あなたの呼吸が止まるまで

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あなたの呼吸が止まるまでの評価:

3.54/5点 レビュー 24件。 C ランク

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平均点3.54pt

Amazonレビュー一覧

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全24件 21〜24 2/2ページ
No.4
(4pt)

後味の悪さを好むか、好まないか

子供と大人の境目の中で見た、弱い大人の姿。
弱い大人の感情を理解できてしまう人は、読了後
「理解できてしまったが、自分はこんなことはしない。」と云いたくなってしまう
後味の悪さを感じることになる。
人によって異なるが、この後味の悪さが気持ちの揺れになり、気持ちが揺れることが物語を読むことの醍醐味であるともいえる。

文体は、平坦。内容も、一本筋。文章は、上手いか下手か、よくわからない。
ただ、ハッピーエンドでも、振り切った明日でもないという点が、私は好きだ。

救いがないわけでもないが、イヤなことがあるたびにこんなことを思い出すんだろうなと感じさせる点に、共感はしないが頷いてしまう。

この作者は『ナラタージュ』の時もそうだったが、男の隙・いい加減さ・我儘さを感じさせる行為の描写は上手い。
嫌々ながら、共感させられる。

他人に薦めて、ドンビキされる可能性もある本。

いろんな意味で取扱注意な感じが、私は好きだ。星4つ。

あなたの呼吸が止まるまで (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あなたの呼吸が止まるまで (新潮文庫)より
4101314829
No.3
(4pt)

後味の悪さを好むか、好まないか

子供と大人の境目の中で見た、弱い大人の姿。
弱い大人の感情を理解できてしまう人は、読了後
「理解できてしまったが、自分はこんなことはしない。」と云いたくなってしまう
後味の悪さを感じることになる。
人によって異なるが、この後味の悪さが気持ちの揺れになり、気持ちが揺れることが物語を読むことの醍醐味であるともいえる。

文体は、平坦。内容も、一本筋。文章は、上手いか下手か、よくわからない。
ただ、ハッピーエンドでも、振り切った明日でもないという点が、私は好きだ。

救いがないわけでもないが、イヤなことがあるたびにこんなことを思い出すんだろうなと感じさせる点に、共感はしないが頷いてしまう。

この作者は『ナラタージュ』の時もそうだったが、男の隙・いい加減さ・我儘さを感じさせる行為の描写は上手い。
嫌々ながら、共感させられる。

他人に薦めて、ドンビキされる可能性もある本。

いろんな意味で取扱注意な感じが、私は好きだ。星4つ。

あなたの呼吸が止まるまで Amazon書評・レビュー: あなたの呼吸が止まるまでより
4103020326
No.2
(4pt)

「シベールの日曜日」の読みかえが、「テヘランでロリータを読む」を彷彿

島本理生の作品は、読み始めは、幼いな、拙いな、背伸びしているなって感じで、ナメた対し方をしちゃうんだけど、読み終わると、してやられた、というか、ひっかかるものがなんか残るんだよな。
 「ああファザコンなんだね」とか「いまどき珍しい文学少女なんだね」ってのは、ある種の引っ掛け問題であって、そこで留まっちゃうとこの作者を読み違える。もちろん、「主人公=作者」って読者の錯覚を逆手に取るほど老練でも戦略的でもなく、どっちかっていうと、素の荒削りなところが文学的っていうのかな。なんか、腑に落ちなさ、整合性のなさ、とか、読んでて恥ずかしい表現、場面とか、そういう青臭さ、切なさが、もうおっさんには想像し得ない失われた文学であって。
 小学生描いていても、年齢がまだ近いから、相対化出来ていなくって、そこが逆にいいかも、って言う。きっと小学生の女の子のリアルに近いんだろうなっていう。ああ、小学生からしたら「ノルウェイの森」はこうなんだ、「奥田民生」はこうなんだってのも面白いし、もちろん「シベールの日曜日」の読みかえも、「テヘランでロリータを読む」を彷彿とさせて、「ロリコンなんていい気なもんだよ」っていう、その謙虚さを常に忘れちゃいけないなって、大人は自戒しなくちゃいけない。どっち側からの物語が正しいかなんて、もちろん断定は出来ないけど。やっぱ、自らが幼ないからって、弱い存在の子供に擦り寄って、支配しようとする、それはサイテーなことだよね。自らの妄想に留めるか、実存の他者に手を出すかって、その一線は全然違うことであって。
 同級生の田島君の非力はしょうがないけど、31歳の佐倉の非力は、子どもに迷惑かけずに克服するなり、ごまかしごまかし発散してもらうなり、しないとね。
 最後の大地に爪を立てるシーン、あの何とも合理的じゃない、説明のつかない行為で締めくくったのが、とってもよかった。
あなたの呼吸が止まるまで (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: あなたの呼吸が止まるまで (新潮文庫)より
4101314829
No.1
(4pt)

「シベールの日曜日」の読みかえが、「テヘランでロリータを読む」を彷彿

島本理生の作品は、読み始めは、幼いな、拙いな、背伸びしているなって感じで、ナメた対し方をしちゃうんだけど、読み終わると、してやられた、というか、ひっかかるものがなんか残るんだよな。
 「ああファザコンなんだね」とか「いまどき珍しい文学少女なんだね」ってのは、ある種の引っ掛け問題であって、そこで留まっちゃうとこの作者を読み違える。もちろん、「主人公=作者」って読者の錯覚を逆手に取るほど老練でも戦略的でもなく、どっちかっていうと、素の荒削りなところが文学的っていうのかな。なんか、腑に落ちなさ、整合性のなさ、とか、読んでて恥ずかしい表現、場面とか、そういう青臭さ、切なさが、もうおっさんには想像し得ない失われた文学であって。
 小学生描いていても、年齢がまだ近いから、相対化出来ていなくって、そこが逆にいいかも、って言う。きっと小学生の女の子のリアルに近いんだろうなっていう。ああ、小学生からしたら「ノルウェイの森」はこうなんだ、「奥田民生」はこうなんだってのも面白いし、もちろん「シベールの日曜日」の読みかえも、「テヘランでロリータを読む」を彷彿とさせて、「ロリコンなんていい気なもんだよ」っていう、その謙虚さを常に忘れちゃいけないなって、大人は自戒しなくちゃいけない。どっち側からの物語が正しいかなんて、もちろん断定は出来ないけど。やっぱ、自らが幼ないからって、弱い存在の子供に擦り寄って、支配しようとする、それはサイテーなことだよね。自らの妄想に留めるか、実存の他者に手を出すかって、その一線は全然違うことであって。
 同級生の田島君の非力はしょうがないけど、31歳の佐倉の非力は、子どもに迷惑かけずに克服するなり、ごまかしごまかし発散してもらうなり、しないとね。
 最後の大地に爪を立てるシーン、あの何とも合理的じゃない、説明のつかない行為で締めくくったのが、とってもよかった。
あなたの呼吸が止まるまで Amazon書評・レビュー: あなたの呼吸が止まるまでより
4103020326