(短編集)

レキシントンの幽霊

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評判

レキシントンの幽霊の評価:

4.18/5点 レビュー 96件。 C ランク

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平均点4.18pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全151件 81〜100 5/8ページ
No.71
(4pt)

純文学の世界観

物語の至る所に散りばめられた「アフォリズム」と「メタファー」。
どの短編も一見すると暗く悲しい話に見えるが、パラドックスに差別からの開放や究極の愛を仄めかしている。

特筆すべき点は構成の素晴らしさ。非科学な話が続いた後に現実的な話に落ち着く。それでいて、テーマはコミットメントしている。

「アフォリズム」なり「メタファー」なり、人それぞれが自由な捉え方をできる純文学のアメリカナイズがこの本にはある。
レキシントンの幽霊 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊 (文春文庫)より
4167502038
No.70
(4pt)

文章の上手さってあるよなぁと思わせられる。

学生時代に文学青年が一度は通る道、となった感のある純文学作家・村上春樹の短編集。

この人の作品はとかく長編がいろいろと取り上げられるが、
本当のよさは短編にあるんじゃないかと時々思う。
短編小説はいずれも日本語が抜群に美しい。読んでてうっとりとするほどに美しい。

僕はこの本を読んで特に強くそう思いました。
だって、きれいな日本語に感動したのは、いまのところ僕にとってはこの本だけなのです。
レキシントンの幽霊 Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊より
4163166300
No.69
(4pt)

文章の上手さってあるよなぁと思わせられる。

学生時代に文学青年が一度は通る道、となった感のある純文学作家・村上春樹の短編集。

この人の作品はとかく長編がいろいろと取り上げられるが、
本当のよさは短編にあるんじゃないかと時々思う。
短編小説はいずれも日本語が抜群に美しい。読んでてうっとりとするほどに美しい。

僕はこの本を読んで特に強くそう思いました。
だって、きれいな日本語に感動したのは、いまのところ僕にとってはこの本だけなのです。
レキシントンの幽霊 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊 (文春文庫)より
4167502038
No.68
(5pt)

めくらやなぎの咲く季節に

めくらやなぎが咲く季節が近づいてきたこの頃は、この7つの短編集を読んでみるのがいい季節の巡り合わせ。表題作のほか、「沈黙」「氷男」「トニー滝谷」、そして「めくらやなぎと、眠る女」がいい。

 特に「めくらやなぎ・・・・・」はその後の「ノルウェイの森」につながるテーマなので、読み逃せない。「僕」のかつてのお仕事・広告代理店勤務がまたまた登場してくる。さらに高二の頃の思い出はムラカミ作品の重要なモティーフ。

 そういえばその昔、トニー谷っていうそろばん芸人がいましたね。
レキシントンの幽霊 Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊より
4163166300
No.67
(5pt)

めくらやなぎの咲く季節に

めくらやなぎが咲く季節が近づいてきたこの頃は、この7つの短編集を読んでみるのがいい季節の巡り合わせ。表題作のほか、「沈黙」「氷男」「トニー滝谷」、そして「めくらやなぎと、眠る女」がいい。

 特に「めくらやなぎ・・・・・」はその後の「ノルウェイの森」につながるテーマなので、読み逃せない。「僕」のかつてのお仕事・広告代理店勤務がまたまた登場してくる。さらに高二の頃の思い出はムラカミ作品の重要なモティーフ。

 そういえばその昔、トニー谷っていうそろばん芸人がいましたね。
レキシントンの幽霊 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊 (文春文庫)より
4167502038
No.66
(5pt)

トニー滝谷

音と映像では、以前じゅうぶんに楽しみました。

「記憶は風に揺らぐ霧のようにゆっくりとその形を変え、形を変えるたびに薄らいでいった。」
レキシントンの幽霊 Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊より
4163166300
No.65
(5pt)

トニー滝谷

音と映像では、以前じゅうぶんに楽しみました。

「記憶は風に揺らぐ霧のようにゆっくりとその形を変え、形を変えるたびに薄らいでいった。」
レキシントンの幽霊 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊 (文春文庫)より
4167502038
No.64
(5pt)

孤独を描いた短編集

これは孤独を描いた短編集である。孤独というものの姿をくっきりと描こうとした作品集である。絶対的な孤独、純度の高いしんと静まりかえった孤独。そんなものを描いて何になるのか。全く何にもならないだろう。だが、それは描かれねばならない。
 「緑色の獣」のように、現実離れした設定で戯画的に描かれることもあり、「レキシントンの幽霊」「7番目の男」のように写生的に描かれるものもある。「めくらやなぎと、眠る女」のように極小の孤独として磨き出されることもあり、「トニー滝谷」のように普遍的な形で描出される場合もある。
 これらあらわにされた孤独の姿は、村上の見事な手さばきを読者に知らしめる。それに何の意味があるかと問われれば、沈黙で答える以外にない。オリンピックの超絶も、人間国宝の神技も、意味や理由の外に存在するではないか。
レキシントンの幽霊 Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊より
4163166300
No.63
(5pt)

孤独を描いた短編集

これは孤独を描いた短編集である。孤独というものの姿をくっきりと描こうとした作品集である。絶対的な孤独、純度の高いしんと静まりかえった孤独。そんなものを描いて何になるのか。全く何にもならないだろう。だが、それは描かれねばならない。
 「緑色の獣」のように、現実離れした設定で戯画的に描かれることもあり、「レキシントンの幽霊」「7番目の男」のように写生的に描かれるものもある。「めくらやなぎと、眠る女」のように極小の孤独として磨き出されることもあり、「トニー滝谷」のように普遍的な形で描出される場合もある。
 これらあらわにされた孤独の姿は、村上の見事な手さばきを読者に知らしめる。それに何の意味があるかと問われれば、沈黙で答える以外にない。オリンピックの超絶も、人間国宝の神技も、意味や理由の外に存在するではないか。
レキシントンの幽霊 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊 (文春文庫)より
4167502038
No.62
(5pt)

彼だけ

物語に、序破急は必ずしも、必要ない。

 読中読後に、自身が内包されている世界の、時の刻み方、

密度といった基調が揺らぎさえすれば良い。

 そんな、自身の感覚が澄む、少し憂鬱な気分を与えてくれるのは、

彼だけ。
レキシントンの幽霊 Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊より
4163166300
No.61
(5pt)

彼だけ

物語に、序破急は必ずしも、必要ない。

 読中読後に、自身が内包されている世界の、時の刻み方、

密度といった基調が揺らぎさえすれば良い。

 そんな、自身の感覚が澄む、少し憂鬱な気分を与えてくれるのは、

彼だけ。
レキシントンの幽霊 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊 (文春文庫)より
4167502038
No.60
(5pt)

魂の救済、そして光の射す方へ

村上春樹90年代の短編集。
「レキシントンの幽霊」「緑色の獣」「沈黙」「氷男」「トニー滝谷」「七番目の男」「めくらやなぎと、眠る女」以上7つの短編が収録されている。
タイトルを見ればわかるとおり、いずれも村上春樹的個性を持った素晴らしい作品ばかりであるが、特に注目に値するのは「沈黙」と「七番目の男」だろう。

「沈黙」では、とある事件をきっかけにクラスメイトから無視されるようになった少年の苦悩を描く。彼はいかにしてクラスメイトからの突然の黙殺という仕打ちに耐え、それを乗り越えていったのか。

「七番目の男」の主人公は、少年の頃に親友と海を見に行くが、突然の大波に親友をさらわれてしまう。迫りくる大波から親友を助けることができたかも知れないのに、彼は恐怖にかられて自分だけ逃げてしまった。以降、彼は波の恐怖と自責の念にさいなまれながら生きていくことを強いられる。

この2つの短編に共通しているのは希望が明確に描かれていることだ。いずれの主人公も最終的には困難と和解し、精神的な救済を得る。
短編長編にかかわらず、村上氏がここまで明確に希望へとその舵をきったことはなかった。
そして、この作品から10年たった今、この2つの短編は氏が今後進んでいく方向を予告していたと言える。
レキシントンの幽霊 Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊より
4163166300
No.59
(5pt)

魂の救済、そして光の射す方へ

村上春樹90年代の短編集。
「レキシントンの幽霊」「緑色の獣」「沈黙」「氷男」「トニー滝谷」「七番目の男」「めくらやなぎと、眠る女」以上7つの短編が収録されている。
タイトルを見ればわかるとおり、いずれも村上春樹的個性を持った素晴らしい作品ばかりであるが、特に注目に値するのは「沈黙」と「七番目の男」だろう。

「沈黙」では、とある事件をきっかけにクラスメイトから無視されるようになった少年の苦悩を描く。彼はいかにしてクラスメイトからの突然の黙殺という仕打ちに耐え、それを乗り越えていったのか。

「七番目の男」の主人公は、少年の頃に親友と海を見に行くが、突然の大波に親友をさらわれてしまう。迫りくる大波から親友を助けることができたかも知れないのに、彼は恐怖にかられて自分だけ逃げてしまった。以降、彼は波の恐怖と自責の念にさいなまれながら生きていくことを強いられる。

この2つの短編に共通しているのは希望が明確に描かれていることだ。いずれの主人公も最終的には困難と和解し、精神的な救済を得る。
短編長編にかかわらず、村上氏がここまで明確に希望へとその舵をきったことはなかった。
そして、この作品から10年たった今、この2つの短編は氏が今後進んでいく方向を予告していたと言える。
レキシントンの幽霊 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊 (文春文庫)より
4167502038
No.58
(5pt)

いたぶり方が…

「緑色の獣」に関して…『ねえ獣、お前は女というもののことをよく知らないんだ。そういう種類のことなら私にはいくらだっていくらだって思いつけるのだ。』…ぶ、ぶっ飛んでいます。そしてやられっぱなしの緑の獣は可哀相だけど確かにキモイです。やめてやめてと言いながら反撃もせず逃げもせず、ただただ主人公の攻撃を喰らっているその様はSとMの関係にも似ていますが、微妙に異なるような気がします。
ぱっと連想したのは「ジョジョの奇妙な冒険」のジョルノ編で出てくる本体の無いスタンドを、スパイスガールズがクローゼットの中にあった衣文賭けのポールでなぶり殺すシーンでした。
いやー、どっちも気持ち悪いなあ。もう忘れよう。
レキシントンの幽霊 Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊より
4163166300
No.57
(5pt)

いたぶり方が…

「緑色の獣」に関して…『ねえ獣、お前は女というもののことをよく知らないんだ。そういう種類のことなら私にはいくらだっていくらだって思いつけるのだ。』…ぶ、ぶっ飛んでいます。そしてやられっぱなしの緑の獣は可哀相だけど確かにキモイです。やめてやめてと言いながら反撃もせず逃げもせず、ただただ主人公の攻撃を喰らっているその様はSとMの関係にも似ていますが、微妙に異なるような気がします。
ぱっと連想したのは「ジョジョの奇妙な冒険」のジョルノ編で出てくる本体の無いスタンドを、スパイスガールズがクローゼットの中にあった衣文賭けのポールでなぶり殺すシーンでした。
いやー、どっちも気持ち悪いなあ。もう忘れよう。
レキシントンの幽霊 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊 (文春文庫)より
4167502038
No.56
(4pt)

風呂でも読める

例によって不思議な、空想的な話が七編。少し恐いテイストの話(「氷男」等)もあるが、基本的にどれも軽く読める。風呂に入りながら、空いた時間にさらっと読める。読後感も良好。
レキシントンの幽霊 Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊より
4163166300
No.55
(4pt)

風呂でも読める

例によって不思議な、空想的な話が七編。少し恐いテイストの話(「氷男」等)もあるが、基本的にどれも軽く読める。風呂に入りながら、空いた時間にさらっと読める。読後感も良好。
レキシントンの幽霊 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊 (文春文庫)より
4167502038
No.54
(4pt)

主人公がいつもの村上さんの長編みたいじゃなくていろいろいる

短編だ。
村上さんの短編はどれをとってもクオリティが高い。
もともとこの人は短編むきの作家なのではないかと思うほどだ。
本人は長編作家と名乗っているのだが。
しかし「めくらやなぎと、眠る女」を読めばわかるように短編を長編につなげていくのが得意だ
(作業的にはその逆かもしれないが。)
表題作含む七つの短編がおさめられている。
表題作は読めばわかると思うが村上春樹氏本人であるとしか思えない(笑)
全体的に、あんまり春樹さんっぽくないような話に感じる。
むろんけなしているわけではない。
ただ、主人公がいつもの村上さんの長編みたいじゃなくていろいろいるから、そう感じるだけなのだろう。
どれもがユニークで、どれもが観念的で、どれもが思わず深読みしてしまうタイプの話だった。
個人的に好きなのは『氷男』である。
響き的にも『羊男』みたいだし、「結局お前、なんなのよ?」という感じの存在だからだ。
あと、この作品はけっこう難解だったというのもある。
もちろん村上さんの著作だから平均点はかなり高いのだが、それでも『パン屋再襲撃』にはかなわないかな。
レキシントンの幽霊 Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊より
4163166300
No.53
(4pt)

主人公がいつもの村上さんの長編みたいじゃなくていろいろいる

短編だ。
村上さんの短編はどれをとってもクオリティが高い。
もともとこの人は短編むきの作家なのではないかと思うほどだ。
本人は長編作家と名乗っているのだが。
しかし「めくらやなぎと、眠る女」を読めばわかるように短編を長編につなげていくのが得意だ
(作業的にはその逆かもしれないが。)
表題作含む七つの短編がおさめられている。
表題作は読めばわかると思うが村上春樹氏本人であるとしか思えない(笑)
全体的に、あんまり春樹さんっぽくないような話に感じる。
むろんけなしているわけではない。
ただ、主人公がいつもの村上さんの長編みたいじゃなくていろいろいるから、そう感じるだけなのだろう。
どれもがユニークで、どれもが観念的で、どれもが思わず深読みしてしまうタイプの話だった。
個人的に好きなのは『氷男』である。
響き的にも『羊男』みたいだし、「結局お前、なんなのよ?」という感じの存在だからだ。
あと、この作品はけっこう難解だったというのもある。
もちろん村上さんの著作だから平均点はかなり高いのだが、それでも『パン屋再襲撃』にはかなわないかな。
レキシントンの幽霊 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊 (文春文庫)より
4167502038
No.52
(4pt)

うまく説明できないけど、わかる気がする。

「あのとき、なぜあんなことをしてしまったのか?」「なぜ、もっと別の対応ができなかったのか?」と後になってから思うことって、誰にでもあると思う。些細なことだけど、決定的に取り返しがつかないこと。
 
 それでも、(本当の意味では取り返しはつかないのだけれど)何かの拍子に別の形で救われることもあるし、ダメだといって後悔ばかりしていても仕方ない。

 そんなことを感じさせてくれる短編集。

 個人的には「氷男」が一番好き。一度、氷男に会ってみたい。
レキシントンの幽霊 Amazon書評・レビュー: レキシントンの幽霊より
4163166300