ジェノサイド

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評判

ジェノサイドの評価:

3.76/5点 レビュー 601件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.76pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全406件 261〜280 14/21ページ
No.146
(5pt)

一部の方のレビューが怖い。

私には考えたり、勉強になったり、残酷さや無念さで胸が痛くなったり、いろんな感情を味わえる濃密な内容で、

巻末の参考文献も読んでみたくなるような、広がりのある物語でした。

ハリウッドの映画か、洋物の長いドラマのようで、場面が次々に目に浮かび、そのリアルさに感動しました。

分厚い本ですが、一気に最後まで読んでしまえると思います。

(科学分野の専門的なところは、ちょいちょい飛ばしましたがww)

しかし、とても面白かったので、さぞ好評価なのだろうとレビューを見に来たら、

日本人だ韓国人だと騒いでる人が多くてびっくりしました。

もしも翻訳された本書をインドの人やフィンランドの人が読んでも同じレビューになるのか甚だ疑問です。

もっと他のことに目がいくと思うんですが、、、。

平和と言われる日本でも、些細なことでジェノサイドがおこるな〜と恐怖を感じます。

やはり人間の本質なのでしょうか、、、。

そう思えるのも本書のおかげなので、大変良い1冊だと思います。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.145
(4pt)

引っかかることが一つ

超大作。知識の量がはんぱじゃない。作者の努力が想像もつかない。
‥‥‥‥‥
自分には、いわゆる"ウヨに嫌われる"国の血が混ざっています。

そんな自分でも読んでいてミックのくだり等、大丈夫かよコレと思った。

これは叩かれるなと。

それを除けばとてもいい作品。


ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.144
(5pt)

映画化しないで。

この作品が小説で本当に良かった。あの生き物の「目」を見なくてすむのだから。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.143
(4pt)

人間は…

人間は善か悪かというテーマを壮大なスケールで描いた作品です。畳み掛ける展開で一気に読めるほど面白かったのですが…。中にアフリカの非道な武装勢力に拉致されて兵士に仕立てられる子どものエピソードがあります。この描写があまりに残酷で、酷い。結局彼は何の救いもなく、殺されます。この描写以降はどうも引っ掛かって、ただ面白いだけで済まない、重いものが残りました。結局、最後には主人公たちは救われるわけですが、彼ら子ども兵士たちには何の救いもない。そこがちょっと釈然としませんでした。勿論、現実はこんなものではないのでしょうが…。また、アメリカという国はここまでひどいの?という展開も少し気になりました。しかし、著者の歴史観はともかく、この作品のキモは、極限状態の中、他人のために薬を開発する日本人主人公の無償の行為ではないかと思います。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.142
(4pt)

“それぞれの視点で楽しんで下さい”

この本は週刊ブックレビューで紹介されたのをきっかけに
読み始めた。

冒頭から、一体話がどう展開するのか、
‘見たこともない生物’の行く末、
絡まりあう謎を解き明かしたいと自然に力が入る。

それと同時に、読みながらも普通の生活に戻ると、
世界は繋がっているのだと改めて感じさせられた。

コンゴ、日本、アメリカ合衆国、一見関係なさそうに見える関係が、
より身近に現実感を帯びてくる。
近くに見える世界が全てだと感じながら生きている私たちが、
こうしているうちにも、資源をめぐった抗争、便利になった
ネット社会の脅威、略奪されていく子供たちの現実は起こっている。

ここに出てくる人種やその立場は、どの位置に自分が立たされても
おかしくない。どの立場にもなり得るのが現生人類だから。

争いを止めない現生人類、その特性を超える新しい人類の出現を
描いた作品は、フィクションでありながら、人類の将来を見ているような
気になる。

作者は角川のサイトで「いろんな読み方ができる本。それぞれの視点で
楽しんでください」と言っている。
それぞれの『ジェノサイド』を自分の中で解釈できる本ではないかと感じた。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.141
(4pt)

広げた風呂敷がしっかり収束してくれる、エンターテイメント

「このミステリーがすごい2011大賞受賞作。受賞前から近所の本屋さん
がひたすらイチ押しでずーっと平積みにされてて気になり、手に取りま
した。読み始めると、これが面白くて全然止まらない。イラクと日本か
ら始まる物語が、世界中に展開され、最後は有機的に結びつく。スケー
ルの大きく、かつ、精密に作りこまれた抜群のエンターテイメントでした。

(ネタばれになるけど)なんで頭のいい“彼”がわざわざ存在を発見され
るような連絡をしたのかが気になるところですが、それ以外は広げた
“風呂敷”もしっかり収束してくれて物語の世界観に没頭できる作品です。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.140
(4pt)

濃厚なストーリー

「なんなの?この緻密で濃厚なストーリー!」
と思わずにはいられません。
正直読み始め70ページ前後は伏線が散りばめられすぎていて
ドップリとストーリーに浸れるわけではありませんでした。
ですが読み進めていくうちに、
著者の頭の中ってどうなっているのかと、
惹き込みの強さと感動で何度も唸ってしまいます。
内容はあえて書きませんが、
本の中のあんなこともこんなことも信じがたいけど、
でも実は実際にあるのかもと思うところもあり、
人間のずるさや残酷さにうんざりしたり、
反対に真剣でひた向きな姿に頑張れ!と思ったりできます。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.139
(5pt)

!

著者の高野さんの本ということで購入。サイエンス、ミステリー、SF、ハードボイルドが一緒くたに融合し、とてもスリリングな展開の連続に圧巻しました。ヌース(アキリ)の出世は2012年のマヤ予言とも少なからずリンクしているのかも。新人類の誕生に脅威を感じたアメリカ政府がコンゴに民間兵を送り任務を遂行しようとするイエガー。ケントはパパからの使命で新薬の開発に勤しむ。二人称でストーリー展開もわかりやすくグイグイいけちゃう。イエガーがアキリと出逢ったのなんかはまさに未知との遭遇。大量殺戮文献が多々あって、それもそれ。さすがにルワンダでのツチ族とフツ族との争いは知ってたけど、コンゴでの資源をめぐる争いがあったのは未知。シエラレオネでもダイヤ資源をめぐる内戦なんかありましたし、アフリカ大陸における物資や民族間における争いはあとをたたず、現在進行形なのでしょう。ただ著者の随所に日本の過去に犯した過ちを入れてくるのは間違いだったのかも。日本人が読むものなんだから事前にそういう日本とか批判しちゃうミステリーですよ!ってのがわからない読者ばかりなのでプンプンしちゃう人もいたのでしょうね。日本による南京大虐殺(これはあったかなかったは水掛け論)や重慶大爆襲撃、植民地支配なんかはすでに「昔のこと」「終わったこと」と考えてる人が多い。歴史上事実を歪曲とかいう人もいる。南京事件が嘘んこや歪曲だったとしても、日本兵と中国の女性が和姦などということはありえないでしょ?2004年のアジアカップのときの中国人による反日騒動から大きくあかるみになる中国人の日本への積年の憎悪。レビュアーの皆さんは偏った歴史観と書かれている人が多くいますが、近代史における日本の大量殺戮は歴史上の事実であり、アジア諸国に多大な損害、損失を与えました。それを忘れている日本人に著者があのことを忘れないでと願う刹那的感情から取り入れたのでしょう。(南京事件に対しては入れるものではなかった)日本人が読むものなので、日本における大量殺戮文献も入れて多くの人に戦争の悲惨を訴えた著者が酷評されるのは納得出来ない。人の心の中には誰しも差別的感情はあるが、中国や朝鮮に対して侵略戦争、植民地支配という歴史上事実を踏まえてまで差別が働くのであるなら、それは人間ではなく獣でしょう。昔のこと、終わったこと。というのはあと20年経ってからいいましょう。まだ戦争が終わってから67年しか経っていないのだから。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.138
(5pt)

人類の現状と行く末について、多面的なメッセージを受け取れる傑作

面白い。先を読まずにはいられない筋書きと、スピード感のある展開で、グイグイ引き込まれてしまった。

専門用語や、すこし難解な表現があるので、一般的な小説の中では読解に時間がかかるかもしれないが、著者の伝えたい情報やメッセージを盛り込むため、そして、物語のリアリティと重厚感を出すためには必要なものと思う。

米国の陰謀、特殊部隊の作戦、最新の化学、サイバー攻撃、巻き込まれる日本人学生、親子の確執…。誰もがワクワクするテーマが、世界を舞台に展開される。そして、それぞれのテーマに、人類が抱える問題と、それによって引き起こされてきた問題、
そして未来に対する警鐘がこめられている。

ただし、この物語はあくまでフィクションであり、また、事実として描かれる世界情勢や歴史については、著者の価値観と参照された文献に基づくものと認識する必要がある。

僕は、著者が描いてきたメッセージを受け取り、自分なりの解を求め、哲学を高めていきたい。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.137
(4pt)

電子書籍で読むに相応しい本

複雑系。理系。映画「アバター」に通じる哲学観。スケールのデカサとリアルっぽさは翻訳ものに匹敵します。
専門用語も多く読むのが大変です。でも読まされます。
ドハデな戦闘シーンと日本の平和な街でのちっぽけなチェイシングが対照的だけど逆にリアルに感じられます。
この本は、グーグルアースや専門用語にリンクが貼られた電子書籍で読んだ方がイマジネーションが広がると思う。
書籍なら、隣に地球儀とパソコンにwikiを開いておきながら読むといいと思います。
ちなみに韓国人はキーパーソンではありますが、あくまでも主人公の友人に過ぎません。
南京の話はほんの数行の話で、気になりません(所詮小説だし)。
ただ、テーマが「ジェノサイド」なら、ありきたりですが広島、長崎、東京(大空襲)にも少し触れて欲しかったな。

ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.136
(5pt)

毛嫌いしては勿体無い

他の方のレビューで、自虐的歴史観について触れられていたので、手に取るのを躊躇っていました。
確かにそういう側面があり、嫌な思いをさせられる部分もありましたが、それだけの理由でこの本を読まないのは勿体無いと思います。
そういう記述もある、と覚悟して読めば、それほど気にならずにこの極上のエンターテインメントを楽しめると思います。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.135
(5pt)

評価が低すぎる

星五つでは足りない。これほど面白い小説は読んだことがない。戦争、人類史、進化論などの大きなテーマを軸に、サスペンスとしても最高峰の仕掛けを最初から最後まで敷きつめている。全編を通じて「この先どうなるのか」と読者を引き込み続け、かつ頭脳戦の場面では、読者の脳をフル回転させる。
 この本の最大の特徴は、「人類が進化するとどうなるのか」を極限まで論理的に考え抜いた作品であるということ。普通のミステリーやサスペンスと違い、何度読んでも面白い。また、巻末の参考文献も読みたくなる。読者の脳を高電圧で刺激し、知的好奇心を沸き上がらせる。
 これだけの傑作だが、あまりにも低評価のレビューが多いので驚いた。この本への本質的な批判があるとすれば、人類進化の帰結について論理的な反論を示すことだろう。しかし、そういう反論は誰もできていない。
▽自虐史観との批判について
 約600ページのうち、日本人の歴史上の蛮行を書いた場面は、すべて足しても数ページしかない。著者が言いたいのは「日本人であれドイツ人であれコンゴ人であれ、他集団を殺すというホモ・サピエンスとしての性向を等しく持っている」ということだ。
 そもそも、日本人が米兵の息子を助けようと新薬開発に挑み、また新人種を保護しようとしているのに、なぜ「著者は日本人が嫌い」という安易な結論になってしまうのか。
▽直木賞について
 この本は直木賞の受賞を逃したが、一つだけ確実に言える。直木賞の選考委員のどの作品よりも、この本の方がはるかに面白い。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.134
(4pt)

もう少しなんだけどね

エンターテイメントとして非常に面白いんだけど韓国人に対する入れ込みが激しすぎて五つ星にはできない。作者は恐らく韓国ファンで左翼っぽい歴史観を持ってるのだろうけど、それをここまで出しちゃうとキャラクターのバランスが悪くなってしまうんだよね。

韓国人留学生は頭脳明晰で行動力があって信義もわきまえていて大型バイクに乗って追っての手を見事にまいちゃったりします。ここまで1人のキャラクターに詰め込んじゃうと現実感が無くなっちゃうんだよね。折角、他のキャラクターがそれぞれに欠陥のある人間で活きているのに、韓国人留学生の部分になると現実離れしちゃってるんだよな。

逆に日本人の傭兵はただ単に残忍であったりするんだけど、平和な日本に生まれながら残忍極まりない性格になってしまった理由が見えない。韓国人が情で繋がっているとかの説明はあるんだけど、この異常性格の日本人傭兵の背景は結局わからずじまいだった。こっちの方が人間社会を描写するには面白い題材だと思うんだけど、なぜ端折っちゃってるんだろうか?

比較的バランスよく書かれていたのは米国人傭兵かな。ここの辺りが非常に優れていることを考えると、韓国人留学生ばかり神格化しちゃってバランス崩しちゃったのは全くおしいと思う。キャラクターのバランスがもう少し良ければ五つ星なんだけどね。もったいないと思います。


ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.133
(5pt)

多層的で立体的な物語

むちゃくちゃ面白かったです。一気に読了しました。

後から思い起こせば不自然な点もなくはないですが、読んでいる最中は物語の展開にぐいと引き込まれ、ページをめくる手が止まりませんでした。

構成がすごく多層的で立体的なんですよね。少年と父親の物語、兵士たちの戦い、未知の生物との知恵比べなどが、複雑に絡み合いながら壮大な物語を形づくっていきます。

しかも、それが壮大な大風呂敷かと思いきや、圧倒的な細部描写に支えられているので違和感がないんですよね。化学や軍事に関する描写は、まるで専門家かと思うほど。

大量虐殺というテーマを掲げている割には、「命の尊さ」とか「人間の愚かさ」をずしりと感じるわけではありませんが、あまり難しく考えず、とにかくめくるめく展開に身をゆだねればいいんじゃないかと思います。

一級のエンターテインメント小説です。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.132
(5pt)

わくわくドキドキ、そして、為になる本

何か話題の本で、楽しめるものはないかと思っていたところ、BSブックレビューで絶賛されていたので、購入。
今現在の政治・科学を背景に、ちょっぴりSFを足したミステリー&アドベンチャーです。
面白かった!個人的にはダン・ブラウン『天使と悪魔』よりも面白かった。緻密な取材を通じて、現実世界を舞台に物語を展開していく様は似ています。
先の展開を楽しみながら読めて、読了後も充実感がありました。
 エンターテイメントとしてだけでなく、「一目見ればすぐわかる、見たことがない生き物」の視点から、地球の王たる人間とはどんな存在か・人間性があからさまになっていく所は、興味深く勉強になりました。韓国・中国と我が国の、どちらが優秀かという問題に躍起になったり、他国の国旗を燃やしたりするのも、人間の業からするとしょうがないかもねと思ってしまいます。中江有里氏も「新しい神話を読んでいるよう」と述べてます。
 さて、筆者の歴史観云々については、私も違和感を持った一人です。が、本作が駄作かになるか?というと、そうではないので、
とにかく一度読んでみることをおすすめします。以下は、読みたい人だけ読んで下さい。
 違和感を持った所は、関東大震災で朝鮮人に対するジェノサイドが行われたくだり、「6000人」が虐殺にあったと書いてありますが、
日本人の自警団による虐殺自体があったことは事実のようですが、死亡者は、300人〜6000人と定まっていません。特に6000人という数字は、
行方不明者をすべて「殺されたとみなして」集計したようです。本書で「死亡者数には、諸説あるが」とか書かれている訳ではなく、断定の調子で
書かれています。筆者は、ジェノサイド行う人類という視点から日本人のジェノサイドにも言及し、公正でいたかったそうです。それはわかりますが、
じゃあ、6000人という数字が根拠のはっきりした公正な情報なのでしょうか?他国にも翻訳されるだろうに。
 また、主人公の日本人の協力者の韓国人留学生の描写にも、なにか筆者の韓国への「うしろめたさ」のようなものを感じました。
せっかく「見たことがない生き物」の視点から、国ではなく、人間そのものを見るという主張があるのに、なにか「日本はごめんなさい、韓国はすばらしい」
的な所が残念でした。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.131
(5pt)

よく出来た話です。

人類は進化しているのだろうか?

手足の長い、顔の小さい最近の人達を見るだけでも軽く思ってしまいます。

ストーリーの展開や、設定など、とても面白く読めます。

映画化されるのでしょうかね?
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.130
(5pt)

凄かった!!

すごい!!すごかったです!!
1800円以上の価値アリ!
この作品を素通りしてしまうのはもったいない。
それくらい凄い、超大作エンターテイメントでした。
決して難しくも、残虐すぎもしません。

高野和明さんが作りだした壮大な物語をぜひ多くの方にお勧めします!
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.129
(4pt)

非現実的だが、現実感がある

読み応えのある1冊でした。

本の内容は、人類を滅亡させる危険性をはらんだ事象をアメリカが掴み
その危険因子を排除する為に、アメリカは傭兵部隊を編成し、
危険因子が存在するアフリカコンゴのジャングルへ派遣するが
そこで、傭兵部隊が見たものは、自分達のミッションを根底から
覆す事実であり、そこからはじまる脱出劇である。

この本の面白いところは、単なるパニック系や戦争物の脱出ではなく
人類とは何か、生きるとはなにか、善とは、悪とは、つまり
人間とは何かを、問いかけながらストーリーを作り出している
ところにあると思う。

ストーリーのもう一つの重要な役割である創薬開発については
難解な部分には、出来る限り私のような一般人にも
理解できるよう解説を加え、ストーリーに入り込む前に
読む気を殺がさないよう、細心の注意で文章を構成している。
但し、話の大事なポイントに差し掛かかった時でさえ、あまりに
論理破綻を恐れたせいか細かすぎて、一瞬間延びしてしまうと
感じてしまった。創薬自体が複雑だろうことを思うと
この点を構成に組み込んだ流れから仕方がないのであろうが
残念な点ではあった。

神の領域は、解明されていない科学の一部に過ぎないと思われる
価値観で話が進む当たりは好き嫌いがでそうだが、単純に
ミステリー小説が好きな人には読み応えがあっておすすめできます。

ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.128
(5pt)

物議を醸していますが、飽くまでエンタメ小説としての評価です。

「このミステリーがすごい」、「週刊文春」、「本の雑誌」等々、ミステリー・エンタメ小説の読み手たちが選出した昨年末のベストテンで軒並みベスト1に輝いた今作。かなり前に購入したものの、書斎の隅に積みっぱなしになっていた。ようやく読み始めたら、これがオモシロくて一気に読み切ってしまった。

プロローグで記されたアメリカ大統領執務室で報告された人類絶滅の可能性のレポートは、その後4人の傭兵たちによるコンゴ秘境地での極秘ミッション・ガーデニング作戦と、父の遺志を引き継いだ東京の平凡な薬学部学生の小児病難病患者の新薬開発の突拍子もない試みにリンクしながら、背景にある恐るべき企みと隠蔽された真実でサスペンスを加速させる。
ホワイトハウス周辺、アフリカの秘境、そして東京。かけ離れたエリアと空間で秘かに同時進行する人類がかって遭遇した事のない闘いと研究。ミステリー、SF、アクション、社会派小説の要素をたっぷり盛り込み、圧倒的筆力で突き進む。

コンゴで彼らが遭遇したモノは果たして何だったのか?

ジェノサイドのタイトル通り繰り広げられる殺戮の嵐、阿鼻叫喚の地獄絵図、人間の持つ残虐性が容赦なく描写される一方で、巨大な敵に怯えながらも自己の信念に基づいて行動する者たちの勇気と良心。
全く対照的な人間性の両面、どちらも人間が持つ根源性と言う事なのか。
謎が謎を呼ぶミステリアスな第一部。
一転、物語が大きく動き出し、スリリングな展開がつるべ打ちとなる第ニ部。
そして、壮大なマントル・ピースがどう収束し、人類は未来に向けどう舵を取るのかが示される第三部。
どれも、ページをめくる手が自ずと速くなる。
筆者が描く今作品に於ける絶対悪的存在は何なのか?如何にもと思えるその正体にも、ステレオ・タイプには没しない理由付けがしてあるのが良い。
ラストの甘さが気になるものの、日本のエンタメ小説ではひとつ頭が抜き出ていると思える今作。

作者は、若い頃岡本喜八に師事し、映画の世界で活躍する事を夢見ていたと言う。
確かに、プロット、構成、描写等、いかにも映画的、それも、70年代のアメリカ映画を連想させる。

(追記)
物議を醸す南京大虐殺や関東大震災を巡る記述は、確かに偏った歴史認識に基づくものであるし、そこまで著述する必然性があるのかとも思う。
作者は確信的に書かれていると思うので、それがネガティブな感想として跳ね返ってくるのはやむを得ないと思うが、でも、歴史観の違い一点で今作の評価を決めてしまう事は個人的には出来ない、かな。
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837
No.127
(4pt)

確かに

南京大虐殺やらのくだりは唐突すぎて、話運びのリズムが崩れてしまい興ざめしてしまうが、最近のハリウッドの糞ブロックバスター映画やらを1800円払って鑑賞するよりよっぽど興奮し楽しめました。
確かに、虚々実々の歴史的背景をあったんだと声高らかに主人公に代弁させるのはいかがかなと。ほんとそこたげなければなあ......
ジェノサイド Amazon書評・レビュー: ジェノサイドより
4048741837