十字架
評判
十字架の評価:
4.07/5点 レビュー 75件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全152件 61〜80 4/8ページ
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十字架の評価:
4.07/5点 レビュー 75件。 B ランク
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苛められた少年、弟、親友、片思いの少女、父親、母親、いじめっ子達とその親、見殺しにしてしまったクラスメイトたち、雑誌記者、善人も悪人もそれぞれが自分の人生を必死に生きている。
宮崎駿監督のアニメ作品と同様に全てのキャラクターに感情移入&大好きになってしまう!
陰惨な話なのに誰もキライになれない!
凄いです。
人と人の関係、複雑かつ一方通行の思いのベクトル、それが絡み合う社会。
最後の最後に苛められて死んでいった友人の思いを正しくくみ取った瞬間。
まさに「曇りなき眼」とはこのことか!見えた!悟った!という感じでした。
ところで苛めの温床を作った一番の原因者とも言うべき人物、不自然なほど不良たちに顔が利く担任教師が事件後に教育委員会に行ってしまったという一見とっぴょうしもない描写に「ん?」と思ってしまったのですが、もしかするとあれは取材(事実)に基づいた話だったのでしょうか…こういう命が失われるような苛め事件の裏にある根本的な問題をにおわせているようで、そういうところも大好きです。
フジシュン君が親や先生に相談できなかったのも、主人公がフジシュンを見殺しにせざるをえなかったのも、担任教師と不良二人の間に得体の知れない見えない絆が存在していたからではないでしょうか。(実際にこういう状況はあると思います。)
いじめっ子A母親の二つの死に対するあまりにも極端な反応の違い、いじめっ子B両親の葬儀に参加するケースと参加しないケースの不可解な区別、これらの事もおそらく小説には書けないデリケートな部分に根本があるんだろうなと思わせるリアリティがありました。(バックグラウンドを描けないので真実由来?の部分が逆に物語として不可解に感じてしまうというジレンマもありつつ)
そういう鍵の落とし方も宮崎駿的でいいなぁと思いました。