(短編集)

小さな異邦人

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

小さな異邦人の評価:

4.09/5点 レビュー 11件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.09pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全21件 21〜21 2/2ページ
No.1
(5pt)

変わらない匠の一冊

巧みな修辞、心理描写、そして意外性。
それらを撚り合わせた、細密にしてミステリアスな情念の宇宙。
そんな連城作品の魅力は、この作品集でも健在だ。

例えば表題作の『小さな異邦人』―。八人の子供がいる大家族に、誘拐犯からの身代金要求の電話が掛かってくるが、八人の子供は全員その場に揃っていた…。
そんな奇妙な導入部から意外なツイストをへて、不可解な誘拐事件が思わぬ真相へと着地する。

鮮やかな匠の手さばきを思わせる作品ぞろい。
危険な香気をはなつ蠱惑の美酒のような連城作品の味を、この一冊でも変わることなく楽しむことができる。

初期作品から、常に期待を裏切ることなく、胸おどる読書の時間をあたえ続けてくれた氏の作品群。突然の訃報は、ただ驚かされるばかりだった。
遅ればせながら、連城三紀彦氏のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。
小さな異邦人 Amazon書評・レビュー: 小さな異邦人より
4163900306