(短編集)

中国行きのスロウ・ボート

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評判

中国行きのスロウ・ボートの評価:

4.40/5点 レビュー 77件。 C ランク

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平均点4.40pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全207件 121〜140 7/11ページ
No.87
(5pt)

最初の短編集ということで

村上春樹の最初の短編集ということで重要かもしれない。
 村上春樹の小説は短篇を膨らませて、その後、いつか書こうとしている長編の下地になっているケースが多々あるからだ。ねじまき鳥しかり、蛍しかり・・・・・

 中国人小学校での模擬試験の試験監督、アルバイト先で出会った中国人女性、百科事典のセールスマンという3人の中国人が登場する表題作のほか6つの作品が収められているが、「シドニーのグリーン・ストリート」が面白い。村上作品の中では貴重なキャラ、羊男と羊博士が登場するからだ。

 最近の某週刊誌の書評欄で小川洋子が絶賛していた短編集でもある。 

中国行きのスロウ・ボート Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボートより
4120011909
No.86
(5pt)

最初の短編集ということで

村上春樹の最初の短編集ということで重要かもしれない。
 村上春樹の小説は短篇を膨らませて、その後、いつか書こうとしている長編の下地になっているケースが多々あるからだ。ねじまき鳥しかり、蛍しかり・・・・・

 中国人小学校での模擬試験の試験監督、アルバイト先で出会った中国人女性、百科事典のセールスマンという3人の中国人が登場する表題作のほか6つの作品が収められているが、「シドニーのグリーン・ストリート」が面白い。村上作品の中では貴重なキャラ、羊男と羊博士が登場するからだ。

 最近の某週刊誌の書評欄で小川洋子が絶賛していた短編集でもある。 

中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
412202840X
No.85
(4pt)

面白いし、興味深い

村上春樹さんの作品を全て読もうと思っています。

この短編集では、午後の最後の芝生と、土の中の彼女の小さな犬、が気に入りました。
前半と後半に発表の時間的な差がある事を冒頭の著者のコメントで知りました。

前半は、荒削りで勢いで書いたような作品群、だと思いました。それはそれで興味深かったです。
そして、後半は、円熟味を感じさせる作品群で、すごく、楽しませてもらいました。

僭越ながら、この僅かな時間の中で春樹さんの成長が感じられたようで、とても面白かったです。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
4122012880
No.84
(4pt)

面白いし、興味深い

村上春樹さんの作品を全て読もうと思っています。

この短編集では、午後の最後の芝生と、土の中の彼女の小さな犬、が気に入りました。
前半と後半に発表の時間的な差がある事を冒頭の著者のコメントで知りました。

前半は、荒削りで勢いで書いたような作品群、だと思いました。それはそれで興味深かったです。
そして、後半は、円熟味を感じさせる作品群で、すごく、楽しませてもらいました。

僭越ながら、この僅かな時間の中で春樹さんの成長が感じられたようで、とても面白かったです。
中国行きのスロウ・ボート Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボートより
4120011909
No.83
(4pt)

面白いし、興味深い

村上春樹さんの作品を全て読もうと思っています。

この短編集では、午後の最後の芝生と、土の中の彼女の小さな犬、が気に入りました。
前半と後半に発表の時間的な差がある事を冒頭の著者のコメントで知りました。

前半は、荒削りで勢いで書いたような作品群、だと思いました。それはそれで興味深かったです。
そして、後半は、円熟味を感じさせる作品群で、すごく、楽しませてもらいました。

僭越ながら、この僅かな時間の中で春樹さんの成長が感じられたようで、とても面白かったです。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
412202840X
No.82
(5pt)

村上作品の中で一番好きな短編です。

若いころから、何度も繰り返し読んでいます。
初めて読んだ10代の頃、バイト先の中国人の女の子のことを
「これは私だ」と思いました。
作中人物に自分を見たのは初めての経験だったので、衝撃的でした。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
4122012880
No.81
(5pt)

村上作品の中で一番好きな短編です。

若いころから、何度も繰り返し読んでいます。
初めて読んだ10代の頃、バイト先の中国人の女の子のことを
「これは私だ」と思いました。
作中人物に自分を見たのは初めての経験だったので、衝撃的でした。
中国行きのスロウ・ボート Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボートより
4120011909
No.80
(5pt)

村上作品の中で一番好きな短編です。

若いころから、何度も繰り返し読んでいます。
初めて読んだ10代の頃、バイト先の中国人の女の子のことを
「これは私だ」と思いました。
作中人物に自分を見たのは初めての経験だったので、衝撃的でした。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
412202840X
No.79
(4pt)

「土の中の彼女の小さな犬」がすきだなあ(映画も)

『1973年のピンボール』と『羊をめぐる冒険』の前後、1980から82年に書かれた、春樹さんの最初の短編集である。
 収録作は次のとおり。

「中国行きのスロウ・ボート」
「貧乏な叔母さんの話」
「ニューヨーク炭鉱の悲劇」
「カンガルー通信」
「午後の最後の芝生」
「土の中の彼女の小さな犬」
「シドニーのグリーン・ストリート」

 これらの作品に通底するテーマは、それを主人公が醸し出すのであれ、主人公以外の登場人物が漂わせるのであれ、何かの喪失の感覚のようなもの、喪失の雰囲気といったものであるように思う。それは、「痛み」と名付けるほどはっきりしているものではないし、他方、失われたものが漠然としているわけでもない。「ガールフレンド」であったり、「友人」であったり、小さい頃にいっしょに育った「犬」だったりする。主人公たちは、その「喪失」をうまく対象化できずに、「喪失」は彼らの心に空いた「穴」のようなものになっている。彼らはそのまわりをぐるぐるまわったり、触れるのを無意識におそれていたりするだけ。

 だから、読み手は、そうした雰囲気を感じ、やさしくはあってもやはりディタッチメント的な視線と距離感を、彼らに対してとらざるを得ない。激しい感情移入ができないかわりに、ゆっくりと、読むスピードにあわせて「喪失」という穴の廻りをともにまさぐっていく。そしてそのうちにいつのまにか作品は終わっていく。あとはこうした微妙な距離感が好きか嫌いかのちがいである。私は嫌いではない。ただここに収録された作品がすべてよかったかといえばそうではなく、いくつかはつまらないとも感じた。

 しかしその中でも、「土の中の彼女の小さな犬」のように、その「喪失」が言葉にされ、それが癒えようとする帳(あくまで手前のほの明るさ)まで進んでいく作品については、「いい作品だ」と口にしたくなった。おそらく、ここには二人の人物の、出会いとディタッチメント的距離感を越えた関わりがあるからだろう。春樹さんの、その後に描かれる作品を知っている私たちは、ここにひとつの根本的テーマがあったことを確認できる。 (001205)
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
4122012880
No.78
(4pt)

「土の中の彼女の小さな犬」がすきだなあ(映画も)

『1973年のピンボール』と『羊をめぐる冒険』の前後、1980から82年に書かれた、春樹さんの最初の短編集である。
 収録作は次のとおり。

「中国行きのスロウ・ボート」
「貧乏な叔母さんの話」
「ニューヨーク炭鉱の悲劇」
「カンガルー通信」
「午後の最後の芝生」
「土の中の彼女の小さな犬」
「シドニーのグリーン・ストリート」

 これらの作品に通底するテーマは、それを主人公が醸し出すのであれ、主人公以外の登場人物が漂わせるのであれ、何かの喪失の感覚のようなもの、喪失の雰囲気といったものであるように思う。それは、「痛み」と名付けるほどはっきりしているものではないし、他方、失われたものが漠然としているわけでもない。「ガールフレンド」であったり、「友人」であったり、小さい頃にいっしょに育った「犬」だったりする。主人公たちは、その「喪失」をうまく対象化できずに、「喪失」は彼らの心に空いた「穴」のようなものになっている。彼らはそのまわりをぐるぐるまわったり、触れるのを無意識におそれていたりするだけ。

 だから、読み手は、そうした雰囲気を感じ、やさしくはあってもやはりディタッチメント的な視線と距離感を、彼らに対してとらざるを得ない。激しい感情移入ができないかわりに、ゆっくりと、読むスピードにあわせて「喪失」という穴の廻りをともにまさぐっていく。そしてそのうちにいつのまにか作品は終わっていく。あとはこうした微妙な距離感が好きか嫌いかのちがいである。私は嫌いではない。ただここに収録された作品がすべてよかったかといえばそうではなく、いくつかはつまらないとも感じた。

 しかしその中でも、「土の中の彼女の小さな犬」のように、その「喪失」が言葉にされ、それが癒えようとする帳(あくまで手前のほの明るさ)まで進んでいく作品については、「いい作品だ」と口にしたくなった。おそらく、ここには二人の人物の、出会いとディタッチメント的距離感を越えた関わりがあるからだろう。春樹さんの、その後に描かれる作品を知っている私たちは、ここにひとつの根本的テーマがあったことを確認できる。 (001205)
中国行きのスロウ・ボート Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボートより
4120011909
No.77
(4pt)

「土の中の彼女の小さな犬」がすきだなあ(映画も)

『1973年のピンボール』と『羊をめぐる冒険』の前後、1980から82年に書かれた、春樹さんの最初の短編集である。
 収録作は次のとおり。

「中国行きのスロウ・ボート」
「貧乏な叔母さんの話」
「ニューヨーク炭鉱の悲劇」
「カンガルー通信」
「午後の最後の芝生」
「土の中の彼女の小さな犬」
「シドニーのグリーン・ストリート」

 これらの作品に通底するテーマは、それを主人公が醸し出すのであれ、主人公以外の登場人物が漂わせるのであれ、何かの喪失の感覚のようなもの、喪失の雰囲気といったものであるように思う。それは、「痛み」と名付けるほどはっきりしているものではないし、他方、失われたものが漠然としているわけでもない。「ガールフレンド」であったり、「友人」であったり、小さい頃にいっしょに育った「犬」だったりする。主人公たちは、その「喪失」をうまく対象化できずに、「喪失」は彼らの心に空いた「穴」のようなものになっている。彼らはそのまわりをぐるぐるまわったり、触れるのを無意識におそれていたりするだけ。

 だから、読み手は、そうした雰囲気を感じ、やさしくはあってもやはりディタッチメント的な視線と距離感を、彼らに対してとらざるを得ない。激しい感情移入ができないかわりに、ゆっくりと、読むスピードにあわせて「喪失」という穴の廻りをともにまさぐっていく。そしてそのうちにいつのまにか作品は終わっていく。あとはこうした微妙な距離感が好きか嫌いかのちがいである。私は嫌いではない。ただここに収録された作品がすべてよかったかといえばそうではなく、いくつかはつまらないとも感じた。

 しかしその中でも、「土の中の彼女の小さな犬」のように、その「喪失」が言葉にされ、それが癒えようとする帳(あくまで手前のほの明るさ)まで進んでいく作品については、「いい作品だ」と口にしたくなった。おそらく、ここには二人の人物の、出会いとディタッチメント的距離感を越えた関わりがあるからだろう。春樹さんの、その後に描かれる作品を知っている私たちは、ここにひとつの根本的テーマがあったことを確認できる。 (001205)
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
412202840X
No.76
(4pt)

僕も草刈りが上手くなりたいです…

「僕」が思いをめぐらすのは、今までに出会ってきた「中国人」について。
模擬テストで送り込まれた中国人学校の教師、僕が「ひどい間違い」を
して泣かせてしまったバイト先の中国人の女の子…。

本書は主人公「僕」と中国人たちの数奇なつながりを書いた表題作『中
国行きのスロウボート』をはじめとする、8つの物語を収めた短編集だ。
冒頭にて「僕にとって最初の短編」と記されるが、このように物語の欄外
に「僕」として著者自身が浮上してくるところは、彼の初期の作品らしいさ
をかもしだしている。短編集においても、やはり「僕」というのは世間の価
値観とちょっとずれてて、何においてあまりこだわりがなく、かといって仕
事の手際はきわめてよろしく、変に目立ちたくはなく、なのに目立ってしま
うような怪事件に巻き込まれて、それでいて女性は勝手に寄って来る、そ
んな男なのだ。

それにしてもこれと読むとわかるのは、ムラカミにとって「心のふるさと」は
やはりアメリカであり、原光景はその70年代あたりなのだろうということ。
彼がそれまでそっぽを向いていた国籍上の母国の方に振り返り、そのこと
をもっと真剣に考え、小説の題材にし始めるのは、もっと後になってからの
話。ブリンストンに留学し、オウムを経験し、デタッチメントやらコミットメント
と騒がれ出してから後のことだ。

それにしても「カンガルー通信」みたいなおしゃれな「ラブレター」が、僕にも
書けたらなぁ。もちろんそれの通じる相手が必要なのだけれども。。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
4122012880
No.75
(4pt)

僕も草刈りが上手くなりたいです…

「僕」が思いをめぐらすのは、今までに出会ってきた「中国人」について。
模擬テストで送り込まれた中国人学校の教師、僕が「ひどい間違い」を
して泣かせてしまったバイト先の中国人の女の子…。

本書は主人公「僕」と中国人たちの数奇なつながりを書いた表題作『中
国行きのスロウボート』をはじめとする、8つの物語を収めた短編集だ。
冒頭にて「僕にとって最初の短編」と記されるが、このように物語の欄外
に「僕」として著者自身が浮上してくるところは、彼の初期の作品らしいさ
をかもしだしている。短編集においても、やはり「僕」というのは世間の価
値観とちょっとずれてて、何においてあまりこだわりがなく、かといって仕
事の手際はきわめてよろしく、変に目立ちたくはなく、なのに目立ってしま
うような怪事件に巻き込まれて、それでいて女性は勝手に寄って来る、そ
んな男なのだ。

それにしてもこれと読むとわかるのは、ムラカミにとって「心のふるさと」は
やはりアメリカであり、原光景はその70年代あたりなのだろうということ。
彼がそれまでそっぽを向いていた国籍上の母国の方に振り返り、そのこと
をもっと真剣に考え、小説の題材にし始めるのは、もっと後になってからの
話。ブリンストンに留学し、オウムを経験し、デタッチメントやらコミットメント
と騒がれ出してから後のことだ。

それにしても「カンガルー通信」みたいなおしゃれな「ラブレター」が、僕にも
書けたらなぁ。もちろんそれの通じる相手が必要なのだけれども。。
中国行きのスロウ・ボート Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボートより
4120011909
No.74
(4pt)

僕も草刈りが上手くなりたいです…

「僕」が思いをめぐらすのは、今までに出会ってきた「中国人」について。
模擬テストで送り込まれた中国人学校の教師、僕が「ひどい間違い」を
して泣かせてしまったバイト先の中国人の女の子…。

本書は主人公「僕」と中国人たちの数奇なつながりを書いた表題作『中
国行きのスロウボート』をはじめとする、8つの物語を収めた短編集だ。
冒頭にて「僕にとって最初の短編」と記されるが、このように物語の欄外
に「僕」として著者自身が浮上してくるところは、彼の初期の作品らしいさ
をかもしだしている。短編集においても、やはり「僕」というのは世間の価
値観とちょっとずれてて、何においてあまりこだわりがなく、かといって仕
事の手際はきわめてよろしく、変に目立ちたくはなく、なのに目立ってしま
うような怪事件に巻き込まれて、それでいて女性は勝手に寄って来る、そ
んな男なのだ。

それにしてもこれと読むとわかるのは、ムラカミにとって「心のふるさと」は
やはりアメリカであり、原光景はその70年代あたりなのだろうということ。
彼がそれまでそっぽを向いていた国籍上の母国の方に振り返り、そのこと
をもっと真剣に考え、小説の題材にし始めるのは、もっと後になってからの
話。ブリンストンに留学し、オウムを経験し、デタッチメントやらコミットメント
と騒がれ出してから後のことだ。

それにしても「カンガルー通信」みたいなおしゃれな「ラブレター」が、僕にも
書けたらなぁ。もちろんそれの通じる相手が必要なのだけれども。。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
412202840X
No.73
(5pt)

村上春樹は最初から短編がうまかった

村上春樹の最初の短編集。
書かれた時期は「1973年のピンボール」と「羊をめぐる冒険」のあたり。
私がこの短編を読んだのは随分後だったが、初めての短編集だったと知って驚いた。
基本的には長編小説家で、その合間に短編小説を書いたり、翻訳をこなしたりするのが村上春樹。
それでもその短編小説はいつでも一定のクオリティを保っているのが村上春樹。
この短編集を読んで改めて気づくが、彼は「最初から」短編が上手かったのだ。
ファンに評判の良い「午後の最後の芝生」はこの短編集に収まっている。
私もかなり大好きだ。
芝生刈り、中年の女、夏の日差し、若い女性の部屋。
初めて読んだときに思い浮かべた光景を、今でもあの頃と同じように思い浮かべることができる。
読んでいて、夏の日差しと共に心を占めるのはある種の切なさか。
それはおそらく読む者によって違う種類のものだろう。
悲しさとはまた違う、夏の儚さとともに思い出される自分の切ない思い出と微妙に絡み合ってしまう要素が、「午後の最後の芝生」にはある。

秀逸だ。

そして、「シドニーのグリーン・ストリート」では羊男が登場する。
長編小説の筋とは関係ないが、ファンとしてはうれしい。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
4122012880
No.72
(5pt)

村上春樹は最初から短編がうまかった

村上春樹の最初の短編集。
書かれた時期は「1973年のピンボール」と「羊をめぐる冒険」のあたり。
私がこの短編を読んだのは随分後だったが、初めての短編集だったと知って驚いた。
基本的には長編小説家で、その合間に短編小説を書いたり、翻訳をこなしたりするのが村上春樹。
それでもその短編小説はいつでも一定のクオリティを保っているのが村上春樹。
この短編集を読んで改めて気づくが、彼は「最初から」短編が上手かったのだ。
ファンに評判の良い「午後の最後の芝生」はこの短編集に収まっている。
私もかなり大好きだ。
芝生刈り、中年の女、夏の日差し、若い女性の部屋。
初めて読んだときに思い浮かべた光景を、今でもあの頃と同じように思い浮かべることができる。
読んでいて、夏の日差しと共に心を占めるのはある種の切なさか。
それはおそらく読む者によって違う種類のものだろう。
悲しさとはまた違う、夏の儚さとともに思い出される自分の切ない思い出と微妙に絡み合ってしまう要素が、「午後の最後の芝生」にはある。

秀逸だ。

そして、「シドニーのグリーン・ストリート」では羊男が登場する。
長編小説の筋とは関係ないが、ファンとしてはうれしい。
中国行きのスロウ・ボート Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボートより
4120011909
No.71
(5pt)

村上春樹は最初から短編がうまかった

村上春樹の最初の短編集。
書かれた時期は「1973年のピンボール」と「羊をめぐる冒険」のあたり。
私がこの短編を読んだのは随分後だったが、初めての短編集だったと知って驚いた。
基本的には長編小説家で、その合間に短編小説を書いたり、翻訳をこなしたりするのが村上春樹。
それでもその短編小説はいつでも一定のクオリティを保っているのが村上春樹。
この短編集を読んで改めて気づくが、彼は「最初から」短編が上手かったのだ。
ファンに評判の良い「午後の最後の芝生」はこの短編集に収まっている。
私もかなり大好きだ。
芝生刈り、中年の女、夏の日差し、若い女性の部屋。
初めて読んだときに思い浮かべた光景を、今でもあの頃と同じように思い浮かべることができる。
読んでいて、夏の日差しと共に心を占めるのはある種の切なさか。
それはおそらく読む者によって違う種類のものだろう。
悲しさとはまた違う、夏の儚さとともに思い出される自分の切ない思い出と微妙に絡み合ってしまう要素が、「午後の最後の芝生」にはある。

秀逸だ。

そして、「シドニーのグリーン・ストリート」では羊男が登場する。
長編小説の筋とは関係ないが、ファンとしてはうれしい。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
412202840X
No.70
(5pt)

高レベルな短編ばかり

著者初の短編集。どれもレベルが高くて面白い。あえて挙げるなら「午後の最後の芝生」かな。長編「羊をめぐる冒険」とつながる「シドニーのグリーン・ストリート」も他のものとは毛色が違うが面白い。「ニューヨーク炭鉱の悲劇」はタイトルと本文とのつながりは一体何かと考えてしまう。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
4122012880
No.69
(5pt)

高レベルな短編ばかり

著者初の短編集。どれもレベルが高くて面白い。あえて挙げるなら「午後の最後の芝生」かな。長編「羊をめぐる冒険」とつながる「シドニーのグリーン・ストリート」も他のものとは毛色が違うが面白い。「ニューヨーク炭鉱の悲劇」はタイトルと本文とのつながりは一体何かと考えてしまう。
中国行きのスロウ・ボート Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボートより
4120011909
No.68
(5pt)

高レベルな短編ばかり

著者初の短編集。どれもレベルが高くて面白い。あえて挙げるなら「午後の最後の芝生」かな。長編「羊をめぐる冒険」とつながる「シドニーのグリーン・ストリート」も他のものとは毛色が違うが面白い。「ニューヨーク炭鉱の悲劇」はタイトルと本文とのつながりは一体何かと考えてしまう。
中国行きのスロウ・ボート (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)より
412202840X