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(短編集)

ジューン・プライド



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【この小説が収録されている参考書籍】
ジューン・プライド

ジューン・プライドの評価: 4.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

奇想に満ちた世界と、読後感のあたたかさ

『ベンハムの独楽』で興味を持った作者の作品。
前の短篇集は、どちらかというとブラックな要素が目についたのを覚えているが、
こちらはどまんなかの青春SF作品だった。

六月がなくなる逆閏年から始まり、
どうやったらこんなことを思いつくんだろうという奇想の数々。
こういったアイデアを、ユーモアを交えた文体とともに楽しむ作品かと思って読んでいたが、
後半、この奇妙な世界がまとまる気配を見せ始める。

最後の五行には、心を揺さぶられた。
パラレルワールドを描いた作品のなかでも、このまとめ方は画期的なのでは?
作者の登場人物たちに対する愛が、このラストを呼び寄せたのだとすら思う。

SFとしての完成度が高いとは思わないし、強引に感じる部分もある。
それでも、多くの人に読んでほしい、不思議に心惹かれる作品だった。
ジューン・プライドAmazon書評・レビュー:ジューン・プライドより
4163825509

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