ジェノサイド

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ジェノサイドの評価:

3.76/5点 レビュー 601件。 S ランク

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平均点3.76pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全406件 301〜320 16/21ページ
No.106
(4pt)

ミステリというよりSFの味わい

今年のミステリナンバーワンの呼び声が高いので読んでみましたが、どちらかといえば、SF小説でした。
人類について、コンピュータや薬についての理系の知識がばんばん出てきて、
文系の私はヒイヒイ言いながら、ついて行くという感じでしたw
ただ、ヒイヒイ言いながらも、発想のおもしろさ、丁寧に調べて書かれた描写などに興味は尽きず、
最後までページをめくる手は止まりませんでした。

ひとつだけ引っかかったのは、わりと前のほうの記述で、父親が大学教授、息子も大学院で研究者という設定なのに、
いきなり現れた祖父と伯父が、喧嘩に明け暮れていたとか、理由なんかないけど朝鮮半島の人たちが嫌いだとか言う、
いかにも知性のなさそうな人物像となっていたことです。
理由はきちんとあるはずだし、なにも理由がなく嫌い、嫌いと言うような粗野な人たちであれば、
どうしてそんなに主人公や両親と違う人種なのか、説明があってもよかったと思いました。
その部分を書きたい気持ちが先走ったのか、あとから加えたためかのか……。
そこで引っかかってしまったために、主人公と行動をともにする韓国人男子学生の人柄の良すぎるところや、
日本人の傭兵の誰もが嫌悪を感じてしまうような描写に、とってつけたような違和感をおぼえてしまいました。
ものすごく面白い小説だっただけに、そこが残念です。
左翼思想の人(?)はどうして他国の悪い点は見過ごして、日本ばかりを責めるのでしょう。
広い視野で公平に見れば、どこの国の人も被害者とは言い切れない過去があり、ジェノサイドの歴史があり、
日本人だけを責めるのはおかしいと気づくはずです。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.105
(5pt)

驚き!

作者に対する不快感を露にしている読者が多く見受けられますが、それは、作者の表現した南京大虐殺の歴史、残虐でひねくれ者の日本人傭兵、お人好しで博識な韓国人留学生が主な原因でしょう。ですが、歴史というものは記録する者の感情や権力によって操作されている可能性もあり、すべてを鵜呑みにしてしまうのはあまりにも危険なものです。また、残虐でひねくれ者の日本人傭兵にしても、たまたま日本人であっただけのこと。現に作中で、彼には暗い過去が垣間見えており、彼の性格は人種に関係なく彼自身の過去が大きく起因していることがわかります。お人好しで博識な韓国人だってこの世にはいくらでもいます。私はこの作品を読んで正直驚きました。この作品は日本人の知性を、未来を切り開く力を試しているのです。

ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.104
(5pt)

今のところ今年のナンバーワンかな

これはすごい。
 「本の雑誌」で上半期ナンバーワンになった辺りから注目していたが、作者にこれといった印象がなかったので(そういえば乱歩賞で『13階段』てのがあったなあ、くらい)、しばらく様子見していた。
 文庫化まで待とうかと思っていたが、我慢しきれず購読。結果、大正解。
 できれば年に一冊くらいのペースでこのくらいの内容のものを書いて欲しいものだが、難しいだろうなあ……。
 どちらにせよ、新刊が出たら読みたい作家が、また一人増えた。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.103
(4pt)

本好きさんほど、驚かされる。

長いけれど、読みやすいのであまり本を読まない人にもオススメ。

とにかくテンポが良くて、緻密で壮大なスケールの中に、読者を驚かせる仕掛けが満載。ページを捲るごとに引きこまれていった。3つの物語が同時進行していて、多方面から描かれているので、こちらが疑問に感じたことを次々と解決していってくれる。ここまで緻密に描ける著者は少ないので、本好きさんほど驚かされると思う。

少しエグいシーンもあるけれど、必要最低限の描写になっているので耐えられた。

精神論が描かれているわけではなく、緻密だけども深くはないので、「エンタメ小説」という位置づけは当たってると思う。

もし映像化するなら、映画にした場合、視覚的な面白さは出ないし、この作品を2時間に収めるのは難しいと思うので、連続ドラマにした方がいいかも。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.102
(5pt)

590頁の骨太なエンターテインメントSFアドベンチャー


 創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人のもとへ急死したばかりの父親から一通の電子メールが送られてくる。その内容に導かれて訪れた古色蒼然としたアパートには、秘密の実験室が設けられていた。
 一方、傭兵のジョナサン・イエーガーは、難病に苦しむ息子の治療費を稼ぐため、アフリカ奥地で地元民の大虐殺計画の任務に就く。そして彼はある村で、人類がいまだかつて目にしたことのない存在と対面することになる。

 日本、アフリカ、アメリカと3つの地域をまたにかけた壮大なSFアドベンチャー小説です。人類を新たなフェーズへと引き上げる可能性をもった存在との邂逅をめぐり、人智を大きく超えた物語が怒涛の展開を見せます。ハリウッド映画的な迫力ある物語です。

 何の知識もないまま、作者の本を一度も読んだことがないまま、直木賞候補作品だという一点だけで手にした作品です。どこに向かってストーリーが突き進んでいくのかを知らぬままに読んだからこそ味わえたこの面白さ。他の読者にも分かち合ってほしいがために、その物語展開に触れることは極力控えたいと思います。

 創薬化学の専門研究者に対して濃厚な面談取材を行なったことと、膨大な数の幅広い文献資料を渉猟したことが巻末に付されていて、このめくるめくフィクションを支えるためにこの作家が膨大な時間と労力を費やしたことが見て取れます。

 だからこその、特に薬学にまつわる専門的な記述が延々と続く箇所がいくつもあり、ほとんど消化不良のまま頁を繰り続ける場面もあります。ですがそれでもこの物語の果てに感じたのは、人類に対する希望と信頼を確かに持つだけの価値はあるのだという、清々しい思いです。

 主人公たちが出会ったその新しい存在が、いつの日かこの地球上に実際に現れるかもしれない。そのときに人類は、果たしてどのような行動を起こすのでしょうか。

ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.101
(4pt)

読まないよりも、読んでよかった。

アフリカ、合衆国、日本を舞台に展開される「人類の進化」をテーマにした作品。

とても疾走間があり、まるでアメリカの人気ドラマを観ているような展開にぐいぐい引き込まれました。

随所に、現生人類が行ってきた虐殺の歴史や現在日本では大きく報道されていないアフリカ戦争の悲惨さが描かれており、自分が所属するホモサピエンスという種の酷悪さに胸が塞がれそうになりました。そしてそれらは決して目をそらしてはいけない事実として残りました。
また、そう思わせる作者の筆力を感じました。

わたしは他の方が書かれるように、内容の一部を反日的とは受け取らず、こういった残虐さは民族に関係なく、ホモサピエンスという種のもつ負の一面なのだととらえました。
おそらく作者は「民族や人種にかぎらす、それがサピエンスの一面なのだ。日本人も例外ではないのだ。」ということを表現したかったがために、やや穿ちすぎた結果、上記のような評価をえたのではないでしょうか?
サピエンスという種をフラットにとらえてもらいがたいため、多くの読者である日本人すらも特別扱いできなかったのではないでしょうか?

一方で戦闘シーンはどこかハリウッド的でリアリティを感じず、「ヒトを超越した存在」がそこまで全てをコントロールできるかに疑問を感じました。個人的にはラストがやや月並みな展開となってしまい、少し安っぽいのも残念です。

それでもエンターテイメントとしては、今年読んだ中ではトップクラスです。
読まないよりも、読んでよかった。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.100
(5pt)

こんな本が読みたかった。

壮大なスケール・内容の深さ・描写の緻密さ。とにかく素晴らしい。
著者の持っている人間への愛情も確かに伝わってくる。
こんな本はいつ以来だろう。
とにかく、良い意味で予想を裏切られた。★5つでも足りないくらいだ。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.99
(4pt)

勢いで読ませる

途中ところどころで「ちょっと無理があるような…」と思わせる箇所がありつつ、
序盤からフルスピードで走り抜ける勢いで一気に読めました。
難しいネタも上手いこと消化できて、万人に通ずるエンターテイメントになっているのではないでしょうか。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.98
(5pt)

寝るのが惜しいほどに面白い

物語は日本、アフリカ、米国で同時進行する。物語の中で日本人の主人公は難病の新薬を作成するのだが、その過程は現実感をもって迫ってくる。これは『謝辞』で述べている通り作者の創薬に関する綿密な調査によるものであろう。同じように傭兵の装備、行動についても十分に調査していることが伺える。十分な裏づけ調査に基づいた物語はドキュメンタリーではないかとも思わせてしまう。もしかしたらこの本に書かれているようなことが実際にあるのではないかと十分に思わせてくれる。また、アフリカでは傭兵4人が活動する。そのうちの1人は日本人だ。従い、何らかの重要な役割を担っていると思っていたらあっけなく死んでしまう。そのような以外性もある。最後まであきさせない第一級の娯楽作品と思います。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.97
(5pt)

ミステリ系統が好きなら、是非!

2011年3月刊行の本作品、まず、ストーリーは…

現代のアメリカ。プロローグで、大統領にもたらされたのは、アフリカ・コンゴで、「新種の生物が出現」したという報告だった。
本編は次の二つの物語が同時進行する。
1.アメリカ人、ジョナサン・イエーガーの物語。民間軍事会社の傭兵である彼は、コンゴでの極秘の計画を請け負うこととなる。
2.日本人、古賀研人の物語。大学教授の父を失った薬学の大学院生の彼は、父が密かに行っていたことを受け継ぐこととなる。

以下が、本作品を多くの方が楽しめる要因と感じた点です。

【ミステリとしての面白さ】
プロローグで示される、「ハイズマン・レポート」とは何か?
イエーガーの請け負った仕事の真の目的は何か?
古賀研人が死んだ父から受け取ったメールで託された使命とは何か?
…冒頭で示されるのは、謎めいたことばかり。
1.2.の物語がどのように交錯するのか、という興味とともに、目まぐるしく物語は展開していきます。
そして、ラストには、思いがけない真相が待ち受けている。
もちろん、巧妙な伏線が利いてくるところは、さすが乱歩賞作家だけのことはあります。

【SFとしての面白さ】
「謎の生物」と古賀研人が「薬学」の学生、という要素から、「生物学」分野の科学を根拠としたストーリーが展開します。
しかし、理数系苦手でも全然問題なし。
専門知識がない人にも分かりやすく、それでいて、綿密な取材力を感じさせる物語展開です。
なお、私は、本作品を読んで、映画「2001年宇宙の旅」を想起。
あの名画のテーマを、全く別のアプローチで読み応えのある作品に仕上げています。

【感情移入しやすい人物設定】
古賀研人は、理数系は成績優秀かもしれないが、全く普通の青年。
そんな彼が、世界的規模の事件に巻き込まれていく。
身近な人物を配することで、多くの方が感情移入や共感をしながら、物語に入り込めるように工夫されていると感じました。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.96
(5pt)

ただただ圧倒されました

この作品の魅力は、とにかくスケールの大きさ、臨場感あふれる描写、そして著者の魂が込められたであろう綿密な構成力です。地球全体を舞台に、日本、アメリカ、アフリカとはじめはそれぞれ別々に進んでいくストーリーが螺旋のように絡み合いながら1本の太い線となってつながっていきます。ジェノサイドの見所の一つとして、人類を圧倒的に上回る超人類(ヌース)の知性が挙げられるでしょう。ヌースの計画がアメリカのネメシス作戦司令官のルーベンスによってしだいに明らかにされていく過程と、彼の思考描写がとても印象に残っています。その計画に気づいたときに圧倒されることでしょう。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.95
(4pt)

テトラレンマ

著者は、P.24で「人間は、宇宙で作られた原素から成る。」旨を表しつつ、サイエンス、(本来の意味の)アート、ヒューマニティ等について織り交ぜながら、P.355で「強い人間原理」を一蹴しています。「人間原理」自体は人間を含む知的生命体と宇宙創成との関係性についての原理ですが、ここまでの空想的展開で、現実の宇宙物理学についての結論を導いてしまっているところについては疑問が残ります。P.51で「論理的に考えると、・・・・・・。」との記述がありますが、四句分別の方がより強固な気がします。
 読者の方々は、科学技術の空想的記述に惑わされずに、あくまでも小説と割り切って読むと良いでしょう。
 確かに完成度の高い不世出の作品であるとは思いますが、描写の生々しいところは辛かったので、星4つとしました。
 なお、宇宙について詳しく知りたい方には、「宇宙創成、サイモン・シン、青木薫 訳、新潮文庫、2009」をお勧めしておきます。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.94
(4pt)

星を継ぐ者

新人類に対する恐怖と人間の自尊心の戦いと言えるのかもしれない。
大統領とは、自分の感情で物事を決定できる独裁者。
そんな現実買いまでも存在しているのだ。
そんな中であり得ないことを作ることができるフィクションの世界。
これは結構以上に面白いのだ。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.93
(5pt)

人類の「失われた環」Missing Link

スケールの大きなミステリーSF大作。
物語の組み立て、世界観も今年一番の秀作です。
「失われた環」Missing Linkは、進化の過程ですが過去のものとは限りませんよね。未だ人類が目の当たりにしたことがない「失われた環」が、もし人類に起こったら・・・・
590ページの長さを感じさせない展開の速とスリルがあります。
しかも、進化した人類が発生すると現人類が滅ぼされる可能性を現人類が原人に行ってきたであろう大虐殺(ジェノサイド)がテーマです。
日本人が行った?南京大虐殺を取り上げ、朝鮮人に協力させるという心配りもしていますが、海外で映画化でもされることを考えているのでしょうか・・・・
穿った見方をする読者は、それが許せないとしていますが、私には、この壮大な物語に中では日本人であるとか朝鮮人であるとかヤンキーであるという違いは些細なものであると感じました。
映像化すると超大作ですね。アバター並みの映像が期待できますよ。
残念なのは、余りにリアルになりすぎた虐殺描写は、必要なのかもしれませんが本当に吐きそうなくらい人間の残虐さを思い知らされます。
帯の評価に偽りなしです!!!!!
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.92
(4pt)

ハリウッド映画的な面白さ

ハリウッド映画を見ているようでした。素直に面白く一気に読めます。
私は他のレビューにあるような、政治的な意図はそんなに感じませんでしたし、戦争描写のむごさも村上龍の「5分後の世界」や山崎豊子の「運命の人」の3巻目と比べるとそんなにきつくなかったです。
「もうひとつ見落としてること」が、明かされるまではわからなかったので、私は素直に楽しめました。
私は映画化されるような気がします!!




ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.91
(4pt)

人類が舞台

休みに、そういえばこんな本を買ってたなと、朝から読み始め、終わったら0時でした。
ひさしぶりの一気読みです。

細部の細かさがリアリティとなり、ノンフィクションを読んでいる気分にさせられます。
ずいぶん資料を読んだんだろうなと、それを消化し、読ませる小説に作り上げる力がすごいと読みながら感心しました。
いつもなら超人類がでたところで、「なんだよぉ」と思ってしまう私も、この作品では、その超人類が話の一部として気にならず、すらっと読めました。

アメリカ、アフリカの悪行、超人類を守り抜くアメリカ人、アフリカの人。のバランスでいくと、研人の善、日本人の悪行を書いてバランスを取ろうと思ったのはわかるのですが
やや、日本を落としすぎな気もしました。

最後にルーベンスが、駅のホーム云々は、アメリカ人に言わせるには不自然です。もし言わせるなら、もう一つぐらい、別の国の似たようなローカルな英雄談もならべるべきでは。
こういう箇所で、書いた日本人の悪行が、読書の不快感に変わるのではないでしょうか。バランスが悪いです。人種、国を超えた現人類の素晴らしさを書きあげるには、ここは細部に落ちすぎ。
これは個人的意見。

アフリカの状況はリアリティがありました。特に少年兵の箇所、短い中に抑えをきかせ、読むほうもつらいけど、書く作者も大変だっただろうなと。
前に、アフリカの内戦に巻き込まれた外国人の本を読みました。やはりこのような、人を超えた行為があったようです。アフリカだけでなく、他でも。
そんな現状を読むたび、いやらしく、無責任と承知で、日本に生まれてよかったと思います。

自分には、N賞とった作品より、こちらのほうがあってました。(個人的な好み)
同時に、この作品ではN賞はとれないだろうなと思いました。
メッセージが強すぎ、やや偏りすぎです。
でもこれからも無難な作品ではなく、がしがし、星二つから五つまである、とがった作品を書いてください。










ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.90
(5pt)

ハリウッド的なスケールですが、映画化は無理かな。。。

前評判どおりかなり楽しく読ませてもらいました。
いろいろな要素が絡まりあっていて、
かつディテールも細かく、分かりやすく解説されていたと思います
(細かい部分の齟齬があるのか分からないくらい、いろんな分野の話が盛り込まれています)。

読んでいて感じたのは、映画を見ているようだと思ったこと。
話が壮大なので、まるでハリウッド映画のようです。
ここまで鮮明に場面が想像できた本は久しぶりです。

ぜひ映画で見たいところですが、結末が結末だけにきっとアメリカでは受け入れられないんでしょうね。
アフリカ問題やイデオロギー問題に良い意味で無頓着な日本人だからこそ、
書けて、読める本なのだと感じました。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.89
(4pt)

冒険小説でSF小説でちょっと人類史なんか勉強

「下町ロケット」を買いに行き、書店で横に並べてあったこの本の帯「本の雑誌2011年上半期ベスト10第1位世界水準の超弩級エンタメ小説!!」に惹かれ購入。『スリル・サスペンスそして何より大冒険!ボクの好きなすべてが詰まった最高の小説!(中略)ハリウッド映画の超大作とか好きな人は、これを読むべし!究極のエンターテイメント小説』という書店の方の推奨コメント通りで一気に読了。お薦め通り面白かった。

よく勉強して細部まで丁寧に書き込まれているのですが、歴史観や一部登場人物のストーリー上の必然性が理解できず違和感が残ったのが残念な点。冒険小説でSF小説でちょっと人類史なんか勉強できてお得な本。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.88
(5pt)

大変面白く拝見させていただきました。

読み終わった時の感想は、久々に本当に久々に面白い和製SFを
読まさせて頂いたという。感謝の念でいっぱいです。
奇しくも、日本SF界の父祖、小松左京先生の没後に読んだのですが、
人類滅亡の着眼点として今作品はとても新鮮でした。
少年の成長物語としても爽やかに読めます。
日本人作家が描くからなのでしょうか、外国人キャラクター達が、
ちらほら日本人的になるんですよね不思議です。
お気に入りのキャラクターは、頭はすこぶるいいのに、天才的発想
に恵まれない、怪物に裏かかれっぱなしの、好青年アーサー君です。
最後にF22の墜落は愛嬌なんですよね。うふふ。サルガッソー!
中年SFファンにはたまらないキーワードです。

ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.87
(5pt)

ハリウッド映画のようなエンターテインメント作品

もう「圧巻」の一言です。

超一級のエンターテインメント。良い意味で「ハリウッド的な」作品だと思います。それこそハリウッド級の制作費を投じれば,間違いなくおもしろい映画になるような気がします。(ちなみに,イエーガーを演じるのはシュワルツェネッガーで決まりです。もちろん,若き日の。)

物語は2人の主人公(と私は思った)の視点で進行します。傭兵のジョナサン・イエーガーと大学院生の古賀研人です。2人のストーリーが次々と切り替わって展開されるのでスピード感があり,一気に読ませます。

個人的な印象としては,「イエーガー・サイド」がとにかく迫力満点で凄まじいリアリティであるのに対して,「古賀・サイド」がややインパクトに欠けており,バランスが取れていないかな,という感じです。

(本書より,ハイズマン博士の言葉)

「私は人間という生物が嫌いなんだ。すべての生物種の中で,人間だけが同種間の大量殺戮(ジェノサイド)を行なう唯一の動物だからだ。それがヒトという生き物の定義だよ。人間性とは,残虐性なのさ。」
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837