■スポンサードリンク
フランチェスコの暗号
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
フランチェスコの暗号の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.97pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中世の古書を題材にした推理小説でした。 ヒュプネロトマキアが実在するところと、サヴォナローラに結びつけて解読した暗号の答えを完成させたことが小説の完成度の高さにつながっていると思う。 火事でポールが失踪した理由が未だに疑問ですが。 暗号解読よりも、主人公のトムの学生生活の方が興味深かった。 研究熱心なポールをはじめ、リーダー的な存在のギル、面倒見のいいチャーリーといった親友たちが描かれている。 クラブが何を意味してたかがようやくわかりました。 衝突したり溝ができることがあっても続いていく親友との関係や、恋愛や進路に悩むトムの生活がうまく書かれていた。 一気に読み通して古書と論文漬けの学生気分に浸れました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
奇書 「ヒュプネロトマキア・ポリフィリ」 に隠された暗号を軸に展開する4人の大学生の友情に焦点をあてた青春小説。 『フランチェスコの暗号』 より原題の 『THE RULL OF FOUR』 の方がタイトルに相応しいと思う。 「ウンベルト・エーコとダン・ブラウン、そしてフィッツジェラルドが手を組んで小説を書いたとしたら、それはまさしく 『フランチェスコの暗号』 になるだろう」 (ネルソン・デミル) 帯にも印刷されていた宣伝文句。大仰な賛辞は興醒めだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
残念ながら日本語がとてもわかりにくいです。 ストーリー自体はとても楽しめたので日本語訳を抜きにすれば★5つ付けたいのですが、訳がどうも…なので★2つ分マイナスにしました。 状況の説明が不十分で、途中何度か話を見失ってしまいました。具体的には、指示代名詞がわかりにくい上に倒置表現がとても多くて、いかにも英文をそのままの語順で和訳した感があります。英語独特の慣用句もそのまま言葉通りに訳してあるので日本語圏の読者には作者の意図することが伝わらないだろうと思える箇所も数箇所ありました。 知的好奇心を刺激されるような題材で、登場する人物もそれぞれに魅力的なだけに、訳の失敗が余計に残念です。いっそのこと、ちょっと頑張って原文で読んでみようかと思うくらい作りこまれた作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上巻のスピード感は衰え、最後はガス欠状態に思える。謎解きが甘く、結局のところ作家の自己満足のように思えてしまう。歴史を扱うときに必要なのは、かっことした事実認定だろう。推定、推定ではやはり脇が甘くなる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この「The Rule of Four」と「Da Vinci Code」を同じ視点から見るのは、少し無理があるかも。 キリスト教の歴史に隠されたミステリーをメインテーマにしていた「Da Vinci Code」とは違ってこの小説はあくまでも、主人公の内面的な成長を描きたかったのだと思います。美術史研究家であった父が「Hypnerotomachia Poliphili(ポリフィーロの夢)」にのめりこむあまり家庭を2の次にし、挙句のはてには事故死をしてしまったというトラウマを抱えるプリンストン大学生である主人公が、父と同じ研究に没頭する友人を手伝うこととなり、友情、恋、学術研究をめぐる殺人事件、事故、友人の死を乗り越えて成長していく様を描く、一種の青春ものなのです。難解な図書の謎解きに挑むサスペンスと、プリンストン大学の学生生活がパラレルで描かれているのため、謎解きのサスペンスだけを期待して読むと、なんだか違うなと思われるでしょう。パラレルと書きましたが、美術書の謎ときサスペンスはいわば寿司のつまのようなものです。 うがった見方かもしれませんが、「Da Vinci Code」があまりにもヒットしたために、2匹めのどじょうをねらった出版社のマーケティング策略という気がします。 そういう意味で、「Da Vinci Code」のような壮大な歴史観や、サスペンスはありませんが、アメリカに留学経験のある方はきっと、かの地の生活を思い出して、それはそれで面白く読めるのではないでしょうか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
近所の書店では、とうとう「ダヴィンチ・コード」と並べて置かれていました。POPには「ダヴィンチ・コードより面白い!」 ヒュプネロトマキア・ポリフィリなる超難解な本の謎解きも面白かったのですが、随所に表れる豊かな文章表現(と翻訳)も、とても魅力的でした。 ときおり、その度が過ぎて本筋が分からなくなり「あれ、何の話だったっけ?」と思わされる箇所もありましたが。 ヒュプネロトマキアの解読作業を、「50メートルの井戸の底から、昼3メートル登って夜2メートル滑り落ちるカエル」に例えたくだりは、感動的ですらありました。 「カエルは何日目に登りきるか」というクイズ自体は有名で、誰でも答えは知っています。 それに留まらず、登りきった瞬間のカエルの心までが描かれていて、今困難に立ち向かっている自分をそこに重ね合わせ、再び意欲が湧いてくるのでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公のトム君は卒業を間近に控えたプリンストンの学生です。友人のポールとともに、ルネッサンス期から伝わる奇書に隠された秘密の解読を試みます。すっかりこの書物の魔力に魅入られたトム君、寝食を忘れて研究に没頭しますが、ガールフレンドのケイティとの関係が危うくなり、一度はこの解読作業から手を引く決意をします。しかし、この書物には、トムの父親の代から続く因縁がありました。一人謎に挑むポールが不思議な事件に巻き込まれていくのを目の当たりにしたトムは、父親の思い出を噛み締めつつ、再びの決意を迫られていくのです。 歴史とルネッサンス文化を題材とした学園ミステリーといったところですが、なかなか趣味が良く、歴史好きの人間にはそれなりに面白く読めるのではないかと思います。 他方、謎の解読自体については、読者が主人公と一緒になって取り組むという趣向ではありません。我々読者は、トムとポールが新たな発見をしていくのを黙って見守るという形です。そこいら辺りの趣向がちょっと物足りないかなという気もします。歴史的背景等に対する掘り下げも、ダ・ビンチ・コードなんかに比べると今一歩と言わざるを得ませんが、次作に期待したいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
澁澤龍彦が著書内で紹介した「ポリフィルス狂恋夢」が印象に残っており、それが題材ということで読むことにしました。いちいち“気の利いたふうの”心情描写があり、前になかなか進まないイライラ感はありますが、「ポリフィルス狂恋夢」を読んでみたい!と思ったことのある方なら、謎解きの部分は楽しめると思います。 逆に澁澤を読んでいないと、「ポリフィルス狂恋夢」の不思議さが前提にないので、サスペンスを読むつもりが、ただダラダラ長い「青春期の若者のナイーブな心情」とやらを読まされてる感が強くなってしまうと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
4人のルームメートでThe Rules of Fourかと思ったのですが、どうしてどうして、ポリーフィーロの夢を縦糸に、怪しげな教授や夢半ばにして亡くなったお父さん、彼女や友達などの関係を横糸に、緻密に構成されたストーリーに、ついつい引き込まれてしまいました。 途中、本の謎解きは、結構おもしろく夢中になって読みましたが、後半の所から、ちょっと失速。結末が見えてしまって途中のおもしろさが際だっていたので、最後はちょっとがっかり。 でも、ミステリーとしてはかなり一級と思います。今後の作品に期待と思いますが、どっちの筆者に期待すればよいのでしょうかね? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ストーリーや登場人物は魅力的。しかし、翻訳がしっくりこないのが残念。原書で読んでいればもっと評価もよかったはず。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上巻は、1冊の本を中心として、主人公のそれまでの人生と、友人たちや恋人との出会いを中心に描かれています。そして、真の主役である「本」は、まだその全貌をみせることはおろか、その真の謎さえも現してはいません。主人公たちがどうやって、本に挑戦していくのか?下巻における本の解読、そして秘密の解明が楽しみです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!