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【この小説が収録されている参考書籍】
角
角 (光文社文庫)

の評価: 3.25/5点 レビュー 4件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

うーん、うーん、うーん。

星は4つ。けど勧めないという珍しいパターン。

酔っ払いに飲まされて起きると、私の頭に角が生えていた。
文章の校正を生業とする主人公はお団子ヘアのようにして、フツウに出版社に出勤する。

虫になったザムザとは違い、ごくごくフツーに暮らしつづける主人公。
角をとれるかもしれないと情報を持ってきた恋人と中国まで行くが、実は恋人は忙しい中でたまには旅行を、と思っただけだった。
角は、主人公の感情を反映してちょっときゅんとしたり、しんと冷えたり、ぽっと熱を帯びたりする。

それだけ。

ひたすら校正する麻起子。
角がばれ、なぜかそのばたばたで、嫌っていた編集者や作家から求愛される。
恋人と別れて、作家に乗り換えるか?
そうして角は、とれるのか?

角がなくても十分成り立つストーリーではある。
ただ、角という異物が小さくて完全に隠れるところ、だのに異質なところから作家の気持ちに火がつくあたりは、そうか、角まで行く必要があったのね、かつ、全身が虫になったんじゃダメだったのねと納得。

しかし、狂気の桜ほどキョウレツではなく、鳶がクルリとほど温かくもなく、さくっと折れるように人が死んで幕引きだったのが、うーん、うーん、うーん。
角 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:角 (光文社文庫)より
4334744591

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