(短編集)

あんじゅう 三島屋変調百物語事続

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

あんじゅう 三島屋変調百物語事続の評価:

4.59/5点 レビュー 95件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.59pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全180件 141〜160 8/9ページ
No.40
(5pt)

感動できる傑作

本書は、読売新聞に2009年1月〜2010年1月まで連載さ
れていた作品です。これだけでも楽しめますが、できれ
ば三河屋変調百物語事始を読んでからの方が、より楽し
めると思います。

 前巻で一つの区切りがついてしまっているので、この
後どのような展開になるのか・・・と思ったのですが、そん
な心配は無用です。百物語に相応しい、前巻に劣らない、
いや、むしろより心惹かれる話が詰まっています。

 特に、カバーや表紙のイラストに出てくる生き物「く
ろすけ」にまつわる話(第3話「暗獣」)は、決して楽し
い話ではないけれど、心温まる傑作です。この話を読む
ためだけにでも、この本を買う価値はあると思います。

 また、連載時に使用された挿絵が各頁に載っているの
ですが、それが良い味わいを出しています。文庫になる
とこういう部分はカットされてしまうので、今後文庫が
出たとしても、この単行本をお勧めします。
あんじゅう―三島屋変調百物語事続 Amazon書評・レビュー: あんじゅう―三島屋変調百物語事続より
4120041379
No.39
(5pt)

美しく、楽しく、可愛らしい本(「紙の本」の魅力に挑戦!)

ぜひ本書は書店で手にとって、頁を開いてみていただきたい。

南伸坊氏の挿絵が見開きごとに入っており、なんとも、ほのぼの、楽しくなる。

印刷技術も発達したものだと感心したが、見開きごとに挿絵を入れて、しかもその絵が文章と見事に呼応しているのである。
いかに現代の技術をもってしたとしても、こういう本に仕上げるための手間は、並大抵ではなかったはず。
筆者と、挿絵画家、装幀家、編集者がそれぞれの場所で、並々ならぬ努力をこの本につぎ込んでいる。

いや、真に並々ならぬのは、この本に対する愛情であろう。
筆者と、挿絵画家、装幀家、編集者、そしてひょっとすると流通の人も含めて、この本には膨大な愛情が籠められているのだ。

だから、手に取ったとき、ほっこりと暖かい。

電子書籍に負けない「紙の本」の魅力を、とことん追求した一冊である。脱帽。
あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫)より
4041008220
No.38
(5pt)

美しく、楽しく、可愛らしい本(「紙の本」の魅力に挑戦!)

ぜひ本書は書店で手にとって、頁を開いてみていただきたい。

南伸坊氏の挿絵が見開きごとに入っており、なんとも、ほのぼの、楽しくなる。

印刷技術も発達したものだと感心したが、見開きごとに挿絵を入れて、しかもその絵が文章と見事に呼応しているのである。
いかに現代の技術をもってしたとしても、こういう本に仕上げるための手間は、並大抵ではなかったはず。
筆者と、挿絵画家、装幀家、編集者がそれぞれの場所で、並々ならぬ努力をこの本につぎ込んでいる。

いや、真に並々ならぬのは、この本に対する愛情であろう。
筆者と、挿絵画家、装幀家、編集者、そしてひょっとすると流通の人も含めて、この本には膨大な愛情が籠められているのだ。

だから、手に取ったとき、ほっこりと暖かい。

電子書籍に負けない「紙の本」の魅力を、とことん追求した一冊である。脱帽。
あんじゅう―三島屋変調百物語事続 Amazon書評・レビュー: あんじゅう―三島屋変調百物語事続より
4120041379
No.37
(5pt)

泣ける、笑える、温まる!

いつも思うのですが、宮部みゆきさんの江戸ものは素晴らしい。
庶民の生活が生き生きと手にとるように描かれている。
温度やにおいまで感じます。
今回の3話も非常に良かった。「くろすけ」の話には号泣
しました。
人間ていつの時代もいいなあ。そして、人間同士のふれあいの価値観て
昔から余りかわらないのだなあと感じます。
これからも三島屋のお話集め、続きますように!!
あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫)より
4041008220
No.36
(5pt)

泣ける、笑える、温まる!

いつも思うのですが、宮部みゆきさんの江戸ものは素晴らしい。
庶民の生活が生き生きと手にとるように描かれている。
温度やにおいまで感じます。
今回の3話も非常に良かった。「くろすけ」の話には号泣
しました。
人間ていつの時代もいいなあ。そして、人間同士のふれあいの価値観て
昔から余りかわらないのだなあと感じます。
これからも三島屋のお話集め、続きますように!!
あんじゅう―三島屋変調百物語事続 Amazon書評・レビュー: あんじゅう―三島屋変調百物語事続より
4120041379
No.35
(3pt)

ちょっと長すぎませんか?

核となる話は面白かったと思います。しかし、その前後の話が長すぎませんか?
百物語の筋を通す為に必要なのだと思いますが、私は、読んでいて、浸りきれない、と感じました。さらに、登場人物が入り組んでしまい、混乱してしまいました。

他の方々の評価は高いので、他の方々にとっては大丈夫だったのだと思います。私がこれを読んでいた時に集中できなかったのは体調が悪かった、というような理由かもしれません。しかし、自分にとってはそう思えたので、感想として記載させて頂きます。
あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫)より
4041008220
No.34
(3pt)

ちょっと長すぎませんか?

核となる話は面白かったと思います。しかし、その前後の話が長すぎませんか?
百物語の筋を通す為に必要なのだと思いますが、私は、読んでいて、浸りきれない、と感じました。さらに、登場人物が入り組んでしまい、混乱してしまいました。

他の方々の評価は高いので、他の方々にとっては大丈夫だったのだと思います。私がこれを読んでいた時に集中できなかったのは体調が悪かった、というような理由かもしれません。しかし、自分にとってはそう思えたので、感想として記載させて頂きます。
あんじゅう―三島屋変調百物語事続 Amazon書評・レビュー: あんじゅう―三島屋変調百物語事続より
4120041379
No.33
(3pt)

主人公以外は大好きです

★−2は、主人公が好きになれないから。

前作を読んだ時も思いましたが、主人公・おちかちゃんに魅力を感じない…
受身で甘えているだけに見えて、なぜ好意を持たれるのか、さっぱり分からない。
周囲の人物は魅力的で、あたたかみを感じる人が多いのに、残念です。

ストーリーそのものは、切なくも面白く、楽しめました。
特に、くろすけの可愛さ!
心がほっこりします。
次回作も楽しみです。
あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫)より
4041008220
No.32
(3pt)

主人公以外は大好きです

★−2は、主人公が好きになれないから。

前作を読んだ時も思いましたが、主人公・おちかちゃんに魅力を感じない…
受身で甘えているだけに見えて、なぜ好意を持たれるのか、さっぱり分からない。
周囲の人物は魅力的で、あたたかみを感じる人が多いのに、残念です。

ストーリーそのものは、切なくも面白く、楽しめました。
特に、くろすけの可愛さ!
心がほっこりします。
次回作も楽しみです。

あんじゅう―三島屋変調百物語事続 Amazon書評・レビュー: あんじゅう―三島屋変調百物語事続より
4120041379
No.31
(5pt)

秀作!!

単行本になるのを待ってから読みました。
人の心が生み出す闇、やるせなさ、せつなさ…。
特に表題にもなっている『あんじゅう』は悲し過ぎましたが、
どのお話しもその闇とは逆に必然であるかの様な人の縁、温かさがいっぱいです。
あばた顔のお勝をはじめ温かくも優しい人間味溢れた人々が集い、
百物語を通じておちかの仲間になっていく。。。
トラウマ?を乗り越えたおちかは誰と祝言を挙げるのかなぁ…。
今後も楽しみな時代小説の秀作です!




あんじゅう―三島屋変調百物語事続 Amazon書評・レビュー: あんじゅう―三島屋変調百物語事続より
4120041379
No.30
(5pt)

うまい!!

ある事件がもとで心に深い傷を負い、神田の三島屋という袋物屋を営む叔父夫婦のもとで
暮らすことになったおちか。彼女は、人びとが心の内に抱える「不思議」を聞き出していた。
ある日おちかは、「紫陽花屋敷」と呼ばれる空き屋敷にまつわる不思議な話を聞く。そこには、
意外な「不思議」が隠されていた・・・。表題作「暗獣(あんじゅう)」を含む4話を収録。
三島屋変調百物語シリーズ2。

まずひと言。うまい!本当に宮部さんはうまい!それぞれの話の中に込められた作者の思い。
そのひとつひとつが、読んでいてしっかりと伝わってくる。きちっとしたテーマを持ち、
ストーリーを構成していく。読み手をしっかりと物語の中に引き込んでいくその巧みさには、
ただただ感心するばかりだ。
どの話も甲乙つけ難しという感じだが、特に心に深く響いたのは「暗獣」だった。くろすけが
なぜ生まれたのか?そして、くろすけの宿命とは?人とくろすけとのふれあいがほのぼのとして
いる分、ラストは悲しみが深かった。いつまでも余韻が残る話だった。「逃げ水」は、誰からも
必要とされなくなってしまうということの悲哀を描いている。人でも神でも、存在価値を認めて
もらえないということは本当につらいことだと思う。「藪から千本」は、ひとり娘を愛する気持ちは
同じなのに、心の中に闇を抱えてしまったために起こった悲劇を描いていて、読み応えがあった。
「吼える仏」は、外部との接触を絶った里で起こった出来事を描いている。人の心は、仏にも
鬼にもなる。人の心の醜さが里の運命を変えていくさまに、ぞっとする思いを味わった。
起伏に富んだストーリー展開や、登場人物の細やかな心理描写も、読み手を充分満足させる。
読後も満足♪とても面白い作品だった。
あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫)より
4041008220
No.29
(5pt)

うまい!!

ある事件がもとで心に深い傷を負い、神田の三島屋という袋物屋を営む叔父夫婦のもとで
暮らすことになったおちか。彼女は、人びとが心の内に抱える「不思議」を聞き出していた。
ある日おちかは、「紫陽花屋敷」と呼ばれる空き屋敷にまつわる不思議な話を聞く。そこには、
意外な「不思議」が隠されていた・・・。表題作「暗獣(あんじゅう)」を含む4話を収録。
三島屋変調百物語シリーズ2。

まずひと言。うまい!本当に宮部さんはうまい!それぞれの話の中に込められた作者の思い。
そのひとつひとつが、読んでいてしっかりと伝わってくる。きちっとしたテーマを持ち、
ストーリーを構成していく。読み手をしっかりと物語の中に引き込んでいくその巧みさには、
ただただ感心するばかりだ。
どの話も甲乙つけ難しという感じだが、特に心に深く響いたのは「暗獣」だった。くろすけが
なぜ生まれたのか?そして、くろすけの宿命とは?人とくろすけとのふれあいがほのぼのとして
いる分、ラストは悲しみが深かった。いつまでも余韻が残る話だった。「逃げ水」は、誰からも
必要とされなくなってしまうということの悲哀を描いている。人でも神でも、存在価値を認めて
もらえないということは本当につらいことだと思う。「藪から千本」は、ひとり娘を愛する気持ちは
同じなのに、心の中に闇を抱えてしまったために起こった悲劇を描いていて、読み応えがあった。
「吼える仏」は、外部との接触を絶った里で起こった出来事を描いている。人の心は、仏にも
鬼にもなる。人の心の醜さが里の運命を変えていくさまに、ぞっとする思いを味わった。
起伏に富んだストーリー展開や、登場人物の細やかな心理描写も、読み手を充分満足させる。
読後も満足♪とても面白い作品だった。

あんじゅう―三島屋変調百物語事続 Amazon書評・レビュー: あんじゅう―三島屋変調百物語事続より
4120041379
No.28
(5pt)

すばらしい作品

暗獣を読んでいると知らないうちに涙が溢れてました。最近多い『泣ける』『『感動』をうたった何とか小説にはないこの感じ。さすがです。
あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫)より
4041008220
No.27
(5pt)

すばらしい作品

暗獣を読んでいると知らないうちに涙が溢れてました。最近多い『泣ける』『『感動』をうたった何とか小説にはないこの感じ。さすがです。
あんじゅう―三島屋変調百物語事続 Amazon書評・レビュー: あんじゅう―三島屋変調百物語事続より
4120041379
No.26
(5pt)

まだまだ8分の100。楽しみは続きます

変わり百物語シリーズ第2弾。前作「おそろし」と同様、舞台は江戸時代の
江戸・神田。許婚を失った少女・おちかが変わり百物語を聞いていく話です。
第一話『逃げ水』、第二話『藪から千本』第三話『暗獣(あんじゅう)』、
第四話『吼える仏』。どれも、幽霊物語というよりそれにまつわる人情話
がメインです。

特に『逃げ水』は面白い。周囲の水がなくなってしまう少年が主人公なん
ですが、そんな不思議な現象もあくまで話のとっかかり。それより、少年
にまつわる人間模様の物語にぐいぐい引き込まれていきます。いつも感じ
るのですが、宮部みゆきって、物語の発想も当然面白いけど、ストーリー
テラーとして能力がすごいです。広告でも面白い物語にしちゃいそう。

歴史モノが苦手な人でも楽しめる物語満載です。分厚い本2冊で(たしか)
まだ8話なので残り92話。まだまだ百物語まで楽しめそうなシリーズです。
あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫)より
4041008220
No.25
(5pt)

まだまだ8分の100。楽しみは続きます

変わり百物語シリーズ第2弾。前作「おそろし」と同様、舞台は江戸時代の
江戸・神田。許婚を失った少女・おちかが変わり百物語を聞いていく話です。
第一話『逃げ水』、第二話『藪から千本』第三話『暗獣(あんじゅう)』、
第四話『吼える仏』。どれも、幽霊物語というよりそれにまつわる人情話
がメインです。

特に『逃げ水』は面白い。周囲の水がなくなってしまう少年が主人公なん
ですが、そんな不思議な現象もあくまで話のとっかかり。それより、少年
にまつわる人間模様の物語にぐいぐい引き込まれていきます。いつも感じ
るのですが、宮部みゆきって、物語の発想も当然面白いけど、ストーリー
テラーとして能力がすごいです。広告でも面白い物語にしちゃいそう。

歴史モノが苦手な人でも楽しめる物語満載です。分厚い本2冊で(たしか)
まだ8話なので残り92話。まだまだ百物語まで楽しめそうなシリーズです。
あんじゅう―三島屋変調百物語事続 Amazon書評・レビュー: あんじゅう―三島屋変調百物語事続より
4120041379
No.24
(5pt)

読み応えのある怖ろし本第二章

宮部みゆきの本は、書店の女流小説の書棚にはない。「エンターテインメント」の書棚に並んでいる。この本はエンターテインメント時代小説の単行本化の第二巻目ということで、絶好調の三島屋のおちかの「百物語」聞き取りシリーズである。第一巻目は角川から単行本が出たが、二冊目はどういうわけか中央公論から出てきた。面白ければ、出版社はどこでもいい・・・・・。

 作者のインタビューによれば、奇数巻は怖ろしさを、偶数巻はユーモアにあふれたものをとの思いがあったらしいが、本書もけっこう恐ろしい。脇役がほぼ出そろってきた感じで、彼らの個性的なキャラクターがユーモアに溢れているといっていいだろう。

 本書にも4話おさめられているが、それぞれが読み応えがあり、怖ろしさもそれぞれ異なる。
 この本を読んであらためて、日本語の、それも漢字の読みの奥深さとか妙味をも味わうことができ、興味深いものがある。
 経緯は「ゆくたて」、守宮は「やもり」、生計は「たつき」、暈は「かさ」、躑躅は「つつじ」と読むなんて、海外翻訳本ではまず味わえない。
あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫)より
4041008220
No.23
(5pt)

読み応えのある怖ろし本第二章

宮部みゆきの本は、書店の女流小説の書棚にはない。「エンターテインメント」の書棚に並んでいる。この本はエンターテインメント時代小説の単行本化の第二巻目ということで、絶好調の三島屋のおちかの「百物語」聞き取りシリーズである。第一巻目は角川から単行本が出たが、二冊目はどういうわけか中央公論から出てきた。面白ければ、出版社はどこでもいい・・・・・。

 作者のインタビューによれば、奇数巻は怖ろしさを、偶数巻はユーモアにあふれたものをとの思いがあったらしいが、本書もけっこう恐ろしい。脇役がほぼ出そろってきた感じで、彼らの個性的なキャラクターがユーモアに溢れているといっていいだろう。

 本書にも4話おさめられているが、それぞれが読み応えがあり、怖ろしさもそれぞれ異なる。
 この本を読んであらためて、日本語の、それも漢字の読みの奥深さとか妙味をも味わうことができ、興味深いものがある。
 経緯は「ゆくたて」、守宮は「やもり」、生計は「たつき」、暈は「かさ」、躑躅は「つつじ」と読むなんて、海外翻訳本ではまず味わえない。
あんじゅう―三島屋変調百物語事続 Amazon書評・レビュー: あんじゅう―三島屋変調百物語事続より
4120041379
No.22
(5pt)

これぞヒューマンロマンか

三島屋のみんなは相変わらず元気で、おちかもますますの娘盛りを迎えながら、奇想天外な百物語が展開していくという設定は、面白くないわけがない。そのうえ今回は、いつもの画風とは異なる南伸坊の挿画が、いたるところに登場して、何とも楽しい。ありえるはずのない暗獣までにも涙してしまう、いつしか普遍的テーマを語る宮部節の上手さには、唸らせられるばかり。「人恋しいという<想い>にとって、人はそれを消す存在なのである」などという哲学的な言葉まで散りばめられていて、このシリーズも次回作が期待される。
あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫)より
4041008220
No.21
(5pt)

これぞヒューマンロマンか

三島屋のみんなは相変わらず元気で、おちかもますますの娘盛りを迎えながら、奇想天外な百物語が展開していくという設定は、面白くないわけがない。そのうえ今回は、いつもの画風とは異なる南伸坊の挿画が、いたるところに登場して、何とも楽しい。ありえるはずのない暗獣までにも涙してしまう、いつしか普遍的テーマを語る宮部節の上手さには、唸らせられるばかり。「人恋しいという<想い>にとって、人はそれを消す存在なのである」などという哲学的な言葉まで散りばめられていて、このシリーズも次回作が期待される。
あんじゅう―三島屋変調百物語事続 Amazon書評・レビュー: あんじゅう―三島屋変調百物語事続より
4120041379