幽霊座
評判
幽霊座の評価:
4.00/5点 レビュー 17件。 D ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全5件 1〜5 1/1ページ
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幽霊座の評価:
4.00/5点 レビュー 17件。 D ランク
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古典探偵小説において、新劇や歌舞伎業界を舞台とした探偵小説がやたらに多く感じるのは、現代の推理ドラマでTV業界が舞台になることが多いのと同じような感覚で、取り上げられやすかったのだろうか。金田一耕助が歌舞伎に造詣深いという印象は、これまでは特になかったが、本作で玄人はだしの観劇巧者ぶりを発揮している。本作に登場するのは架空の座であり役者なのだが、現代になぞらえると、主役探偵が唐突にジャニーズ俳優と友人だったと開示されるようなものだと思うが、当時の読者はミーハー臭い印象を持たなかったのだろうかw
とは言っても、業界の背景などは著者の興味あるいは取材に基くしっかりしたものがあるように感じた。
16年前の人間消失事件と、現代の二重毒殺及び未遂事件の二段構えの謎、かつ両者に共通の「鯉掴み」演目にかんするギミックの図解等々、なかなか興味を引っ張ってくれるが、後者は金田一耕助が介入せずとも警察の分析で明らかになることだし、結局はプロット重視の作品だった。
というわけで、個人的には本作は謎解き小説としてよりも、耕助と鶴之助がよく行き来していたのが、「本陣殺人事件」よりも前という点が興味深かった。
耕助がアメリカから帰って来てから一柳家の新婚夫婦惨殺事件までは、それほど間はなかった印象を持っていたのだが、帰国後彼が久保銀蔵の援助で東京に探偵事務所を構えてから、それなりに実績もあげての鶴之助失踪事件なので、数年間はあったことがわかる。
あらためて、Wikipediaの彼の経歴をチェックしてみると、彼の帰国は昭和10年、鶴之助失踪は昭和11年、一柳夫婦の遭難は昭和12年とされていた。