孤宿の人

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評判

孤宿の人の評価:

4.27/5点 レビュー 171件。 A ランク

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平均点4.27pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全272件 161〜180 9/14ページ
No.112
(5pt)

涙が止まりませんでした

あまりにもひどい仕打ちを受けてきた「ほう」が哀れで、わずか9歳なのに、
働いていないからご飯をたべちゃいけないという。
まずここで堪えきれなかった。その先も何度も涙が堪えられなかった。
この物語は、事件や事故で何人もの人が死んでしまい、妬み、陰謀など蠢く
凄惨な話でもある。その中で「ほう」の純真さが浮き立ち、せつなくもあり救われもする。
御霊と恐れられる流刑人「加賀様」の下女となったあと、ある事件をきっかけに
「加賀様」と毎朝会うことになり、「加賀様」は「ほう」を一人の人間として接し、
無学であった「ほう」に手ほどきをする。
「ほう」も懸命に加賀様に応えようと努力する。
疎まれていた二人のやり取りが一番人として真っ直ぐに生きているように感じた。
自分のため、流刑地「丸海藩」のため、死を望んでいた「加賀様」は「ほう」との
やり取りが最後に人間らしく生きた証であり、安らぎだったと思う。
「ほう」も加賀様が死の間際に名を授け、阿呆の「ほう」から「宝(ほう)」に
昇華した。ラストも「ほう」に救われ、静かに読み終わることができた。
宮部さんの小説は本作が初めてで、禍々しい部分もあったが読み応えのあるいい作品だったと思う。

孤宿の人〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 孤宿の人〈下〉 (新潮文庫)より
4101369321
No.111
(4pt)

スティーブン・キングのような。

序盤は美しい港町の風景をゆったりと描写しながら、
登場人物が丹念に描かれていきます。
’加賀殿’の登場によって起こる波紋が
彼らの人物像にゆらぎと深みを与えながら徐々にざわめきを大きくし、
やがて怒濤のクライマックスへ。
もちろんホラーではないのですが、
急がずあせらず伏線をたっぷりと張って、という筆運びが
御大スティーブン・キングを思い出させました。
やっぱり書くことに対する基礎体力がある人は違うなあと
改めて感心。ご本人も書いていて楽しいでしょうね。
ほうちゃんの幸せを祈りつつ、読了しました。
孤宿の人〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 孤宿の人〈上〉 (新潮文庫)より
4101369313
No.110
(4pt)

スティーブン・キングのような。

序盤は美しい港町の風景をゆったりと描写しながら、
登場人物が丹念に描かれていきます。
’加賀殿’の登場によって起こる波紋が
彼らの人物像にゆらぎと深みを与えながら徐々にざわめきを大きくし、
やがて怒濤のクライマックスへ。
もちろんホラーではないのですが、
急がずあせらず伏線をたっぷりと張って、という筆運びが
御大スティーブン・キングを思い出させました。
やっぱり書くことに対する基礎体力がある人は違うなあと
改めて感心。ご本人も書いていて楽しいでしょうね。
ほうちゃんの幸せを祈りつつ、読了しました。
孤宿の人 上 Amazon書評・レビュー: 孤宿の人 上より
4404032579
No.109
(5pt)

久しぶりに活字に泣かされました。

物語のそれまでの人間の怖さ、弱さ、愚かさ、ドロドロした部分、全てがラストシーンを美しく感動的にしてくれる作品でした。
最後迄読んだ時、涙が止まりませんでした。
そしてしばらくボーゼンとしてしまいました。

作品解説に連載を中断しようとしたエピソードが入っています。

それを含めて出会えて良かった。と思える本でした。
孤宿の人 下 Amazon書評・レビュー: 孤宿の人 下より
4404032587
No.108
(5pt)

久しぶりに活字に泣かされました。

物語のそれまでの人間の怖さ、弱さ、愚かさ、ドロドロした部分、全てがラストシーンを美しく感動的にしてくれる作品でした。
最後迄読んだ時、涙が止まりませんでした。
そしてしばらくボーゼンとしてしまいました。

作品解説に連載を中断しようとしたエピソードが入っています。

それを含めて出会えて良かった。と思える本でした。
孤宿の人〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 孤宿の人〈下〉 (新潮文庫)より
4101369321
No.107
(4pt)

和製キング

「金毘羅さままでは、峠をふたつ越えるだけ」の所にある、山と海に囲まれ温和な人々が暮らす小藩・丸海。この地に数奇な運命の末にたどり着いた少女「ほう」。のどかな町に突如持ち上がった“加賀様お預かり”とその騒乱にまぎれ動き出す人々の心に潜む「鬼」たち…。
 この下巻では、「ほう」と彼女を取り囲む人々の運命の歯車が一気に加速していきます。巻末の解説で児玉清さんもS・キングの『小説作法』を引き合いに出していますが、さまざまな人々を通して引かれた伏線が終末に向かい一気に展開していく手法は全盛期のキングの小説を彷彿とさせます。そうした作者のストーリテリングの上手さももちろんのこと、一つ一つの言葉の使い方の美しさも光ります。途中、物語の流れが緩慢になってしまう部分もあるものの「久しぶりに小説を読んだ!」という気持ちになった一冊です。
孤宿の人 下 Amazon書評・レビュー: 孤宿の人 下より
4404032587
No.106
(4pt)

人間の弱さと強さ

時代は、十一代将軍家斉の時、様々に身分があり、人の命の重さもその身分に比例していたのだと感じました。どうしようもできない事、受け入れざるをえないこと。そんな境遇の中で、様々な事件を通して、それぞれの立場の人々が葛藤に苦しみながら、毎日を懸命に生きていきていく姿が描かれています。

江戸から捨て子同然で讃岐国にやってきた少女「ほう」は、運よく藩医である井上家に奉公するようになりました。*「ほう」の名前の由来は阿呆の呆からきているのです。この名前からも彼女の江戸での境遇を想像できると思います。「ほう」は、ある事件の後井上家から追い出され、引き手見習いの「宇佐」と一緒に生活を始めます。ただその生活も短く、すぐに鬼として恐れられ、江戸から流されてきた、元勘定奉行加賀様のお屋敷の下女として働かされることになりました。

この物語は、無垢な少女である「ほう」と、様々な登場人物の葛藤、多くの人々の中にある鬼を通して、人間とは何か、本来あるべき姿とは何か、を見つめ直すきっかけになりました。

最後は、オビにあるように涙が止まらなかったのですが、本を閉じる時には、清々しい気持ちに変わっていました。それは、たぶん「ほう」の無垢な心が与えてくれたものだと思いました。

成長した「ほう」に、また、会いたいと思いました。





孤宿の人 下 Amazon書評・レビュー: 孤宿の人 下より
4404032587
No.105
(4pt)

人間の弱さと強さ

時代は、十一代将軍家斉の時、様々に身分があり、人の命の重さもその身分に比例していたのだと感じました。どうしようもできない事、受け入れざるをえないこと。そんな境遇の中で、様々な事件を通して、それぞれの立場の人々が葛藤に苦しみながら、毎日を懸命に生きていきていく姿が描かれています。

江戸から捨て子同然で讃岐国にやってきた少女「ほう」は、運よく藩医である井上家に奉公するようになりました。*「ほう」の名前の由来は阿呆の呆からきているのです。この名前からも彼女の江戸での境遇を想像できると思います。「ほう」は、ある事件の後井上家から追い出され、引き手見習いの「宇佐」と一緒に生活を始めます。ただその生活も短く、すぐに鬼として恐れられ、江戸から流されてきた、元勘定奉行加賀様のお屋敷の下女として働かされることになりました。

この物語は、無垢な少女である「ほう」と、様々な登場人物の葛藤、多くの人々の中にある鬼を通して、人間とは何か、本来あるべき姿とは何か、を見つめ直すきっかけになりました。

最後は、オビにあるように涙が止まらなかったのですが、本を閉じる時には、清々しい気持ちに変わっていました。それは、たぶん「ほう」の無垢な心が与えてくれたものだと思いました。

成長した「ほう」に、また、会いたいと思いました。
孤宿の人〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 孤宿の人〈上〉 (新潮文庫)より
4101369313
No.104
(4pt)

和製キング

「金毘羅さままでは、峠をふたつ越えるだけ」の所にある、山と海に囲まれ温和な人々が暮らす小藩・丸海。この地に数奇な運命の末にたどり着いた少女「ほう」。のどかな町に突如持ち上がった“加賀様お預かり”とその騒乱にまぎれ動き出す人々の心に潜む「鬼」たち…。
 この下巻では、「ほう」と彼女を取り囲む人々の運命の歯車が一気に加速していきます。巻末の解説で児玉清さんもS・キングの『小説作法』を引き合いに出していますが、さまざまな人々を通して引かれた伏線が終末に向かい一気に展開していく手法は全盛期のキングの小説を彷彿とさせます。そうした作者のストーリテリングの上手さももちろんのこと、一つ一つの言葉の使い方の美しさも光ります。途中、物語の流れが緩慢になってしまう部分もあるものの「久しぶりに小説を読んだ!」という気持ちになった一冊です。
孤宿の人〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 孤宿の人〈下〉 (新潮文庫)より
4101369321
No.103
(4pt)

人間の弱さと強さ

時代は、十一代将軍家斉の時、様々に身分があり、人の命の重さもその身分に比例していたのだと感じました。どうしようもできない事、受け入れざるをえないこと。そんな境遇の中で、様々な事件を通して、それぞれの立場の人々が葛藤に苦しみながら、毎日を懸命に生きていきていく姿が描かれています。

江戸から捨て子同然で讃岐国にやってきた少女「ほう」は、運よく藩医である井上家に奉公するようになりました。*「ほう」の名前の由来は阿呆の呆からきているのです。この名前からも彼女の江戸での境遇を想像できると思います。「ほう」は、ある事件の後井上家から追い出され、引き手見習いの「宇佐」と一緒に生活を始めます。ただその生活も短く、すぐに鬼として恐れられ、江戸から流されてきた、元勘定奉行加賀様のお屋敷の下女として働かされることになりました。

この物語は、無垢な少女である「ほう」と、様々な登場人物の葛藤、多くの人々の中にある鬼を通して、人間とは何か、本来あるべき姿とは何か、を見つめ直すきっかけになりました。

最後は、オビにあるように涙が止まらなかったのですが、本を閉じる時には、清々しい気持ちに変わっていました。それは、たぶん「ほう」の無垢な心が与えてくれたものだと思いました。

成長した「ほう」に、また、会いたいと思いました。





孤宿の人〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 孤宿の人〈下〉 (新潮文庫)より
4101369321
No.102
(4pt)

人間の弱さと強さ

時代は、十一代将軍家斉の時、様々に身分があり、人の命の重さもその身分に比例していたのだと感じました。どうしようもできない事、受け入れざるをえないこと。そんな境遇の中で、様々な事件を通して、それぞれの立場の人々が葛藤に苦しみながら、毎日を懸命に生きていきていく姿が描かれています。

江戸から捨て子同然で讃岐国にやってきた少女「ほう」は、運よく藩医である井上家に奉公するようになりました。*「ほう」の名前の由来は阿呆の呆からきているのです。この名前からも彼女の江戸での境遇を想像できると思います。「ほう」は、ある事件の後井上家から追い出され、引き手見習いの「宇佐」と一緒に生活を始めます。ただその生活も短く、すぐに鬼として恐れられ、江戸から流されてきた、元勘定奉行加賀様のお屋敷の下女として働かされることになりました。

この物語は、無垢な少女である「ほう」と、様々な登場人物の葛藤、多くの人々の中にある鬼を通して、人間とは何か、本来あるべき姿とは何か、を見つめ直すきっかけになりました。

最後は、オビにあるように涙が止まらなかったのですが、本を閉じる時には、清々しい気持ちに変わっていました。それは、たぶん「ほう」の無垢な心が与えてくれたものだと思いました。

成長した「ほう」に、また、会いたいと思いました。
孤宿の人 上 Amazon書評・レビュー: 孤宿の人 上より
4404032579
No.101
(5pt)

やはり、宮部みゆきはすごい人

宮部みゆきさんの本のおもしろさ、文章のすばらしさは十分に認識していたつもりでしたが、この本であらためて思い知らされた気がします。特に、下巻に入ってからは、ぐいぐいと物語に引き込まれ、終り間近では、思わず、涙が。久しぶりに、こういう本に出会いました。
連載中に、作者が続きを書くのを断念しようと思ったとか。書き上げてくれて良かったです。
孤宿の人 下 Amazon書評・レビュー: 孤宿の人 下より
4404032587
No.100
(5pt)

やはり、宮部みゆきはすごい人

宮部みゆきさんの本のおもしろさ、文章のすばらしさは十分に認識していたつもりでしたが、この本であらためて思い知らされた気がします。特に、下巻に入ってからは、ぐいぐいと物語に引き込まれ、終り間近では、思わず、涙が。久しぶりに、こういう本に出会いました。
連載中に、作者が続きを書くのを断念しようと思ったとか。書き上げてくれて良かったです。
孤宿の人〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 孤宿の人〈下〉 (新潮文庫)より
4101369321
No.99
(4pt)

宮部みゆき、さすがです

仕事の休憩時間に読んでいて、思わず「やばい、泣く」と思って
明後日の方向を向いてやり過ごしました。
 宮部さんの作品はかなり読んでいますが、これはいいです。
 とくに、下巻、しかも後半の惹きこまれっぷりはすごかったです。
 
 大人たちの勝手な思惑に翻弄されている少女「ほう」が健気で愛しくて仕方なかったのです。

 「時代ものはちょっと・・・」なんて思っている人にこそ、読んでいただきたい!
 
 やっぱり宮部みゆきはすごい作家だと思わされた作品でした。
孤宿の人 下 Amazon書評・レビュー: 孤宿の人 下より
4404032587
No.98
(4pt)

宮部みゆき、さすがです

仕事の休憩時間に読んでいて、思わず「やばい、泣く」と思って
明後日の方向を向いてやり過ごしました。
 宮部さんの作品はかなり読んでいますが、これはいいです。
 とくに、下巻、しかも後半の惹きこまれっぷりはすごかったです。
 
 大人たちの勝手な思惑に翻弄されている少女「ほう」が健気で愛しくて仕方なかったのです。

 「時代ものはちょっと・・・」なんて思っている人にこそ、読んでいただきたい!
 
 やっぱり宮部みゆきはすごい作家だと思わされた作品でした。
孤宿の人〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 孤宿の人〈下〉 (新潮文庫)より
4101369321
No.97
(4pt)

引き込まれました

最近、宮部の時代物にハマっています。
書店で手にとって、後ろのあらすじを読んだ時、
内容がちょっと暗いかな〜と思いつつも、買ってしまった。

1度目に読んだ時は、うわ〜っと一晩で読んでしまった。
気が付いたら、朝だった。
2度目は、ちょっとのつもりが、また、引き込まれてしまい・・・

おもしろかったです、これ。
孤宿の人 (下) (新人物ノベルス) Amazon書評・レビュー: 孤宿の人 (下) (新人物ノベルス)より
4404035594
No.96
(5pt)

宮部みゆきの時代物の魅力

宮部みゆきの作品は殆ど好きだが、最近は中でもこの作家の時代物の妙味に魅力を感じている。 一気に上、下巻を読んでしまった。 宮部作品には珍しく、多少途中に冗漫さなどを感じたりもしたが…。また登場人物の描写にも多少らしからぬ物足りなさなども感じなかったではないけれど、やはりこの作家のラストにかけて描いてゆく筆力にはどうもくする。 一気呵成に終局へと雪崩れ込むが…何とも切ない思いを次々と残した幕切れで…本当に久方ぶりに涙を流してしまった。「ほう」を見ていると、何故だかドストエフスキーの「白痴」のムイシュキン公爵を思い出してしまった。本当の無知無心のみが、唯一魂を美しいままに保てるのではないか?和尚が、ほうが見た仏は、普通のほんの少しの煩悩すら捨て去ることの出来ない普通の人間には決して見ることの叶わぬ仏だ…という意味は何となく分かるような気がする。そして、ほう自身の無垢さが、多分相手の仏性を引き出すのではないだろうか。小児が全て無垢などでは決してない。ほうだからこそ相手の仏性を引き出すことが出来るのだろう。ほうは加賀様にこれ以上大切なものがないほどの名を頂いた。ほう自身が宝なのだ。加賀様は、自身の最期に於いて、きっと救われる気持ちがしたことだろう。ほうが好きな人、可愛がってくれる人が次々と亡くなっていく中で、それでも悲しむながら淡々と生きてゆくほうの姿は、胸塞がれる思いがするが、ラストの情景は、流石宮部みゆきの真骨頂とも言うべき筆の置き方だと感じた。 ところで…タイトルの「孤宿の人」というのは、ほうのこと?或いは加賀様のこと?残念ながら、読解力の乏しい私は些か頭を悩ませてしまった…。誰か教えて下さい。?
孤宿の人 (下) (新人物ノベルス) Amazon書評・レビュー: 孤宿の人 (下) (新人物ノベルス)より
4404035594
No.95
(5pt)

ぐっとくる

生まれつき知恵の足りない少女が、周りの人間に助けられ苦しいながらも純粋に生きていく物語に感動しました。
宮部みゆきさんの描く時代物のなかでは、ずしんと心に響くお話です。
頭に景色が浮かぶような読みやすさはそのままで、あっという間に読みきりました。
登場人物の抱える背景や心情も細かく描写されており、引き込まれます。
最後は涙が止まりませんでした。
孤宿の人 (下) (新人物ノベルス) Amazon書評・レビュー: 孤宿の人 (下) (新人物ノベルス)より
4404035594
No.94
(5pt)

便利です

届く商品は、みんな きれいで きちんとしています。しかも はやく 届くのでとてもうれしいです
読みたい本が すぐ みつかるので とても 便利に利用させて頂いてます
孤宿の人 (下) (新人物ノベルス) Amazon書評・レビュー: 孤宿の人 (下) (新人物ノベルス)より
4404035594
No.93
(5pt)

丸海を襲う厄災と感動の結末

この物語はおそらく人にとって真の知性とは何かという話なのだろう。知恵遅れの少女ほうは何も持ってはいない。家も、面倒を見てくれる身内も、困った時自分で何とかする知恵も。それ故にほうはいつもまっしぐらに核心に辿り着く。ほうがつっかえつっかえ語る言葉は限りなく人の心を動かす。余計な事を知らず考えぬ時、人の心は何と罪が無く例えようも無く美しいのか。それ故丸海藩の人々は10歳のほうに藩の命運を託した。或いは罪の無い命を失う事になるかも知れないがこの子にしか出来ないのだと。神の怒りのごとく丸海藩を落雷と暴動と火事が見舞うクライマックスまで一気に読ませ感動間違いなしです。これを読んで泣かない人がいるとは信じられません。時代小説ファンも宮部みゆきファンも必見です。
孤宿の人 下 Amazon書評・レビュー: 孤宿の人 下より
4404032587