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(短編集)

天久鷹央の推理カルテ



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天久鷹央の推理カルテの評価: 3.86/5点 レビュー 64件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.86pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全47件 41~47 3/3ページ
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No.7:
(5pt)

「相棒~たった二人の統括診断部~」ってタイトルでドラマ化しないかな。

ノーマークの作家だったし、別段期待していなかったが…
いやあ想定外の良作だった。面白い面白い。結論としては大満足の一作。

医療ミステリに分類されるが、そこまで難しい話はなく、小説とラノベの中間くらいの読み味。
ストーリー性は小説、キャラクター性はラノベという印象。
新感覚というアオリは伊達じゃない。

ストーリーは主人公の小鳥(名前は可愛いがゴツイ大男)と、
ヒロインであり上司でもある鷹央(男らしい名前だが小柄で童顔な女子高生のような女医)が統括診断部という、
新設された特別部門をたった2人でやっており、そこには他の部門では面倒だからとまわされて来た患者たちが、無理難題難病を押し付けてきて(患者でもなければ、医療と全く関係ない話もある。というか雑誌に載った最初の話がまさにそう)、
2人がそれを解決する、という流れ。ちっちゃな天才とおっきなそのパートナーということもあり、「相棒」のような設定。

推理要素は大部分が医療関係なので、私も大部分の読者と同じで、ほとんど推理できなかった。
唯一解ったのが想像妊娠だけ(しかもヒロインたちと同じく、誤診だった)。

鷹央はまるで人格破綻者のような女だが、それをちゃんと自覚しており、自らに倫理観を課すことで自分を制しているという、
なかなかに哲学のあるキャラ。ここぞという時にちゃんと正論を言うキャラなのでカッコイイ。自分で人格破綻者だと認めているくらいだから、
実際には人格破綻者ではないのだろう。

ラノベでもあるので、ラブコメ要素もあるにはあるが、周りが2人をやたらくっつけようとする割に明らかに主人公にその気はなく、
ヒロインだけが主人公に好意を持っており(?)、かなり特殊な愛情表現をぶつけてくる(???)という、
やや珍しいパターン。これだけ無駄にアオるくらいだから、今後は2人が恋仲になるのかな。

表紙・イラストも可愛い。絵があるのは扉絵だけなので、ラノベというわけではないが、さすがにこの絵師はうまい。

最初は新潮社がラノベ!?と驚いたが、どうやらこのレーベルは小説とラノベの両立を目指しているらしい。
本作はその象徴となれる良作だった。

この本では露骨に2巻への伏線があるし、そもそも、主人公が外科医を辞めた理由や、ヒロインとの出会いなども一切語られていない。
まだまだ長いストーリーの、序章という印象。

話によると既に4巻まで書き上げているらしいが、それも本が売れてこその話。
売れなければお蔵入りになってしまう。

何としてもこの良作には売れて欲しい!
天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫)より
4101800103
No.6:
(5pt)

ミステリファンもラノベファンも楽しめる。

優秀な推理力と奇抜な性格の名探偵と、名探偵に引っ張り回される苦労性の助手、という正当派の名探偵物。1980年代後半以降の、いわゆる「本格ミステリ」にはまって、森博嗣あたりまで継続して読み続けた人なら、たぶん楽しめると思う。ミステリとしておもしろいし、キャラ小説としても楽しい。ミステリ好きな人はイラストで敬遠しないで欲しいと思うし、「イラストがあるのはいいけどミステリはちょっと」というラノベ好きな人にもお勧めしたい作品。
 4作品を収めた短編集で、個々の作品もおもしろいが、若竹七海や加納朋子の連作短編もののような長編としての楽しさもある。次回作以降も予定されているようなので、今から楽しみ。
天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫)より
4101800103
No.5:
(4pt)

誰も死なないミステリー

鷹央のキャラがなかなか奇抜でしたが、何事にも恐れ知らずと言う訳でなく、
身内に怖い存在がいると助手の小鳥先生に打ち明ける素直さがチャーミングで好感を持てました。
医療ミステリーと銘打たれていたので難しいのかな?と気構えていたけど、解決までのテンポの良さがとても爽快で読んでいて楽しかったです。

続編在りそうだな、の雰囲気がある終わり方。
天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫)より
4101800103
No.4:
(5pt)

オススメです

天才的な診断能力をもつ女医の天久鷹央とそれに振り回されるいわゆるワトソン役の小鳥遊優が河童や人魂などの超常現象や原因不明の病を解き明かしていく医療ミステリーです

医療ミステリーと聞くと専門用語だらけで難しそうなイメージがありますが、今作はわかりやすく説明してあり、専門用語の量もそれほど多くないので理解に苦しむということはありませんでした
いい意味でライトノベルっぽいというか(イラストもいとうのいぢさんですし)読みやすいです
かといって内容がなくて軽すぎるといったこともありません

今作は
肝試し中に河童を見たという少年
夜勤中に人魂を見た看護師
中絶したはずの赤ちゃんが戻ってきたという女子高生
医療過誤で主人公を訴える母親
の4つの事件の連作形式になっています
1つ1つの事件は独立していますが、最初の話のある出来事が最後の事件のきっかけになっていたりします

どれも不思議な事件でそれを論理的に解決していく様が非常に面白かったです
解決したと思ったらそこからさらにもう一捻りあってドキドキしました

ガリレオや零能者ミナトなど怪奇現象を論理的科学的に解決する作品が好きな方は楽しめると思います
この2作が科学的なアプローチで事件を解決するのに対し、この作品は医学的なアプローチをするので2作とはまた違った面白さがありました

コミュニケーション力が低くて冷たく見えるが信念や情熱を持ち、冷静だが時に慌てて落ち込む天才医師の天久鷹央やそんな天久に振り回され文句をいいつつも尊敬し見守り天久の為に動く小鳥遊優などキャラも魅力的で個性的で好きになりました

ぜひとも続編を希望します
続編のためにも少しでも多くの人に手にとってもらいたくてレビューを書きました
稚拙な文でしたが少しでも参考にしていただければ幸いです
天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫)より
4101800103
No.3:
(5pt)

オススメ!

医療ミステリーはハードルが高いように感じるけど、この作品はちょうど良い高さ。専門用語もあるけど、分かりやすく説明されているところが良い。鷹央の、ワガママに振り回されている小鳥遊。それを面白くからかう鴻ノ池。これからの展開が楽しみなので、続編を強く希望します。個人的には、「不可視の胎児」が好きです。ラストの鷹央の台詞「その子どもに・・・」の部分でウルウルきました。自信をもってオススメ出来る1冊です。
天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫)より
4101800103
No.2:
(4pt)

続編に期待

読みやすくてあっという間に終わりました。
カッパの話、人魂の話、妊娠の話、鷹央が訴訟される話。
この4つが収録されています。
鷹央の論破していく様がなかなか良かったです。
今後も続いていくといいですね。

10月4日 追記
既に4冊分程書き終えていると、某SNSで著者さん本人がおっしゃっていました。非常に楽しみです。
天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫)より
4101800103
No.1:
(4pt)

読み易いラノベチックな医療ミステリー

デビュー作の『誰がための刃 レゾンデートル』とは全く趣きの違うラノベチックな連作短編集。

主人公は天医会総合病院の天才女医・天久鷹央。天久鷹央が相棒の小鳥遊優とともに摩訶不思議な事件を解き明かす医療ミステリー。東野圭吾の探偵ガリレオ・シリーズにも似た雰囲気で、ガリレオよりは深刻な内容ではなく、読み易い。

プロローグとエピローグに『泡』『人魂の原料』『不可視の胎児』『オーダーメイドの毒薬』の四編を収録。
天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫)より
4101800103

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