オススメ?ダメダメ? 推理小説(ミステリ)について読書管理や感想を書いていく書評サイトです。 はじめての方はこちらからどうぞ。 サイトの要望はこちらからどうぞ。
2026年度雑誌ランキング
会員機能
その他
テスト稼働中自由に遊んでみてください!
【鴨崎暖炉】
【この小説が収録されている参考書籍】
【この小説が載っている参考書籍】
密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリックの評価:
7.50/10点 レビュー 2件。 B ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点7.50pt
絞込み:
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリックの感想
良かったです。密室殺人が流行るという世界で起こる事件。この設定が楽しい。密室殺人をうまく組み込んだ物語。ノリは軽い。会話のテンポもよく、状況もわかりやすい文章で読み進めやすい。トリックはそれほど複雑さはなく納得でき、説明もわかりやすい。そんなトリックをよくこんなに詰め込んだなあと感心する。最近なかなかお目にかかれないタイプのチャレンジングなミステリーだと思う。次作も読んでみようと思った。 ▼以下、ネタバレ感想
ミステリ愛に溢れた作品でした。まず世界の設定が発明もので良かった。それは『密室の不解証明は、現場の不在証明と同等の価値がある』という判例が起きた世界。どんなに怪しい犯人でもアリバイがあれば無罪になるのと同様に、密室の謎が解けなければその人には犯行が不可能であるとし無罪となる世界線。この設定が発明ものです。この設定のおかげで密室を作る理由を考えなくてよく、密室殺人が多発する理由にもなります。ミステリ小説において密室ネタは出し尽くされ古臭いものと扱われますが、あえてそこに脚光を浴びせた意欲作だと感じます。舞台は雪の山荘、クローズドサークル内での連続殺人。現場にはトランプや見立てやらで古き良きミステリの雰囲気を味わえます。登場人物達の雰囲気は個人的に好きなゲーム『かまいたちの夜』の印象でして、怪しい面々と砕けた会話は良い意味でライト。陰鬱さはなく連続殺人でもサクサク進行します。そんな好みの雰囲気であるコテコテのミステリだったのですが、好みにそぐわなかった点として、あえての悪い言い方で恐縮ですが、トリックの問題集になってしまっている事。それぞれの事件に関連性もなくバラバラな印象だった点もよりそう感じてしまった次第。他本と比較するのもアレですが、トリックを連撃しながらも問題集にならず名を残しているミステリは、それ+αの要素があります。ホラーやエログロなどで感情への刺激を加算するものや、キャラクター性を強めるもの、社会派と組み合わせて考えさせたりなどなど。本書は密室トリックを主体としながらそれだけで勝負しているのは好感でもあるのですが、最後の最後まで出し惜しみした仕掛けのインパクトが非常に弱いものだったので(演出力なのかもしれませんが)、肩透かしを食らってしまった気分でした。なので物語になっているような印象はなくトリックの問題集に感じた次第でした。終盤より途中のドミノに囲まれた密室は面白かったです。トリックがというよりその状況のシチュエーションが新鮮でした。ミステリ読者程その他で使われた内容を考察する作品は読み慣れてしまっているので、こういう内容の方が面白く映るのではないかな。というわけで、密室トリックというミステリ要素についてはあまり印象的ではなかったのですが、ミステリに対する著者の想いやミステリ好きだと感じさせる要素要素の数々は好きなので、デビュー作後の2作目でどうなるか期待です。あとタイトルと表紙がとてもミステリ好きに刺さるので、これは編集者がナイスだなと思いました。特徴的なので書店も売りやすそう。商品として巧いと思った。 ▼以下、ネタバレ感想
良かったです。
密室殺人が流行るという世界で起こる事件。この設定が楽しい。密室殺人をうまく組み込んだ物語。
ノリは軽い。会話のテンポもよく、
状況もわかりやすい文章で読み進めやすい。
トリックはそれほど複雑さはなく納得でき、説明もわかりやすい。そんなトリックをよくこんなに詰め込んだなあと感心する。
最近なかなかお目にかかれないタイプのチャレンジングなミステリーだと思う。
次作も読んでみようと思った。
▼以下、ネタバレ感想