ったプロットであるけれれど、事前情報を得ることでその面白さがかなり損なわれるタイプでもある。
自分も事前に全てではないが大まかな展開を知ってしまったがために、結末についてはやや興ざめし批判的になってしまった。
その意味で星4つ。

どんなものにも好き嫌いが分かれるのではないかと思うが、今回この本に関して言えば捜査陣のキャラクターに魅力を感じることが出来なかった。それゆえに結末にも共感しかねる感情がわいた。
物語の展開と結末はたしかに上手い! でも本当にそれでいいの?
その女アレックス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: その女アレックス (文春文庫)より
416790196X
No.101
(4pt)

こんな本もあるのね。

えっ?終わっちゃったの?
ってそこからがひっくり返る、ひっくり返る。
こんなに引き込まれた本は久しぶり。
通勤時間を使って読みましたが、時間があっという間に過ぎました。
でもエグい表現も多くて、ウッとなる場面も多いです。
その女アレックス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: その女アレックス (文春文庫)より
416790196X