刑事たちの夏

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評判

刑事たちの夏の評価:

4.42/5点 レビュー 19件。 B ランク

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平均点4.42pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全45件 41〜45 3/3ページ
No.5
(4pt)

あなどってはいけない

ポップで軽快な書き出し、美人キャバクラ孃を恋人に持つ警官が主人公、
と言う感じで、何となく大沢在昌の軽快刑事物、なんて読んで行くと。。。
これがなかなか骨がある。

標題通りの刑事達を中心に物語を進めるが、単純な謎解きは、徐々に政
界と官庁、そして警察組織自身を巻き込む巨大な疑獄に発展して行く。
そして結末に至につれ、意外な厳しさをストーリーに加え、まさかの展
開から予想外の収束を迎える。気楽に、ポップに構えていたら、足元を
すくわれた。
主人公を取り巻く登場人物もなかなか魅力的だけど、人物の深堀りは、
政官の巨悪の構造の根深さを解くうちに、ちょっと浅くなってしまった
感がある。人のドラマが微妙に浅くなって終わった気がする。

とは言え、かなりのボリュームの疑獄を良いテンポで描き切って、作者
の今後の活躍が予想できる作品だった。
読後必ずしもさわやかではない結末は、政官の闇の深さを垣間見たせい
によるものだろうか。バブル崩壊後の経済の後始末がいまだ付け切って
ないなぁ、と思わずため息をついてしまったのでした。
刑事たちの夏〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 刑事たちの夏〈上〉 (新潮文庫)より
4101368716
No.4
(4pt)

構想力と人間模様

癒着し合う権力が闇に葬ろうとする事件を,複数の刑事たちがそれぞれの立場から,それぞれの流儀で明らかにしようとする。警察ひとつとっても,諸派閥のキャリアとノンキャリアに属する複数のキャラクターとその生き様が印象深く描き出されている。大がかりな物語であるが,構想は明快かつ巧みであるから,読みやすい。
 もしジャンル分けするならば,社会派推理小説ということになるのだろうが,そのジャンルの名人である松本清張の諸大作と比べても遜色ないと思う。ただ松本のやや陰湿で情緒的な文体にくらべると,ジャーナリストの書く文章のようでクセがなく,楽に読める反面,陰影に乏しい気はする。
 正義を信じて命をかける主人公の姿には,とても共感できた。
刑事たちの夏(上) (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 刑事たちの夏(上) (中公文庫)より
4122063442
No.3
(4pt)

構想力と人間模様

癒着し合う権力が闇に葬ろうとする事件を,複数の刑事たちがそれぞれの立場から,それぞれの流儀で明らかにしようとする。警察ひとつとっても,諸派閥のキャリアとノンキャリアに属する複数のキャラクターとその生き様が印象深く描き出されている。大がかりな物語であるが,構想は明快かつ巧みであるから,読みやすい。 もしジャンル分けするならば,社会派推理小説ということになるのだろうが,そのジャンルの名人である松本清張の諸大作と比べても遜色ないと思う。ただ松本のやや陰湿で情緒的な文体にくらべると,ジャーナリストの書く文章のようでクセがなく,楽に読める反面,陰影に乏しい気はする。
 正義を信じて命をかける主人公の姿には,とても共感できた。
刑事たちの夏〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 刑事たちの夏〈上〉 (幻冬舎文庫)より
434440016X
No.2
(4pt)

構想力と人間模様

癒着し合う権力が闇に葬ろうとする事件を,複数の刑事たちがそれぞれの立場から,それぞれの流儀で明らかにしようとする。警察ひとつとっても,諸派閥のキャリアとノンキャリアに属する複数のキャラクターとその生き様が印象深く描き出されている。大がかりな物語であるが,構想は明快かつ巧みであるから,読みやすい。 もしジャンル分けするならば,社会派推理小説ということになるのだろうが,そのジャンルの名人である松本清張の諸大作と比べても遜色ないと思う。ただ松本のやや陰湿で情緒的な文体にくらべると,ジャーナリストの書く文章のようでクセがなく,楽に読める反面,陰影に乏しい気はする。
 正義を信じて命をかける主人公の姿には,とても共感できた。
刑事たちの夏〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 刑事たちの夏〈上〉 (新潮文庫)より
4101368716
No.1
(5pt)

フィクションとは思えない小説

物語は大蔵省の役人が墜落死したことから始まる。警察は汚職がらみの可能性もあるため、自殺、他殺の両面で捜査を始める。しかし死亡した役人の机からワープロで打った遺書が見つかったため事件は自殺として片付けられてしまう。 この結果に納得いかないのが主人公である松浦警部補。彼は特命を受け捜査に加わり、他殺の糸口を見つけていたのだ。事実がねじ曲げられ、犯罪者が逃亡するのを許せない松浦は単独で捜査を開始。しかし、そこで待ち受けていた大きな障害、それは以外にも警察内部組織“公安”だった・・・。ほんとに面白かった。420ページもある本だが一気に読み上げてしまった。
警察の階級社会や政界の権力構造などがとてもリアルで、もフィクションとは思えなかった。もしかしたら現実に起きているのかもしれない。
上下関係を無視し、将来をも棄て事実を追及する松浦と同僚達はとてもかっこよかった。内容の密度も濃く読み応えは十分。政治が苦手な人にもお薦めできる一冊。
刑事たちの夏 Amazon書評・レビュー: 刑事たちの夏より
4532170559