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名探偵のままでいての評価:
3.60/10点 レビュー 5件。 C ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点3.60pt
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
名探偵のままでいての感想
著者初読み。第21回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。レビー小体型認知症でパーキンソン病を併発し、幻視の症状がこれ程出ていれば一人暮らしは難しいと思いますが、どう思われます?。と言う訳でファンタジーな設定ですが、推理の内容も空想に空想を重ねて行く無理筋な物なので、登場人物のキャラと関係性が好きになれるかどうかが評価の分かれ目でしょう。と思って読み進めてましたが、最終章のサスペンスと連作短編集だった事を改めて気付かされたラストは中々良かったと思います。海外古典は結構好きなのでそれもプラス要素でしたね。
元校長先生だった認知症の祖父。レビー小体型認知症を患い、幻視の症状が現れています。介護の際には積極的に話しかけることが重要です。そんな祖父に孫娘が身の回りで起きた謎を語り聞かせると、祖父は生き生きとした表情で推理を始め、かつての知性を取り戻したかのように活躍します。本書は日常の謎を扱った安楽椅子探偵ものの作品です。祖父にまつわるエピソードや介護のお話、祖父と孫娘の関係など、祖父を取り巻く状況がとても温かく描かれていて、謎を聞かせた時に知性が蘇る祖父の探偵としての姿が、なんとも心温まるものでした。また、物語に登場する海外の古典ミステリ作品名やセリフなど、ミステリ好きが楽しめるポイントが散りばめられていて、思わず心がくすぐられました。ただ個人的にそれらが巧くいっているかというと、ちょっと好みと外れるものでした。本書では祖父を取り巻く環境や孫娘との関係が家庭的な温かさを感じさせる一方で、扱われる物語の背景がやや重く、全体像が明らかになる最終章に至っては、謎解きの面白さよりも、つらい心境になりました。そのため後味がとても悪かったです。最初の1章あたりでは、一般読者やライトなミステリファンにも薦められる作品かと思ったのですが、そういった読者には物語の居心地が少し悪い印象を受けました。一方で、重い雰囲気や謎の面白さを重視するミステリ読者にとっては、ミステリとしての魅力がやや弱く感じられました。謎解きが試験問題のように記号的で、一度で全体像を把握しづらい場面が多かったです。さらに物語の結末が何度も覆される展開は、多重解決ものというより、やや優柔不断にも見えてしまいます。個人的には、明確な結末で一気に決めてほしかったです。日常系の物語を求める方には後味が重く、ミステリの謎解きを求める方には謎がやや軽い。そのため、個人的な好みだけでなく、他の人にも薦めづらい作品という印象でした。
『このミステリーがすごい!』大賞[第21回(2022年)]だったそうだ。どこが凄いんだろうと思ってしまう。どうもこの宝島社のこの賞は、当方にとっては、はずれの鬼門である。以前読んだ、『紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人』(第18回大賞)では、2点。それよりは、「ちょっとマシ」くらいですかね。まともに面白かったのは、ラストの章「ストーカーの謎」のみ。ほんのわずかな情報だけで、ものの見事に推理的中するおじいちゃん。あまりにもご都合主義。 ▼以下、ネタバレ感想
著者初読み。第21回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。レビー小体型認知症でパーキンソン病を併発し、幻視の症状がこれ程出ていれば一人暮らしは難しいと思いますが、どう思われます?。と言う訳でファンタジーな設定ですが、推理の内容も空想に空想を重ねて行く無理筋な物なので、登場人物のキャラと関係性が好きになれるかどうかが評価の分かれ目でしょう。と思って読み進めてましたが、最終章のサスペンスと連作短編集だった事を改めて気付かされたラストは中々良かったと思います。海外古典は結構好きなのでそれもプラス要素でしたね。