書物幻戯
評判
書物幻戯の評価:
4.00/5点 レビュー 6件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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書物幻戯の評価:
4.00/5点 レビュー 6件。 B ランク
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書物狩人の本業である重要書籍の入手が目的ではなく、重要書籍によって起こる、世界的混乱を防ぐことが目的となっているというところが今までと異なり、 塩味をはじめとした(?)ファンをがっかりさせます。だって活劇は本シリーズの主軸ではなくて頭脳戦こそこのシリーズの生命線ですもの。
ストーリーをかいつばめば以下のとおり
「厄災の書」なる古代書籍の偽物をつかまされたうえ殺害されたある書物狩人の登場が事件の発端です。偽書であるにもかかわらず書物狩人の手を経たことから真書と思われるにいたった、その内容がイラン、アルカイダ側に渡り、大規模なテロが行われようとしています。これを仕組んだのが、主人公・ル。シャ スールの宿敵「ミスター・クラウン」。アメリカ側でもそれを察知してCIAが動くのですが、事態は一触即発状態。キューバ危機を髣髴させる米vsイラン戦 争までの秒読み状態に至ります。シャスールは、レディーBと協力し、各国の要人と交渉、書籍や機密文書から真相を導き出し、この危機を脱しようとするので すが。。。。
これまでの短編集と違い、内容は深いのですが、主人公であるル・シャスールは、なんせ知能でしか活躍できないので、テロ阻止という荒業を担うには役不足。 短編だと大きな謎を解いて終わりというパターンで読者をうならせられたのですが、長編小説となると、活劇シーンがない分苦しすぎです。世界史の裏事件の意外性が過去の短編時よりも薄くなっている点も瑕疵となりましょう。塩味をがっかりさせるのは何よりも書籍そのものに対する愛着が弱いところで、残念です。
このシリーズ好きなんですがやはり書物狩人は小・中篇が出来がいいようです。